はぁああああああああああ!!!
ぷすん
「くそぉ!どうしてもスーパーサイヤ人以上になれねぇ!」
「この場合、我々はこの世界に閉じ込められたということになるのだろうか」
クラピカが悟空に尋ねる
「あぁ、すまねぇ。オラとしたことが…」
うなだれる悟空
「そんな…ミトさんに会えなくなる…」
ゴンがうっすらと涙を浮かべる
「ブルマのやつなんっちゅうもん作ってくれてんだ…」
苦々しげにリミッターを見つめる悟空
そして人生が終わったかのように空を仰ぐ4人
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四次試験 最終日 終了まであと15分
ゼビル島では、テスト生たちが海外沿いに集まって隠れていた
誰もが残りの15分を心待ちにして
べジータは海岸に一人で立っていた
誰もが見慣れた、二次試験時の格好
裸サスペンダーで
(くそぅ、このオレ様がいいざまだぜ…)
約束を破る恥ずかしさより、格好の恥ずかしさを選んだべジータ
それよりもなによりも、悟空が島にいないことを危惧していた
「カカロットのやつ忘れてるわけじゃあるまいな…」
そして再度島全体にアナウンスが流れる
"四次試験終了まで、あと5分!"
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その頃、神殿の外では
「どうだ!?いけるか悟飯!?」
時間になっても出てこない悟空たちを心配して、ピッコロが悟飯を連れてきていた
「おそらくだがあいつのことだ、何かをやらかして出てこれられなくなってるはずなんだ!」
ピッコロが力強く悟飯に訴える
「えぇ、ボクもそうだと思います」
「外から破るには大きな気の力で空間を捻じ曲げなければならん!」
「はいっ!」
ピッコロに言われて気を上げる悟飯
はぁああああああああああ!!!
「その勢だ!アルティメットになれ悟飯!」
ズギョオオオオ
シュイン シュイン
スーパーサイヤ人になる悟飯
「違う!もう一度だ!」
「はいっ!」
久しく気を入れてなかった悟飯はアルティメットへなかなか変身できずにいた
試験終了まで残り3分
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そして精神と時の部屋では
グギギギギギギギギギ!!!
悟空が一生懸命リミッターを剥がそうとしていた
「な、ん、てぇ、がん、じょう、な、んだよ!」
試験終了まであと1分
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「まずいぞ悟飯!もう時間がない!」
「わかってます!はぁああああああああああ!」
キュピン
ズオオオオオオオオ
圧倒されるほどの存在感が激流となってピッコロを襲う
「なれたかっ!」ニヤリ
「はいっ!」
「今すぐ次元に穴を空けるんだ悟飯!」
だぁあああああああああ!!!
気合いを何もない空中に飛ばす
ズッ
空中に白い空間が映る
試験終了まであと20秒
「お父さん!こちらです!」
穴から顔を出し悟空たちを呼ぶ
「サンキュー悟飯!!!」
悟空は4人を掴むと穴から外へ飛び出す
終了まであと10秒
「わりぃ!じゃぁな!」シュン
そのまま消える悟空たち
「まったく、いつまでも面倒かけやがるぜ」ニヤッ
「ほんとですね…たはは」
あとに残されたピッコロと悟飯は笑いあった
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シュン
ゼビル島に到着する悟空
「ふぃー!間に合ったか!?」
「やっと来たか」ニヤリ
悟空を見て喜ぶべジータ
「ぶっひゃ!べジータ!おめぇまたその格好!」
あひゃひゃひゃひゃ!
悟空の笑い声と共に四次試験終了の合図!
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四次試験合格者9名
ヒソカ
ギタラクル
ハンゾー
キルア
ゴン
クラピカ
レオリオ
悟空
べジータ
やっと次回で最終試験に続きます