悟空とベジータのハンター試験?   作:KTケイティ

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あともーーーーすこしなのでお付き合いを!


【25】最終試験 試合開始(1)

第一試合 ハンゾーvsゴン

 

「よぅ、久しぶり」

 

ハンゾーはゴンより先に試合の立会人に声をかける

 

「四次試験の間ずっとオレを尾けてたろう」

 

「お気づきでしたか」

 

立会人は驚きをもって答える

 

(知らなかった…)

 

ゴンとレオリオだけ汗を流す

 

「礼を言うぜ。オレの評価が高いのはあんたの評点のお陰だからな。ついでに聞くが…」

 

と、ハンゾーは更に続ける

 

「勝つ条件"まいった"と言わせるしかないんだな?KOもなしで」

 

「はい、それしかありません」

 

立会人は頷き答える

 

(こいつは厄介そうだ)

 

ハンゾーはそう思いながらゴンを見据えた

 

その頃ヒソカはスカウターに映る数値を見ながら楽しんでいた

 

(ハンゾーは戦闘力58、ゴンは29!最初の8より随分上がってるじゃないか…ククク)

 

そんなヒソカを他所に戦闘は始まる

 

ガガガガガガガガ

 

縦横無尽に部屋中を飛び回るゴン

 

「足には自信あり、って感じだな」

 

シャッ と動いてゴンの裏を取る

 

(早いっ!!)

 

ゴンは後ろに蹴りを繰り出しながら着地する

 

「子供にしてはなかなかだ。だがオレとは違う」

 

ハンゾーはそう言いながら人差し指だけで垂直に立つ

 

「いいからさっさと戦いなさいよ!」

 

そこへブルマの野次が飛ぶ

 

「オレも力、見せるよ」

 

ゴンはそう言って気を込める

 

ピピピ

 

『45』

 

(でもまだまだ…◆)

 

ゴンはハンゾーに攻撃を繰り出すが、全てかわされて反撃を食らう

 

必死に食らいつくが、ついに腕を捻り上げられて床に抑えつけられる

 

「どうする?」

 

ハンゾーが尋ねる

 

「…まいった」

 

そしてゴンは宣言したのだった

 

第一試合終了! 勝者ハンゾー!

 

**************************************

 

ゴンに駆け寄るクラピカたち

 

「どうしたんだ。ゴンなら負けを宣言するはずはないと思っていたのだが」

 

「うん、そのつもりだったんだけどさ…。悟空と修行してて思ったんだ。全力出して勝てなかったときはちゃんと負けを認めることも大切って」

 

ゴンは清々しい顔をして答えた

 

そんなゴンたちを横目に、ネテロは第二試合を宣言する

 

「第二試合 べジータvsレオリオ はじめっ!」

 

****************************************

 

両者向かい合う

 

「ほぅ、もしかしてこのオレ様とやる気か?」

 

(んなわけあるかっ!)

 

レオリオは手を挙げて宣言する

 

「まいった!」ドーーーン

 

第二試合終了! 勝者べジータ!

 

「わぁい!パパが勝った!」

 

喜ぶトランクスに手を振り、べジータは戻っていく

 

ネテロは気を取り直し、次を宣言する

 

「第三試合 ヒソカvsクラピカ はじめっ!」

 

***************************************

 

ピピピ

 

『39』

 

「随分力をつけたみたいだね◆」

 

ヒソカは値踏みするようにクラピカを見る

 

「だからこそヒソカ、君には勝てないことがわかる。本気を出しても君には届かないだろう」

 

そんなクラピカにヒソカは近づき耳元で囁く

 

「蜘蛛について教えよう」

 

そしてヒソカは負けを宣言して舞台から出ていった

 

第三試合終了! 勝者クラピカ!

 

次々と進む試合

 

ネテロは更に次の試合の宣言を行う

 

「第四試合 キルアvsギタラクル はじめっ!」

 

****************************************

 

今まで一言も話さなかったギタラクルは、急に全身の針を抜き始めた

 

ビキ ビキ

 

「…兄貴……」

 

「やぁキル。母さんとミルキを刺したんだって?」

 

冷や汗を流すキルアに、イルミは続ける

 

「立派になった、と感激してた。でもまだ外に出すのは早いから様子を見に来たよ。ハンターになりたかったのかい?」

 

「別に。ただなんとなく受けてみただけだよ」

 

ジリジリと後ずさるキルア

 

「良かった。実はオレも次の仕事でハンターの資格が要るんだよ。キルはただ人を殺す道具。望みなんてないだろう」

 

「オレにだってあるさ…」

 

キルアは呟く

 

「言ってごらん。何が望みだい?」

 

イルミに問われ、キルアは答える

 

「ぶ、武道家になりたい」

 

「なんだって!?」

 

イルミが壊れる

 

「悟空みたいな強い武道家になりたいんだ」

 

「なんだって!?」

 

イルミは聞き直す

 

「だから言ってるだろ!武道家になりたいんだ!」

 

叫ぶキルアにレオリオが被せて言う

 

「武道家になりたいだと!?そう思ってる時点で武道家なんだよ!」

 

「そ、そんな馬鹿な…。誰がそんなことを教えた…」

 

イルミはふらつく

 

「悟空が教えてくれたんだ」

 

キルアの返事にイルミはキレて念を絞り出す

 

「悟空を殺そう。そうすればいつものキルに戻るはずだ…」

 

イルミは悟空の方へ歩き出す

 

「そうはさせない」

 

キルアが全力で気を込める

 

ピピピ

 

『66』

 

(それじゃぁイルミには勝てない◆)

 

飛びかかるキルアの後ろに回り、後頭部を掴んで床へと叩きつける

 

「ぐっ!」

 

全身を抑えつけられるような重圧がかかる

 

「動きが良くなった?キル、何をしたんだい?」

 

イルミが首をかしげてキルアに問う

 

「教えないね」

 

歯向かうキルアに更なる重圧をかける

 

(やべぇ!!)

 

シャッ ドガァ!

 

悟空がイルミを蹴飛ばしてキルアを助ける

 

「そこまで!」

 

立会人が間に割って入る

 

「キルア選手の手助けをしたと見なし、ギタラクル(イルミ)選手の勝ちとします!」

 

「そんなことはいい!でぇじょうぶかキルア!」

 

抱え起こす悟空

 

かろうじで返事をするキルア

 

第四試合終了! 勝者ギタラクル(イルミ)!

 




最終試験が始まりました。
誰が落ちるのか!?

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