「第五試合 ゴンvsレオリオ はじめっ!」
両者睨みあって中央で構える
「負けないぜっ!」
レオリオから動く
ピピピ
『37…41…54』
「おらぁああああ!」
気を最大限に引き出しながらゴンへと拳を繰り出す
(ふぅん。彼も強くなっている。ゴンも45まで上がってるし…何かあったようだね◆)
レオリオは攻撃し続けるがゴンには当たらない
「オレだってスピードは負けない!」
シュッ
レオリオの視覚外から蹴りを繰り出す
ガッ
苦悶の顔を浮かべながらもレオリオはその蹴りを掴む
「スピードはこれで活かせないぜ」
そしてゴンの顔面に拳を繰り出して…
「まいった」
寸でのとことでゴンがギブアップ
第五試合終了! 勝者レオリオ!
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第六試合のゴンvsヒソカは、ヒソカの
「いまの時期じゃない」
の一言でヒソカがギブアップして終了
同じく
第七試合のキルアvsヒソカも、ヒソカの
同じ言葉でヒソカがギブアップして終了
あっという間に最終試験の最後の戦いがやってくる
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「第八試合 悟空vsヒソカ はじめっ!」
ヒソカはつまらなそうに悟空を見る
「なんだよ、気合い抜けてっと楽しくねぇぞ」
「そうは言ってもね…。キミもべジータと一緒で本気出せないんでしょ?」
明らかにつまらなそうにするヒソカ
「スーパーサイヤ人になったら驚かせてやれると思うけどなぁ」ニヤリ
「いや、それももういいよ」
「へ?知ってるんか?」
「それとやる時は命のやり取りがある場でしたいのさ◆それにちょっとハンターの資格も必要なんでね◆」
「オラもそのハンター試験っちゅうやつに合格しねぇといけねぇんだ」
「理由はなんだい?◆」
「食費稼がねぇといけねぇんだ」
「…そうか」
あからさまに呆れるヒソカ
「つまらない試合にはしたくないからね◆」
気を取り直し、トランプを床にばら蒔く
「この中から一つ好きな数字を選んで頭に思い浮かべて◆」
「あ、あぁ」
数字を見て頷く悟空
「思い浮かべたらその数に4を足して2倍する」
(…?)
「そこから6を引き、2で割ったあとに最初の数字を引くと…いくらになるかな◆」
(…やべぇ、計算できねぇ)
「べジータ、キミ、後ろを向いてもらえるかい?」
場外のべジータに声をかける
「ちっ、何をしやがるつもりだ」
舌打ちしながらべジータは振り返る
そこにはトランプの"1"が貼り付けられてあった
どよどよっ
ざわめく会場
悟空は理解が追い付いていなかった
ネタを仕込まれているのに気づいたべジータは必死にトランプを取ろうとするがちょうど取れない良い位置に付いていたため、四苦八苦している
「いまのがわからないのは残念…」
肩を落とすヒソカ
「すまねぇ。まいったなぁ。頭の勝負で来るなんて思ってなかったぞ」
その瞬間
「勝者ヒソカ!」
立会人が宣言する!
ざわざわっ!
「悟空選手は"まいった"と宣言した為、ヒソカ選手の勝利となります!」
「いぃぃぃいいいいいい!?」
それからクラピカたちの異議も虚しく、ハンター試験は終了した