悟空とベジータのハンター試験?   作:KTケイティ

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【7】一次試験 二次試験会場へ急げ

ヒソカは念を込めた

足へと全力のオーラを練り込む

爆発的に膨れ上がった脚力で地下道を疾走する

 

(こんな屈辱初めてだよ◆)

 

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「悟空、聞かせてくれ。今のは一体なんだ?」

 

クラピカが問いただすように聞いてくる

 

「瞬間移動、っちゅう技だ。見知った相手のいるところに一瞬で移動できる。まぁいまはそんなことより、とりあえずみんなに追いつかねぇとな。試験不合格になっちまう」

 

それに否定する言葉もなく、全員が頷く

 

「みんな、オラに掴まってくれ」

 

べジータ以外が悟空の肩を掴む

 

「べジータも早くしてけれ」

 

「オレは貴様の助けなど受けん」

 

「さっきのうんこのときは助け求めてきたじゃねぇか」

 

「カカロットぉおおおおおお!!!」

 

顔を真っ赤にしてキレるべジータ

 

「うひぃ、じゃぁなべジータ!」シュ…

 

「…あり?」

 

悟空たちは消えかけてまたその場にいた

 

「おかしいな、瞬間移動できねぇみたいだ…」

 

「ふん、大方このリミッターのせいだろう。ブルマのやつ忌々しいもの作りやがって」

 

「いいっ!?じゃぁオラもう瞬間移動できねぇのけ!?」

 

「いや、こいつはオレ達のパワーを抑えてるだけだ。瞬間移動とやらをできなくしてるなら最初から1度も成功したりはせん。おそらくパワーが落ちてそいつができる回数が減ってるだけだろう。戦闘力20程度のいまの状態では日に4回が限度ってとこだろうな」

 

「はぁ~、流石べジータだな。んじゃ1日経って体力回復するの待つか」

 

「ふっ、そういうことだ」

 

「んじゃとりあえず追いかけっか」

 

悟空たち5人はサトツの気を追って走りはじめた

 

 

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その頃ヒソカは…

 

ハァ ハァ ハァ

 

(このボクが、こんなに、体力を、使わされる、とはね…)

 

必死に階段をかけ上がっていた

 

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悟空たちは霧の中を走っていた

ゴンがぽつりと尋ねる

 

「ねぇクラピカ。ヒソカは何がしたかったのかな?」

 

「やつは"試験官ごっこ"だと言っていたな」

 

「ごっご、って遊びけ?あいつもう大人なのにしょーもねぇやつだな」

 

「いや、たぶん悟空がイメージしてるのとは違うと思うぞ…」

 

「なんにしろあいつはいまスタート地点だ。でぇじょうぶだろ」

 

「ふんっ、余計なことを」

 

「お、試験官たちの動きが止まったぞ。もうすぐだ」

 

一向はあと少しのところまで来ていた

 

 

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その頃ヒソカは…

 

ゼェ ヒュー ゼェ ヒュー

 

(こ、こん、な…こと、が、あって…たまる、か…)

 

ヌメーレ湿原を必死に走っていた

 

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そして悟空たちは会場へと辿り着く

 

「ふぃー、なんとか間に合ったみてぇだな」

 

そこへ声がかかる

 

「ゴン!クラピカ!リオレオ!と、悟空!」

 

「あっ!キルア!」

 

ゴンが嬉しそうに駆け寄る

 

「どんなマジック使ったんだよ。もう絶対戻ってこれないと思ったぜ」

 

「うん、オレも覚悟してたんだ。ちょっと臭う人と一緒だったからキルアの匂いも追えなかったし。でも悟空がなんかわかるみたいでさ。なんとか追いかけて来れたんだ」

 

「…ふーん、すげぇのな悟空って」

 

キルアが悟空を見上げる

 

「それよりなんでみんな建物の中に入んねぇんだ?」

 

「見ての通りさ。"本日正午、二次試験スタート"って書いてあるんだよ」

 

「まだちょっと時間あるな、オラ寝るから時間になったら起こしちくれ」グガァー

 

(ね、寝るのが早すぎる…)

 

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悟空たちが着いてからしばらくのち

 

「お、時間みたいだぜ。ゴン、悟空起こしてやれよ」

 

「うん、そだね」

 

チッチッチッ ピーン

 

ズゴゴゴゴゴゴ

 

ちょうど時間が正午をむかえ、重い扉が音をたてて開いた

 

そして同じくちょうど

 

ゼェェェ ヒュゥゥゥ ゼェェェ ヒュゥゥゥ

 

意識朦朧としたヒソカが会場に辿り着いていた

 

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建物の中には、5つのちょんまげをした不思議な髪型の女性と、大型というより巨大な男性がいた。

二次試験の試験官のようだ。

 

「二次試験は"美味しい"が合格よ。まずはこっちのブハラから」

 

「オレの好物は豚の丸焼き。このビスカ森林公園に生息する豚なら種類は自由。それじゃぁ…」

 

ドォオオン

 

銅鑼の音と共に二次試験スタート。

 

『ブハラのメニュー参加者150人』

 


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