悟空とベジータのハンター試験?   作:KTケイティ

8 / 27
【8】二次試験 料理人べジータ(1)

参加者全員が会場を飛び出していったあと

 

「あんたも性格悪いわね。ビスカの森に生息する豚は一種類だけでしょ?」

 

メンチがブハラに笑いかける

 

「世界で最も強力な豚、グレイトスタンプ。大きくて頑丈な鼻で敵を潰す。…油断してたら自分が豚の餌になっちまうぜ」

 

*************************************

 

ドォオオン

ぐわぁああああああ

 

あちこちで地響きと悲鳴が上がる

 

「結構危ねぇ豚みてぇだな」

 

悟空は油断なく見据える

 

ドォオオン

 

突進してくる豚の鼻を正面から受け止め、力で拮抗する

 

「ぐぎぎぎぎぎ!ひー!強ぇぇなおめぇ!」

 

(どっちも化物じゃねぇか!)

 

レオリオは木の影に隠れて様子を伺っていた

 

「バカかカカロット!よぉーく見やがれ!あいつの鼻がなぜこんなにも頑丈で大きいのか!弱点である額を隠すために決まっているだろう!」

 

「オラもちょうどそう思ってたとこ、だっ!」

 

ガッ

 

脳天に一撃

 

ズドォォン

 

「ちっ、世話のやけるやろうだぜ」

 

そのシーンを見ていた参加者たちは真似をして次々と豚を倒していく

 

バッシュウウウウッ

 

気で豚を焼く悟空とべジータ

 

「お、結構うまそうな匂いだ」

 

「焼くだけとは芸がないな」

 

「なんだよべジータ。なんかいいもんあんのけ?」

 

「さっきの会場に香草と根菜があったんでな、こいつを…」

 

ドスッ

 

べジータが豚のお腹に香草と根菜を詰める

 

「そしてゆっくりと焼く」

 

バシュウウ…ボッ

 

気を小さく絞って焼き上げ、最後に強い気で焦げ目を作る

 

「すっげぇええな!べジータ!めっちゃくちゃいい匂いじゃねぇか!」

 

「ふっ、こんな簡単なもの料理とは言えんがな」

 

「ちょっと分けてくれよぉ。あ、オラのと交換してやっからさ!」

 

「いるかっ!」

 

ガツガツ ムシャムシャ

 

「うっひゃぁああ!普通に焼いただけでもうめぇぞ!」

 

「これだけでは腹の足しにもならん」

 

「んじゃもっと捕まえてくっか。そだ、オラがいっぺぇ捕まえてくっからべジータはさっきの菜っぱとか準備してくれよ」

 

「菜っぱではない!葉っぱ…でもなく香草と根菜だ!」

 

「んじゃちょっくら捕まえてくっぞ」

 

既に目的を忘れた悟空とべジータは食材を取りに二方向に別れていった

 

 

「いっぺぇ捕れたぞ!」

 

「遅いっ!待たせやがってイライラさせるやつだ」

 

「んで、これをお腹に詰めればいいのけ?」

 

「ただ詰めるだけじゃない。香草と交互に入れるんだ。根菜の硬いものは重ねずバラけて入れろ」

 

「細けぇんだな…」

 

バシュウウ…ボッ

 

べジータが気加減に注意してじっくり焼き上げる

 

「うっひゃぁああ!もう待てねぇぞオラ!こんなうまそうなの作れるなんて!べジータに弟子入りすっかな!」

 

(なっ///カカロットがオレの弟子にだと!?)

 

「ふ、ふんっ。もう焼き上がっている。さ、先に食べてもいいんだぞ」

 

「な、なんだよべジータ気持ち悪ぃなぁ。気持ち悪ぃのはその格好だけにしてくれよ」

 

「カカロットぉおおおおおお!!!」

 

****************************************

 

「へいお待ち!」

 

会場では70名の参加者が豚の丸焼きをブハラに届けていた

 

「あらら、テスト生なめてたわ…」

 

メンチもビックリしながらその数を見ていた

 

ブハラはペロッと70頭を平らげ、お腹をさする

 

「もう満足でいい?」

 

メンチがブハラに問いかける

 

(あのズボンに上半身裸のサスペンダー男はいないみたいね…変態だから記憶に残って嫌な感じね…)

 

渋い顔をしながらメンチは銅鑼の鐘を鳴らして終了の合図をした

 

二次試験 前半 ブハラのメニュー終了!

合格者70名!

 

(参加者の残りが多い…今年は本当に豊作ですなァ)

 

様子を見る為に残っていたサトツはしみじみと感じ入っていた

 

****************************************

 

その頃、脳筋2人組は…

 

「はぁ~、食った食った」

 

「食い応えのある豚だったぜ」

 

「残りは弁当用にでもすっべ。そういややけに静かになったな」

 

「大方あの豚にでもやられちまったんだろう。軟弱なやろうどもだ豚の一匹の気配も感じないぜ」

 

「待てべジータ!あっちの方に気が集まってるぞ!」

 

振り向く二人

 

「あっちは…会場!………カカロットまずいぞ!」

 

「へ?なにがだ?」

 

「くそっ!」

 

べジータが丸焼きを掴むと、気を感じる方へ投げた

 

「よし!」

 

「お、おいべジータ!?」

 

「ついてこい!いまは試験中だっ!間に合わなくなっても知らんぞっ!めいっぱい飛ばせぇええええ!!!」

 

悟空とべジータは会場へと急いだ!

 

 

残された豚の骨の数は、この日、人知れずグレイトスタンプが絶滅したことを物語っていた

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。