無限の世界のプレイ日記   作:黒矢

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前回のあらすじ:ちなみに鍛錬系統の超級職である【鍛錬王】は鍛錬と戦闘を同時にこなす秘術が扱えるとか扱えないとか

それでは本編をどうぞ!


第七十九話 雄大な歴史

□■<Infinite Dendrogram>Wiki

 

 

 

 

 

 

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 >黄河帝国

 

 ・概要

 ・初心者へ向けて

 ・注意事項

 ・主要都市・店舗

 ・主要マップ・狩場

 ・主要人物

 ・ランキング(毎月更新)

 ・各国との関係

 ・国力(有志調べ)

 ・その他特記事項

 

 

 

 概要:

 偉大なる古の龍を祖とする自然と共に、そして龍と共に生きる“龍”の国――

 

 中央大陸東部一帯全域を国土とする、古龍と呼ばれた存在と人間とのハーフ、 “古龍人”達が統治する中華風のイメージを漂わせる七大国家の一つ。

 注目すべきはその国土の広さであり、西方三国全てを合わせたのと同程度の広大な国土を有する。

 中央砂漠地帯を国土とするカルディナや四海を己の領海とするグランバロアと比べても実質的な統治地域の面積はトップクラスと言えるだろう。

 また、国の歴史に関してもレジェンダリアに次ぐ歴史を持つ古い国家であり、安定した高い国力、統治力をも併せ持つ理想郷と呼ばれる。

 建国の経緯、建国後の興亡や大事件や発明の詳細に関してはこちらの[国家の歴史:黄河帝国①][国家の歴史:黄河帝国②・三強時代]の頁を参照して貰いたい。

 

 国家運営は且つて隆盛していたとされる幻のモンスター、“古龍”と人間のハーフである“古龍人”、その血を継ぐ皇帝と皇族達によって統治運営されている。

 黄河帝国の民にとって自らの崇拝する存在である古龍の実在を確かに感じさせる彼ら古龍人による統治は非常に大きな意味を持ち、前述の通り長い安寧の時を支える一助となっている。

 国家全体を通しての治安は比較的良く、民の意欲も高い傾向にある。

 広い国土に意欲的な国民、歴史はシンプルに高い国力を発揮している七大国家の中でも()()()であると言えるだろう。

 

 国家の特色としては何かに特化した物は無い物の多くの物が高い水準にある。

 長い歴史や且つての【龍帝】から培った全体的に高い魔法技術力。

 肉体を鍛える者も多く、白兵戦闘能力に秀でる武仙や亜人族等も存在するかと思えば伝統芸能を伝える芸事を得意とする者も居る。

 国土の広大さと自然の豊かさに由来した生産職も多く産業も発展している。

 総合的に高い国力故の癖のなさ、安定した環境が一番の利点だろう。

 特に都市部周辺の安全性の高さは現状全国家中でもトップと言っても過言ではなく、安全な国でのスローライフを楽しみたい人にはお勧めだろう。

 水上・海上戦力に関してはグランバロア以外の他国同様大きく劣っているが、これはグランバロア以外の全ての大国に当て嵌まる為気にする必要はないだろう。

 それでも、グランバロア以外では例外な天地や水棲亜人も多いレジェンダリアに次いで、亜人が多く海に面している土地の広さもトップクラス黄河が水上・海上行動に適しているのだが……

 しかし、こんな黄河帝国でも<厳冬山脈>近辺や汚染地帯等の危険地帯はある為、注意が不要という訳ではない。(注意事項を参照)

 

 就職可能なジョブの特徴は国家の特色に倣うかの様に様々な種別のジョブに就職できる。

 が、一部【道士】や【風水師】等の黄河独特の物や【気功士】【芸子】【雑技士】等の他国では珍しい類のジョブ、そして多数の天地と共通する東方独自のジョブにも就ける特徴がある。

 逆に【魔術師】系統を始めとした西方限定のジョブには就けない事が多いのが悩み事。

 それでも就けるジョブの種類で言えば七大国家の中では上半分には入っているのだが。

 また、白兵戦闘系のジョブでも【剣士】【斧士】【銃士】等の適性を持つ者や就けるジョブクリスタルは少なく、【格闘家】【針士】【棍士】等の適性を持つ者や就けるジョブクリスタルが多いのも特徴か。

 特に【格闘家】【武道家】【拳士】【蹴士】【修行者】等の武器を用いない肉弾戦系統のジョブに関しては偏って多い。

 この理由に関する考察が広く流布されているが公式の確定情報ではない事を留意しよう。

 

 国家が所有する特殊超級職は古龍人だけが就けると言われている特異なジョブ、【龍帝】。

 伝承に伝わりし古龍の力を宿すと言われている特殊超級職であり、ジョブの詳細は明かされていないが非常に高い戦闘力に関しては今までのイベント等により判明している。

 現在判明しているだけでも非常に高い物理ステ―タスに自己治癒能力、そして【竜王】の物と同一の《竜王気》と隙が無い能力を有しているのが伝わってくる。

 当代【龍帝】の戦闘風景は[動画:龍帝祭2043/11]を参照の事。

 尚、当代【龍帝】の正体は非公開であり、詮索した者には罰則が与えられる可能性もある為、考察には注意されたし。

 

 <マスター>に対する態度としては現在は中立的。

 <Infinite Dendrogram>のサービスが開始されてから内部時間で約半年程度は<マスター>全体を危険視する傾向が続いていたが、現在は雰囲気は軟化している。

 これはサービス開始直後にやらかした<マスター>達の存在の他に元々<マスター>に対する関係の悪さが原因となっている。

 元より古龍、古龍人を崇める黄河の民にとってそれとは別の伝説の存在であった<マスター>に対する感情は良い物ではなく、そうでなくとも“三強時代”に煮え湯を飲まされた[シュレーディンガー・キャット]の存在がある為だ。

 この点は同じく“三強時代”と大きな関係があるグランバロアとは違う点であるが、サービス開始初期以降の<マスター>の尽力や実力が知れ渡るにつれ次第に軟化していったのが現状である。

 現在の関係も盤石な物とは言い難い物である為、国家の心象を悪くする行為全般に過敏に反応する<マスター>が居る事に留意しよう。

 

 

 

 

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 初心者へ向けて:

 注意今から<Infinite Dendrogram>を始めると言う新人の方はよく読んでください。

 

 黄河帝国では名前に“龍”の字を入れる事は皇族の一部以外には許されていない為、黄河からスタートする、あるいは黄河に多少でも興味がある場合は名前に“龍”の字を入れるのは止めておこう。

 上記の掟は黄河のティアンにのみ適用される物であり、仮に<マスター>の名に“龍”の字が入っていたとしても罰則があったりする事はない。

 しかし、それは彼らから見て異邦人であり、様々な常識が通用しない<マスター>に対する例外的な処置である事を理解しよう。

 黄河のティアンはその掟を、“龍”の意味を非常に重んじている為、仮に名前に悪戯にその字を入れたり公の場で軽んじる発言をしただけで黄河帝国の中の大部分のティアンからの好感度が著しく低下するだろう。

 過去の“龍”の名が付いた偉人(代表例:黄龍(ファンロン)人外(レンワィ))を愚弄しただけでティアンの集団が激昂して襲い掛かって来た事例があります。くれぐれも注意しよう。

 

 また、同様に龍、所謂東洋龍の類のモンスターも信仰しており、特に知能も実力も高い〈UBM〉等に関しては討伐を禁止されている例もある。

 現状で討伐や干渉に制限が掛かっている〈UBM〉は【青竜王 ドラグブラウ】【黄竜王 ドラグゲルプ】【白竜王 ドラグヴァイス】【虹竜王 ドラグイリス】【蓮竜王 ドラグロータス】【空竜王 ドラグスカイ】【災知竜 マガツリンウ】

 そして、<厳冬山脈>の地竜の〈UBM〉である。

 観光したり見学しに行ったりする事自体は罪に問われないが、相手はモンスターであるので普通に縄張りに入った時点で襲撃される可能性もある事を理解しておこう。

 特に<厳冬山脈>の地竜に関しては信仰と崇拝による法ではなく、単純に刺激する事自体が国家レベルで危険であるという理由による物である為、注意しておきたい。

 

 

 そして、上記の様々な事柄な前述の概要を見て貰えば分かる通り、黄河のティアンと言うのはこのデンドロのティアンの中でも特に()()()()性格をしている傾向にある事が理解できるだろう。

 これは今現在の安寧や長い長い国家の歴史――そして、その古い歴史の中でも数多あった危機を乗り越えてきた古龍人と【龍帝】の存在あってこその物だろう。

 特に、古い歴史の中でも非常に大きな転換点と言える約600年前の“三強戦争”とその直後の大規模な内乱が今の黄河に対しても多大な影響を与えているのは間違いない。

 黄河に所属、あるいは長い間滞在する場合、かの戦乱が起こった“三強時代”に関する事は一般教養として扱われる事が多い。

 下記の特記事項に“三強時代”の黄河の簡略的な概要を記述してある為、余裕があれば一読を薦めたい。

 

 

 

 

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 国力(有志調べ):※編集者達の独断と偏見が多分に混ざっています。意見がある方は<Wiki編纂部・黄河支部>まで連絡をお願いします。

 

 戦力(ティアンのみ):B+

 合計レベルの平均値は比較的高く、国民性として修行や研鑽を是とする傾向の者も多い。

 特記戦力である超級職も複数居り、安定した国家の礎として広く活動している。

 

 狩りのしやすさ:B

 ティアンの武芸者の活躍の賜物により広い範囲で間引きが行き届いている。

 不意の〈UBM〉や変異モンスターを除けば危険なモンスターと遭遇する事は稀で初心者でも安心して狩りが出来る。

 しかし、一方で一定以上のモンスターを狙う場合は多少の苦労が必要となる。

 

 技術力:B+

 特に魔法技術に関して高い技術力を持っている。

 

 利便性・過ごしやすさ:A

 幾度となく前述されている通り、国家としてのはトップクラスに安定している。

 余程の悪手を行わない限り、環境・安全性・国民の民度どれを取っても優秀。

 

 自然資源:B

 広大な国土に豊富な自然環境が合わさり間違いなく最上級の自然資源リソースを有している……と思いきやそう狭くない範囲の点在する汚染地帯が足を引っ張る。

 汚染されて変異した素材は需要がない訳ではないが採取難易度が非常に高くティアンで採取できる者は殆ど居ない。

 

 財政資産:B+

 カルディナ、グランバロア、天地を交易で結ぶ東洋経済の要。

 そうでなくとも高い国力を裏打ちする財政を有する。

 

 特殊性:D

 他の七大国家と比べて特殊性は非情に低いと言わざるを得ない。

 <神造ダンジョン>やそれに類する物はなく、環境も国家も安定しており敢えて上げるとしても汚染地帯位しかないだろう。

 ……もっとも、特殊性が低いのは決して悪くないという事は皆知っていると思うが。

 

 

 

 

 

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3月1日(火)

 モョモトは強敵だったよ……この集落では、僕の次にね!

 そういう訳で<蜥血集落>での修行を切り上げるにあたってモョモトとの野試合に無事勝利して、次に向かうのは黄河の首都、龍都だね!

 モョモトも僕より長い期間あの集落で修行(筋トレ)をしていただけあって本当に強かったよね……

 <エンブリオ>のステータス補正も相まって、【アダムカドモン】の固有スキルがある僕と比べても物理ステ―タスは完全に上だったからね……勿論、それだけで負けるつもりはないんだけどもね。

 あれで《刹那》みたいな思考加速スキルがあったらもっと苦戦していたかもしれないね……それでも、勝つのは僕だけどね!

 

 さて、挨拶やお土産(筋トレグッズ)の確保も済んで前述通りに龍都に向かう訳なんだけど――

 何度も思ってたけど、やっぱり徒歩だと黄河の広さが凄いよね。グランバロアとはまた違う意味でマップがあまり役に立たないよっ。

 黄河の東岸から<蜥血集落>への道すがらと違ってモンスターもほぼほぼ下級モンスターばかり、と言うのは僕的に実入りが余り美味しくないからねー。

 下級モンスターだけだと【練体士(エンハンサー)】のジョブレベル上げにも一苦労だからね。

 やっぱり前言を撤回して道中はイグニスやコテツの騎獣の力を借りた方がいいのかな、なんて思ってみたりして。

 

 まぁ、それを決めるのは後でも良いとして……下級モンスターしか見かけないならそれなりに出来る事と言うのもある物だ。

 例えば従属モンスター達に狩りに参加して貰って彼らの餌(物理的な意味で)にして貰ったり。

 例えば早速<蜥血集落>で買った筋トレグッズを使ってマルチタスクでの筋トレに挑戦してみたり。

 ――例えば、就いたばかりで未知数の【練体士】のレベル上げと使い心地を試用してみたりだね!

 

 とは言え、現状の下級職の【練体士】の状態だと割とオーソドックスな物理系自己バフ職って感じなんだけどね。

 敏捷強化の《練技・羚羊脚(ガゼルフット)》、筋力強化の《練技・熊筋力(マッスルベアー)》。

 視力強化の《練技・猟獣眼(キャッツアイ)》、そして防御力強化の《練技・甲虫殻(ビートルスキン)》。

 基本的にはこの四種を己のMPとビルドと相談して使い分けたり併用したりするのが一般的なサブジョブとしての【練体士】のスタンダードだね。

 ちなみに、この中で特に人気なのは一見ステータス強化ではない《練技・猟獣眼(キャッツアイ)》なんだよね。

 それは何故かと言うと、動体視力の強化で実質的にAGIが強化された事に等しくなる点と相手の一挙手一投足を正確に補足する事で、ジョブやリアルスキルの物に関わらずセンススキルの精度が確実に上昇するからだね!

 ()()()とも言う様に、相手の動きを“見”る事は戦いにおいては基本にして絶対の柱でもあるからね、そりゃそうなるよねって。

 

 

 ――まぁ、僕的にはそういう自己バフとは全く違う方面にある《練技・小風羽(チックチック)》の方が好みだったんだけどね!

 これは【練体士】の特徴でもある身体変容の小規模版で一時的に小さな羽を生やして跳躍や滑空に使える様にするジョブスキル。

 上級職の【高位練体士(ハイ・エンハンサー)】が習得できる大きな翼を生やして飛行能力を得る《練技・大鵬翼(ワイドウィング)》の廉価版みたいな感じだね!

 ……最初は背中に生えた羽の動かし方に悩んだり危うく防具を突き破ったり仕掛けて焦ったけどこれは良いスキルだよ!

 そう、風に乗って跳躍や滑空ができるこのスキルは、()()()()()が使える僕に非常に相性が良いんだよねっ。

 それこそ多分、今までみたいに風属性魔法だけで飛行したり、あるいは《練技・大鵬翼(ワイドウィング)》だけで飛行するよりよっぽど効率的に空中で動ける様になったんじゃないかな!?

 慣れたら小回りも利かせられる様になったし、下級職のスキルだから消費も少ないしで言う事なしだね。

 本命は上級職で習得できる練技達だったのだけど、これは嬉しいサプライズ……!

 

 この調子で龍都に着く頃には【練体士】をカンストに……は難しそうだけども、レベル上げていきたいね!

 

 

 

 

 

 

 

 

3/2(水)

 黄河に着いてから実にリアルで十日、デンドロ内だと一か月も経過してからようやく黄河の首都、龍都に到着ッ!!

 ……特段後回しにしたつもりはないんだけど、こうやって日記に書いていると凄い遅い到着な感じがするよね?

 お、おかしいなぁ。決闘に殴り込みに行く為にも一応早めに首都には到着しなきゃと考えてはいたのに。

 ……考えていただけなんだけどもね。まぁそれはともかく!

 

 ――龍都! 国土も広いから当然首都も大きく、僕が知っている他の首都等……将都や慶都、グランバロア号と比べてもスケールの違いがすっごいね。

 道中の村落である程度は分かっていた事だけど、建物とか服装の趣きも僕が知っている他国とは全然違うのが興味深いよねっ。

 オリエンタル……って言うのかな。そんな感じの雰囲気。

 僕は現実では日本に住んでいるからこそ感じる異国情緒的な!

 グランバロアの時も思ったけど、やっぱり国毎の特徴が大きく異なるのはとても良いよね。

 こうして諸国を旅するだけで毎回新鮮な気持ちで楽しめるんだから……王道、ゲーム的、と言われても良い物は良いんだから問題ないよね!

 ネットで見聞きするだけの他国も今から楽しみになるよね……まぁ、まずは今目の前にある黄河を楽しむのが先決だけどね。

 

 首都に到着して先ず最初にやるのは当然、所属国家の(一時的な)移籍だね。

 役所とか冒険者ギルドとかの役割を担う場所は当然この黄河にもあるからねー。役割は同じでも外観や内装も全く違うから面白い。

 今回担当してくれたのは(受付が空いていた)厳つめの顔をしたお兄さん。厳ついのは顔だけで各国を旅してる<マスター>のパーティだと言ったら優しく色々この龍都での観光名所を紹介して貰ったよ。

 勇名鳴り響く著名な雑技団が龍都に滞在している事や、<マスター>から取り入れた様々な物語も演じている劇場、色鮮やかな染め物や絵画を出している店の事。

 そして、フレーバーだけに飽き足らずこの黄河を象徴する魔法技術をふんだんに使った有用で高性能なマジックアイテムを置いている店の在処まで。

 むしろあの職員のお兄さんの情報通ぶりが凄まじい案件だよね……《看破》はしてないけどカンストクラスじゃないかなーって感じたよ。

 天地以外じゃカンスト、合計レベル500クラスのティアンって本当に少ないみたいだから……うん、前歴が気になるけど流石に野暮だよねー。

 

 ――だから早速おススメされた染物屋に行って黄河風の質の良い衣服と外套を買って満足するに限るよね!

 装備の上から羽織る所謂フレーバー衣服はティアンでも<マスター>でも人気の品だからね……僕も天地でもグランバロアでも実は何着か買ってあるんだよね。

 僕の上半身装備は性能で選んだシンプルな奴だからね……龍都で買ったのは赤と白の紋様が入った雅な奴とか。

 他にも買いたい物は色々あったけど本格的なショッピングと観光は明日に回す事に。

 ……最低でも霊紙は買って補充しなきゃだからあまり散財できないし、龍都どころか黄河にはガチャの筐体が一つもないのは残念な所だけどね!

 

 

 

 

 

 

 

3/3(木)

 今日も龍都に滞在、純粋に観光やショッピングを楽しんでいく予定ー!

 ……だったんだけど、正直ログイン時間の半分以上は龍都の【道士】ギルドに居たんだよね。【道士】系統も持ってないのに。

 同じ東洋の術師系ジョブである【陰陽師】系統の誼がなければNG喰らう所だったよ……あ、危ない危ない。

 いや、普通に見学するくらいなら別にジョブに就いてなくても全く問題ないんだけど。

 僕みたいに魔法技術に興味を持って資料を読みたーい! って言いだすとそりゃお金を出すか関係者じゃなきゃアウトって事だね。

 ……まぁ、お金は実質的に払っているんだけどね。【符】用の霊紙を大量に買ったりとかね。

 必要な出費だったから別に良いんだけどね、良いんだけどね!

 

 それで、何時間も【道士】ギルドで何の資料を見ていたかと言うと、実質的に黄河の歴史を読んでいたと言っても過言ではないよね。

 この黄河で最も普及している魔法体型である【道士】ギルドにより纏められた魔法技術の発展とその運用の歴史その他諸々、だね。

 まだ普通に国土内の野生のモンスターに苦戦していた時代の戦術とか、対〈UBM〉用の連携術式の進化とか。

 ……一番発展率が高いのは三強時代前後の魔法兵器なんだけどね。この時代だけで平時の数百年とか千年分くらい発展してるからね。

 この時代に作られた魔法兵器が今も()()()()()有用なマジックアイテムや術式として残ってたりする事もざらなんだとか。

 ……多分これ改良した物って事じゃなくてデチューンした奴って意味なんだよねぇ。本当に酷いのはあの時代前後に“色々”あって資料が散逸してるとか聞いた事あるんだけど。

 込めてある魔力(MP)を解放してその場の自然環境にアジャストした魔法を効率良く発動させる【符】とかー、特大のMPSPを消費した広域殲滅術式とかー。

 ジョブレベルをカンストした後の過剰経験値リソースを破壊力に変換する術式とかーってこれ禁術の類じゃない!?

 大白宮の【陰陽師】ギルドの資料庫で似た様な禁術を見た事があるんだけど!

 デチューン前はどんなだったのかとかは考えない様にしないとね……?

 

 ……まぁ、そんな過激な兵器や歴史もこうやって資料で見る分にはとても興味深くて楽しいんだけどね。

 個人的には過去の超級職がやったっていう一度に使用する【符】を限界まで増やしてどれだけ威力を伸ばせるかの実験とか、別方向で別種同時並列起動を極めた資料とかも面白かったね。

 過去の超級職ティアンの人は大体変な事やってる……

 

 【道士】ギルド以外では雑技団の観光とか普通に通りでのショッピングもしたんだけど……す、凄く久しぶりに所持金が5桁リルまで減っちゃったからあまり買えるのがないっ。

 流石にちょっとこれは明日以降はモンスター狩りに精を出してお金稼がなきゃ楽しめるのも楽しめないよ!

 という事でまた暫くはコテツとジェーンさんと離れての亜竜級や純竜級が居る場所での狩りになるね。経験値稼ぎも兼ねてるし、沢山狩れる様に狩場は複数狙っておきたい所。

 明日の午後から土日と纏まった時間使えるからね。地味に【道士】ギルドでも予習できたし、黄河の上級モンスターもバンバン狩るよー!

 ちなみに、雑技団は普通にクオリティ高かったから機会があればもう一度くらい見に行きたいなぁって。

 【曲芸師】とか【軽業師】とか、ジョブの力も相まってリアルのそれより数段常識外れな事するんだよね。

 ただ……単純に楽しかったのはあるんだけど真似してみたい欲とか乱入したい欲が沸々と沸き上がると言うか。

 迷惑を掛けない様にこの欲は狩りで発散しなきゃね。僕は自制できる天才なので。

 

 そう思って明日以降の狩りの準備をしてたらもう黄河への所属国家変更手続きは完了したとの報告が入ったんだよね。

 ええぇ……は、早すぎる。グランバロアの時はデンドロ内時間で一か月弱くらい掛かってたと思うんだけど、今回はデンドロ内時間で5日も掛かってないんじゃない!?

 これはグランバロアでの手続きが遅かったのか黄河が早いのか……多分、両方だよね。

 大国は一般業務にもゆとりがある。普通に良い事だよね……

 ……暫くは狩りに集中しなきゃだから予定に変更はないんだけどねっ。

 決闘のファイトマネーも挑戦し始めの頃は雀の涙程度しか貰えないからなぁ……まぁ、でも狩りの後の楽しみが明確になったと思えば良いかな。

 さて、まずは明日は何処から行こうかなーっと。

 

 そういえば、日記を書いていて思い出したけど、事前に見てみたいなーって思ってた<輝麗愚民軍(フゥリーユーミンジュン)>の公演はやってなかったんだよね。残念。

 今は主幹メンバーが龍都から離れているんだとか。役所のお兄さんも言ってなかったしねー。

 正直に言って興味あったからちょっと残念。これもライブの良さを何度も聞かせてくれたイーズのせいだね……

 まぁ機会はまたいつかあるだろうし……その主幹メンバーとの決闘も楽しみだから、その為にも狩りを頑張らなきゃね!




 三強時代の黄河を二分した、数ヶ月続いた内乱。
 それは即ち現在の七大国同士の戦争が数ヶ月続くよりも酷い代物なのでは……?

ステータスが更新されました――――

黄河の魔法兵器群:
 且つて、三強時代に開発され、紆余曲折の末三強時代や内乱で使用されたりされなかったりした兵器群。
 基本的なコンセプトとして超範囲、超出力、超貫通能力を有しているのは、当然比較対象や仮想敵が()()であるが故。
【災害悪符】:周囲の自然環境リソースやエレメンタルの内包リソースを収奪して発動する広域殲滅魔法符。
 自然環境リソースを徹底的に破壊する事で大地の崩落や酸欠状態も引き起こせる。
【供贄乃魔杖】:配下のHPSPMPを徴収して超威力の魔力弾を生成する術式。
 外道な《天罰の柱(ジャッジメント・ピラー)》。
【呪砲】:人間一人を呪符で包んで砲弾として発射し、砲弾が持つ全リソースを威力に変換させて炸裂させる術式。
 ジェネリック最終奥義。内包リソースを増やした方が威力が上がるのとその行為の性質上、砲弾で包む前に怨念を絞り出させると尚良し。
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