東方 夢影界鏡 第一節「現れた幻」   作:犬丸ミケ

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第2話

東方 夢影界鏡

第一節「現れた幻」第二話

 

アリス「さ、あと少しよ。」

アリスの家の周りにある森を抜けたあと、そこにはかなり開けた土地がある。ある人は田植えをしていたり、ある人は子供と遊んでいたりと、妖怪がいるような世界に見えないほど平和だった。

霧人「こんな所に本当に妖怪なんているのか?」

アリス「えぇ。さっき抜けた森、「魔法の森」と言うのだけれど、何もなさそうに見えて至る所で妖怪の気配なんて飽きるほどいたわよ?」

霧人「……そう…なのか……」

今思う。人里までアリスがいなければ恐らく妖怪に襲われて無残な肉塊になると思うとかなりゾッとする。

しばらく歩くと、

アリス「着いたわよ。ここがわたしがよく人形劇をする人里よ。」

そこに待っていたのは驚きの一言だった。先程、人里へ続く道を歩いていた時から気づいていたが、霧人と服装が全く違うのだ。

霧人の服装がフード付きの黒いトレーナーに対し、人里の近くにいる人たちはまるで昔の日本のような服装だ。

霧人「…服装がぜんぜん違うな」

アリス「まぁ、私もそうだけど、あなたたちのような服装をした人たちは皆「外来人」として認識するの。しばらく視線を感じ続けるだろうけど、我慢してね。」

入り口にいるだけで至る人から変わった物を見ているような目でジロジロ見られている。やはり珍しいのだろうか。

霧人「確かに、さっきからジロジロ見られているな……なんか落ち着けん……」

そんなことを言っていると、

少年1「あ!人形のお姉ちゃんだ!」

一人の少年がアリスを見つけ、言うと周りの子供達が集まってくる。

少年1「人形のお姉ちゃん!こんにちわ!」

アリス「えぇ、こんにちわ。」

にっこりと笑い答える。

少女1「またお人形劇を見せてくれるの?」

アリス「えぇ。だからお友達とか呼んで来たらどう?」

子供達「はーい!!!」

子供達が友達などを呼びに去る。

霧人「人気なんだな。アリスの人形劇って。」

アリス「まぁね。私の人形を操っているからとても面白いのかしらね。」

子供達と接しているアリスを見て思う。おそらく、アリスは子供達の無垢な笑顔や、不思議そうに見ている子供達が愛らしいから人形劇を続けているのではないか、と。

アリス「あなたはどうするの?人形劇とか見なさそうだし。」

ふと問いかけるのに対し霧人は、

霧人「そうだな……少し人里を見て回ってみるよ。」

アリス「分かったわ。終わったら人形を使って知らせに向かわせるから。」

そう言うと、霧人は人里へ入ってゆく。

 

人里内にて…………………

霧人「(むー…………)」

霧人は至って普通に歩いている。周りの人々のように普通の歩き方で。それでも、周りにいる少年少女から大人の男性や女性、それに老人まで不思議そうな目でジッと霧人を見る。

霧人「(やっぱりこの幻想郷の人里ではこれは珍しいんだな……さっきから視線ばっか集中して落ち着かねぇ………)」

今霧人は人里内の商店街のような場所を歩いている。

人目を気にしていると、

??「きゃ!?」

霧人「のわ!?」

人目を気にし過ぎていたあまり、前に誰かがいることに気づかず、ぶつかってしまう。

??「いたた……」

緑色の長い髪に、蛇の装飾をつけた巫女服らしき女性が霧人の前で尻餅をついていた。持ち物らしき袋などから生活様品らしき物などが落ちている。

霧人「すみません…大丈夫ですか?」

目の前で倒れている女性に手を差し伸べる。

??「えぇ…すみません。」

差し伸べた手を持ち、立ち上がる。現状を察知すると、生活様品などを拾い始める。

霧人「手伝いますよ。」

??「あ、すみません…」

 

青年、女性、回収中……………

 

霧人「ふぅ、これで全部ですかな?」

思ったより量は多く、袋にしまうのに少しの時間は掛かったが、なんとか回収は完了した。落ちてしまったものには少しだけ土が被っていたりしているところを見るとなんだか申し訳ない気分になる。

??「えぇ、ありがとうございました。」

女性はとても落ち着いており、怒るどころか感謝されてしまった。

霧人「いえ、俺が余所見をしていたのが原因ですし……」

すると、女性は霧人の服装をマジマジと見始める。

??「………もしかして、外来人ですか?」

突然の発言により、霧人は意表を突かれしまう。

霧人「……分かりますか……」

??「えぇ、服装から分かりますよ。」

やはり、この世界での服装では霧人のような服装というものはないようだ。基本和服やアリスのような服などが一般的なのだろう。

??「えっと、名前を聞いても?」

霧人「月神 霧人です。」

??「申し遅れました。私、むこうの山の神社で巫女仕事をしている東風谷 早苗(こちや さなえ)と申します。」

むこう、と言うのは今霧人と早苗という女性のいる人里の近くの山である。

霧人「あんな所に神社が?」

山の中に神社とはそんな珍しい物ではないが、幻想郷にまであるとは思っていなかったのだろう。

早苗「えぇ。他にも博麗神社というこの幻想郷を囲っている結界を管理している神社もありますよ。」

霧人「へぇ…(うむ…どのくらいあるかは知らないけど…いつか機会があったら行ってみるかな。すこし記憶の手掛かりがあるかもしれいし。)」

早苗「私がいるのは山の中の守矢神社。これを覚えておいてくださいね。」

そういうと、買い物袋を持ち、人里の外へ向かって行った。

霧人「(守矢神社……ね。いつか行ってみよ。)」

すると、

??「シャンハーイ!」

何か声が聞こえる。すこし甲高い声だ。声の元を見ると、上海の人形が手紙を持って現れた。

霧人「?アリスの人形に…手紙?」

 

内容

人形劇は終わったわ。私の家に帰る前にあなたを助けた恩人の所へ案内するわ。この手紙を読んだらすぐに人里の出口へ向かって。私が人形劇をやっていた所よ。

急いでね。

アリス・マーガトロイド

 

霧人「ふむふむ(出口ね…しかし、手紙を見てると思うけど、アリスって名前長いな……ま、いいか。)」

そう思うと、すぐさま人里の出口へと、歩いて行く。

 

第三話へ続く……………………

 

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