ただ今、戦争中!   作:猫の住処

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~一話~ 戦争中!

「はぁ、はぁ、はぁ…待ってよ~!」

「結衣ちゃんが遅いんだよ~!早く~!任務に遅れちゃうよ~!?」

「分かってるって~!」

結衣と涼花が廊下を走っている。今の時間はほとんどが任務に行っているため、人数が少ない。思いっきり走ることができるのだ。

 

「結衣さん?涼花さん?決して遅れないようにといったではありませんか?言ってませんでしたっけ?」

「う、うう…」

「彩先輩!これは色々と事情があって…お昼ご飯を食べていたんです!」

結衣が無理な言い訳をする。この言い訳に涼花もあきれ顔だ。

「言い訳をしてないで早く任務に行きなさい!希さんと黒須さんに迷惑が掛かりますよ?」

「はい!」

「は~い!」

結衣と涼花が走って任務へと急ぐ。もう、見えなくなってしまった。

「あの子たちも立派になったわね…」

 

「はあっ!」

ワォォォオン!

「これで任務終わりだね」

「そうだな。ワリオンの反応もなくなったしな」

「早く行きましょう!私たちの実力を彩先輩に見せつけてやるのよ!」

また戦争後のおしゃべりタイムが始まる。説明し忘れていたが、ワリオンとは地球を滅ぼそうとするモンスターである。

「……」

「どうしたんだ、涼花?」

「いや、明日のお昼ご飯は何だろうなって」

そんな涼花にみんなはあきれ顔になってしまった。

 

「彩先輩!任務完了です!」

「は、早かったですね」

「あったりめえだろ!?」

「黒須さん、その男みたいなしゃべり方はやめなさい」

「?」

なぜかいつも話がそれてしまう。なぜか。

「それよりも任務結果ですよ。何かわかりましたか?」

「特にありません」

「分かりました。…休んでよし!」

「やった~!!」

「あ、あとで話があります」

 

「話って何だろう?」

廊下を歩きながら考える。

「たぶんワリオンのことじゃない?ま、ダイジョブよ!」

「希はポジティブだなぁ…」

 

夜になった。

「失礼します。彩先輩、話って何ですか?」

「あ、話というのはですね…あなた達のチームに新しい子が入ることです」

「楽しみね、皆!どんな子かしら!楽しみ~!」

「そ、そうだな(まあ、誰が来るかは予想はできるけど…)

「今日はもう寝なさい」

「は~い」

 

「お姉ちゃん、お姉ちゃん!しっかりして、お、お姉、ちゃ、ん」

涙がこぼれる。どんどん出てくる。大好きは人が無残な姿になっているからだ。

「ごめんね、結衣。お姉ちゃん無理しちゃった…本当にごめん…」

「お姉ちゃーん!?」

 

「おはよう!今日は任務は無いよね?」

「は?あるにきまってるだろ」

「で、ですよねぇ…」

「おはよう!黒須、結衣!元気出して!希お姉さんが元気づけてあげましょうか?」

希は朝から元気だ。今日も任務だ。毎日任務だ。

「で、今日は新しい子が来るんでしょ?早く会いに行きましょ!」

「そだねー…」

 

「あ、やっと来ましたね待ってましたよ。では紹介します。白銀真冬さんです」

「やっぱり…(真冬かぁ…ちょっと苦手なんだよなぁ…)」

「ん、よろしく」

「ああ、よろしく」

「真冬ちゃんでいいんだよね?これからよろしくね?」

「ん」

真冬は『氷の剣』とも呼ばれる強さだ。一番強いと言ってもいい。

「あの…ちょっといいかしら」

「何、希さん」

「いや、やっぱり何でもないわ」

「?」

 

「はぁ!」

ザシュ!

ギィィィィィィィイ!

「はぁ…はぁ…」

珍しく希が息を上げている。

「希さん、大丈夫?」

「ありがとう結衣ちゃん、大丈夫よ」

「それならいいんだけど…」

結衣はもうわかっていた。昨日の夜のことだった。

 

「はぁ!ダメ…もっと強くならなくちゃ」

それから夜中まで特訓をしていた。

 

(希さん…)

「結衣!何をしてる!早く援護を頼む!」

「あ、うん!ごめん!」

 

「お姉ちゃーん!?何で!?何で!?お姉ちゃん!?だ、誰が…誰がお姉ちゃんをこんなことに…」

「あお、い…」

「葵っていう人!?どうなの!?」

うなずく。

「葵…葵、ぜ、った、い、許さない…」

「ゆ、い、にげ、て…」

結衣たちにどんどんワリオンが迫ってくる。

「どいて。どいて!私は葵に会いに行く…!」

 

「あなた達に重大任務を任せます!その任務とは…森の教会にいるワリオンをすべて倒すことです!失敗するとこの街は炎に包まれるでしょう」

 

 

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