「そ、そんな大げさな」
「おおげさではありません!」
「彩先輩…その任務任せてください!」
「ちょっと!結衣!」
結衣と真冬だけが賛成している。希と黒須と涼花はそんなに乗り気ではないようだ。
「ん、頑張る」
「真冬まで!あそこのワリオンは強いのよ!?」
「でも、この街の平和を守るのが私たちの役目だし」
「そ、そうだけど…彩先輩!何で私達なんですか!?他のチームだって…」
「あなた達にしかできない任務なんです」
「結局行くことになってしまった…もし、失敗したらどうするんだ?」
「失敗なんてしないよ。黒須は心配し過ぎ」
「ん、結衣の言う通り」
「皆!ワリオンよ!」
そこにはワリオンがいっぱいいた。
ワオォォォォン!
「皆、行くわよ!」
「うん!やあ!」
ブシュ
ワオォォォォン!
「まだまだこれから!はあ!」
ザシュ!
ギィィィィィィィイ!
「今日の結衣は好調ね」
「ああ、いいことだぜ」
「私達も負けてられないわ!はあ!」
「どうだな!やあ!」
ブシュ!
ザシュ!
ガルゥゥゥゥウ!
ガオォォォォオン!
「希、黒須、結衣、真冬!気づいたんだけど、これどんどん出てくるよ!これじゃあ、教会までたどりつけないよ!?」
「私がこのワリオンたちの相手をするわ!みんなは先に行って!」
「の、希さん!だめだよ!」
「私、本で読んだことがあるの。教会のワリオンは教会のワリオンの水玉を壊さないと教会のワリオンは消えないのよ。だから私がここのワリオンの相手をするわ!」
「で、でも…」
「結衣、ここは希に任せようぜ。そうじゃないと、この任務はクリアできない」
黒須の真剣な目に頷くしかなかった。
「じゃあ行くね。希さん」
タタタタタ
「行ったわね。ワリオン!私が相手よ!やあ!」
ザシュ!
ワオォォォォン!
タタタタタタ!
「希さん、大丈夫かな?」
「希なら大丈夫だ」
「ん、大丈夫」
「皆…」
教会が見えてきた。もうすぐだ。
「あお、い、許さない」
「あはははははは!面白いわ!あなたみたいなちびっこに私が倒せると思ってるの!?あははは!」
「黙れ…」
「え!?なんて言ったの!?」
「黙れって言ったの!私があなたを倒す!」
「できるなら、できるならやってみなさい!?」
「結衣?結衣!どうしたの?ぼうっとして」
「あ、ごめん涼花」
「ううん、大丈夫」
結衣たちが教会に入る。
「ここにワリオンが…」
「さあ!ワリオンの水玉を探すぞ!」
「おー!」
一方その頃…
「そろそろ…きつくなってきたわね…でもまだまだよ!はあ!」
ブシュ!
ギィィィィィィィイ!
「え…」
希の前には巨大ワリオンが立っていた。
「嘘…でしょ…?でも!やあ!」
傷一つもつかなかった。
「か、硬い…でも、私も本気を出すわ!こんなワリオンに負けてたら真冬に追いつけないわ!」
希の周りに光が散り始めた。その光は希に身体に吸い込まれるように入っていった。
「水玉見つかったか~?」
「全然見つからないよ~?」
それにもう一つおかしいことがあった。それはワリオンが全く出てこないということだ。
「ワリオンがいない…おかしい…」
「ん、このままだと危ない」
「そうだな~…」
ワオォォォォン!
「あ、ワリオンだ!」
「倒すぞ!真冬と結衣は水玉を探してくれ!涼花とわたしはここで食い止める!」
「でも…そしたら…」
「のんびりしてる暇はねえ!早く行け!」
「でも!涼花も何か言ってよ!?」
涼花は何も言わなかった。涼花も黒須に賛成ということだ。
「ん、行こ。結衣は心配し過ぎ」
「わかった。絶対水玉を見つけて任務を成功させるから!」
「任せたぜ!」
「できるだけ早くしてね!」
「ん、わかった」
「はあああああああ!これで決める!」
希はずっと巨大ワリオンと戦っていた。だいぶ巨大ワリオンに傷がついてきた。
「もうちょっと…なのに…もっと力が…あれば…真冬みたいに…強ければ…」
バサッ!
希は力尽きてその場に倒れてしまった。巨大ワリオンは教会の方に歩いていく。
「だ…め…そっちは…だめ…」
「真冬ちゃん!水玉ってあれじゃない!?」
「ん、興奮しないで」
「さあ、水玉を割るよ。えい!」
割ろうとしたが割れなかった。
「何で?何で割れないの?」
「力が足りないんじゃない?二人で力を合わせよう」
「そ、そうだね(真冬ちゃんがこんな長文で会話したの初めてかも…)」
「行くよ。せーのっ!」
二人で力を合わせても割れなかった。
「やっぱりみんなでやらないと…」
「ん、そうっぽい」
二人があきらめかけていた時だった。二人の目の前に一人の少女が現れた。
「あなたは…?」
「私は…私は…誰だろう?でも、ご主人様にあなた達を助けてって言われてるの」
「ん、とにかくあの水玉を割ってほしいの」
「わかった」
少女は水玉を方を見て呪文のようなものを唱え始めた。
「はあ!」
パリン!
水玉が割れた。
…………………………………
「任務完了!全員無事です!」
「あら、ありがとう。これで一件落着ね」
春風が吹く。春が始まろうとしていた___________!