力をくれたのはヒーローではなく神様でした。   作:あいづ

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続きです


僕の力

「出久くん!オールマイトみたいに誰でも助けられるようなヒーローになりたいんだよね?」

 

睡蓮さんが、少し強めの口調で聞いてきた。

 

「・・・はい!!」

 

「よし!出久くんの願い手助けするよ。神は、人の願いを叶えない、手助けだけをする。その夢は、出久くんが自分で叶えなきゃね!!」

 

「でも、僕は無個性だから・・・」

 

「すぐにネガティブになっちゃ駄目だよ。私は手助けをするっていったよね?その内容は、術を教えること。」

 

「僕も術が使えるんですか!?」

 

「出久くんは、あの鳥居を難なくぐってきたよね?あれ普通の人は通れないんだよ。」

 

「じゃあ、僕はなんで通れたんですか?」

 

「それは君の潜在能力の高さ。霊力の高さだよ。」

 

霊力とはなんだろうか・・・

 

「人は皆霊力を持ってるんだ。数値で言えば、普通の人は10ぐらい高くても20かな。それが出久くん場合は100だね。」

 

「あんまりわからないんですけど・・・」

 

「ざっくり言えば、めちゃくちゃ強くなれるってことかな」

 

「ホントですか!!!」

 

どうしよう強くなれるって聞いただけで顔がにやけてしまう。

 

「明日から術を教えるよ。今日は遅くなる前に、帰ったほうがいいよ。」

 

「時間のことすっかり忘れてた・・・」

 

「大丈夫。ここは時間の流れが違うから、外はまだ6時30分ぐらいだよ。」

 

「そんなこともできるんですか・・・・」

 

「神だからね!」

 

ものすごいドヤ顔で言われた。

 

「じゃあ、僕は帰ります。明日楽しみにしてますね!!」

 

そう言って出久くんは小走りで帰ってしまった。

 

出久くんが強くなれるように私も頑張らなくちゃなぁ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「睡蓮さん!おはようございます!!」

 

「おはよう。朝から元気だね。」

 

「術を教えてもらえると思うと楽しみでしょうがなくて!」

 

出久くん昨日とはぜんぜん違くて面白いなぁ・・・

 

「出久くんはどうゆう術を使いたいかな?」

 

「えーと・・・やっぱりオールマイトみたいな圧倒的なパワーがでるような感じかなぁ・・・」

 

出久くんはオールマイトが大好きなんだろうなぁ。

 

「わかった。メインは身体強化、サブとして属性的な術をやっていこうね。」

 

「はい!!」

 

「出久くんは、一番大切な術はなんだと思う?」

 

「えーとっ・・・何にも負けないパワーとかですか?」

 

「違うよ。一番大切なのは癒やしの術。」

 

「やっぱり傷を治したりするのは、便利ですもんね。」

 

「それもあるけど傷だけじゃなくて人の心を癒やしてあげることも出来るんだ。その人を思いやれば、そんなに難しいことじゃないから絶対に

覚えておいてね。それに出久くんは優しいからきっとすぐに覚えられるよ。」

そう言いながら睡蓮さんは僕の頭を撫でる。・・・少し恥ずかしい。

 

「さて!やろうか!」

 

「はい!」

 

こうして僕の修行は始まった。

 

「まずは霊力を感じることから始めよう。」

 

睡蓮さんは僕の手を握った。

 

「こうした方が霊力を感じられるから、目を閉じて、呼吸を落ち着かせて。・・・身体に霊力が伝わってきてるのがわかる?」

 

「・・・はい」

 

血液が流れるような感覚で、全身に伝わっていく。

 

「よし。これを少し維持してみよう。」

 

少しして全身に伝わったのがわかった。

 

「もういいかな。」

 

その声と同時に全身から力が抜けた。

 

「どうだったかな?」

 

「凄く疲れますね・・・」

 

「ははは!最初はそんなものだよ。霊力を使うには精神を平常に保たないといけないからね。これを繰り返してやるうちに慣れてくるよ。」

 

「頑張ります!」

 

これを数十回繰り返しやっと感覚がつかめた。

 

「出久くん、才能あるよ。霊力が多くてもそれをコントロール出来なきゃ意味がない。これは大いに期待かな!!」

 

睡蓮さんはからからと笑った。

 

「そうだ!その状態のままジャンプしてみてよ!」

 

「?はい」

 

言葉の通り僕はジャンプをする。

 

バンッッッ!!!!!

 

「・・・えっ???」

 

ジャンプした瞬間、僕の視界は鳥よりも高い位置にいた。

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!!!」

 

なんでこんなに飛んでんだ!!睡蓮さんは爆笑してるし!!

 

「おっ・・・!!落ちるぅ!!!」

 

「よっと!」

 

落ちている途中で睡蓮さんが僕をキャッチしてくれた。

 

「死ぬかと思った・・・」

 

「はははは!!出久くんごめんね!どうしても試してみたくて。」

 

「いっ・・いいですけど・・・なんで僕あんなに飛んだんですか?」

 

「だって出久くんもう身体強化できてるもん。」

 

「えっ?」

 

「もう君は、霊力をコントロールできるくらいになってるんだって。それに出久くんずっと鍛えてきたでしょ?身体の芯はもうできてるんだ

よ。さっきのは、心構えがなかったからあんなに飛んじゃったけど。」

 

「鍛えておいて良かったぁ・・・」

 

「出久くん、君の努力は今ちゃんと報われてるよ、君が最高のヒーローになっている時もね。神が保証するよ!」

 

僕はまた睡蓮さんの胸の中で泣いてしまった。

 

「出久くんは泣き虫だね・・・。そんなとこも私は良いと思うよ。」

 

少しして泣き終えた僕は、俄然やる気が増していた。

 

「睡蓮さん次の修行お願いします!!」

 

僕は睡蓮さんの期待に答えれるように強くならなきゃな・・・。

 

その後は、様々な格闘技に霊力をプラスしてそれを何回も反復した。

 

フォームが出来ていたからこれはすぐに覚えられた。

 

「よし!出久くんこの岩をパンチかキックどっちでもいいから壊してみて!」

 

睡蓮さんはどこから持ってきたのかわからないぐらい大きな岩を僕の前に置いた。

 

「こっ・・これをですか・・・!?」

 

「大丈夫。出久くんならいけるよ。」

 

「ふぅー・・・」

 

大きく深呼吸をした。

 

「よし!!」

 

バンッッッ!!

 

僕は大きくジャンプし、落下速度と回転を使い岩に思いっ切り踵落としをした。

 

バゴオォォォォォォォン!!!!

 

岩は砕け地面は陥没した。

 

「やった!!睡蓮さんやりましたよ!!!」

 

「・・・・・・・・」

 

「睡蓮さん・・・?」

 

「想像以上だったよ出久くん!!!まさか地面まで陥没させるとは思ってなかったし、なにより踵落としは意外だったよ!!!」

 

出久くんは私の想像など遥かに超えていた。それが嬉しくてたまらないんだよ。

 

「身体強化に関しては殆ど完璧だね!私から言うことがないよ!!さあ!次は属性技だ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出久くんは属性技もすぐに覚えてしまった。

 

火を出すイメージをして霊力をこめて撃ってみてなんて冗談半分に言ったのに、一発で出してしまった。これは出久くんの集中力とセンスによるものなんだろう。

 

火の他に水、風、雷もすぐに出来てしまった・・・。凄いぞ出久くん才能マンだな!!!!

 

「出久くん、今のところはこの4つの属性だけでいいよ。それじゃ最後に癒やしの術だな。」

 

そう言って睡蓮さんは自分の指を少し切った。

 

「睡蓮さん!!何やってるんですか!!」

 

「焦らないで出久くん。・・・指の傷に手をかざしてみて。」

 

言われるがまま傷に手をかざす

 

「そのまま傷口に霊力を私に送るように流してみて。」

 

僕は傷口に霊力を集中させた。すると切り傷はすぐに塞がってしまった。

 

「すごい・・・これが癒やしの術・・・」

 

「出久くんこの術は、他の術に比べて疲れるような気がしない?」

 

「えっ?特にしませんけど・・・」

 

「・・・・・・」

 

私は今日で二度も肝を抜かれた。

 

「どうしたんですか?」

 

「癒やしの術は、他の術に比べて精神力を大幅に削るんだ。でも、出久くんはなんとも無いみたいだね。これは君の優しさがなせることだから

大事にしてね。」

 

「はい!!」

 

「よし!教えられることは殆ど教えたかな。今日一日で、全部覚えた出久くんはすごすぎだけどね!」

 

「自分でもよくやったと思います・・・」

 

「うんうん!!君はよく頑張ったよ!!」

 

睡蓮さんは満面の笑みだ。

 

「そーだ!出久くんは何処の高校受けるの?」

 

「僕は雄英に行きます。オールマイトの母校なんで絶対に受かりたくて。」

 

「今の出久くんなら余裕なんじゃない?」

 

「確かに僕は力を手に入れました。でも、これに慢心せずにいきたいんです。」

 

「いい心がけだね。・・・じゃあ入試まで後10ヶ月かー。」

 

「そうですね。この10ヶ月間でもっと強くならないと!!」

 

「出久くんは向上心の塊だなぁ!私も全力で付き合うよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからの10ヶ月間はあっという間に過ぎていった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




小説って難しいですね・・・。
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