〜クライアス社〜
ルールーside
「新しいプリキュアが生まれてから、データにないミライクリスタルも5つ出現。アスパワワも著しく増加させると予測されます」
「社長は非常にご立腹です。プリキュアのために計画が一向に進まないと。それというのも、どなたかがプリキュアを野放しにしているからなのですが」
「ちょっと!私のせいだっての!?」
「ミライクリスタルの奪取はプリキュアのせいで失敗続きだ、どうやら私が出ばらねばならないようだな……」
「だったら俺が行こうか……」
そう言って会議室に入り込んできたのは一人の青年。
全身を黒で覆っていて、フードを被っている上に奇抜な仮面をも被っているので顔立ちを確認することが出来ない。
「やっと姿を現したと思ったら何馬鹿なこと言ってるの?しもしも…じゃなかった、そもそもチャラリートが最初に失敗した上に私に報告しなかったのが原因なの。だから私のせいじゃない!」
「馬鹿なこと言ってるのはそっちだろ。そんなのただの言い訳に過ぎない。リストルさん、どうするんだ?」
「闇の万事屋ユーリ……社長がお前のことを褒め称えていたな。『いつか自分を超える存在となるだろう』と……試させてもらうぞ」
「へへっ、あざーっす」
自分を超える存在……?一体どういうことなのでしょうか?彼と社長に何か特別な関係があるのかもしれません。
☆
「ほわ〜、大盛況やな〜」
「は~ぎゅ~」
「まあ、フードフェスだからね」
俺、ハリー、はぐたんの3人ははぐくみフードフェスティバルに来ていた。食べ歩きに来たということより、今回はなたちがお手伝いをしているということでその様子を見に来ていた。
はなたちがどこにいるか探していると、ウェイトレス姿のさあやとほまれを見つけた。
「は~ぎゅ~」
「「はぐたん!」」
「お~い、イケメン店長もおるで~」
「…あれ、はなは?」
「はななら……ほら、あそこだよ」
ほまれが指を指した方向を見ると、そこには法被姿のはながいた。
「え、どうしたのそれ?」
「ミライパッドで変身したら、この格好になっちゃったから、自動的にたこ焼き屋担当にされちゃって……」
「俺食うたことあるで、あそこのたこ焼きめっちゃ美味いんや」
「毎年出店してるんだけど、他のお店の人気に推されていまひとつなんだって」
「あそこの親父さん、愛想悪いもんなぁ。たこ焼き一筋50年って感じや」
愛想悪いかはさておき、まあ確かにちょっと怖い顔してるなぁ。はなはこの人相手に良く耐えれたな。
「でも、何ではなだけ違う衣装になったんだろうね」
「そら何かミライパッドはんの考えがあるんかもしれへんな。ああ見えてもミライパッドはんは深いんや」
ミライパッドって、何かしら意思があるようには見えないけど、不思議な力を扱える時点で、考えがあるのは確かだな。
仮にそうだったとして、問題は何故はなだけなのか。はなはまだ色々な面において未熟とか、結構辛辣なことでも考えてるのか?
そんなことを考えている間、皆んなはやるべきことを成し遂げていた。しかし、はなだけ失敗ばかりだった。
「何か今日のはな、踏んだり蹴ったりだね」
「せやな……あ、どっか行ってもうた」
「よし、ちょっと野次馬してくるわ」
はながいた場所はフードフェスからさほど遠くない場所だった。
どうやらほまれとさあやもはなの事が心配で来ていたみたいだ。
「私、何にもできない。2人みたいにできない」
「何言ってるの!人と自分を比べたってしょうがないじゃん」
ほまれの言うとおりだ。というか、俺が言おうとしてたことそっくりそのまま言うなよ(理不尽)
「はなには自分なりに出来ることがある。多分、それに気づいてないだけだと思う。そもそも、接客なんてそんな簡単に出来るものじゃないよ。あんまり急がずに少しずつ頑張ればきっと出来るって」
「でも……」
☆
はなside
私なりに出来ること…分かんないよそんなの……。でも、やらないよりかは、何かやらなきゃ!
「美味しい美味しいたこ焼きはいかがですk「おい!!」えぇ〜また!?すみません……」
「食ってみろ、食いもしないで何故美味しいと思う?ほれ、冷めちまうだろ」
「え、あ、はい……」
私はたこ焼きを一口食べてみた。
……美味しい!めっちゃ美味しい!!
「おいひぃ〜……ボフッ!」
でも、めっちゃ熱い!!
私はあまりの美味しさと熱さにしばらく舞い上がっていた。周りに見られていることも知らずに。
「「「あはははは……」」」
笑われてしまった。またおじさんに迷惑かけちゃった……。
「ごめんなさい!笑われちゃいました……ほんと、何も出来なくて」
「あ、おい、待て!」
つい私はその場から逃げ出してしまった。
私って何でこんなに出来ないんだろう、何でこんなにダメダメなんだろう……。
「はな〜?どうしたんや?」
「はぎゅ〜?」
私を呼んだのは、ハリーとはぐたんだった。
「……私なんて、変顔しか出来ない。ダメダメなんだ」
「はぁ?何言うてんの?」
「はぐたん…私ね、大きくなったら何でも出来る、何にでもなれるって思ってたの」
「……あのな、はな。まだあんたは大人の階段登る途中や、どういうことか言うと「なのに何も…何も出来ないよ…」お前、まだハリーさんが話してるっちゅうのに完全スルーやな…」
「はぎゅ〜…」
☆
「うーん、あのお節介BBAのタクシー乗ってばっかだったから、久々に身体動かしたわ〜。さてと……」
「何も出来ねぇってことは、これから何でも出来る可能性があるってこった。何故そう言ってやれねえんだ、俺って奴は……」
「おっ、見っけた。今日はあれで行くか…」
『発注!オシマイダー!!』
「おわぁ!ったく、何でいつも絶妙なタイミングで来るんですかねえ…!」
「カズくん、大丈夫!?」
「大丈夫、早く合流しよう!」
「「うん!」」
俺達の向かった先に、はなとハリー、はぐたんの姿が。
しかし、はなはプリキュアにはなっておらず、泣き崩れていた。
「ほまれ、さあや。私、なれなくなっちゃった……」
ミライパッドがはなに逆らってるってこと?さっきの変身といい、もう何考えてるのか分かんないや。
「取り敢えず、今は私達で何とかする!」
そう言って二人はプリキュアに変身した。
『みんなを癒す!知恵のプリキュア!キュアアンジュ! 』
『みんな輝け!力のプリキュア!キュアエトワール! 」
「あんたらとちゃんと会うのは初めてだったな。とは言っても、お一人事故ってるらしいが」
そう言って現れたのは、全身黒の服で覆っててフード被っててダサくて奇抜な仮面を着けてる青年だった。
「「はぁっ!!」」
「話聞いてねえし。つーかお前、真っ正面からの攻撃でふらつくなよ」
二人の真っ正面からの蹴りで、オシマイダーは後ずさった。どうやら、何とか二人では対抗出来るようだ。
「ひょっとして、プリキュア一人有給取ってるとかか?世界の平和を守る光の戦士が有給とか、大したクソ野郎だな〜。あ、それともあれか、俺らに怖気づいて逃げちゃったか〜」
あの野郎、俺らの不利を良いことにとことん煽ってやがる……。アンジュさんエトワールさん、ぶっ飛ばす時はあいつごとやっちゃってくださーい。
「逃げてなんかない!はな少し、道に迷ってるだけ!」
『フレ・フレ!ハート・フェザー!!』
『フレ・フレ!ハート・スター!!』
技は見事に命中。威力によって煙が舞う。
「ちっ、これじゃ埒が明かねえ……!おい、お前はあの二人を始末しとけ。俺は一つでもミライクリスタルを奪いに行く!」
面の青年は飛び上がり、アンジュとエトワールの背中を越した。
狙いははなの持ってるミライクリスタルだよな…?ヤバい、こっち来る……!
「あかん、はな、カズ、今は逃げるぞ!」
「ほら、やっぱり逃げてんじゃねえか!しかも、敵に背を向けた上に仲間を放ったらかしにするなんてよぉ!!」
「…っ!!」
あいつ、どこまで都合良く煽ってくるんだよ…!マジの悪役じゃん、絶対友達いないだろ…!
青年の言葉に、はなは立ち止まってしまう。
「あいつなんかに構わなくていいから!今やるべきことは逃げることなの!」
「カズの言う通りだよ、はな!こいつらは私達が止めるから、早く逃げて!」
「そういや、お前は何も出来ないとか何とか言ってたな。何も出来ねえ奴に、プリキュアになる資格なんてねえんだよ!!!」
青年は服の中から鎖を手に取った。いや、流石に拷問でしょうが!
「オシマイダー!!」
「「ぐっ…!うぅ…」」
一方、アンジュとエトワールはオシマイダーのデ○ボールみたいな技に押されていた。やがてその技は、俺達の元へと近づいていた。
その時、辺りが光に包み込まれた。
どうやら光の主ははぐたんらしい。
「はぐたん!」
「おい、それを使ったらあかん!それ以上やったら、もう…」
ハリーの言葉も聞き入れず、はぐたんは額に刻まれているハートから強力なビームを放った。
ビームは青年とオシマイダーに命中。やがてオシマイダーは浄化された。
「はぁ、はぁ、ぐっ…!まあ、今回は俺の負けで、いいや……一つ、情報を得た、からな……」
瀕死状態の青年は、負けを認めて退散していった。まあ、単に天罰が下ったんだろうな。
「はぐたん!はぐたん!」
「どうしたの…?」
「はぐたんが目覚ませへん!」
さっきのビームで体力尽きたか…?とにかく、早く安静にさせないと…!
「お願い、目を覚まして!はぐた〜ん!!」
いかがでしたでしょうか?
ユーリくん、傷口を抉るような発言が多かったですね。今のところ今作はこういう感じの悪役が個人的にいないと思い込んでいますw
次回はメロディソード回の予定です。もしかしたら対人戦もあるかも?
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