HuGっと!プリキュア ~運命の白黒~   作:イタチ丸

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今回はオリ回です。
駄文過ぎてつまらないかもしれませんが、どうぞ。


第13話 悪役となった少年のお話

〜クライアス社〜

 

「失礼します、ユーリ様。お忙しい中、呼び出して申し訳ありません」

「構わねえよ。俺も暇してたところだし」

 

真っ暗かつ辺り一面書物で気味が悪そうなユーリの部屋に入ってきたルールー。両手に持っていたのは一冊の資料だった。

 

「この資料に載っている人物について、ユーリ様なら何か存じているだろうと思い、お伺いしました」

「ああ、それか…。その件については、まだ入りたてのお前には難しいことばっかだと思うが……まあいい、話してやる。まずはどこから話すべきか……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時空の眼(クロック・アイ)

 

それは、この世で開眼する者はほんの僅かしかいないという特殊な眼。

特殊だということから、その眼から能力を得ることが出来る。物や人間など視界にある特定の空間を異空間へ消し飛ばす能力、過去現在未来を自在に行き来する能力、空間も時間も全て開眼者が支配する世界に引きずり込む能力など様々だ。

そんな未知の能力を持つ時空の眼、開眼の条件は厳密には分かっていないが『地獄に堕ちたかのような絶望を味わった時、最も親しいものがいなくなった時』と言われている。

 

 

 

少し未来で起こった出来事を話そう。とある少年の話である。

その少年は、ごく普通の生活を送っていた。父、母、妹4人家族で楽しく過ごし、友人も自然に何人も作れるようになっていった。

その中でも、親友と言える存在であった1人の少女。彼女は言わば少年の心を変えた存在でもあった。

辛い時、悲しい時、苦しい時……そんな感情を抱いた時は、すぐに彼女が吹き飛ばしてくれたからだ。

 

『君の将来の夢って、何?』

 

将来の夢、誰からも頼りになれる正義のヒーローのようになりたい。その夢は、いくつになろうとも変わることはなかった。

 

そう思っていたのも束の間。ある事件で少年は夢や希望を捨てる程、絶望を味わうことになる。

 

それは、謎の現象によって人類が次々とオシマイダーにされていくというものだった。その中に、家族の姿や少女の姿もあった。

謎の現象に逃げ惑う人々、オシマイダーとなって自然や建物などを次々に破壊する人々、自分の大切な人の消失……少年の目には地獄にいるかのような光景が映っていた。

 

「こんなの納得出来る訳ない……こんな残酷な世界なんて……!」

 

地獄のような状況を理解することが出来ない少年は絶望感と失意に怒り狂い、時空の眼を開眼した。

 

 

 

 

 

「消えてなくなれば良いのに」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、時空の眼を手にした少年は『争いのなく、全ての人が不幸や絶望を感じることのない平和な世界』を築き上げるために遠い未来へと足を運んだ。

その世界で見た光景というのは、少年がいた世界と類似またはそれ以上のものだった。

周りの人達のほとんどがメドゥーサに石にされたかのような状態だった。時間が止まっていると言ったところだろうか。

動いているのは、クライアス社によって発注されたオシマイダーと4人のプリキュアのみ。時間が止まったこの世界を守る為に戦っているのだろう。少年はそんな彼女らに失望していた。

 

「こんな堕ちかけてる世界、守っても無意味だよ……」

「無意味なんかじゃない!この世界の未来は、絶対に輝かせる!」

 

プリキュアの標的に少年も加わったことで少年も戦いに参戦し、三つ巴の決戦となった。

 

長時間の激戦の末、少年が優勢となりオシマイダーは浄化。プリキュアも体力が尽きたのか倒れていく。

 

「そんな……私達が……負けるなんて……」

「貴方は一体、何者……なの……」

 

本来ならばボロボロの状態で倒れている人を助けようとする少年だが、完全に闇に染まった彼にはもうどうでも良くなっていた。自身の計画を進めることでしか頭に入っていないようだった。

 

「俺が何者かって……?ただ平和を願う者……っ!?」

 

有言実行の為に再び歩き始めた瞬間、腹部から激しい激痛が迸った。

まるで剣やナイフで刺されたような痛みと苦しさ……恐る恐る腹部を見てみると予感は的中。背後から光輝く剣の先端が視界に映っていた。

 

「ごめんね、こんな事はしたくはなかったんだけど……。痛いよね、苦しいよね……私も心が苦しいよ。でも、私達は未来を守る為に…みんなを笑顔を守る為に戦う。貴方の抱えてる闇も、私が晴らすから……」

 

そのプリキュアはそっと少年を抱き締めようとした。

だが、少年はプリキュアの言葉を全否定するかのように振り払った。

 

「そういう思いが…いずれ誰かを闇に…変えようとするんだ…よ……」

 

無惨にも最期の言葉を相手に告げ、少年は息を引き取った……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺がそいつについて知っているのはこんなもんか」

「かなり悲惨な出来事だったのですね。未来を守ることがいずれ誰かを闇に変える、ですか……」

「てか、何で急にこの事を知りたくなったのか理由聞きたいんだが」

「先日プリキュアと戦った際に、その少年と似たような人物を目撃したので」

「お前にしてはやけに単純な理由だな……。まあ、世間は広いから誰かのそっくりさんとか稀じゃないからな」

 

そう言われたものの、やはり何処か気になってしまうルールー。

誰かに似てるってそんな気になるものか……?そんなことを思っていたユーリが1つ案を思いつく。

 

「よし分かった。じゃあお前はプリキュアの能力を察知したいから調査しに行ってこい。そのついでにそいつの情報も手に入れられるだろ。出張ってやつだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま〜!って、あれ?誰もいないの?鍵もかけないし……」

 

「おかえりなさい。突然なんだけど、知り合いの娘さんを預かることになって……」

 

「えっ?」

 

「よろしくお願いします。野々はなさん」




如何でしたでしょうか?
無理矢理次回のルールー回に繋げた感半端ないって。
次回からまた本編に戻ります!

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