HuGっと!プリキュア ~運命の白黒~   作:イタチ丸

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本編
第1話 光に輝くエール


 

キンコンカンコン

 

本日一発目のチャイムが鳴る。俺、黒木一斗にとっては面倒くさい学校の始まりを告げられたみたいだった。

 

「皆さんに転校生を紹介します。……と、言いたいんですが…肝心の転校生が居ません」

 

この言葉を聞いて驚かない者は1人もいなかった。

 

転校初日から遅刻する強者など聞いた事が無いし、いたとしても相当な不良だろう。

 

[野乃はな]という名前らしいが、不良な人間って感じには思えない。

 

だが、人は見た目で判断しないのと同様に名前だけでは判断しない方が良いだろう。

 

「ごめんなさい遅れました!!」

 

そう言って飛び出すと盛大にすっ転ぶ転校生。

 

ただの天然な子らしい。良かった良かった。

 

自己紹介を終えた後、結局遅刻した事はアウトとなり先生に職員室に連行される事になった野乃さん。

 

転校初日から職員室連行とは中々のものだが決して言い訳や不貞腐れた態度を取る事は一切なかったので悪い人ではないだろう。

 

少なくとも、今のアイツよりかはマシか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほらやっぱり…あ、野乃さんと薬師寺さんもいたんだ」

 

昼休み。俺は未だ教室に顔を出していないアイツがいつものように屋上にいるんじゃないかと思い、そこに向かった。

 

扉を開けると、案の定アイツこと俺の幼馴染である輝木ほまれがいた。

 

加えて、転校初日から遅刻するというある意味偉業を成し遂げた野乃はな、同じクラスの学級委員長である薬師寺さあやも屋上に来ていた。

 

「あっ黒木くん。今から野乃さんに学校を案内しようと思うんだけど、一緒にどうかな?」

 

薬師寺さんが誘ってくれる。

 

「誘ってくれるのは嬉しいんだけど、今日はこいつに用があってね。申し訳ないけど今回はパスで」

 

そう言うと二人はすぐに納得してくれた。気の利く子で良かった良かった。

 

それに比べてほまれは不機嫌そうな顔で俺を睨んでいる。

何でそんな目するんだよ怖いよ。

 

野乃さんと薬師寺さんが屋上から出ると、ほまれと二人きりになる。

 

別にドキッとはしないけど。幼馴染だし無愛想な奴だし。

 

「行った方が良かったんじゃないの?というか、行って欲しかったんだけど」

 

「いやいや、あそこに俺が入ると周りの男共から…ねえ?」

 

ただでさえ俺は自称引っ込み思案なのに男子共に睨まれると学校自体恐怖になっちゃう。

 

「それより、そろそろちゃんと学校行った方が良いんじゃないの?評価とか下がっていくし、先生にも迷惑かかるし」

 

ほまれは黙り込んでしまう。勿論、真面目に学校に行っていない理由は分かっている。

 

フィギュアスケーターとして活躍していた時期、ジャンプに失敗して大怪我を負って以来、気にかけてくれる人たちの優しさがプレッシャーと感じてしまい、結局フィギュアとは決別してしまう。その影響でこうやって人付き合いを避けがちになっているのだ。

 

昔はあんなに明るい性格だったのになあ、とか色々物思いに耽っていた俺はふと空を見上げた。

 

「…え?」

 

突然、キラリンッと流れ星が流れた。

 

「…どうしたの?」

 

「今流れ星流れたんだけど」

 

「は?」

 

まあそりゃ「は?」ともなるよ。

 

流れ星って本来は夜空に流れるやつの事を言うんだよなあ……

 

「…気のせいか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日。

 

いつも通り学校に来て、いつも通りに授業を受けてと日頃と変わらない午前の学校生活を終え、昼休みを迎える。

 

俺は特にやる事もないので今日も屋上にいるであろう、あのサボり魔の所へと向かう事にした。

 

「ちょっと提出遅れただけで締め切り締め切りって…」

 

まあ、提出物あるあるだな。ドンマイドンマイ。

 

心の中で気楽に思っていたその時。

 

ドタッ ドタッ ドタッ

 

「………は?」

 

周りの生徒達が次々と倒れていく。

 

「何もやる気が出ない〜……」

 

…てか、何で俺は大丈夫なの?

 

いや、そんな事言ってる場合じゃない。早く先生を呼ばな…

 

「オシマイダーッッッッ!!!!」

 

え、何であんなデカイ怪物がいるんですか?

 

そしてその側には何故か野乃さんがいた。

 

どうやら目の前の…何で赤ちゃんとネズミが紛れ込んでるんだよもう滅茶苦茶だよ。

 

「は~ぎゅ!は~ぎゅ!」

 

「ああん?なんか文句あんの?」

 

いきなり若い男性の声が響く。そして赤ちゃんに対して喧嘩腰である。

 

そして怪物もその言葉に連動するように、大きく地面を踏んだ。

 

「危ない!!」

 

野乃さんが走り出す。

助けたいのは分かるけどさ…!

 

「行くしかないよな…!」

 

そう言って俺は全力疾走で野乃さん達の方へと走る。

 

「よいしょ…っ!?」

 

見事に赤ちゃんとネズミを助ける事は出来たが、怪物の攻撃の衝撃によって吹っ飛ばされてしまう。

 

「黒木くん大丈夫!?」

 

野乃さんが駆けつける。俺の心配じゃなくてこいつらの心配をだな…

とりあえず傷一つなさそうで良かったけど。

 

「おう…それより、日々のストレスが溜まってるのか知らないけどさ。そのデカイの連れて人様に迷惑かけるのってどうなのよ。ていうか、それどっから連れてきたんだよ」

 

挑発した口調で言う俺だが、内心は潰されるんじゃないかとびびっている。

 

「ウッザ…。潰せ!オシマイダー!!」

 

怪物が再び雄叫びを上げながら襲いかかってくる。

早く逃げないと…

 

「痛っ…!」

 

先程の衝撃で全身を強打した所為か痛みで身体が動かない。

 

「何してんねん!お前ら、潰されるぞ!!」

 

あのネズミ喋れた…だからそんな事言ってる場合じゃないってば。

 

「何してんの…早く逃げて」

 

だが、野乃さんは逃げない。

 

「ここで逃げたら…かっこ悪い!」

 

「…は?」

 

まさか立ち向かうつもり…?

 

「そんなの…私が成りたい野乃はなじゃない!!」

 

瞬間、野乃さんと赤ん坊がピンクの光に包まれた。

 

あまりの眩しさで目も頭もくらくらする。

 

「心があふれる!!」

 

更に強い光に包まれた。

 

「何だろ…何かに目覚め…そう…」

 

そうこう考えている内に何故か意識が遠のいて、目も開かなくなっていく…

 

 




中途半端になりましたが、如何でしたでしょうか?まだまだ序章なので温かい目で見てくれるとありがたいです!
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