HuGっと!プリキュア ~運命の白黒~   作:イタチ丸

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やべえよやべえよ、いつも最新話を見るたびに展開とか考えている和だけど失恋展開しか浮かばねえよ。

それではどうぞ!


第7話 労働の定義

「明日の土曜日、みんなでデートしよ!プリキュアが3人揃った記念で!」

 

これは、突然はなから告げられた言葉である。

普通、デートというのは恋愛的な意味を表すのだろうが、最近だと友達で遊びに行くこともデートと言うらしい。でも、今回は恋愛とか興味の薄い俺だったから良かったけど、勘違いする奴にも中にはいるから気をつけた方が良いと思う。

 

「うーん、いきなり言われてもなあ…」

 

俺は別に良かったのだが、さあやとほまれは不満らしい。

確かに急過ぎるのは理解出来る。人それぞれ都合ってものがあるのだから。でも俺は無いよ?休日はどうせ家に篭ってゲームするだけだし。

 

「…はぎゅ?」

 

はぐたんが2人を見つめ始める。それに圧倒されたのか

 

「「はぐたんと一緒なら何処へでも参ります〜!」」

 

一瞬にして手の平返しとなった。

 

「早いよ早すぎるよ。まだ悩み始めてから1分しか経ってないだろうが」

「しょうがないじゃん。可愛いんだもん」

「意味が分からない」

 

結局、皆んなで遊びに行く事が決まった。

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

 

 

翌日、はなが行きたい所があると言い出したので後に続いて目的地へと向かった。

その目的地とは、非常に大きな建物だった。しかし、RO○ND1とかのアミューズメントパークではなく、ホームセンターだった。

 

「何でホームセンター?」

「ふふふ、いざ店へ!ゴー!」

 

不思議に思いながら俺たちはとりあえず中に入ると建物が大きいだけに中はものすごく広かった。

でも店員も客も少なすぎないか?そんなすれ違ってない気がする。

 

「ほらほら、服もアクセサリーもスポーツ用品も何だって揃うんだよ!」

「わあ~!!すごい!充実のラインナップ!」

 

工具売り場へと走り出したさあや。

 

「このフィット感!しかも軽い!」

 

電動ドリルを手に取りながらかなり興奮している。え、こういうの好きなの?ちょっと意外だなあ…。

俺もドリルを手に取ってみた。めっちゃ便利なのは分かるが、何が凄いのかはよく分からなかった。

 

その後俺達は店長であるはなの父親と出会い、バイトの体調不良による人手不足で花屋でボランティアをする事となった。

現在、店員一人しかいないらしい。いくら花粉症の時期だからって一人はズル休みしてるでしょ。花屋って楽そうに見えて意外と肉体労働だから誰か意地でも来てあげて…。

 

「花も生きてるから愛情を持って接してあげてね。そうすれば花は必ず笑顔をくれるから」

 

確かに、花だって水を与えたり光合成で成長する生き物である。今までそんなに丁寧に扱ってなかったけど、今の店員さんの言葉でちょっと花の事を考えて行動しなきゃと思う。

 

「あれ?うわぁ!めちょっく!!」

「はな!?」

「大丈夫!?」

「頭から行ったな…」

 

はなが濡れた床に滑って盛大に転んだ。スライディングした感じで、しかも後頭部から思いっきり打っていたので心配である。

そして最悪な事に、タイミング悪く客が入ってきた。

 

「床が濡れてるってどういう事!?滑ったら危ないじゃないの!」

 

案の定、クレームをつけられてしまった。店員さんが必死に謝罪している。

 

「こんな花屋じゃ、花も可哀想ね!」

 

ぐうの音も出ない。此方に非があるのは確実だからだ。

でも、そこまで言いますかね?別に故意でやった訳でもないのに。ただ偶然という運が悪かっただけなのに。

 

「ごめんなさい。床を拭いたの私なのに……」

 

はなは自身の罪悪感に耐えきれなくなったのか、客が店を去っていった後、すぐに店員さんに謝罪した。

 

「いいのよ。怒られるのも大事な経験だから」

 

店員さんは失敗したはなを叱るのではなく、むしろ優しい声音で返したのだった。

成る程、これが経験者の対応か。まあ、クレームなんて商売には付き物だもんね。

今回の反省を活かし、俺達は引き続き楽しく仕事をするのだった。

すると、俺は唐突にあることに気付く。

 

「…ねえ、はぐたんとハリー見当たらないんだけど」

 

さっきまで植木鉢が並べてある所に佇んでたような気がするんだけどなぁ。

その時、ピンポンパンポンとスピーカーから店内放送が入った。

 

『迷子のお知らせをいたします。野乃はな様、御連れ様がお待ちです。迷子センターまでお越しください』

 

皆、はぐたんだと思いすぐに迷子センターへと向かう。

…ん?はぐたんってまだ喋れないよな?まさか…

どうやら俺の予想は当たっていたようだ。

迷子センターの扉を開けると、そこには幼い子に慰められながら号泣しているハリーの姿が。

 

 

「迷子ってあんた…」

「こっちまで恥ずかしくなるからやめろよ…」

「だってだって!はぐたん探し回ってたらここめっちゃ広いやんかー!ややこしいやんか…うぅ~」

 

いや泣かれてもなあ…。大人が椅子にうずくまって泣いてるとかただ対応に困るだけだし。

取り敢えずハリーを強引に引き連れて、今度は託児コーナーに行ってみる。

 

「おった!」

 

ハリーの視線の先には、ターザンロープに乗ったはぐたんが居た。

しかし、はぐたんはターザンロープから飛び降り、トランポリンに着地し、反動で宙を舞い、通りかかった男性のリュックの中へとダイブというピタ○ラスイッチ並の現象を起こしてしまう。何でそうなるのもう走りたくないです。

やがてはぐたんに振り回されてから数分、店長によって捕まえることが出来た。

 

「良かった~」

「赤ちゃんを連れてくるからには、しっかりと責任感を持たなきゃね」

 

ホントだよ…運悪けりゃ犯罪にあたる大事件だったのだから。

 

「それにしても、パパのお仕事って大変だね」

「うん?まぁね。けど、毎日毎日一つ一つの仕事を一生懸命やる事が御客様みんな、家族の未来の幸せをつくる。それって、パパの幸せでもあるからね」

 

こう見ると、やっぱ親子なんだなって思う。

誰かの為に何をすべきか、どうすれば喜んでくれるのか、それを第一に優先する。こんな立派な親がいれば子供も立派になるのも当然だろう。

 

刹那、外から明らかに人間ではないような叫び声突如聞こえた。

だいたい察している。またアレが現れたんだろう。

はな達は急いで変身し、外へと向かった。すると、植物のような、あるいはワカメのようなウネウネしたオシマイダーがいつものように大暴れしていた。しかし、隣には派手な女性の姿が。

 

「ちょっとストッピ!一瞬良い?」

 

古臭そうな言葉と共に俺達を呼び止める。おばさんの視線はエトワールに向けていた。

 

「あんた、誰?」

「プリキュアだって」

「ええ~!?何でプリキュアまた増えてんの!?」

 

逆に何で知らなかったんですかねえ…?仲間からの通達が来なかったって事なのか?

この間まで戦ってたあいつ、かなり焦ってたし、負けたからサボり出したのかな?どこまでクズ野郎だよ。

 

「てか、あんた誰?」

 

みんなが思っている事を俺が代弁してやった。

 

「パップル様よ。知らないの?」

「「「知らない」」」

「おのれプリキュア!ぶっ飛びな!!」

 

パップルが理不尽に逆ギレしながらそう言うと、後ろに居たオシマイダーがすぐにパンチを放ってきた。

だが3人はそんなの御構い無しにカウンターを決める。

 

「ったく、ホワイト以外にどんどんミライクリスタルが増えてんじゃないの?チャラリートのヤツ、ほうれんそうがなってない。報告、連絡、相談でほうれんそう。仕事で一番大事な事でしょ?」

「仕事ですって!?」

「そうよ、ミライクリスタルホワイトを手に入れる事、明るい未来を消す事。それが私らクライアス社のお・し・ご・と!」

 

そんな厨二病拗らせてるやばい組織と絡んでたのかよ。早くマスコミに晒されて潰れてしまえ。

 

「何か私生活で嫌なことがあったんだろうけど、だからって俺達の夢をぶち壊そうとするのやめてくれないかな?おばさん」

「はあ?何でやめないと…って、私はおばさんって言われるほどの歳じゃないわよ!ああもう腹立つ!さっさとやっちゃいなさい!」

 

そう言って怪物に奮起を促す。

すると怪物は飛び蹴りを入れようとするエール達を片手で縛り上げる。

 

「何これ、ベタベタする…」

「食虫植物よ!このままだと溶かされちゃう!」

 

発言が意味深なのはさておき、確かにこのままだと危険である。だが、自身の力を思いっきり使えば何とかなりそうだが。

 

「3人一緒なら…こんなもの〜!」

 

案の定、あっさりと脱出することに成功。

そこから、3人同時に必殺技を放ち、やがてオシマイダーは浄化していったのだった。

 

「くーっ!三人じゃなきゃ倒せたのにー!」

「いやいや、関係ない関係ない」

 

今回はあっさり終わったって感じだった。強さもちゃんと把握してなかった事だし、今日は部下の愚痴を吐きながらご退社下さい。

 

「ヘーイ!タクシー!」

 

すると、パップルはいきなりタクシーを呼んだ。

ストレスでおかしくなっちゃったのかなと思ったのだが、本当に目の前でタクシーが現れたのだ。前にそういうドラマあったよね?

そして、パップルはそれに乗るとこの場を去ったのだった。

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

 

「色々回ったけど、ここの花が一番綺麗で元気だったわ」

「ありがとうございます!」

 

先程ここの花屋にクレームをつけてきた客がまた来た。しかし、今度はクレームではなく、寧ろここを褒めていた。

店員さんの返事もちょっと嬉しそうだ。例えどんな客であろうとも、自分の店を褒めてくれたのだから嘸嬉しい事だろう。

 

「どうだった?お仕事体験は」

「うん…凄く大変だった…。だけど!みんなの笑顔、最高だった!」

 

一方、はなは偶然母親と会ったらしく、楽しく会話していた。

 

「そう、じゃあ連載してみよっかな」

「何を?」

「はなたちのお仕事体験ルポを、タウン誌にね」

 

突然、大役を任された俺達。そんなことされるとちょっと緊張してくるからやめてほしいんだけどな…。

 

「さあやちゃん、これ、お願い」

「あ、はい…!」

そう言われ、さあやは返事をして店員さんの所へと向かう。

すると、はなのお母さんが疑問を浮かべる。

 

「貴女…ひょっとして…さあやちゃんじゃないの?野菜少女の」

 

うわぁ、野菜少女とか懐かしいなあ。よくクラスのみんなで歌ってた…えっ?

 

「野菜少女…?言われてみれば、覚えてる」

「それで見たことあると思ったんだ」

 

野菜少女の役ってさあやだったのかよ。何で今まで気付かなかったんだろ。大丈夫だよね、有名子役相手に失礼な事言ってないよね?

だが、触れちゃいけなかったのか少し怯えた表情のさあや。何かしら事情がありそうだ。

 

 

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