契約者たちへの鎮魂歌   作:渚のグレイズ

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浴びるほど、生クリームが食べたい





わすゆガチャを五周したら、ねんがんの ウエディング銀ちゃんを手に入れたぞ!
ついでにはろえん須美ちゃんもゲット。
名探偵そのっちがいっぱい来た印象しかなかったけど、バレンタインそのっちとか、探偵銀ちゃんとかも来たから、まあ、豊作だよね。お財布の中身すっからかんになっちゃったけど・・・・



貴方の、涙

祝勝会をやった数日後、再びバーテックスが襲来した。

今回の相手は、天秤型(ライブラ)

初代勇者の残した文献にも、詳細が載ってない未知のバーテックス。

どんな状況にも対応できるよう、今回の兵装は五番を選んだ。

五番兵装は『突撃特化』の『霊力光刃(ビーム)三又槍(トライデント)

形状は園子の得物と同じ普通の槍だが、穂先が三又になっている。

以上である。

 

 

 

本当は、他にも色々盛りたかったんだ・・・しかし、余り盛り過ぎるとキャパオーバーしてしまう為、断念したのだ。だから園子とおそろいにしたとか、そういうのはないから。

 

―――――――――――†――――――――――

 

結論から言おう。

今回に関しては、武装の選択を誤らなかった。

しかし、相手が悪かった。

 

「くぅぅぅぅ・・・・・!!!」

「近付けないよ~~!!」

 

名は体を表すを体現するかの様なフォルムのライブラは、俺たちの接近に気付くとその場で回転を始めたのだった。

次第にその速度は増していき、現在は台風もかくやといったレベルの暴風を起こしている。恐らく風力は11以上あるだろう。

 

「普通だったら、簡単に吹き飛ばされていただろうな・・・」

「で、どうする!?なんか作戦は無いのか!?」

「台風みたいだから~、まんなかは風が吹いてないと思うけど~~・・・・!」

「つーかお前らなんでおれにしがみついているんだ!!!」

 

風に飛ばされないように、三又槍を地面に突き刺して支柱にしていると、園子がおれの腰にしがみつき、園子に三ノ輪がしがみつき、三ノ輪に鷲尾がしがみついてきた。なんだこの株を採ろうとする一家みたいなやつは・・・・

 

「ッ!!園子!」

「かずくんはふんばってて~!!」

 

その時、ライブラの分銅がおれたちを襲った。園子に盾を展開してもらいどうにか防ぐものの、このままではライブラに良いようにされっぱなしだ。

 

「こうなったら・・・」

「あ?鷲尾?」

 

さっきから沈黙したままだった鷲尾の声が聞こえたと思ったら、風に飛ばされていた。アイツ、何をしてんだ・・・・

鷲尾は飛ばされつつも、どうにか姿勢を制御して矢をつがえる。いや、それ無理。届かないから。

 

「鷲尾ぉ!!この風で矢は跳ばない!!無駄なことは止せぇ!!!」

「・・・・・・・・」

 

聞こえていないのか、聞こえていて無視しているのか、鷲尾はつがえた矢をライブラに向かって放った。

が、案の定、放たれた矢は風に飛ばされ、ライブラに届くことはなかった。

 

「そんな・・・・・きゃああ!?!?」

 

鷲尾も風に吹き飛ばされ、遠くの方へと飛んでいってしまった。何をやってんだよ、まったく・・・・!

 

「で!どうするんだよ!本格的にヤバいぞ!」

「・・・・・一つ、思い付いたことがある」

「かずくん・・・まさか・・・・!?」

「他に方法が思い付いたか?」

「・・・・・・でも」

「え?なに?どんな作戦?」

 

―――――――――――†――――――――――

 

「・・・・・ホントぉぉぉぉに!大丈夫なんだな!?」

「何度も言った。心配ない」

「─────ミノさん。こうなったかずくんは、てこでも動かないんよ~・・・・」

 

わかっているじゃないか。

 

「ッ────!あー、もう!わかった!やればいいんだろ!?」

「頼む」

「その代わり!ちゃんと無事でいろよ!いいな!」

「善処しよう」

 

チッ、と舌打ちをして、三ノ輪も離れていく。

 

「おい園子。お前も───」

「かずくん」

 

ぎゅ・・・と園子が抱き付く腕の力を強めた。

 

「お願いだから・・・・無事でいてね・・・・?」

「──────ああ」

 

悲し気な表情のまま、園子がおれから離れていく。

さて、準備は整った。本来ならここに鷲尾も居て欲しかったのだが、無い物ねだりは出来ない。

 

「ミカ、リミットパージだ」

『エネルギーを全て攻撃に回す。それでいい?』

「無論」

 

右腕が変形し、右肩のスラスターファンが回転する。

出力された推力により、支え無しでもこの暴風の中で自立できるようになった。

右腕を真っ直ぐ構えて、時を待つ。

狙うは、ライブラの分銅。右腕と分銅の中心が重なった時がその時だ。

 

「─────────」

 

吹き荒れる風と、上空を舞う園子たち。

そして、時は満ちた。

 

最大砲火(オーバーブラスト)───!」

 

右掌の電極から、エネルギーの奔流が極太のビームとなって放たれる。

その威力は凄まじく、分銅どころか、ライブラの身体を半壊させるにまで至った。半壊したライブラはバランスを保てなくなり、回転を止めた。

 

 

 

 

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

そこに、園子と三ノ輪が突撃。半壊していたライブラを上空から砕いていった。

ライブラがほぼ全壊状態になったところで、"鎮花の儀"が発動。

今回のお役目も、どうにか終わらせることができた。

 

──────view,change:須美────────

 

「ふぅ・・・・今回も、どうにかなった・・・な」

 

そう言って、上里くんは帰路につこうとしていた。

そこに、乃木さんが飛び付いて・・・

 

「かずくん!」

「っ!?・・・・・なんだ?園子。おれはへい」

「じゃあ、これは何?」

 

上里くんの右袖をまくった。

 

 

 

 

 

そこには、白く透き通った肌は無く、内出血により、赤黒く変色した右腕が、あった。

 

 

 

 

 

「カズマ!お前これ・・・・!」

「別に。大したことは無い。こんなの直ぐに直る」

「んなわけないだろ!!とにかく、安芸先生に連絡して・・・・!」

「・・・・・・・・・・かずくん」

「・・・・・・・・・・善処する。そう言っただろう?」

「・・・・・・・・・・ばか」

「泣くなよ。全く・・・・・」

「かずくん。もう、止めて?こんなこと・・・・自分のこと、もっと大事にしてよ・・・・」

「善処する」

「かずくん!」

 

乃木さんと三ノ輪さんが、上里くんを叱る。

けれど、今の私にはその声は、どこか遠くの出来事のように思えて仕方ない。

 

(私が・・・・・私が一人で突っ走ったせいで・・・・)

 

そうだ。あの時、上里くんの忠告を聞いておけば・・・・彼があんな大怪我を負うこともなかったはず・・・・

 

「はぁ・・・・全く・・・・・鷲尾も何か・・・・鷲尾?」

「え?わっしー?」

「どうした須美!?お前もどっかケガしたのか!?」

 

気付けば、私は泣いていた。

 

「ぐす・・・・・違うの・・・・私・・・・私のせいで・・・・・」

「鷲尾・・・・・」

「ごめんなさい・・・・・私が、ちゃんと上里くんの忠告を聞いていれば・・・・・・」

「────────はぁ」

 

ぽん、と私の頭に上里くんの左手がのせられた。

そのまま上里くんは、私の頭を撫でる。

 

「相手が悪かっただけだ。お前は悪くない」

「でも!」

「鷲尾。お前がどう思おうが、それはお前の勝手だ。だが事実として、ライブラとお前の弓は相性が悪かった。今回はただ、それだけのことだ」

 

上里くんが突き放すように言葉を紡ぐ。でも、その声音は優しくて、こちらのことをおもんばかっているのがわかった。

 

「解ったら泣き止め。それと、もう少し、周りに頼ることを考えな」

「────────うん」

「そうだよ。わっしー」

「アタシらダチなんだからさ」

「乃木さん・・・・三ノ輪さん・・・・」

 

ちっちっちっ・・・と、上里くんが指をふる。

 

()()()()?」

「あ・・・・」

 

上里くんの言葉に、二人が目を輝かせて私を見る。

ちょっと・・・・恥ずかしいわ・・・・・

けど────

 

「──────そのっち」

「は~い♪」

「──────銀」

「おう!」

 

私が名前を呼ぶと、二人は嬉しそうに返事をしてくれた。

 

「へへ♪なんか・・・ようやく本当の意味で、須美とダチになれた気がするよ」

「よ~し、それじゃこれからイネスで打ち上げだぁ~~!」

「ほう・・・良いな」

「かずくんはこれから病院なんよ?」

「・・・・・・大丈夫だと言っているd「駄目よ!」うおっ!?」

「そんなひどい怪我しているんだから、()()()()はちゃんとお医者様に診てもらわないと!」「お・・・・おう・・・・」

 

自分のことを省みない一正くんに詰め寄る。

 

「もし悪化でもして切断、なんてことになったら、みんな悲しむわ!だからあなたはしばらく安静にしていて!」

「・・・・・・・園子」

「わたしも~、わっしーと同意見~」

「・・・・・・・三ノ輪」

「残念だったなカズマ。ここにお前の味方はいない」

「────────」(白目)

 

やって来た救急車に一正くんを押し込んで、私たち三人はイネスへと向かって行った。




覆式波動掌について

アクエリアス戦で使用した技。右掌の電極から相手にエネルギーを叩き込み、強制的に飽和させ爆発させる。
また、右腕全部を一つの砲身として使用する『覆式波動砲』はリミットパージ時のみ、使用可能な必殺技。
しかし、機関の配線のみではエネルギー送量が足りない為、この技を使用する際は右腕の血管・神経・リンパ腺も配線として使用する、まさに諸刃の剣である。
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