契約者たちへの鎮魂歌   作:渚のグレイズ

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テコ入れ第二段!!

SSSS.GRIDMAN見たあとだから目が冴えてるゼ・・・!




独りの、夜

「ふわぁ~ぁ」

 

合宿三日目の夜。銀はトイレからの帰りにいつものやつ(トラブル)に出会し、旅館内をさ迷っていた。

 

「うーん・・・・困った。本格的に部屋の場所わかんない」

 

さてどうしよう、と頭を悩ませながら歩いていると、視界の端に、なにやら光るものが見えた。

 

「?」

 

そちらを見ると、夜の浜辺に誰かがいた。

少し遠いから人影しか見えないが、それでも、今、そこにいる。

 

「・・・・こんな時間に誰だろう」

 

その人物が気になった銀は、少し迷いながらも無事旅館を出て、浜辺に向かったのだった

 

―――――――――――†――――――――――

 

「ハァ・・・・ハァ・・・・」

『記録完了。次のパターン、行くよ』

「ハァ・・・・ハァ・・・・頼む」

 

浜辺にたどり着いた銀の視界に映ったのは、一正がたった一人で訓練している姿であった。

 

「あいつ・・・・なにしてんだよ・・・・」

 

銀が呟く。その声が聞こえたのか、一正が銀の存在に気付いた。

 

「・・・・ん?三ノ輪か、何している。明日も訓練がある。寝ろ」

「っ!それはこっちのセリフだって!カズマこそ、こんな時間になにやってんだよ!」

「──────見て分かるだろう?訓練だ」

「訓練?」

 

眼鏡の位置を直しながら、一正は答える。

 

「立てた作戦をこうして実演しながら自分の訓練もする。実に効率的で理にかなった訓練だ」

「いやお前右腕・・・・」

「問題なく動く。だから訓練している」

「そうじゃないだろ!」

 

流石の銀も、一正のその態度にはキレた。

 

「なんだよ・・・・なんなんだよお前は!!」

「・・・・・どうした?」

「どうしたじゃない!なんでお前はもっと自分を大切にしないんだよ!!」

 

 

 

 

 

「なら、お前はどうなんだ?」

 

 

 

 

 

「ッ──!?」

「お前が、お前にとって大事なモノを、その身に代えても護りたいと願うなら、お前はその時、自分の身を案じるのか?」

「それ・・・は・・・」

 

銀は答えられない。

 

「おれは、園子を護りたい」

「──────」

「園子だけじゃない。お前と、鷲尾のこともだ。喩えこの身が朽ち果てようとも、おれの出し得る全力で持って、おれはお前たちを護る。それだけの覚悟を、おれは持っている」

 

銀はもう、何も言えない。

一正の瞳に宿る、絶対不屈の闘志を眼鏡のレンズ越しに垣間見たから。

 

「もう、良いか?ならばおれは───」

 

だから、銀は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

立ち去ろうとした一正の袖を、きゅ、と摘まむしか、銀にはできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───────」

「───────はぁ」

 

そんな銀を見て、一正はため息をこぼし・・・

 

「ミカ」

『うん』

 

ミカヅキにハックさせたピッチングマシーンから、一つボールを出してもらい、

 

「三ノ輪」

「──────なに?」

 

銀に向かってパスした。

 

「──────このままじゃ、眠れない。ちょっとだけ、付き合え」

 

ぶっきらぼうに、そう、告げた。

 

「─────しょうがないなぁ」

 

そうして二人は、夜の浜辺でボール遊びに準じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その様子を、遠くから、羨望と嫉妬が入り雑じった瞳で見つめる視線に、気付かないままで───

 

 

 




一正は眼鏡キャラ。
その理由は後程
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