『みにとじ』に『けものフレンズ2』に『約束のネバーランド』
けもフレと言えば、降ろされちゃったたつき監督、別のアニメをやるのだとか。
個人的には、そっちも見たいんだよなぁ・・・・
「銀の身辺調査をするわ!」
「・・・・・・・はぁ」
「すぴー・・・すぴー・・・」
合宿終了から数日後。鷲尾から園子共々呼び出され、指定の場所に行くと、鷲尾がそんな事を言い出した。訳が解らない。
聞けば、三ノ輪は毎回の如く遅刻し、しかも昨日はランドセルの中に教科書ではなく、猫を入れて登校してきたとのこと。
「・・・・・・確かに気になる。が、其処までする事でも無いだろう?」
「さあ!行きましょうそのっち!」
「すぴー・・・(かくん)」
「そのっちもやる気ね!さあ!一正くんも!」
待て。園子は頷いてない。というか園子は何で未だに立ったまま寝ている。
そして鷲尾は寝たままの園子の手を引いて、三ノ輪家に向かっていった。
「──────はぁ。仕方ない。付き合うか」
せめて知り合いに遭遇しない事を祈るとしよう。
―――――――――――†――――――――――
結論から言おう。
祈りは神樹様に届かなかった。
「───────────」
「今度は倒れた自転車を起こしているわ・・・」
「ミノさん立派だぁ~」
「なるほどぉー。さっすが噂の勇者サマ!ねっ、ずっく♪」
「───ん(こくり)」
「銀ねーさま。このような事を毎日してやがりましたか・・・・素直にそんけーです」
三ノ輪の家から、彼女を尾行してる途中、アスカと山伏に遭遇した。アスカが「面白そう!」と言って二人も参加。
更に佳南までやってきて「佳南も交ざらせろです!」なんて言って参加を表明。
結果、こんな事に・・・・・
「─────────神樹様。恨むぞ」
『アレにそんなこと言っても無駄だよ』
「─────────知ってる」
『なら、諦めなよ』
「─────────畜生めぇ・・・」
端末からミカが的確にツッコミを入れてくる。
それに肩を落としていると、園子がこちらを見ている事に気付いた。
「────どうした?」
「かずくんは、楽しくない?」
「──────────別に。そういう訳じゃ、無い」
「だったら楽しもうよ~♪」
「・・・・・全く」
本当、園子には敵わないな。
仕方ない。童心に返ったつもりで楽しむとしよう。
『カズマ、年齢的にはまだ子供だよね』
「そこにツッコミを入れるか」
―――――――――――†――――――――――
「えぇ!?じゃあ、今朝から着いてきてたの!?なんか恥ずいなぁ・・・///」
結局あの後、イネスでリンゴを落とした女性を手助けしてる三ノ輪を放っておけず、全員でリンゴを拾い集めて女性に渡すと、良い時間だった事もあり、フードコートにて三ノ輪も含めて全員で昼食を取ることになった。
「でもこれで、銀が何故遅刻するのか。その理由が判ったわ」
「ミノさんいつもああなの~?」
調査結果としては、三ノ輪は重度のトラブル巻き込まれ体質、ということだった。
行く先々でトラブルに遭遇しては、それに対処していたが故の遅刻。
ここで『無視する』という選択をしない辺り、三ノ輪は勇者なのだと感じさせる。
「すごいねぇ。シルバーはまさしく勇者様だ!!」
「・・・・・・・シルバー?」
「"銀"だから」
「なるほど」
アスカが三ノ輪に勝手にアダ名を付けてる。山伏はそれを止めようともしない。
無駄だって、理解しているからか?・・・・・・違うな。あの山伏の表情は、自分も楽しんでる奴の其だ。
「銀ねーさま、カッチョ良いです!!佳南、尊敬します!!」
「うぅ・・・・///」
「ミノさん顔真っ赤~♪」
やれやれ・・・・このままじゃ話が進まん。
「それで?いつもああして誰かの手助けをしてるのか?」
「え?あ・・・・ああ、うん。そうだよ。いつもいつも、行く先々でトラブルに遭遇してさ・・・・宝くじだって当たったこと無いもん」
「くじ運とお前のソレは別問題なんだが・・・」
と、その時だった。
「──────────っ!あにさ」
「・・・・・佳南?」
佳南が何かを言いかけて、止まった。
これは・・・・・まさか・・・・・!
鳴り響く鈴の音
光が全てを飲み込み
日常が、非日常へと切り替わる。
「ほらな?アタシって運が無いだろ?」
「ミノさんはアンラッキーガールなんよ~・・・・」
「なんて言ってないで、お役目よ!」
「───────────大丈夫。おれたちは、やれる」
合宿の成果を出せば良い。
大丈夫。
決意を胸に、おれは変身する。