契約者たちへの鎮魂歌   作:渚のグレイズ

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ゆゆゆいの『セカンドラブ・愛、忘れてませんか キャンペーン』にヤック・デカルチャーした小生。
すずめぶにあやめぶも良いけど、やっぱ小生はめぶにぼです(鋼の意志)


嵐、止むこと無く

「今回の相手は、山羊座(カプリコーン)か・・・・・」

 

壁の向こうから現れた異形を眺めながら、おれは文献にかかれていた内容を思い出す。

 

「どんな敵なの~?」

「下に垂れている角があるだろう?アレで振動を起こして攻撃してくる」

「振動・・・・・ということはまさか!?」

 

鷲尾が何かに気付いたその時、カプリコーンが地面を叩き、地震を起こした。

 

「うわぁ!?」

「ひゃあ!?かずくん、これは~!?」

「文献に無かった攻撃・・・・・奴め、学習したってのか!?」

 

地震によって崩された体制を整えている間に、カプリコーンは鷲尾の射程圏外へと上昇。このままでは、こちらは攻撃できない。

 

「制空権を取られた!?」

「まずいぞ・・・・・どうするカズマ!」

「問題無い。波動砲なら届く距離だ」

「そしたら一正くんの腕がまた!」

「それに関しても問題無い」

 

カプリコーンが自身の角を射出しての攻撃してきた。それを壁でガードした後おれは、一番兵装『手持式覆式波動砲撃銃(バスターライフル)』を呼び出す。

 

「こいつなら右腕を使わずとも、波動砲が撃てる」

「おおおー!なんかカッケー!!」

「銃?それにしてはかなり大型ね・・」

 

鷲尾と三ノ輪が砲撃銃を見て感想を述べる。

対して園子がむすぅ・・・・とむくれている。

 

「──────どうした?」

「なんでこの前はそれ、使わなかったの~?」

「おれが一度に使える兵装は一種のみだ。前回は三叉槍を使っていたから、使えなかった」

「だったら、槍をしまえばよかったじゃん~」

「・・・・・・・話は後にしろ。今はお役目の時間だ」

「────────むぅ~~~!!」

 

分かりやすく頬を膨らませて抗議する園子を差し置いて、砲撃銃の銃口をカプリコーンに向ける。

 

『チェンバー内、圧力正常。使用電力はどの程度?』

「30・・・・・いや45にしよう」

『二発しか撃てないけど?』

「構わない。今回のおれの仕事は、アイツを撃ち落とすことだ」

『ん。分かった』

 

エネルギーチャージは直ぐに終了した。

問題は、カプリコーンのどの辺りを狙うべきか?

とりあえず頭を狙うとしよう。

狙いを定めて・・・・・・・トリガー!

砲撃銃から放たれたエネルギーの奔流は、カプリコーンへと向かって伸びていき─────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カプリコーンに当たる直前で、何かに阻まれてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なっ!?」

「うそ!?」

「かずくんどうしよ~!?止められ・・・・・かずくん?」

 

カプリコーンの前に浮かぶソレと、視線が合った。

その瞬間、おれの脳裏に()()()の情景がフラッシュバックする。

 

 

 

 

 

傾く船体

 

 

 

 

 

落ちていく人々

 

 

 

 

 

伸ばしあう二人の手

 

 

 

 

 

そして──────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうしてたすけてくれなかったの・・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひっ・・・・!」

 

いつの間にか、目の前に母さんがいた。怨念のこもった瞳で、おれを見つめて。

 

「ちが──────おれ、は・・・・・・」

 

 

「あなたなんて──────」

 

「やだ─────やめて・・・・言わないで!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「■■■■■■■■■■」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」

 

暗闇がおれの意識を支配する。

もう何も見えない

 

もう

 

なにも

 

きこえない

 

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