契約者たちへの鎮魂歌   作:渚のグレイズ

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単なる番外編。
執筆練習とも言う。
特に考えないで頭空っぽにして書いた。


煌月輝夜の華麗で喧しい日常風景ー覗き編ー

夏と言えば、プールである。

 

 

プールと言えば、水着の美女である。

 

 

ここ、讃州中学では、一昨年から女子更衣室の覗きが多発していた。果ては下着の盗難事件まであった程だ。(ちなみに盗まれた下着は、被害にあった女子生徒たちが鬼の形相で犯人を追い詰め、フルボッコにした挙げ句に簀巻きにして逆さ釣りしたため、犯人が泣いて土下座しながら謝罪と同時に返還した)

被害に合った女子生徒の一人は「いやぁ!アタシの女子力が暴発しちゃったワ♪」などと、訳のわからないことを言っていたが、これは由々しき事態である。

 

 

 

 

 

なにせ、この騒動に関わる生徒は、讃州中の男子生徒全員だったのだから!

 

 

 

 

 

実行犯の少年たちが、犯行をしやすいように、全員で一丸となって幇助し、黙認したのである。

教師たちはこれに頭を悩ませた。

「このままではマズイ。しかし、全男子生徒が関与しているとなると、流石に・・・・」

この問題に対し、去年発足したばかりの勇者部が立ち向かった。

正確には、勇者部部員・煌月輝夜が、である。

一部の教師からは勿論、反対意見も出た。

しかし、彼がある条件を出したところ、反対派の教師たちも沈黙した。

その辺りについては今回は割愛させていただく。

さて、輝夜が防犯に着いた結果なのだが───

 

 

 

 

 

見事、覗き被害及び盗難被害0件を達成してみせたのだった!

 

 

 

 

 

それでは、どのようにして達成したのか。

これから諸君にご覧いただくのは、実際に実行犯たちが経験したことであり、ありのまま起こった現実である。

 

―――――――――――†――――――――――

 

「ハァ・・・ハァ・・・」

「くそ・・・なんで・・・こんな・・・」

 

炎(演出用)にまかれながらも、少年たちは進む。

不意に、銃声が鳴り響く。

 

「!?くっ・・・」

 

少年たちがしゃがみ、その頭上を弾丸(非殺傷)の雨が通り過ぎる。

 

「・・・・・うぅ、もうやだ・・・こんなはずじゃ・・・」

「諦めんなよ!」

「だってよぉ・・・・」

「チッ・・・・もういい!オレは一人で───」

 

『行く』という言葉が彼の口から出ることはなかった。なぜなら───

 

 

 

 

 

彼の頭部目掛けて、バズーカの弾頭(非殺傷)が飛んできたのだから。

 

 

 

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?!?」

 

爆発によりアフロヘアになって倒れた少年を置いて、泣き言を言っていた少年が来た道を全速力で戻りだす。

 

「もうやだ!!僕おうち帰るぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」

 

幼児退行まで始めた少年は、しかし、家に帰ることが出来なかった。

 

「!?!?!?!?!?」

 

少年の右足が、何かによって引っ掛けられる。転んだ先には落とし穴。

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

 

少年も敢えなくリタイアとなった。

 

―――――――――――†――――――――――

 

「クソ・・・今ので『コンバットヤマーダ』と『グレッグタニィ』が殺られたか・・・・」

「おい、どうするんだよ御木本(みきもと)

 

すぱーん!

 

「『モールドミッキー』と呼べって何度言わせる!!」

「だからお前のコードネームはセンス無いって何度も言ってるだろうが!?!?」

「ちなみにお前は『対魔忍』な」

「なんでそんな敵にすぐ捕まっちゃいそうなコードネームにしたのさ!?!?」

「だってお前の名前、『広末忍』だろう?」

「無理矢理こじつけなくていいよ!?それだったら本名で呼んでよ!?!?」

 

馬鹿な会話を続ける御木本と広末。

ふと、御木本が真面目な顔で広末に告げる。

 

「オレ、この作戦が終わったら・・・結城に告白しようと思ってるんだ・・・」

「え!?結城って・・・・同じクラスの、あの結城か!?」

「ああ・・・・いやまぁ、勝率低いのはわかってんだけどよ?でも・・・・オレは・・・・」

「御木本・・・・オマエ・・・・」

 

その時だった!

 

「アブねぇ!?」

「うわっ!?」

 

突如として襲いかかったレーザー(きっと非殺傷)から御木本が広末を庇って突き飛ばした!

 

「うぅ・・・・・御木本・・・・大丈・・・ぶ・・・」

 

起き上がった広末が見たのは───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レーザーによって、頭髪が大破した、御木本の姿だった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「み・・・・・・御木本ォォォォォォォォ!?!?!?!?」

 

駆け寄る広末。御木本は弱々しく、告げる。

 

「く・・・・オレはもう・・・ダメだ・・・」

「何を言ってる!?たかが髪の毛が燃え尽きただけだろ!?」

「いいや・・・・自分の事だ・・・・よぉく、わかるさ・・・・」

「御木本・・・・」

「対魔忍・・・オレを置いて・・・先に行け!」

「!?何を・・・!?オマエを置いて行けるかよ!?」

「ワガママを言うな!!」

 

御木本が広末を叱責する。

 

「良いか・・・・オマエがここで諦めたら、何のためにアイツらは犠牲になった・・・!アイツらの死を無駄にしたくないなら、オマエは行かなくちゃならねぇんだ!!」

「でもよ・・・でもよぉ!!」

「どうしても行きたくねぇってんだったら仕方ねぇ・・・・オマエが東郷に『養豚場のブタでも見るような眼で見下して欲しい』と思っていることを全校生徒中にバラしてやる」

「!?!?!?」

「バラされたくなかったら迷うな!とっとと行けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

広末は走り去って行った。

 

「そうだ・・・行け・・・オマエが止まらねぇ限り・・・オレたちはオマエと共にいる・・・だから・・・止まるんじゃねぇぞ・・・!」

 

か細いその言葉は、辺りの炎(演出用)に呑まれて消えた。

 

―――――――――――†――――――――――

 

「うぅ・・・・・クッ!?」

 

涙で視界が滲む中、広末はひた走る。

 

「山田・・・谷口・・・御木本・・・オレは・・・・オレはぁ!!」

 

その瞬間、広末の中の何かが弾けた!

 

「─────────!!」

 

広末に向かって放たれる無数の弾丸(非殺傷)

その全てを、広末は避ける。

 

「ああ・・・・見える・・・・見えるよ・・・・!オレにも敵が見える!」

 

いったい彼は何を見ているというのか・・・・

 

「──────そこ!」

 

飛び交う弾丸(非殺傷)の軌道から発射地点を予測。そこに向けて小石を投げる。

投げた小石はタレットに命中。見事、爆発。

しかし、射線はまだ彼を捉えて離さない!

 

「────────!!」

 

広末はそれを、最小限の動きで誘導。タレット同士が撃ち合うように仕向けてみせた!

見事、その試みは成功し、ほぼ全てのタレットが爆発四散。

残りの障害は目標までの距離のみ!

 

「このまま────」

 

しかし、そうは問屋が卸さない!

 

御木本の頭髪を全損させたレーザーが、広末を襲う!

 

「!?」

 

しかしなんと!広末はそれをいとも簡単に避けてみせた!

そして───

 

「邪魔だッ!!」

 

レーザータレットに急接近。そして、破壊。

爆発を背中に受けて、広末は最後の加速をかける。

 

そして────

 

「やった!ついに────!」

 

広末はそのまま女子更衣室(ゴール)の窓ガラスをぶち破り、内部に突撃。

衝撃を転がることで相殺。

 

 

 

 

 

し終えた、その時────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

べちん、と顔面が何かにぶつかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、不同先生の股間であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おや、広末くん。もうみんな着替え終えた後ですよ」

 

広末は動かない。

 

「この後は私の授業です。広末くんも遅れないように」

 

それだけ告げて、不同先生はその場を立ち去っていった。

 

 

 

 

 

静寂が、辺りを支配する。

 

 

 

 

 

「う・・・・・・う・・・・・・」

 

 

 

 

 

行き場を無くした、青春の律動(リビドー)が、少年の慟哭となって、辺りに響き渡っていった・・・・・

 

 

 

 

 

―――――――――――†――――――――――

 

「────以上が、今年の防犯の成果だ」

「はーい。煌月もお疲れさん。先生には私から報告しておくワ」

「いやいやちょっと待てぇ!?!?」

 

?を頭に浮かべる輝夜と風。

 

「いったいこれは何!?」

「更衣室の防犯設備」

「ここまで厳重にする必要性!?」

「だって~、下着ドロまで出たのよ?このくらいはしておかないと!」

「死人が出るわよ!?」

「非殺傷タイプだから大丈夫!」

「んなわけあるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

夏凜のツッコミは、今日も冴え渡っていた。




元ネタは『フルメタルパニック?ふもっふ』のアレ。
単なる息抜きだからね、しょうがないね。
今回出てきたモブが、今後出てくるかは不明。
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