地獄の姉弟《ヘルツインズ》~赤と白を宿した双子   作:デンドロビウム

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戦闘多目です。


修行なんだけど・・・

 

 

さて、あれからあれよあれよという間に合宿が決まった。

 

「・・・ここどこ!?」

 

部室から全員で転移してきたんだけど・・・。

 

「森よ?」

 

「いや、それは見れば分かるんだけど、ここ人間界じゃないよね!?」

 

「当然でしょ?ここはレーティング・ゲームのフィールドを使って作られた疑似空間で、野生の魔物も放してあるわ!修行+サバイバル!これで実戦の勘も養える!」

 

姉ちゃんが力説しているが

 

野生の魔物まで放してるとか鬼か!

 

「姉ちゃん、放してある魔物のレベルは?」

 

「しんない。」

 

姉ちゃんの言葉に全員固まる。

 

「は?」

 

「私も知らないのよ。アザゼルとサーゼクスに依頼して作ってもらったから。」

 

『・・・・・。』

 

「姉ちゃん!直ぐここを出よう!こういうのにアザゼルさん絡んだら碌な事が起きない!」

 

「大丈夫じゃない?流石に私達が対応出来ないようなのは無理でしょ?」

 

「前に同じような事して酷い目にあったんだけど?」

 

『・・・・・・・・・・・。』

 

「そういえば・・・とはいえ合宿期間が終わるまでここから出られないのよ。それにサーゼクスもいたから大丈夫でしょ。」

 

そう願いたい。

 

 

 

合宿から数日とりあえず修行も順調だし危惧していたような危険な魔物は出てきていない。

 

「強くてもケルベロスだから心配して損したわね。」

 

みんなが姉ちゃんの言葉に頷く。

 

「ドラゴンとかいたら大変だったよな~。流石にサーゼクスさんがいるからそこまで無茶は出来なかったか。」

 

「みんなも大分強くなって全員上級クラスなら倒せるんじゃないかしら?」

 

確かに。この合宿で全員物凄いスピードで成長したもんな~。

 

「イッセーはどうなの?」

 

「一応自由に禁手化(バランス・ブレイク)は出来るようになったけどいまいち制御がな~。」

 

「そこら辺は慣れるしかないんじゃない?自由に禁手化(バランス・ブレイク)出来るようになっただけで今回の目的は果たしてるんだし。」

 

「そうなんだけどね。みんなの成長見てると負けられないというか。半減のフィールドの範囲がうまくつかめないんだよね。」

 

「魔法使ってるとそういうのって無意識で出来るようになるんだけど、イッセー放出系の魔法壊滅的だものね。そのせいかしら?魔力はあるのに使えないのって。」

 

「かも。戦闘スタイルが超近接特化だからな~。」

 

「まあ、あと3日あるんだし焦ってもしょうがないんじゃない?」

 

「そうだね。」

 

 

 

それから2日後。

 

「明日は戻る事になるから実質今日が最終日ね。とりあえず全員の成果の確認しましょうか?」

 

と、姉ちゃんの提案にみんなが頷く。

 

「まずはリアス────」

 

『!!』

 

姉ちゃんが言い掛けた時ものすごい気配が現れた。

 

「なんだ!?」

 

「これ魔王クラスはあるんじゃない?」

 

と言っているうちに気配は真っ直ぐに近づいてくる。

 

「姉ちゃん、この気配って・・・。」

 

「ええ、ドラゴンね。」

 

「やっぱりアザゼルさんに頼むと碌な事がおきねええええええ!」

 

俺が叫んだ直後に大きな火の玉が飛んでくる。

 

全員それを避けるが着弾した所には小さなクレーターが出来上がっていた。

 

上空を見上げたら俺達が避ける間に近づいてきたのか気配の正体が飛んでいた。

 

「ティアマット・・・。」

 

姉ちゃんが呟く。

 

「龍王の一角とかふざけてんのか!」

 

確かに飛んでいるのは五大龍王の一角天魔の業龍(カオスカルマドラゴン)ティアマット。

 

青い綺麗な鱗に巨大な体躯、龍王の名に相応しい魔力に存在感。

 

『ほう、アザゼルとサーゼクスに頼まれてきてみたが中々良い魔力を持った連中じゃないか。』

 

は?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「サーゼクスさんも絡んでるのかああああああ!」

 

俺の叫びに答えるティアマット。

 

『ああ、今日お前達と戦って実力見てきてくれとな。』

 

「は~、サーゼクスも絡んでるんじゃ仕方ないわね。みんな、やるわよ!ドライグ!」

 

そう言って姉ちゃんが篭手を出す。

 

『久々の戦闘!燃える!』

 

ドライグ・・・・。

 

みんなもそれぞれ魔力を解放する。祐斗も禁手化(バランス・ブレイク)して聖魔剣をだす。

 

「それしかないか・・・アルビオン!」

 

『おうさ!』

 

俺も光翼を出す。

 

「イッセー!最初から全開でいくわよ!」

 

「「禁手化(バランス・ブレイク)」」

 

『Welsh Dragon Balance Breaker!』

 

『Vanishing Dragon Balance Breaker!』

 

『はははははは!聞いてはいたが二天龍同時に相手出来るとは!楽しめそうだな!』

 

ティアマットは楽しそうに声を上げる。

 

「「楽しくない!!」」

 

俺と姉ちゃんは同時に声を上げる。

 

『滾る!滾るぞおおおお!』

 

ドライグ・・・・・不憫な。

 

『相棒、ティアマットは魔法も得意だが近接も強い。油断するなよ。だが、ドライグの気持ちも理解できるな。』

 

アルビオン、お前もか・・・。

 

「姉ちゃんどうする?」

 

「馬鹿龍二匹は放っておきましょう。前衛はイッセーメインで小猫に祐斗。後衛は私、リアス、朱乃。アーシアは傷ついたみんなに順次回復。私は隙を見てドラスレ撃つからみんなも注意ね。」

 

『了解!』

 

声と共に全員が動く。

 

俺と祐斗、小猫ちゃんがいっせいにティアマットに肉薄する。

 

「はあああああああ!」

 

まずは俺と祐斗で攻撃を仕掛ける。

 

『おお、二人共言い腕してるじゃないか!』

 

言いながら俺と祐斗の剣をよけたり伸ばした爪で弾いたりしている。

 

「氷よ!」

 

祐斗が下段の攻撃と共に冷気を飛ばしティアマットの足を凍らせる。

 

『こしゃくな!』

 

ティアマットが氷を壊す一瞬の隙を付いて

 

「えい!」

 

小猫ちゃんの攻撃が当たる。

 

『く!仙術か!』

 

この合宿での成果だ。

 

祐斗は聖魔剣の属性付与。

 

小猫ちゃんは仙術を使える様に。

 

ティアマットは俺達から距離を置き魔法を放ってくる。

 

次は俺!

 

『Half Dimension!』

 

半減の空間を作り魔法の威力を下げる。

 

「おらあああああああ!」

 

俺は威力の下がった魔法を切り裂き再びティアマットに斬りつける。

 

ギイイイイイン!

 

俺の剣を爪で受け止められるが、俺はそれを待っていた。

 

『Divide!』

 

『なに!?』

 

ブレスを吐きながらティアマットは俺との距離を開ける。

 

「爪で防ぐのを待ってたんだよ。」

 

そう言って右手を出し

 

『Divide!』

 

更に半減をかける。

 

『やるじゃないか小僧。しかし甘いぞ!』

 

ゴアアアアアアアアア!

 

咆哮と共に俺の力を吹き飛ばす。

 

流石龍王、この程度じゃ駄目か。

 

だが

 

「消し飛びなさい!」

 

「雷光よ!」

 

ドゴオオオオオオオオオン!

 

攻撃されたティアマットの周囲が爆発する。

 

消滅の魔力が強化されたリアスと雷光を使える様になったのも合宿の成果なんだけど・・・・すげえな。

 

『ふはははははは!やるじゃないか!だがまだまだだな!』

 

所々ダメージは通ってるっぽいんだけどな~・・・・効いてない。

 

「無駄口叩いてる暇はないわよ!」

 

暴爆呪(ブラスト・ボム)!!』

 

ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!

 

姉ちゃんの放った複数の火の球が大爆発を起こす。

 

うへ、アレ(・・)完成させたのか。地面が溶解してる。

 

だがティアマットは煙の中から出てきた。

 

『なかなかやるじゃないか。ではこちらも本気で行くとしようか。』

 

ガギイイイイイン!

 

突っ込んできたティアマットの攻撃をなんとか受け止めたが祐斗と小猫ちゃんは羽と尻尾の攻撃で飛ばされていた。

 

「アーシア!、二人を回復!リアスと朱乃はイッセーの援護。」

 

「イッセーいくわよ!」

 

そう言い姉ちゃんも前に出て来る。魔法を唱えながら・・・・マジか!

 

そして俺の()に魔法を放つ・・・・・ちょ!

 

崩霊裂(ラ・ティルト)!」

 

ブウウウウウウン

 

という音をたてて剣が魔法を吸収する。

 

「こわ!いきなりはびっくりするって!」

 

「文句言わない、行くわよ!」

 

そう言って姉ちゃんも光の剣(仮)を出す。何時の間に・・・。

 

「時間無いから魔竜烈火咆(ガーヴ・フレア)!」

 

そう言って姉ちゃんの剣に吸収させる。

 

俺もそれでよかったんじゃ?

 

『ほう、面白い剣だな。』

 

「威力は自分で確かめろ!」

 

そう言って姉ちゃんと駆け出す。

 

そして暫く打ち合う、

 

地撃衝雷(ダグ・ハウト)!」

 

姉ちゃんの魔法で(何時の間に唱えたんだろう?)で体勢を崩すティアマット。

 

俺はその隙を見逃さず斬りつける。

 

「はああああああ!」

 

スパッ!

 

音も立てずにティアマットの爪を数本切り落とす。

 

ええい、浅かった!

 

『惜しかったな~。』

 

そう言って再び爪を伸ばす。

 

「このままだとジリ貧だな。姉ちゃん、ドラスレいこう!」

 

「ちょ!どうやって当てるのよ!」

 

「時間は俺と・・・みんなで稼ぐ。」

 

振り向けば祐斗と小猫ちゃんがこっちに向かっている。

 

「当てる隙は俺が何とかするからさ。」

 

「仕方ないわね、そこまで言うなら信じてあげるわ。」

 

おし!いくか!

 

そして再び祐斗と小猫ちゃんでティアマットに仕掛ける。

 

『いいぞ!その気合!』

 

そして姉ちゃんの詠唱が始まる。

 

黄昏よりも昏きもの 血の流れより紅きもの

 

俺達三人とリアスや朱乃さんで波状攻撃を仕掛ける。

 

時の流れに埋れし 偉大なる汝の名において 我ここに闇に誓う

 

『赤龍帝の小娘の魔力が上がっているな!』

 

そう言って姉ちゃんに攻撃しようとするが

 

『Divide!』

 

俺は再び半減をかける。

 

『小癪な!』

 

我らが前に立ち塞がりし すべての愚かなるものに

 

「雷光よ!」

 

「はああああああ!」

 

朱乃さんとリアスが魔力を放ってくる。

 

それを回避するが

 

「させるかよ!」

 

俺は雷光を剣で受け止めさっきの姉ちゃんの崩霊裂(ラ・ティルト)と雷光を吸収した刃を飛ばす。

 

『がああああああああああああ!』

 

崩霊裂(ラ・ティルト)と雷光の混ざった攻撃を受け動きが止まるティアマット。

 

我と汝が力もて等しく滅びを与えんことを

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』

 

「全員退避!!」

 

俺の言葉で全員ティアマットから離れる

 

竜破斬(ドラグ・スレイーブ)!!」

 

ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!

 

姉ちゃんの魔法が放たれティアマットのいたところに大きな爆発が起こる。

 

おお~本気(・・)のドラスレすげぇな。

 

フィールドに亀裂入ってる。

 

「は~っはっはっはっ!!」

 

煙の中から笑い声が聞こえる・・・マジで?てか、声がかわってる?

 

煙の中から現れたのは青い髪の綺麗なお姉さんだった。

 

「まさかここまでやるとは思わなかったよ。」

 

「いくら龍王でもあれ食らって無事とかおかしくない?」

 

姉ちゃんが言う。

 

「いや、モロに食らってたら私もタダじゃ済まないよ。」

 

「ギリギリで障壁を張らせてもらったよ。」

 

言いながら現れたのはサーゼクスさんとアザゼルさんだった。

 

「それでもここにヒビ入るなんてどんだけだ!?里奈。しかも俺とサーゼクスの二重だぞ?」

 

「その前にこんなサプライズ欲しくなかったわよ。」

 

「あははは、そう言うな。これは試験でもあるんだから。」

 

『試験!?』

 

全員が驚く。

 

「ああ、説明は私がしよう。まずは里奈君のトレードをするにあたって全員の力を見たかったんだよ。結果は合格だ、予想以上で嬉しいよ。それから今度三大勢力で会議をすることになった。その時にコカビエルの件の説明と悪魔側の護衛役をしてもらう為の試験。これも合格だ。そして───」

 

言葉を切りティアマットを見る。

 

「私を従えるに相応しいかの試験だな。」

 

「は?」

 

よく分からずに俺は間抜けな声を出す。

 

「ああ、どっちでも良かったんだが誰かの使い魔になるのも面白そうだと思っていてな、ただ強い奴に仕えるのもつまらんからな、将来有望な若い奴に仕えて共に強くなるのも面白いと思ってな、アザゼルとサーゼクスの案に乗らせて貰ったんだよ。」

 

「それで?お眼鏡に叶ったのかしら?」

 

姉ちゃんが挑戦的に言う。こういうの好きだもんな~。

 

「ああ。イッセー、お前に決めたぞ。最後の攻撃は中々良かった。」

 

「はいいいいいいい?!姉ちゃんじゃねぇの?」

 

「ああ。里奈は・・・なんというか出来上がってて面白くない。鍛えて共に強くなるならイッセーの方が面白そうだ。」

 

「ええ~。」

 

げんなりする俺。

 

「いいじゃない。綺麗(・・)なお姉さんだし、修行相手には丁度いいんじゃない?」

 

なぜ綺麗を強調するかな・・・リアスが睨んでるし。てかそもそもドラゴンなんだけど。

 

「ええい!わかった!とりあえず修行相手とか戦友として頼む!主従とか苦手なんで。」

 

「おお、こちらとしてもそっちの方が接しやすい。」

 

ティアマットと握手を交わす。

 

そうして俺はティアマットを使い魔にし、その場は解散となった。

 

とはいえ・・・落ち着く暇が無いなぁ・・・リアスとデートとかしたいのに。くすん。




ティアマットが使い魔になりました。それとイッセーは禁手化(バランス・ブレイク)の安定化、リアス達のメンバーの強化をしてます。

次回からはちょっと日常やって本編に行く予定です。
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