地獄の姉弟《ヘルツインズ》~赤と白を宿した双子   作:デンドロビウム

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チート度が加速します。


二本の聖剣

 

 

あの後ギャスパーの能力の制御の特訓をする為、まずは体力をつけようということになりグラウンドで走る事になったんだけど・・・。

 

「ギャー君、これ食べるとスタミナつくよ。」

 

「ニンニク〜!嫌いです〜!いやああぁぁぁ!」

 

・・・あれでいいんだろうか?

 

小猫ちゃん容赦ね〜な。

 

「よう、兵藤。新しい眷属見に来たぜ。」

 

二人を眺めていると匙がやって来た。

 

「おお!金髪美少女!」

 

「じゃね〜よ、男の娘だな。」

 

俺の言葉にガックリと膝をつき

 

「あんなに可愛いのに男だと!ありえねえぇぇ!」

 

まあ、気持ちは分からんでもないが。

 

「男ってこれだから・・・。」

 

姉ちゃんがジト目で匙を見る。

 

「よ〜、里奈にイッセー。あそこで走ってるのハーフヴァンパイアが新しい眷属か。」

 

「「アザゼル(さん)!?」」

 

なんでここに?!

 

「なんでアザゼルがここにいるのよ?」

 

姉ちゃんがアザゼルさんに詰め寄る。

 

「視察だ視察。ちゃんとサーゼクスから許可もらってるぜ。」

 

「何の視察なんですか?」

 

「そのうちわかる。」

 

なんだそれ?

 

「あのハーフヴァンパイア、停止の邪眼(フォービトゥン・バロールビュー)持ってて制御出来ないらしいな?制御出来ない力は危険だぜ?」

 

「サーゼクスに聞いたんですか?」

 

「ああ、アドバイスあれば教えてやれってな。」

 

そういえば神器(セイクリッド・ギア)に詳しいんだった。

 

「おい、そこの坊主。」

 

いつの間にか神器(セイクリッド・ギア)を出して構えていた匙に声をかける。

 

「おお、俺か?」

 

まあ、堕天使の総督相手じゃビビるか。

 

「お前のそれ、黒い龍脈(アブソーブション・ライン)だな。そいつをハーフヴァンパイアに付けて弱めに力を吸い取ってやれば制御しやすくなるぜ?あとは里奈かイッセーの血でも飲ませれば一時的に力が上がるから、それでも制御出来る様になると思うぜ。」

 

「そんな使い方が!?」

 

「出来るさ。応用だよ応用。最近の神器(セイクリッド・ギア)所持者は使えるだけで満足しやがる。どれだけ使いこなせるかとか可能性とか考えないと強くなれないぜ?」

 

相変わらずお節介焼きだな〜。

 

「まったく、神器(セイクリッド・ギア)の話しなると目の色変わるわね。」

 

「うっせぇな!・・・ったく、今言った通りにやれば捗る筈だ。それじゃあな。」

 

そう言ってアザゼルさんは去って行った。

 

 

 

それから匙も参加してギャスパーの特訓は続けられた。

 

「悪いな匙。付き合ってもらって。」

 

「気にするな、むしろ新しい使い方覚えられたから逆に感謝してるくらいだ。」

 

良い奴だな、匙は。

 

「匙、そろそろ戻りなさい。」

 

「会長!」

 

匙を探していたのかソーナ会長がやって来た。

 

「ああ、すいません。匙に後輩の特訓に付き合ってもらってたんです。」

 

「いえ、謝らなくてもいいですよ。連絡はもらってましたし、新しい力の使い方を覚えたから試したいと聞いてましたから。ただ、生徒会の男手は匙だけなのでそろそろ戻ってきてもらおうと思いまして。」

 

「そういことなら、何かあったら俺も手伝うんで気軽に声をかけてください。今回は匙に助けられたんで。」

 

俺の言葉にソーナ会長は微笑んで

 

「ええ、そうさせてもらいます。では匙、戻りますよ。」

 

「はい!」

 

「助かっだぜ、匙。この礼は今度な。」

 

「だから気にすんなって。じゃあな!」

 

そう言って匙とソーナ会長は去って行った。

 

「そろそろ俺達も終わろうぜ。」

 

俺が声をかけるとギャスパーはまたもやニンニクを手にした小猫ちゃんに追いかけられていた。

 

「いっぱい頑張ったからこれ食べて元気出すといいよ。」

 

「だからニンニクは無理ですぅぅぅ!」

 

・・・良いコンビ・・・なのか?

 

 

 

あれから数日、ギャスパーも学園に通い始め小猫ちゃんのサポートもあり大分馴染んできてるらしい。

 

今日は土曜日で午前で授業も終わり、俺と姉ちゃんは朱乃さんに呼ばれてとある神社に来ていた。

 

「悪魔が神社ってどうなんだ?」

 

「特殊な処理も、施されてるし大丈夫じゃない?それに朱乃は姫島家だから神社に住んでても違和感無いしね。」

 

まあ、戦闘衣装も巫女服だもんな〜。

 

と、上を見上げると階段の一番上に朱乃さんが立っていた。

 

「待ってましたわ。中にどうぞ。」

 

朱乃さんの案内で中に入る。

 

「想像よりも凄い大物が来てるわね。」

 

中で待っていたのは背中に十二枚の黄金の羽を生やした天使が待っていた。

 

「初めまして、私は天界の長をつとめているミカエルといいます。」

 

礼儀正しく頭を下げてくる。

 

「そんで?わざわざ天使の長が悪魔の私達になんの用かしら?」

 

姉ちゃんがミカエルに聞いたんだけど・・・相手が誰でも物怖じしないな。

 

「もう聞いていると思いますがあなた達の通う学園で三大勢力の会談が行われます。」

 

ギャスパーを開放した翌日に俺達も会談の話しは聞いていた。サーゼクスさんは和平にもっていきたいと言っていた。アザゼルさんもその方向だろう。天使側はどう考えているんだろう?

 

「それでなんですが、この度の会談にあたりこちらから悪魔側へのプレゼントとしてあなた方お二人に贈ろうと思いまして来てもらいました。」

 

どういうことだ?

 

「なんで私達になのかしら?」

 

姉ちゃんの疑問にミカエルさんは

 

「かつて我々三大勢力は一度だけ手を結んだ事があります。」

 

ああ〜・・・。

 

「赤と白の龍が戦場を乱し、我々は協力して倒し、封印しました。私はこの会談で和平を結びたいと思ってまして、まあ願掛けみたいなものだと思って下さい。」

 

だってよ、アルビオン。

 

『・・・。』

 

「それでは、お二人にはこれをお贈りします。」

 

そう言い魔法陣を展開し、中から二本の剣を取り出す。

 

「こちらはゲオルギウスの剣・聖剣アスカロン。それからこちらは六本の聖剣エクスカリバーを統合したものです。」

 

は?

 

「随分大盤振る舞いね。」

 

「これを俺達に?」

 

「ええ。アスカロン、エクスカリバー共にこちらで悪魔が使っても問題無い様に調整しています。アスカロンは里奈さんに、エクスカリバーはイッセーさんに託したいと思います。」

 

俺達はそれぞれ剣を手にする。

 

「支配が欠けてるんですね。」

 

「そうですね。現在行方不明ですがその他の能力は備わってます。」

 

なるほど。

 

「こうかっ!」

 

形をイメージしてエクスカリバーを腕輪の形にして装着する。

 

「相変わらず剣の使い方覚えるの早いわね~。」

 

姉ちゃんが関心している。

 

「剣に聞けば大体分かるからね~。こんな感じでっ!」

 

今度は分身してみる。

 

「凄いですねイッセーさんは。これほど早く使いこなす方は初めて見ました。」

 

「そうですか?姉ちゃんもそろそろ分かってきたんじゃね?」

 

と、姉ちゃんの方を見ると剣を篭手に嵌めて具合を・・・・ってちょ!

 

「おお~これならいけるわね。」

 

軽く言っているが剣の力を最大解放している。

 

「姉ちゃん、こええよ!龍殺し(ドラゴン・スレイヤー)の力全解放とか!」

 

「ふふふ、これは予想以上ですね。贈った甲斐がありますね。ではそろそろ戻りたいと思います。会談の席でまたお会いしましょう。」

 

「ちょ、ちょっと待ってください!」

 

俺はミカエルさんを呼び止める。

 

「なんでしょうか?」

 

「聞きたいこととお願いがあるんですが。」

 

「すいません、時間が無いので会談の時でもいいでしょうか?必ず聞きますので。」

 

「わかりました。急ぎじゃないんで会談の時にお願いします。」

 

俺がそう言うとミカエルさんは微笑んで魔法陣で去って行った。

 

「予想外の大物が来たわね~。そうだ、イッセー。後で軽く模擬戦しない?」

 

「ああいいぜ。俺も色々試したいし。」

 

とはいえ軽くはならないだろうな~。

 

「朱乃もご苦労さん。調整朱乃もやってたんでしょ?」

 

「ええ、ここ数日は調整してましたわ。」

 

そういえばここは朱乃さんが住んでるんだった。

 

「ありがとうございます。」

 

俺も朱乃さんに礼を言う。

 

「いえいえ、これもお仕事ですから。それに聖剣を二本も調整なんて滅多に出来ませんもの、いい経験させてもらいましたわ。」

 

「あ~、イッセー。あんたここに残りなさい。」

 

突然の姉ちゃんの言葉に戸惑う。

 

「は?なんで?」

 

「朱乃、今悩んでる事イッセーに相談するといいわ。」

 

そういって朱乃さんに近づき

 

「────。」

 

何かを小声で言って去って行った。




ゼノヴィアはデュランダル1本でいきます。まあ、それなりに強化は考えますが。
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