地獄の姉弟《ヘルツインズ》~赤と白を宿した双子   作:デンドロビウム

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せっかくなので二話連投。


廃教会強襲!!

 

 

私達三人はあれから廃教会に到着したんだけど・・・。

 

「余計なのがいるわね。」

 

「堕天使がうろついてたら向こうも気付くよな〜。」

 

私の言葉にイッセーが答える。

 

纏めて殲滅って訳にもいかないし〜。

 

「姉ちゃん、纏めて〜とか考えてないよな?」

 

バレてる!やりにくいわね双子って。

 

「誰だ!そこにいるのは!」

 

あ、バレた。

 

まあ、小声とはいえこれだけ話してれば気付くか。

 

気配も消してなかったし。

 

「仕方ないわね、行くわよ。」

 

私の言葉に二人共頷く。

 

そうして彼女達の前に姿を出す。

 

「里奈さんにイッセー君じゃないか!どうしてこんな所に?」

 

「祐斗知り合い?」

 

先に話しかけてきたのは私達と同じ学園の同級生の木場祐斗、祐斗に聞いたのは一学年上のリアス・グレモリー。

 

「前に話した兵藤里奈さんに一誠君です。」

 

・・・前に話したってどういう事かしら?

 

「里奈さんに一誠君?どうしてここにいるのか理由を聞いてもいいかしら?後ろにいる堕天使の事も含めて。」

 

さて、どうしようかしら?全部話す訳にもいかないし〜。とはいえ誤魔化すのも難しそうね〜。

 

「姉ちゃん、時間無いしこういうのどう?ゴニョゴニョ」

 

ん~

 

「そんなんで大丈夫なの?」

 

「ああ、祐斗は剣士みたいだし分かると思う。」

 

「おっけ、まかせた。」

 

私はイッセーに任せる事にした。

 

「ちょっといいですか?提案なんですけど。」

 

イッセーはリアスに話しかける。

 

「何かしら?」

 

「ええと、目的は中に居る堕天使とその仲間のハグレ神父達の対処ですよね?目的同じなんでとりあえず時間無いし共同戦線といきませんか?細かい事情は後日話すってことで。」

 

「そうね・・・でも貴方達普通の人間よね?大丈夫なの?」

 

「じゃあ、これを見て判断してくれますか?」

 

イッセーはそう言い腰に付けた剣を抜きコインを一枚ポケットから出し上に弾く。

 

「ふぅ~・・・はっ!」

 

キンッ!

 

イッセーは剣を振るう。乾いた音と共にコインが()に、裏と表に分かれる。

 

分かれたコインをイッセーはリアスと祐斗に見せる。

 

「これでどうです?姉ちゃんも剣士ではないですが俺より強いですよ。」

 

リアスは怪訝そうな顔をしているけど祐斗はわかったようね。

 

「そんな!僕にはこんなことは出来ない!悔しいけど剣の腕は僕より格段に上です。」

 

「そうなの?」

 

「はい。宙に浮いたコインをこんな風に狙って斬るのは神業レベルです。」

 

「祐斗がそこまで言うなら、わかったわ。その代わり事が済んだら事情説明してもらうわよ?」

 

ま~仕方ないか。

 

「おっけー、じゃあちゃっちゃと片付けちゃいましょ。行きましょうか。」

 

そう言って私は教会の扉を開け──

 

「ドーナシーク!お仕置きしに来てやったわよ!!」

 

私は開いたと同時に叫ぶ。

 

「ちょ、里奈さん?」

 

私の行動が予測できなかったらしくリアスが戸惑う。

 

教会の中にいたハグレ神父らしき者達数人も突然の来訪と私の言葉に慌てている。

 

「イッセー、行くわよ!」

 

「オッケー。」

 

私達二人は声と共に中に入り神父達を倒していく。

 

火の矢(フレア・アロー)!」

 

「はあああああああっ!」

 

炎熱鞭(バム・ロッド)!」

 

私の魔法とイッセーの剣によって中に居た神父達を速攻で殲滅した。

 

「さて~、この感じだと・・・あ、あったあった。」

 

地下に続く隠し通路を見つける。

 

「何ぼさっとしてんのよ、行くわよ。」

 

「え、ええ。みんな行きましょう。」

 

私の言葉にリアスは自分の仲間に声を掛ける。

 

「つ、強いですね。」

 

「あははは、これほどとはね・・・。」

 

「出る幕ありませんでしたわ。」

 

地下に降りた私達の前に大きな扉が現れた。

 

私とイッセーは扉に手を当て気配を探る。

 

「堕天使らしき気配が3、人間が30てところかしら?」

 

「そうだね、となると先に堕天使を抑えるのがベターかな?」

 

「ん~・・・まずは私が派手な魔法で気を逸らすからその隙にイッセーが元聖女を確保、堕天使は私が、ハグレ神父達はリアス達で相手をする、でいい?」

 

「いいぜ。ああそうだ、聖女を確保したら姉ちゃんその子を結界で守ってくれる?そのあと俺も堕天使の方に参加するから。一人でも逃したら面倒な事になりそうだし。」

 

「そうね。とりあえず乗り込んで状況みて臨機応変にいきましょうか。」

 

「リアスさん達もそれでいいですか?」

 

「え、ええ分かったわ。貴方達の方がこういうのに慣れているみたいだし。」

 

他のメンバーも頷く。

 

「オッケー、そんじゃ行くわよ!」

 

バン!

 

扉を派手に開ける。それと同時に

 

火炎球(ファイアー・ボール)!」

 

ドガアアアアアアン!

 

私の魔法が部屋の中央に炸裂する!

 

相手が驚いている隙に部屋の状況を確認する・・・元聖女の足元に魔法陣が展開されている。

 

まずい!もう儀式が始まっている!

 

「イッセー!予定変更よ!堕天使お願い!」

 

「了解!」

 

私は呪文を唱えながら元聖女の方へ、イッセーはその元聖女と堕天使の間に入る。

 

崩魔陣(フロウ・ブレイク)!」

 

私の魔法により魔法陣が消える。

 

良かった~、効いてくれて。

 

「な!魔法陣が!・・・地獄の姉弟(ヘルツインズ)だと!邪魔しに来たのか!」

 

ドーナシークが驚愕の声を上げる。

 

「そうよ~。あ、そうそう、これアザゼルの依頼だから。・・・覚悟はいいわね?」

 

「そんな!・・・ええい!こうなったら貴様達を倒してこの計画の素晴らしさを───」

 

「あ~、わかったわかった。文句は直接アザゼルによろしく~───覇王氷河烈(ダイナスト・ブレス)!」

 

キンッ!

 

私の魔法で氷漬けになったドーナシークは静かになった。

 

「お、姉ちゃんも終わったか。」

 

「こんなのに苦戦するわけ無いでしょ?」

 

「確かに。他の奴らも下級レベルだったしな。」

 

見れば祭壇の上に他の堕天使二人がイッセーに伸されていた。

 

リアス達の方も問題無く神父達を倒してくれたみたいだし。

 

「そんでそうするんだ?」

 

「とりあえず全員冥界のアザゼルの所に送るわ。」

 

「その子は?」

 

そう言って磔にされている元聖女を指差す。

 

「とりあえず家で保護しましょうか。その後は事情を聞いてアザゼルに相談ね~。」

 

「ねぇ、里奈さん。アザゼルっていうのは・・・」

 

リアスは会話を聞いていたらしく私に聞いてくる。

 

「ああ、堕天使の総督よ。で、今回はこいつらの確保と元聖女の救出を依頼されたのよ。」

 

リアスはしばし呆然としていたが

 

「堕天使の総督って!!里奈さんは堕天使側の人間なの!?」

 

「ああ~・・・ちょっと違うんだけど~・・・そうね、今回の件と今の話の説明は明日の放課後にしてあげるわ。それでいい?あと、さん付けはやめて。里奈でいいわ。」

 

リアスは暫く考えた後

 

「ええ、いいわ。それなら明日の放課後部室に来て頂戴。祐斗に迎えに行かせるわ。」

 

「おっけー、私達はこの後片付けしてくからまた明日ね~。」

 

そうしてリアス達は帰って行き私達は後片付けをアザゼルが送ってきた堕天使に任せて帰ることにした。




イッセーにコイン斬りはやりすぎたと後悔。

思い付きが反映されるとひどいことになるな。
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