地獄の姉弟《ヘルツインズ》~赤と白を宿した双子   作:デンドロビウム

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題名から分かると思いますが・・・ライザー編です。


魔王と女王と婚約者

 

 

オカルト研究部、通称オカ研に入部してから数日経ったある日の放課後。

 

私とイッセーとアーシアは部室に向かっていた。

 

「姉ちゃん、なんかヤバイ魔力を部室から感じるんだけど。」

 

イッセーも気づいたみたいね〜。

 

「大丈夫よ。魔王の女王(クイーン)が来てるだけだから。」

 

「魔王の・・・グレイフィアさんか!」

 

「お兄ちゃん、お姉ちゃん何かあったんですか?」

 

「アーシアは何も心配しなくても大丈夫よ〜。」

 

アーシアの頭を撫でてあげる。

 

ちなみにアーシアは駒王学園の2年に編入し私達と同じクラスになった。

 

なったんだけど・・・何故か私達はアーシアに懐かれ挙げ句にお兄ちゃんお姉ちゃんと呼ばれている・・・年齢一緒なんだけど?訂正しようと2人で説得したが少し経つと呼び方が戻るので私もイッセーも諦める事にした。

 

さて、問題は部室に来ている人物である。何しに来たんだろ?

 

とりあえず部室に入る事にする。

 

「やっほ〜。」

 

「姉ちゃん軽いよ!」

 

「久しぶり〜、グレイフィア・・・って、サーゼクス・ルシファー!!あなたまでいるとはね〜。夫婦揃ってどうしたのかしら?」

 

う〜ん、グレイフィアに気を取られてサーゼクスに気づかないなんて私もまだまだね〜。

 

「お兄様!里奈を知っているのですか?」

 

私の言葉にリアスは驚いている。

 

「ああ、ちょっと前に世話になってね。」

 

「あれは上手く騙されたわね〜、それで?今日は何で来てるのかしら?」

 

「ああ、リアスの婚約の件でちょっとね。」

 

「お兄様!私は受ける気はありません。」

 

そんなに嫌がるなんてどんな奴かしら?

 

イッセーもわっかりやすいわね〜。

 

「あんたが狼狽えてどうすんのよ。」

 

「え、あ、いや、あはははは。」

 

まったく。

 

「そんで?相手は誰なの?」

 

聞いた瞬間魔法陣が展開され中から炎と人がでてくる。

 

霊氷陣(デモナ・クリスタル)!!」

 

キンッ

 

乾いた音を、たてて中にいた人が氷る。

 

「いきなりなんなのよ!熱いじゃないの!」

 

部屋で炎と共に現れるとか非常識極まりない。

 

「相変わらず問答無用な。」

 

「イッセーだって剣だしてるじゃない。」

 

「いや〜、危ない奴だったら困るだろ?」

 

「そうね。」

 

「流石地獄の姉弟(ヘルツインズ)の御二方ですね。ですが悪いのですが術を解除して下さい。一応リアス様の婚約者ですので。」

 

パチン

 

指を弾いて術を解除する。

 

「貴様!なにしやがる!」

 

術を解除した途端私に噛み付いてくる。

 

「部屋で炎と共に現れるなんて、モラルの無い事するからお仕置きよ。」

 

「人間の分際で!!」

 

「その人間の魔法を不意打ちとはいえ食らった挙げ句自力で脱出出来ないような奴にそんな事言われる筋合いはないわね。」

 

私の言葉に顔を真っ赤にしている。

 

「里奈様、事実だとしてもそこら辺でお願いします。」

 

・・・もしかしてグレイフィアもこいつ嫌いなのかしら?

 

「大体何でここに人間がいるんだ!」

 

「部活だ、おっさん。」

 

「ぷっ、おっさん!!」

 

イッセーの言葉につられて笑う。

 

「誰かおっさんだ!人間の分際で良い度胸─────」

 

男は最後まで言葉を続けられなかった───イッセーの剣が喉元に突き付けられていたからだ。

 

「非常識な出方、他人を見下す、名前も名乗らない、これくらいの動きにも反応出来ない。斬られても文句言えないよな?」

 

うわ〜、本気でキレてる。

 

「イッセー、そこまでよ!」

 

「あ!やっちまった。」

 

そう言って剣を引く。

 

「まったく、気持ちは分かるけどもうちょっと冷静になりなさい。」

 

まあ、惚れた女の婚約者がこんなんじゃ仕方無い気もするけど。

 

地獄の姉弟(ヘルツインズ)の二つ名は伊達ではないですね。ライザー様ももう少し自重して下さい。」

 

「ふん、仕方無い最強の女王(クイーン)に言われたら仕方無い。」

 

ライザー・・・。

 

「フェニックスの三男坊ね。誰にでもそんな態度だと家の格式下がるわよ?相手の実力も図らないでかかってくるなんて。不死だからって絶対じゃないわよ?」

 

「人間程度がほざくな!貴様らがどう足掻こうが──」

 

ドンッ!!

 

「勝て無い───とでも?」

 

私とイッセーが同時に魔力と気力を開放する。

 

「な!?」

 

私達にあてられてライザーが固まる。

 

「御二方、気持ちは分かりますが抑えて下さい。話が進みません。」

 

グレイフィアの言葉に私とイッセーは力を抑える。

 

「ああ、ゴメンね〜、婚約の話だっけ?破棄で良いんじゃない?こんな礼儀も知らない奴と結婚なんかしたらグレモリーの格式下がるわよ?」

 

「なんだと!」

 

「そういうのだよ。すぐ激高する、未だに俺達が人間だからと侮ったまま、初対面の相手に上から物を言うとか恥ずかしいぜ。───サーゼクスさん、こんな奴にリアス部長は勿体無いですよ。」

 

イッセー、ライザーのこと完全に挑発してるわね。

 

「貴様ぁぁぁぁぁ!!」

 

ライザーがイッセーに炎を放つが

 

ザン!!

 

イッセーが剣を抜刀し消し去る。

 

「ぐああああああ!貴様、なにをした!」

 

炎と一緒に片腕を斬られたライザーが叫ぶ。

 

「正当防衛。」

 

『ぶっ!』

 

イッセーの言葉にみんな一斉に吹く。

 

サーゼクスにもウケている。

 

表情を戻したサーゼクスが

 

「ライザー、彼等にも非がないとは言わないが今のはやり過ぎだ。私は父上に今の事を話しリアスには相応しくないと意見しておこう。」

 

「サーゼクス様!待ってください!」

 

「見苦しいですよ?ライザー・フェニックス。」

 

ライザーはなおも食い下がる・・・醜い。

 

「言いたい事は分かりましたが、人間風情に上級悪魔である俺がここまでされて黙っているなんて出来ません!」

 

冷たい目でグレイフィアが答える。

 

「ライザー・フェニックス、人間風情とおっしゃいましたが貴方ではお二方のどちらにも敵いませんよ?」

 

「不死であるフェニックスの俺が人間に敵わないですと?」

 

「ええ。さっきのイッセー様の動きに反応出来ない時点で勝負は着いています。それでも納得いかないというなら場を用意致します。本来はリアス様とレーティング・ゲームで決着をと考えていましたが、ライザー・フェニックスとイッセー様か里奈様のどちらかと一対一の勝負で決着という形をとりたいと思います。サーゼクス様も兵藤様もそれでよろしいですか?」

 

「ああ、私は構わないよ。ライザーが勝てば意見するのは取り消しても良い。」

 

これは面白い事になったわね。

 

「私はいいけどイッセーは?」

 

「構わないぜ。」

 

よしよし。

 

「じゃあ、イッセーが相手ね。」

 

「え!俺なの?」

 

「ほとんどあんたが喧嘩売ったようなもんなんだからイッセーが出るのは当然でしょ?」

 

「まあ、仕方無い。いいぜ。」

 

なんて、やる気満々なのバレバレよ。

 

「では、今夜22時に開始にします。場所はこちらで用意しますので21時にはイッセー様はここに、ライザー・フェニックスはご自宅の方に向かえを送ります。」

 

ライザーは立ち上がり

 

「後悔させてやるからな!人間!」

 

そう言って去って行った。

 

「では、私達もこれで失礼します。」

 

サーゼクスとグレイフィアも去って行った。

 

そこへリアスが駆け寄ってくる。

 

「大丈夫なの?イッセー。私のせいで・・・。」

 

「部長のせいじゃありませんよ。それに今のやり取りで大体実力はつかめたんで問題ないです。ああ、そういえば神器(セイクリッド・ギア)使っていいのかな?」

 

「いいんじゃない?サーゼクスもグレイフィアも知ってるし、言わないって事は問題ないと思うわよ?でも使わなくてもいけるでしょ?」

 

「まあ、保険かな。」

 

ああ、全力で使う気ね。イッセーって切れるととことんやるから私もたまに恐ろしいのよね。




グレイフィア切れる→様は付けずフルネーム呼び になってます。

最初から魔王夫婦登場、ライザー嫌い。

で、サーゼクス達と里奈達が知り合いなのは後々書いていこうと思います。
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