地獄の姉弟《ヘルツインズ》~赤と白を宿した双子 作:デンドロビウム
あのあと一旦解散して21時に再び部室に集まった。
「イッセー様はこちらの魔法陣。リアス様と眷属の皆様、里奈様はこちらの魔法陣で移動していたただきます。」
私は説明の終わったグレイフィアを手招きする。
「何でしょうか?」
みんなから少し離れてグレイフィアと会話する。
「グレイフィア、イッセーはかなりキレてるわ。そう見えないかもしれないけどちょっとまずいかもしんない。」
「ええ、なんとなくですが普段のイッセー様とはちょっと違う感じがします。」
さすがね、気付いてたみたい。
「多分大丈夫だと思うけどライザーの言葉次第じゃ殺しかねないから気をつけて頂戴。」
「わかりました。可能性はかなり高いですね。プライド無駄に高いですから。」
同意見みたいね。
「特にリアスの事を口走ったら即止めに入らないと危険よ。」
「もしかしてイッセー様は・・・。」
「ええ、リアスに惚れてるわ。これ内緒ね。」
私の言葉を聞いてグレイフィアが微笑む。
「弟想いなんですね。まあ私個人としてもライザーよりイッセー様のほうが義弟となるなら数段上ですし。」
「・・・。まあ、それは置いといてグレイフィア?ライザー嫌いなのね・・・。」
「ええ。仮に婚約が成功しても私が再教育するつもりでした。」
すんごい笑顔で答える・・・恐ろしい。
「では皆様、そろそろ移動しますので魔法陣にお入り下さい。」
私から離れグレイフィアはみんなに声をかけた。
さてさて、ライザー次第で直ぐ終わるか死にたくなる様な恐怖を味わうか・・・楽しみね。
『この度の試合の審判を勤めさせていただくグレイフィア・ルキフグスです。この試合は非公式になりますので御両家の関係者のみの観戦となります。』
と、ここでイッセーから声がかかる。
「すみませ~ん。俺が勝っても何も得にならないんで、今更で悪いんですけどこちらからも条件いいですか?」
『え~と────はい、いいです。許可が出ました。』
やるわねイッセー。ライザーが悔しそうにしてる。
「じゃあ、今後一切リアス部長に本人が承諾しない婚約や見合い等はしない事!で、いいですか?」
おお~、男ねイッセー・・・・・リアスの顔が真っ赤になっている。脈ありね。ふふっ、面白くなりそう。
「り、りりり里奈?!これは・・・。」
あせってるあせってる。
「ああ、多分だけど元々リアスの婚約の話だったからこういう条件にしたんじゃないかしら?」
『それは、リアス様の自由恋愛と結婚する権利ということでいいですか?』
イッセーはサムズアップしながら
「そういうことです!」
向こうも焦ってるでしょうね~。こっちにも未だあわあわしてる子がいるけれど。
乙女のリアスってレアで可愛いわね。
『はい、許可が出ました。それではそろそろ始めたいと思います。』
グレイフィアの言葉で空気が変わる。
『では、はじめて下さい!』
イッセーとライザーの試合が始まった。
よしよし、条件は受理されたしサクッと倒しますかね。
「はっ!」
俺は高速で斬りかかる。
ザザザン!
手応えあり。なんだけど
「ふはははは、そんな攻撃なんか効かんぞ。確かに早いし重い攻撃だが再生出来る俺には無駄だ!」
そう言って炎の塊を複数投げつけてくる。
俺はすべてをかわし再び斬り付ける。
ザザザザザザン!
「無駄だと言ってるだろう?」
ザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザン!
「はあああああああああああああ!」
俺は斬り続ける。
「なに、ちょ、待て、効かない、と、言ってる、だろうがああああああ!!」
斬られ続けてたまらなかったのか全身から魔力と炎を放出させる。
俺も一旦下がり軽く落ち着く。
「ふ~ん、なかなかしぶといな。」
「その程度の斬撃いくら当てようが効かんわ!」
「そんじゃもう一段階ギア上げるか。」
「なに!」
ザシュ!
ライザーが声を上げた時には俺はライザーの後ろにいた。
「ぐああああああああああ!」
声と共に全身から炎を吹き上げ再生していく。
「何をした!貴様!」
「斬ったんだよ、超速で。見えなかったみたいだな。」
「はあああああああああああああああ!」
ライザーが魔力を放出し目つきも変わる。
「確かに侮っていたな、ここからは本気でいかせてもらう。」
雰囲気も変わったな、そんじゃこっちもそろそろ本気でいきますかね。
「貴様を倒したらリアスは俺が貰う、妻で俺のハーレムの一員にしてやろう。」
プチッ
俺の中でなにかがキレた。
「お前には地獄を見せてやる。」
「
『Vanishing Dragon Balance Breaker!』
俺の体に真っ白な鎧が装着されていく。
俺はライザーに右手を突き出し
『DivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivide!』
「な、なんだこれは!?」
「お前の再生能力を低下させた。死ぬ事は無いだろうが地獄を見ろ。」
そう言って俺はライザーを斬り刻む。
ブシュウウウウウウウゥゥゥゥ!
俺に斬られたライザーは血しぶきと炎を全身から吹き出させる。
「ぐああああああああ、な、なんだこれは!お、俺が血を流すだと!再生が追いつかない!」
慌てるライザーに俺は言う
「だから言ったろ?再生能力を低下させたって。殺しはしないが死んだ方がマシだと思う地獄を見せてやる。」
そう言って俺は再びライザーを斬りつける。
「ぎゃあああああああ!」
「あちゃ~、ライザーは自ら地雷踏んだか。ある意味自業自得だけど。」
「里奈!イッセーは・・・。」
リアスはちょっと怯えているが急変したイッセーを心配している。
「マジギレしてるわね。
「そんな・・・。」
とはいえ
「イッセーがああなる時は必ず誰かの為なのよ。だからあんまり強くは言えないんだけど・・・あの状態のイッセーって私よりえげつないのよね・・・。」
「元に戻るのよね?」
「戻るけどこのままじゃライザーは死なないけど廃人になりかねないわね。」
会話をしている間もイッセーがライザーを一方的に嬲っている。
そろそろ止めてくれないかしら?グレイフィア。
と思った瞬間、私はフィールドに転送されていた。
「ちょ、どうゆこと?!」
そこに私の耳元に小さい魔法陣が現れ
『すいません、里奈。私だとイッセー君を止めると殺してしまいそうなんでお願いしていいですか?他の方々には私から説明しますので・・・。』
そうきたか!とはいえグレイフィアの言う事もわかる。
グレイフィアでも殺す気じゃないと止められない位強いのだろう。
仕方無い。ドライグ!いくわよ!
『応!・・・またか。』
ぼやかないで!
『仕方ないだろう、私の出番はいつも
わかったわかった、今度使ってあげるから!お願いね!
『絶対だぞ!』
はいはい
「
『Welsh Dragon Balance Breaker!!!!』
『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』
全力全開!!!
「黄昏よりも 昏きもの 血の流れより 紅きもの
時の流れに埋もれし 偉大な汝の名において
我 ここに 闇に誓わん
我等が前に立ち塞がりし すべての愚かなるものに
我と汝が力もて 等しく滅びを与えんことを!」
周囲の空気が私の魔力に呼応して激しく震える。
「へ?」
あ、私の魔力で正気に戻ったっぽい・・・・・が、もう遅い。
「イッセー!毎回毎回めんどくさい!!!食らえ!竜破斬《ドラグ・スレイーブ》!!」
ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!
イッセーを中心に大爆発が起こる。
ちなみに仕方ないのでライザーにはシールドを張ってある・・・割れただろうけどこれで死ぬ事はないはず。
「ごめん、姉ちゃん。でも、それ、死ぬ。」
パタリ
イッセーは倒れた・・・死んでないけども。
「よくもやってくれたな人間がああああああああ!」
ライザー・・・・
プチ!
「おまえもかあああああああ!!」
『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』
「永久と無限をたゆたいし
全ての心の源よ 尽きることなき青き炎よ
我が魂の内に眠りしその力 無限より来たりて
裁きを今ここに(高速詠唱)」
死んでしまえ!!!
「
「があああああああああああああああああぁぁぁぁ・・・。」
精神を削りつくしたらしくライザーは倒れた。
「びくとり~!」
ピースをしながら私は叫ぶのだった。
里奈の一人勝ち!!
ちなみにイッセーの