ゼロの使い魔 ~ほんとはただ寝たいだけ~   作:真暇 日間

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本編
ゼロの使い魔のルイズに一夏が使い魔として召喚されたらきっとこうなる外道版


 

 

いきなり耳元で爆音が鳴り響いたので嫌々目を開けてみると、目の前に目を閉じたまま近付いてくるピンク色の髪の少女が居た。

こんな場合織斑法典(別名『ちー姉さんのちー姉さんによるちー姉さんのための殺戮式法律書』)では……とりあえず相手の体重分の粗挽肉を作ってやればいいんだっけ?

まあ、ちー姉さん式織斑法典は厳しいから、俺流に少し甘く直して適用するけど。

とりあえず粗挽肉を作るのではなく、片手で首を掴んで強制的に止める。目の前のピンク髪の娘は目を白黒させて俺の腕を掴むが、シルバースキンに防がれて爪を突き立てることすらできていない。

 

それから周囲を見渡してみると、なんだか慌てているてっぺんが寂しい人、大笑いしながらこっちを見ている赤い髪の………少女(多分)、俺を警戒心MAXの目で睨み付けている青い髪の少女。それから明らかに俺が首を掴んでいる少女を笑っている雑多な人間達(マント付き)が居た。

……ふと、そう言えばどっかで見たことあるなと考える。ピンクの髪にこの体型で、マントに五亡星の留め具。ついでに杖と、気付いたら来ていた一面草原。

 

…………ああ、ゼロの使い魔か。ISと同じ発売元だったからギリギリ覚えてる。

これが他の作品……例えばネギま!とかだったら多分完璧に忘れてたんだろうな。

………今度からこうやって妙なことに巻き込まれてもすぐにどこだかわかるように覚えてる限り書き出してみるか。

 

俺に呼吸を止められて真っ青になっている少女を眺めながら、俺はのんびりそんなことを考える。

このままだったらまあ死ぬだろうけど……まあ、いいか。

 

そう考えていたら、いきなり俺にかなり大きな火の玉が飛んできて驚いた。

びっくりしすぎて首を掴んでいた相手を放してしまったが、どうもその少女は鈍かったらしく、いまだに俺の足元で喉を押さえてげほげほと咳き込んでいる。

 

……勝手に呼び出していきなりキスしようとしておいて、思い通りにいかなかったらこれって酷くね? 喧嘩売られてるって受け取ってもいいよな?

 

そんな訳でシルバーカーテンを使ってステルスをかけ、ライドインパルスと瞬動を併用して飛び上がる。

エアライナーを使って空中で立ち止まり、千の顔を持つ英雄で一辺の長さが40メートル、高さが2キロメートル、重さは確実に2メガトン(1メガトンは1000000トンらしいよ?)はあるだろう金属製の六角柱を蜂の巣のようにきれいに並べて撃ち落とす。

本数はとりあえず37307本。上空から見るとここら一帯が綺麗に六角形に見えるようになった。

面積で表すと240√3×37307本で8883680平方メートルだな。

 

さてと。さすがにもう死んでるとは思うけど、一応止めといこうか。

 

ランブルデトネイターを全開で発動。中心部から外側に向けてほんの少しずつ遅らせてやることで、被害の深刻化を謀ってみた。

 

…………けど、やった後では正直必要なかったと思っている。

 

確かに被害は広がった。具体的に言うと、俺のところまで巻き上がった煙が来てむせ返るくらい。

そして周囲は完全に更地に………どころではなく、あまりの重さに先端が地中深くまで沈んでいたせいか、地面の大半が吹き飛んでクレーターになっている。まるで隕石が直撃したかのようだ。

 

巻き上がった地面は粉塵となって空を覆い隠し、日の光を遮った。

これじゃあこの星の生態系が相当変わるだろうなぁ……と思いつつ、アリス・イン・ワンダーランドをとにかく大量にばら蒔いて空中に留まらせ、日の光を遮る手伝いをしつつ生物の方向感覚と距離感を狂わせる。

 

……さてと。それじゃあ俺は帰ろうかね。確か西の方に異世界と繋がっている門があったはずだから、そこからだったら帰りやすいだろ。

別の世界だったら、某公式バグキャラの筋肉達磨のように大次元破りで無理矢理やればいけると思うし。

 

さあ、出発だ。俺のせいでこの星から人間が居なくなるかもしれないが、知らないね。

恨むんなら俺を呼び出してキスして使い魔にしようとしたあのピンク色の髪の少女を恨むんだな。

 

…………多分もう死んでると思うけど。そうなるようにあんだけオーバーキルしたんだし。

 

 

 

どこまで行っても薄暗い空を、エアライナーとモーターギア(ジェットエッジでもよかったんだけど、あれ蒸れそうだから却下した)を使って走り抜ける。

何度かドラゴンに乗った誰かさん達に追いかけられたが、ブレイズ・オブ・グローリーをぶちまけてこんがりと焼いてやった。

その時に下にも炎が燃え移ったような気がしたが、無視無視。

 

そんな旅路を越えて、やって来たのはおもいっきり海だ。確かここがその場所のはずなんだが、見事に沈んでるよな。

 

……そうそう。俺を見かけただけで攻撃してきた耳の長い皆さんは、現在みんな揃って仲良く呼吸困難でぜひぜひ言っている。どいつもこいつも咽を押さえて体を丸めて白目を向きながらぜひぜひぜひぜひぜひぜひぜひぜひ…………。

本当に仲がいいな。俺のせいだけど。

 

その時に一緒に襲いかかってきた海竜は、口の中にナイフを放り込んでからランブルデトネイターを使って頭を吹き飛ばしてやった。カウンターとか言う風に呼ばれてるベクトル反射はされてなかったみたいで、簡単に殺せた。

それから適当にここらへんだろうという場所を選んで、よくわからないが力を込める。気合いでなんとかなるという話だが、きっとなんとかなるんだろう。多分。

 

……とりあえず、どこぞの呪文の終わりのところみたいな名前のピンク色の魔人式に、やってみようか。

 

気を溜めて、溜めて、溜めて、溜めて、溜めて、溜めて……………………。

 

ポーズは正確に!

 

「エターナル・ネギ・フィーバー!!!」

 

気合いで適当に全身から光線を出してみた。そうしたら元々歪んでいた空間が綻び、見慣れた景色が目に入る。

 

パキャァァァン……!と軽い音が響いて空いたその場所は、なんととても見慣れたののちゃんの実家の神社のすぐ近くだった。

 

……よっし!とガッツポーズをとっていたら、その間に閉じてしまった。

が、一度空いたなら次開けるのも簡単だ。

二回とも同じ技っていうのも味気無いから、今度は技を変えてみよう。

 

考えが煮詰まっていた時に黒板に名前だけ書いてあったやつ(多分単なる右ストレートからの変型気弾攻撃)を選び、構える。

 

「我王炎殺皇竜破ァ!!」

 

同じように空間が崩れて穴が開いたので、今度は閉じる前にさっさと飛び込む。今度穴か空いたのは………五反田食堂の裏通りか。

 

ちょうどいい。色々頑張って腹減ったし、飯にしようか。

 

 

 

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