バトルフィールド4が面白かったんです!
話は変わりますが、今期アニメの話しを友人としていたのですが、ふと友人が。
友人「最近金髪キャラの名前によく"シャルロット"ってつかわれね?」
私 「た・・・・・・たしかに・・・・・」
友人「しかもだいたいフランクな呼び方とかあだ名付ける時って"シャル"とか"シャルル"とかじゃね?」
私 「確かに!」
懐かしい夢を見た。八十年も前の出来事。私が私に生まれ変わった日。
気を失ってどのくらいたったのだろう?私は生きている。ならそれ程時間は経っていない。事態を把握しろ。眼を開け!敵は目の前にいる!
体に感覚がある。
指先が在る。爪先が在る。右足が在る。左足が在る。右腕が在る。左腕が在る。肩も在る。心臓も動く。呼吸も出来る。思考も出来る。
一つ一つ失った部位がないか確認する。五体満足。だけど損傷が激しい。
(くそ……体が動かない……。肉体の再構築には成功したようだが賢者の石は無理な運用で砕け散ったか)
賢者の石をコントロールする為流れをパターン化し、魔力を持たない私でも流れを操る事で術を行使するプロセス。
計算に計算を重ねた賢者の石の運用法。それ故に、流れを乱せばその反動のリスクが高い。
(肉体は無事だが錬金術全てが使用不可……ここら一帯と肉体の流れがまったく別になている)
<重力逆転>を逃れる為に一度肉体を分解。再構築の際に元の肉体に戻す余裕もなく、外見では判らないが内側が滅茶苦茶だ。動くといってもしっかりと動かせるのは指先ぐらい。無意識とはいえ、錬金術師にとって術を行使する指をしっかりと再構築できたのは幸いだ。
まだ戦える。指が動かせるなら血で錬成陣が描ける。こんな形で"アレ"を使うのは癪だが———。
「無様にやられたなトリスメギストス。偉大な血を受け継ぐ者同士、薔薇の中でも一目置いていたんだが……」
此処に居る筈のない人物。なんて都合のいいタイミング。まるで見計らって現れたような——————
「幼子二人にその有様……されど"コレ"は褒めてやろう。トリスメギストスの名に恥じぬ偉業だ!ヒヒッ!」
絹のような長い銀髪を携えた美少女と言えば聞こえはいいが、異常に興奮しているさまは長年捜し求めていたお宝を発見した子供?みたいだが引き攣った笑いですべて台無しである。
そんな彼女と違い黄薔薇クレオのうちは絶対零度。彼女の手に持っているモノに目が釘づけにされた。
「……なっ……なぜ……此処にいる"灰薔薇"……いや、なんであんたが"ソレ"を……っ!」
血を滲ませた声で精一杯叫ぶが、声が掠れ思った以上の声量が出ない。
「……なんであんたが<賢者の石>をもっている……はぃばらああぁぁぁぁぁ!!」
叫ばずにはいられない。見つかってはならない相手に見つかってしまった。
此奴にだけは渡してはならないと誓い。この屋敷——————トリスメギストス家の地下深くに厳重に封印。完成したと思わせないためにわざわざ失敗作を身に着け"未完成"と振る舞ってきた。だが——————全てが無駄だった!!
"完璧に錬成した賢者の石"が灰薔薇に渡ってしまった!
「正直半信半疑だったが探せばあるものだなトリスメギストス。其方の隠蔽工作は流石の一言だ。この私の監視下の下覚られず完成させあまつさえ封印してみせるその手腕。其方は偉大なる錬金術師ヘルメス・トリス・メギストスを超えたのだ。コレ(賢者の石)こそがその証。偉大な血を受け継ぐ者同士、私は誇りに思うぞ」
灰薔薇は高揚を落ち着かせ一息入れると此方に侮蔑の眼差しを向ける。
「……それ故に残念でならない。其方には賢者の石を錬成するために必要な材料を用意しました。トリスメギストス家……その宿願を成し遂げる為に私は協力を惜しまなかった。其方が用意して欲しい材料があれば何でも用意しました。そう、何でもね」
私は罪を犯した。
一族の宿願を叶えるために。
黒薔薇様を楽しませるために。
私は灰薔薇の口車にまんまと乗ってしまった!
「どれだけ材料集めに手間取ったか……三人の魔女の眼を掻い潜り二百万もの材料をこの地に集めるには流石の私も骨が折れました。……ヒヒヒ、三人の魔女の時代は終わりをむかえる。此の石により私の長きに渡る計画は成就される!」
「……その石で、なに、を……するきだ」
どうせろくな事ではない。黒薔薇様に灰薔薇を処断するべきと告げる事も出来たが、私と彼女は共犯者だ。だから密告も手出しもしなかった。
「……いいでしょう。永年のよしみです。この身に流れる血に従い結社を……世界を支配します。その為にはまず三人の魔女を……ね?」
あの時の私をぶん殴ってやりたいっ!殺すべきだったのだ、この女を!此奴は薔薇の師団に、黒薔薇様にとって危険でしかなかった!
「其方はもう用済みなのです。賢者の石を錬成したのが其方ならソレを破壊できるのも其方しかいません。そうでしょ?もう其方の存在は邪魔でしかないのです」
くそ!錬成陣で今ここで!?
「指が動かないでしょ?其方は私に攻撃できない。其方の意思関係なく其方は私を傷つけられない。それでは……さよなら」
くそくそくそくそくそくそくそくそ!!!たかがフリントロック式ピストルなんぞに!!
躱せない、動けない、死ぬ。正真正銘最後の切り札でさえ灰薔薇に渡ってしまった。
指が引かれる。
死んだ。
目は背けない。
私が私であるために目は絶対に背けない。
弾丸が眉間に当たり脳に到達するまで此奴を睨みつけてやる。
だが、弾丸は蒼い影により防がれる。
「……会話から推測するに灰薔薇は世界規模の計画を実行中。なら同じ薔薇は敵でしかない。俺とアストも貴方の標的なら……容赦しない」
☦ ☦ ☦ ☦ ☦
「其方は……ブラットレイとセトでしたか。私が其方たちにとって敵か味方かと問われれば敵ではないとだけ答えておきましょう」
「俺は貴方にとって殺すべき標的かと聞いている」
目の前にいる女は俺が今まで出会ってきたどの人間よりも一線を越えた化け物だ。人形は四肢を無くし修理しなければ使い物にならない。刀の刃は黄薔薇に砕かれ、柄さえ弾丸を逸らすためぶっ壊れた。柄とはいえ念動で強化した柄が壊されたのだ。銃弾には特殊な対魔術師用に改造された球が使われている。連射性ではなく一発一発込めるタイプで助かった。
「何やら勘違いをなさっていますね。いいでしょう。説明します。私は結社を、世界を支配したその時こそこの身に流れる血に報いることが出来ると考えています。その為に現段階で最も世界に近いあの三人が邪魔でした。三人の魔女、白薔薇マーレ、銀薔薇ラルジャフラム、黒薔薇アブラクサス。私では一対一でも勝てない相手です。だからこそ入念に永い年月をかけて計画を進めてきました。私の計画はピースが一つでも欠ければ完成しません。ですがその欠けた
最後のピースだと?
薔薇でさえ手の出せない護られている物。
タイミング。
運命。
今日。
賢者の石。
最後に奪わなければ危険になるもの……俺達薔薇がソレを襲撃、もしくは奪取する際に殺される危険があるもの……護りが薄くなる……物?人物?場所?
賢者の石の制御は黄薔薇が一番心得ている筈だ。次に上手く制御できるのは研究に協力した灰薔薇……。
賢者の石はその性質から見て魔力、力の塊だ。魔力は何に使う?世界規模の儀式魔術?自動人形?——————自動人形だと?
まさか灰薔薇は——————
「まさか……賢者の石で黒薔薇を<
「ラグナ、それって!?」
「待ちなさい赤子。賢者の石でも予言は絶対です。この時代に
ポーチから連絡用と思わしき鏡形の魔具を取り出す。そこからは聞いた事のない女性の声が響いた。何を話しているのかは聞き取れないが、唇の動きから二言だけで終わったみたいだ。
鏡をポーチに戻す。
「アブラクサスが此方に渡りました。ヒヒッ!!」
「やはり……だが黒薔薇には直属部隊が……まさか……!」
「そのまさかです!先程敵か味方か問いましたね?今ならはっきりと答えられます。私は其方の味方です。三人の魔女を除く薔薇全員が私につきました。隊長副隊長以外の薔薇直属魔術師戦闘部隊と"白銀(シロガネ)"の戦闘により紫薔薇が死亡。翠薔薇は意識不明との事です。紅薔薇は軽傷らしいのですが……せっかく勧誘に成功した薔薇直属魔術師戦闘部隊の七割のうち五割が殺られたそうです。ですがアブラクサスは私の物になりました。其方はもう逃げずともよいのです。私と来るなら……そうだな、戦争をくれてやる。其れもとびっきりに大きな、世界を巻き込んでの戦争よ!其方には感謝しています。ありがとう。結社の掟を破ってくれてありがとう。隊長シュプリッターと副隊長ネッビアを引き付けてくれてありがとう。トリスメギストスを此処まで追い込んでくれてありがとう。其方がトリスメギストスの指輪に填められた賢者の石を破壊まで追い込んでくれたから完全な賢者の石を見つけ出す事が出来ました。ありがとう。全てのピースが揃い私は私の血に刻まれた宿願を達成できます。だから、アリガトウ」
薔薇の師団は、薔薇は、灰薔薇の反逆を許してしまった。革命は失敗に終われば大犯罪者だが、成功すれば英雄となる。
黒薔薇が捕まり、白薔薇と銀薔薇は灰薔薇の様子から負傷。もしくは黒薔薇を人質に捕らえられている。
今から黒薔薇派になっても消されるだけ。誘いを断れば孤立しそのうち消される。灰薔薇の軍門に下れば身は保証され戦争も用意してくれる。
デメリットもなく好きな事を好きなだけできる好条件。しかし——————
「真っ平御免だ。俺は誰の下にもつかない。"戦争をくれてやる"だと?俺は誰かを思い通りに動かすのは好きだが、動かされるのは大っ嫌いな人間なんだ」
「私も彼と同意見ね。貴方の軍門に下る気なんてさらさらないわ。さっさと帰ってその"宿願"でも叶えてれば」
つい言葉が先走りしてしまったがアストも同じ意見でよかった。
「口が過ぎますよ赤子。いいでしょう。猶予を与えます。三日、一週間待ちましょう。それまで頭を冷やしてよく考える事です。私も未来有望な赤子を殺すのは惜しいですから。……トリスメギストスの身柄は其方に任せしょう。勝者の特権というものです。……それでは」
"転移魔術"それも固定型。普通の転移と違いあらかじめ決められた座標に出現する。この地には、この国にさえもう居ないだろう。追うのは困難。戦う武器もなく体はボロボロ。アストも魔力切れ寸前だろう。問題は——————
「黄薔薇、いや……クレオはまだ生きているか?」
アストは瘴気の関係上俺より人体系・生態系に詳しい節がある。中身が滅茶苦茶な状態で俺が診ても詳しくは判らない。
「……ぁ」
「外傷は見当たらないけどこのまま放っておくと死にます。ラグナ、彼女を……」
「ああ、クレオには何としても生きて貰わねば困る。灰薔薇との戦争に勝つには俺達は余りにも知らないことが多すぎる」
「わかった……けど何処に匿うの?」
「ブラットレイ家で匿う」
「それは危険よ!屋敷の場所なんてもうばれてる」
「アスト、ブラットレイ家だぞ?そんじゃそこらの貴族の屋敷と一緒にして貰っては困る。それに今屋敷には母がいる」
「ラグナのお母様?確か先代の蒼薔薇だった人よね?」
「ああ、今頃灰薔薇から送られた侵入者がいたとしてもブラットレイ家の領地に土足で踏み込めば母が掃除しているはずだ」
「掃除って……。でも先代の蒼薔薇だとしたらラグナのお母様ってあの<
「・・・・・・・・・・ああ」
「本当!?一度お会いしたかったの!早く行きましょ!」
「C-MOONを回収するから少し待てくれ。それとクレオを忘れるなよ」
「わかってるわよ」
一週間の準備期間。灰薔薇の一週間すら信用できない。明日かもしれないし今日かもしれない。
今はただ急いで帰宅するのみ。
私が予想する薔薇の色。
金色 銀色 黒色 白色 紅色 蒼色 翠色 黄色 紫色 灰色
最後の灰色は友人に
私 「純粋色の黒色、白色、赤色、青色、緑色、黄色、紫色。そして金色、銀色以外でこう、その九色に混じっても違和感がないって言うか……パッと出てくる色ある?」
友人「灰色」
私 「それだ!」