私は今期でこれ一押し!が四つあります。
魔法科高校の劣等生
蟲師
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース
ノーゲームノーライフ
最後のノーゲームノーライフは原作が面白いのでアニメを楽しみにしています!
ボールのように転がるネッビアの頭をビネットが拾い上げる。
「ほっほっほ……いやはやお見事で」
「たいしたことないよ……ちょっとやなこと思い出しちゃったけど」
「……奥様」
ビネットと違って肉体強化魔術の制御があの頃下手糞だったって言えばいいかな?念動と剣術ばかりで視覚強化を無理矢理していた。そのせいで初代と同じく失明しちゃった私はもうどうやって生きて行けば分かんなくなって一人勝手に引き籠って絶望してたんだ。
剣は私にとって命そのもので……すべてだった。そんな時に私は永遠の伴侶に出会っちゃったんだ。彼は剣の腕はからっきし駄目だったんだ。盲目の私にさえ負けちゃうくらいだよ?もう笑った笑った。
だけどそんな彼だからこそ私は好きになったんだと思う。
感覚だけで肉体強化魔術を極めちゃったビネットは肉体教育しか出来ないお茶目な執事だけど彼は解析と教えるに関しては一流だった。
そして彼は私に四つの感覚を鍛えるよう指導された。勿論指導ですから体を密着しちゃうし?そこからイケない事に発展したりしなかったりと戦場を駆け巡った頃とはまた違った充実した日々をおくってたんだ。
彼に指導され鍛えた四つの感覚。
<聴覚>
耳から入ってくる音の情報を識別する訓練。服の擦れる音さえ識別し音の反射でソナーのように三次元的に認識可能。訓練の成果もあり三〇〇メートルまで認識可能。
<嗅覚>
匂いで絵の具の種類を判別する事も可能。毒物も汗の匂いも判別できるため彼に私以外の女の匂いがした時は喧嘩をしてしまった。誤解を解くため私に頑張って説明する彼の
<触覚>
普段感じえない自分に対する好意と悪意を肌で感じる事が可能。大まかな事しかわからないが殺気には敏感。彼の手つきにもビンカン♪きゃっ!いっちゃった♡
<平衡感覚>
騎士にとってとても重要!どんな激しい動きもこれがなきゃ躓いて転んじゃう!どんなに足場が悪くても瞬時に対応できるよう彼に体で教えられちゃった♡勿論私が上で彼は———
「奥様!考え事にふけるのはよろしいのですが傷の手当てを手伝っ貰ってもよろしいですか?」
「もん!そんぐらい自分でしてよね!」
文句を言いつつ手慣れた手付きで傷口に応急処置を施す。
「いまはこれでがまんしてよね」
"バン"と傷口を叩かれふるふると痛みをこらえるビネット。
「と、ところで奥様……何故あ奴は肉体再生を解除し霧の魔術に切り替えたのでしょう?」
「たぶん顔を視ればわかると思うよ」
「顔ですか……」
治療の際脇に置いたネッビアの生首からひょっとこのお面を外す。
「これは!?」
「やっぱり」
老けていた。それも一〇〇歳を超え病に苦しむ痩せこけた老人の用に死にかけた(もう死んでるけど大体合ってる)顔がそこにはなった。
黒薔薇の魔術は最強だ。黒薔薇の魔術の恩恵を受けたものは魔術刻印を肉体の何処かに刻みそれが消失しない限りいくらでも肉体が再生する。
世界を裏から支配する薔薇の師団もこの
殺せないのだから軍門に下るしかない。
では何故黒薔薇はそうしないのか?
黒薔薇は争いも人が死ぬのも騙すのも嫌いなほど優しい心の持ち主だ。
黒薔薇の魔術は生まれながらにしてその身に宿す力をヒントに生み出されたもの。
その力は幸福をもたらすと黒薔薇自身がよく分かっているし自分以外の者が使用すると不幸にしかならない事もよく分かっている。
適正が無いモノがこの力を使うと
"この力が発動してほしくないから"——————
「……おそらくだけど黒薔薇の魔術は"怪我をしたら勝手に治る"便利な力じゃなくて"発動すれば常に細胞分裂を引き起こす"身を滅ぼす力なんじゃないかな?」
発動させただけで命を消費する魔術。
使用者は強大な力を得る代わりにその魂を捧げる。
まさに童話に出てくる悪魔の契約のようだ。
「さてと……ビネット、頭と体ちゃんと持ってきてよ埋葬するんだから」
「此方の被害を含みますと二一六人分の埋葬場所を用意しないといけませんな」
ビネットは執事長として使用人一人一人に生きているか死んでいるかそれだけが解る感知魔術を仕込んでいる。二〇〇人に対し十四人の被害が出てしまった事を幸運と思うべきか不幸と思うべきか……。
「命にかかわるものから優先的に治療に回して。ほらさっさと元の状態に戻って働け働け」
「……老後の生活を真剣に考えた方がよさそうですな」
「もう老人でしょ」
ビネットは肉体を元に戻しネッビアの体を担ぐ。
「処で奥様」
「ん?」
「坊ちゃまを助けに行かないのですか?」
「もちのろんで行くよ!けどまずは怪我の治療と埋葬をしないと」
「おくさま……」
目尻を押させるビネット。だが息子一番のレインがそんな理由だけで終わるわけがない。
「誰かさんが力任せに壊したせいで転移魔術の陣も一緒に吹き飛んじゃったもんね」
ビネットは黙々と死体処理を行うのであった。
☦ ☦ ☦ ☦ ☦
どうしたものか。このまま天井に立っていれば建物がもたずクレオ共々空中に落ちてしまう。
地球に重力に従い床に靴底を付ける。
「あんた私を殺すきかい!?」
「なんだまだ元気そうじゃないかクレオ」
「こっちとりゃ病人なんだよ!」
「俺を追い込んだんだこのぐらい我慢しろ」
「肉体労働が得なテメェーと違ってこっちとら頭脳労働なんだよ!」
ピーチクパーチク耳元で叫ばないでほしい。
『アオは
白梟から白薔薇の声が響くのは何ともシュールだな。
「くどいぞ白薔薇」
『そう……エーインくれぐれも無茶しないでね』
「わかってるよイルク……」
肩に白梟を乗せているリーダーに六つの殺気が集中する。
仲間じゃないのか?
「……おいクレオ、何故奴らは俺じゃなく自分たちのリーダーに敵意を向けているんだ?」
「何だよ小声で藪から棒に……察しろよ」
「? 何を察しればいいのだ?」
「あんた……マジで言ってんのか?」
「白薔薇とリーダーの男が従者の関係を越えた雄と雌の関係なのだろ?」
「んまぁ……率直に言えばそうだな」
ラグナは誰と誰が付き合おうが気にしないがそれで何故リーダーが部下から敵意を向けられているのかが理解できなかった。
嫉妬?うん、これなら納得できる。
「仕掛けるぞクレオ」
「仕掛けるってどうするんだい?」
「なに……C-MOONのちょっとした裏技さ……」
「ならさっさと」
「五分欲しい」
「そんなにかい!?」
「仕方ないだろ、C-MOONは未調整の未完成品なんだよ」
<天眼>で六つの魔力反応が俺達を中心の包囲を形成している。
あまり時間がないな。
「おいそこのバカップル!」
「誰がバカップルだと!」
「こんな状況でイチャイチャするのはバカップルくらいだ」
「なっ……俺はいいとしてイル、白薔薇様を馬鹿にするな!?」
「「(こいつ……自覚のあるバカップルかよ)」」
突如白梟が肩から飛び立ちリーダーの上斜めの背後に陣取る。
「さて……そろそろ準備もできましたし始めますか」
バカップル特有のピンクオーラは消失し無機質な突き刺さる気配に切り替わった。
来る!
「白薔薇様を愚弄したこと後悔させてやる!」
「結局白薔薇かよ!」
「愛は全てを正当化させるのです!」
リーダー……エーインだったか?(会話から推測)此奴なら俺が捜している
「俺にその愛ってやつを教えてくれ!」
「ははは!いいでしょう人生の先輩として<愛>の力を叩き込んでやりましょう!」
両手を腰に回した?小刀?投擲類?何でもいい俺に一太刀で殺されないよう祈るよ!
クレオをC-MOONにパスし斬りかかる。武器が何だかわからないが刃物なら俺に武がある。
エーインが取り出した武器は——————リボルバー式二丁拳銃。
「——————ッ!!」
咄嗟にサーベルを床に突き刺し急停止しC-MOONの所まで一蹴りで戻る。トリガーを引いたのは同時だった。クレオとC-MOONを守るべく弾丸を切り裂く。
二発の弾丸は真っ二つに分かれ四方に着弾する。
「いい反応速度だ。君は音速にも対応するのか」
C-MOONは発動まで時間がかかる。俺とクレオを背負ったC-MOONで別行動も可能だが人形を狙わないお人好しでもない。
"ガク"左足に熱を感じる。撃たれたのだ。
スナイパー!?壁越しに撃ってきたのか!
「はいそこよそみしない」
六発式リボルバーから十六発射される。その際片方の撃つタイミングを遅らせ弾を装填しもう片方が撃ち終わるタイミングで六発発射し装填。
一呼吸で放たれた魔弾は六発直線に発射され十発は念動により着点地点をずらし発射された——————その全てを斬。
二呼吸目で六方向から発射されまたその全てを斬る。
七人全員銃使い。
「……厄介だ」
「その割に一発だけとか落ち込んじまうぜ」
一発くらったが武器が把握出来れば対処できる。
「けど……怪我人抱えてどこまでやれる?」
窓を破り外に飛び出るエーイン。銃相手に距離を空けるのは不利。距離を詰めるのが最善な選択。
クレオが居なければの話しだがな。
「この匂い……!!おい今すぐこの建物から離れろ!」
「クレオどうした?」
「火薬だ!」
回避行動などとる暇もなくラグナとクレオ共々建物ごと爆炎の煙が昇った。
☦ ☦ ☦ ☦ ☦
常世の闇とかした意識の中私は生きていることに困惑した。
何故私は生きているのか?
殺されず四肢の一つも失っていないのか?
僅かに視線を下げると死なないよう軽い治療が施されている。
だれが?
なんのために?
きまっている——————決まっている!!
この肉体ではお役に立てない。
自害すべきだ。
奥歯に仕込んだ"毒"で死ぬべきだ。
けど——————主に任せられた仕事を守り通せず死んでも死にきれない!
だけど動かない。
一センチも一ミリも動かない。
脳がどれだけ命令しようが信号を拒絶される。
神経薬?包帯で見えないだけで腱が切断されている?
これでは達成できない。
命を賭して守れない。
とり、もどさなければ——————……
注射器で頸動脈に麻酔を流し込む。
意識を失った彼女から少し離れたソファーに再度座り込む。
そのソファーの脇には何かの研究資料と———
人気は目立つ金色のボックスが鎮座していた———
『速ク……コイ』
感想、アドバイス等などよろしくお願いします。