書くかもと言った舌の根の乾かぬ内に速攻で番外です(汗)
番外編ですがみくはちという完全なキャラ崩壊物です。
何故キャラ崩壊かって?393がビッキー以外と恋愛なんて確実にキャラ崩壊でしょう?
苦手な方はご注意ください。
私は響の事が好きだ。
女の子として愛している。
でも…響には好きな人がいる…
比企谷八幡…彼は響と私の恩人だ。
響が好きになるのも無理は無い。
だけど私は響が好きなんだ。
だから私は彼が響以外を選ぶように姑息な手段に出ている…
卑怯だと罵られても構わない。
響が響のまま、私を愛してくれるなら、私はどんな手だって喜んで使う。
それでも…身勝手だけど彼にも幸せになって欲しいと思う。
響の為に一度は自分の人生を投げ売った彼がこれ以上不幸になってはいけない。
そんな理不尽があってはならない。
こんな二つの相反する想いが同居するのが私、小日向未来なんだ。
***
今日もクリスから相談を受ける。
今度の八幡の誕生日、何をプレゼントするか迷っているとの事。
これはチャンスだね。
「自分にリボンを巻いて、プレゼントは私っていうのはどうかな?」
「その手があったか!…でもよぉ、あたしは既に八幡の物だから今さらプレゼントしてもあんま喜んでくれねぇんじゃねぇか?」
うーん…八幡じゃなきゃ確実に落ちると思うんだけどな?
あれ?私なんで八幡を落とすのに、八幡以外を基準にしてるんだろ?
「それなら、手作りのお菓子とかは?きっと喜ぶと思うよ?」
うん、八幡ならこっちだ。
普段ガンガン攻めてくるクリスがこういう物をプレゼントしてくる方がギャップがあっていい。
「そうか!いつもありがとな!未来!」
そう言って、クリスはプレゼントの材料購入の為、帰って行った。
これで良かったかな?
でも、クリスと八幡がうまくいきそうなのに、何でこんなにもやっとするんだろう?
おかしいな…
***
八幡の誕生日当日。
夏休みだけど、私も響もこの日は予定を空けるようにしている。
去年は、私と響と小町ちゃんで祝ったっけ…
今年はクリスと翼さんが増えて賑やかになりそうだね。
八幡も口では色々言うだろうけど、喜んでくれるんじゃないかな?
「ハチ君、お誕生日おめでとう!」
「八幡、おめでとう!」
「後1年でようやく結婚できるな!」
「比企谷!おめでとう!」
響の一言を皮切りに、皆それぞれ祝いの言葉を口にする。
でもクリス?気が早いよ?
「お…おう、別に義理で参加する必要ねぇんだぞ?」
また分かりやすい捻ねデレを言ってるね?
小町ちゃんが「またこのごみぃちゃんは…」って呆れてるよ?
「何を言う比企谷、ここにいる皆は、君が生まれてきてくれた事に心から感謝しているぞ?祝うのは当然の事だよ」
翼さん…あんな事言ってるのに恋愛感情無いとかすごいね…
八幡も顔赤いし…デレデレして…
?何でまたもやっとしたんだろう?
「それじゃあ、プレゼント!私から」
そう言って、響がプレゼントを渡す。
響のプレゼントは…小説か、八幡の趣味をついてきたね。
響は不器用だから手作りはやめておいた方がいいってちゃんとアドバイスもしておいたけど…割と本気だね、響?
「お、おう…まぁ…その…何だ?…ありがとよ」
八幡にしては割と素直な方かな?
たぶん、好意を受け慣れてないからあんな態度になっちゃうんだろうな。
「次は私だ。真打ちをくれてやろう!」
翼さんは…何だろう?あの謎のオブジェ…
自作みたいだけど、前衛的過ぎて理解できないや…
八幡も顔引きつってるし…
「あ…ありがとうございます…」
「次はあたしだな」
間髪入れずクリスがプレゼントを渡す。
うん、クリスグッジョブ。
クリスのプレゼントは私のアドバイス通り、クッキーみたい。
「お、おう、お前がこういうの珍しいな…てっきり『プレゼントはあたし』とか言うと思ったぞ?」
「あたしは既に八幡の物だからな?プレゼントになんねぇよ」
そう言ってクリスが八幡の腕に抱き付く。
うん、作戦は成功みたい。
でもクリス?少し時と場所は選んだ方がいいんじゃないかな?
八幡もクリスの胸を見すぎじゃない?
男の子だから興味あるのはわかるけど、女の子はそういう視線に敏感だよ?
「じゃあ、私からね?」
最後に私がプレゼントを渡す。
「お、おう…お前からあるとは思ってなかったわ…」
失礼しちゃうね?
これでも八幡には感謝してるんだよ?
「中身は私が帰ってから見てね?」
「?ここで開けちゃだめなのか?」
「うん、だめ。でも変な物じゃないから安心して?」
だって、自分が八幡の為に本気で選んだプレゼントを他の人に見られるのは恥ずかしいよ…
だからおあずけ。
「えぇー?未来だけずるいよ?」
「別に今ここで開けるなんてルール無いでしょ?響」
「それはそうだけどさぁ…」
心配しなくても大丈夫だよ?
来月は気合いの入ったプレゼント用意するから!
そろそろ響とお揃いの指輪を買ってもいいかな?って思ってたしね!
そんな訳でその後、皆で小町ちゃん作の誕生日ケーキを食べて本日はお開き。
帰り際、クリスがまた八幡に猛アピールしてたけど、ちょっとやり過ぎじゃないかな?
八幡もまんざらでも無さそうだし…
あれ?クリスなら八幡を幸せにしてくれるだろうし、いい事の筈なのに、何でこんなにイライラしてるんだろう?
…おかしいな、自分で自分の気持ちがわからないや…
***
それからしばらくしたある日、自販機の前で八幡を見かける。
また、あの甘過ぎるコーヒーを飲むみたい…
あの趣味だけは理解できないなぁ…
…でも、ふふっ
彼が持つ新品同然のボールチェーンの財布を見て、自然と笑みが零れてしまうのだった。
393が八幡への気持ちに気付くまでが長いのでシリーズものになります。
とはいえ、本編に極めて近い番外です。
本編では393は393のまま、ブレないと思います(笑)
後、本編だと書く機会が無かったので、八幡の誕生日も入れておきました。
またシチュエーションの神が降りてきたら書きます(笑)