ぼっちが人前で歌などハードルが高すぎる   作:祥和

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少し更新遅れました。すみません。

何か日間ランキング載ったみたいですね…
かなり人を選ぶと思うので期待外れの方はごめんなさい。

とりあえず絶唱しないを書いてシリアス成分に耐えれるだけの箸休めは出来たと思います…

言ってるうちから番外書いたらすみません(笑)

では、駄文ですがお付き合いください。


第十話G

目を覚ますと至近距離に暁の顔が…

え?何この状況…

 

「…お前何やってんの?」

 

「デデデデデデース!!?何で今目を覚ますデスかぁ…」

 

知るかよ…

 

「で?何しようとしてたんだ?」

 

「そそそそれは…八幡さんが中々目を覚まさないから…」

 

落書きか?落書きだな?落書きだって言ってくれ。

 

「その…人工呼吸などを…デェス…」

 

「お前何で言っちゃうの?聞きたくなかったわ!ぼっちを悶絶死させる気かよ!?」

 

「わ、私だけ出遅れてるから抜け駆けしてやるつもりだったデスよ!」

 

「知るかよ…俺を巻き込むなよ…」

 

「むしろ一番の当事者の筈デスよ…」

 

というか、競争感覚でそんな暴挙に出んなよ…

 

「それで、ここは?」

 

「二課の医務室デスよ、み、皆を呼んでくるデスね」

 

あっ、逃げやがった…

しかし…無くなったはずの左腕…くっついてるな…

がっつり食われちゃったはずなんだけど…

 

***

 

ほどなくして全員入ってくる。

 

面子は…司令、風鳴先輩、立花、小日向、月読、暁か…

ん?雪音は何処行ったんだ?

 

「まず、状況から説明しよう」

 

司令がそう言う。

 

「今はフロンティアが浮上し、3時間といった所だ」

 

フロンティア?浮上したのか?

そういや何で小日向がここにいるんだ?

 

「ネフィリムという自律型完全聖遺物に君の腕が食われて、その後君と響君が暴走したのは覚えているか?」

 

「いえ…さっぱり」

 

「未来君は君たちを助ける為に、シンフォギアで応戦したんだ。その際、響君の胸に侵食していたガングニールは全て除去された」

 

て事は、立花は死なずに済むのか?

良かった筈なのに何でそんなに顔が暗いんだ?

 

「しかし、無理が祟ったのか、未来君のギアは壊れてしまってな…それで君の方なんだが…」

 

皆が俯く。

だいたい読めてきたが、()()()()で何でこんな気まずい雰囲気に?

 

「君の方は暴走が解除されただけで、胸のガングニールは残ったままだ。それに…検査の結果、君の侵食進度は響君以上である事がわかった…」

 

司令が目を逸らす。

手がこれでもかという位強く握られている。

 

「八幡!ごめんなさい!助けるって言っておいて…私…私…」

 

小日向が泣きながら抱き付いてくる。

いや、近い近いいい匂い近い。

 

「何でお前がそんな事気にしてんだよ…」

 

「だって!八幡、このままじゃ死んじゃうんだよ!!?」

 

「いやあんだけ無茶やってむしろ長生した方だろ…」

 

ほんと、何回死ぬと思ったかわかんねぇ位だよ…

そっか、ついに死ぬのか…くらいなんだけど。

むしろノイズに炭にされるとかじゃない死に方にびっくりしてる位だわ。

それでも心残りがあるとしたら小町の事くらいだ。

だが、小町は強い子だ。

俺が死んだとしても、きっと乗り越えてくれると思う。

幸い、あいつも今は1人じゃないしな。

 

「ハチ君…」

 

「何暗い顔してんだよ…お前は助かったんだから素直に喜んどけよ」

 

「喜べないよ…自分だけ助かってハチ君が…好きな人が死んじゃうなんて喜べないよ!」

 

お前何でこんな全員いるところで言っちゃうの?

月読と暁がめっちゃ睨んでるんだけど…

後小日向さん?痛いんでいい加減離してくれません?

いやほんと痛いんだけど…

何で鯖折りに移行してんの?今ここで殺る気なの?

 

「我々の方でも未来君のギアの修復を試みてはいるが…異端技術についてはほぼ了子君任せだったもんでな…」

 

月読と暁が何かを思い付いたような顔をするが…

 

「月読、暁、やめろ」

 

「八幡!でも!」

 

「でもじゃねぇよ、やめろ」

 

アラサーに頼むという事はあの人の身柄と引き換えに助けてくれという事だ。

そんな事は俺が望まない。

誰かを犠牲にして助かるなんて言葉通り死んでもごめんだ。

 

「それで、雪音は?」

 

話を変える為にも気になっていた事を聞く。

 

「雪音はあちら側についた」

 

風鳴先輩が答える。

ソロモンの杖か…

クソッ、俺がしっかり管理できてりゃあいつにそんな無茶させる事も無かったのに…

 

「叔父様、そろそろ私は出撃します」

 

「翼さん…」

 

「案ずるな立花、1人でステージに立つのには慣れた身だ」

 

風鳴先輩がそう答えるが…

 

「防人の剣は…このような所で手折られる剣ではない」

 

その姿は初めて会った時のようにどこか儚く脆い印象を受けた。

 

「風鳴先輩」

 

「どうした?比企谷?」

 

「ラーメン…おすすめの店があるんで帰ってきてくださいよ」

 

「!…それは…帰らない訳にいかなくなったな!掛かる危難は全て防人の剣が払ってみせよう!」

 

そう言って風鳴先輩は出ていく。

少しは前向きになったか?

こんな一言で作戦成功率が上がるなら安い物だ。

俺の方がこんな状態だから約束を叶えられる事は無さそうだがな…

 

***

 

立花と小日向が風鳴先輩の見送りの為に退出し、司令と月読、暁が残る。

 

「それで、月読と暁はどうなるんすかね?」

 

「彼女達はしばらく二課で預かる事になるだろう。幸い、彼女達は人的被害に関与していないしな」

 

そうか、そりゃ良かった。

 

「それじゃあ私達も出撃する」

 

「あのヤドロクなら八幡さんを助けれるかも知れないデスよ。首根っこ捕まえてでも連れて来るデス!!」

 

「ウェル博士か…確かに生医学の権威なら、比企谷君の体についても手立てがあるかもしれんな…」

 

司令がそう言うが…

え?ヤドロク=ウェル博士で伝わるの?

 

「俺の為とかそんなんはいいっつうの。お前らは素直にマリアさんとナスターシャさんを助ける為だと思っとけ」

 

「これが私達の素直な想い」

 

「助けたい人の中に当然八幡さんも入っているデスよ」

 

…さいですか。

まぁ俺も死なないに越した事はねぇから期待せずに待つ事にしよう。

 

「じゃあ行ってくる」

 

「必ず連れてくるデスよ!」

 

そう言って月読、暁も出ていった為、司令と二人きりになる。

 

何だろう…気まずいんだが…

そういやまだ言ってなかったな…

 

「司令…その…ノイズの件、すみませんでした」

 

「ん?あぁ…」

 

司令が徐に近付いてきて、頭を小突かれる。

 

「いてっ」

 

「拳骨で許してやるって言ったからな。これでチャラだ」

 

そのまま頭をワシャワシャされる。

いや、俺は人を殺せる兵器を使ったのに…

 

「まったく、君は大人相手に遠慮しすぎだ…ノイズ程度、少数なら俺でも何とかなるが…理由があるならちゃんと言え」

 

マジかよ…ノイズまで倒せんの?この人

人間離れしすぎじゃね?

 

「それじゃあ俺も発令所に戻る。何かあったら知らせてくれ」

 

「ちょっと待ってくれるかしら」

 

声の主の方を見る。

そこに現れたのはアラサーこと櫻井了子だった。

いやあんたあんだけ苦労したのに何やってんだよ…

 

***

 

「了子君…だとぉ!!?」

 

「久しぶりね?弦十郎君…」

 

「生きていたのか?」

 

「えぇ…その子に助けられてね?」

 

別に助けたつもりはねぇんだけどな…

 

「…何しにここに?」

 

「八幡君は相変わらずつれないわねぇ…あなたを助けによ?」

 

「いやでもせっかく匿ってたのに出てこられると…」

 

話してる途中で抱き締められる。

 

「バカねぇ…そんな事の為にあなたがつらい思いする必要無いのよ…ほんと…響ちゃん以上に放っておけない子」

 

「隠し通せてたってのに…」

 

「あなたの命に替えれる物では無いわ。言ったでしょ?私はあなたと違って死んでも生き返れるって」

 

「フィーネはそうかも知れねぇけど櫻井さんは…」

 

「これについては了子も了承済みだ。ここまでしておいて今さら助けるな、などとは言ってくれるなよ?」

 

彼女はフィーネとして笑みを浮かべる。

それは何もかも覚悟した大人の目だった。

 

そんな大人に半端者の俺から言える事など、何一つ無いのであった。




書いてる途中で寝落ちした為、更新遅れました…

今回はほぼ説明回です。

翳り裂く閃光の復刻版が開催中なので、明日の更新も怪しいかもです…

気長にお待ち頂ければ幸いです。
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