ぼっちが人前で歌などハードルが高すぎる   作:祥和

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誤字報告ありがとうございます。

お気に入り500突破しましたので…

言ったそばから番外です…

仕方ないネ!嬉しいんだもん

登場人物
セイバー
真名:風鳴翼

アーチャー
真名:雪音クリス

ランサー
真名:マリア・カデンツァヴナ・イヴ

ライダー
真名:月読調

キャスター
真名:小日向未来

アサシン
真名:暁切歌

バーサーカー
真名:立花響

比企谷八幡
マスター。総武高校に通う高校2年生。


番外 正妻戦争

正妻戦争…

 

何か1人のマスターの嫁を決める為に7人のサーヴァントが戦ったりする…らしい。

らしい、というのはマスターが自分で未だに現実味が無く信じられないからだ…

7人が7人全員美少女とか意味わからん。

ぼっちを殺しに来てるとしか思えないんだけど…

 

しかし、このサーヴァント達なんだが、ちょっとズレた感性の持ち主ばかりなので、気が抜けないのだ…

 

具体的にはすぐに荒事に持っていく。

何で朝飯誰が作るかで家が半壊しかける喧嘩になんの?

()()()日本でそんな事したらすぐお巡りさんに捕まっちゃうよ?

何か正妻戦争で起きた被害は全部ガス会社のせいに出来るから費用は全額向こう持ちらしいけど…

ただ何かあの監督役のアラサー胡散臭えんだよなぁ…

 

そんな事を考えながら、いつもの空き教室の扉を開ける。

 

「うす」

 

「あら…誰?」

 

「俺だよ…雪ノ下」

 

「私の知り合いに俺なんて名前の人はいないのだけれど。オレオレ詐欺かしら?それとも目だけじゃなく脳まで腐って自分の名前すら忘れてしまったのかしら?」

 

「んな訳ねぇだろ…比企谷だよ」

 

「比企谷…?誰?」

 

「お前絶対わかっててやってんだろ!?」

 

「ふふ、冗談よ、こんにちは比企谷君」

 

『マスター、先ほどからこの女、マスターを侮辱しすぎではないか!?やはり斬るべきでは?』

 

『切り刻んでやるデス!』

 

『やろう?切…アサシン?』

 

セイバーさん?アサシンさん?ライダーさん?ほんと辞めてね?

何ですぐ物事が生き死にに繋がるの?

現代日本はそんな物騒じゃないって何度も言ったよね?

あなた達ぶっちゃけバーサーカーよりバーサーカーしてるよ?

 

『あなた達落ち着きなさい!』

 

はぁ…ランサーさんマジ癒しだわ。

 

『貫き通すのがいいんじゃないかしら?』

 

『それだ!何ならあたしが蜂の巣にしてやるぜ?』

 

前言撤回。この人も脳筋だったわ…

後アーチャーも黙っててくれる?

それだ!じゃねぇよ…

 

『皆そんな事したらマスターが困っちゃうよぉ…だから落ち着いて仲良くしよ?ね?』

 

『うん、そうだね?響』

 

バーサーカーが一番バーサーカーしてないんだけど…

どの辺がバーサーカーなの?この子…

 

後キャスターがどう見てもガチユリなんだけど、君正妻戦争の主旨理解してる?

普通にバーサーカーの真名呼んでやがるし…

いや別に俺を無駄にドキドキさせないからこいつが一番楽なんだけどね?

 

このように5人のバーサーカー+普通の女の子+ガチユリという面子なのだ…

俺の気苦労は察して欲しい…

 

「何をぼーっとしてるのかしら?さっさと座ったらどう?」

 

「お…おぅ」

 

いかんいかん、雪ノ下にはこいつらは見えてないし、声も聞こえてない。

あまり思考に耽ると危険だな…主に俺の風評が。

今後気をつけよう。

 

「紅茶でいいかしら?」

 

「お…おぅ」

 

雪ノ下が紅茶を淹れてくれる。

はぁ…言葉の刺はアレだが、こいつの淹れてくれる紅茶は気苦労の絶えない俺にとって癒しとなりつつある。

 

『じー』

 

ライダーさん?あんまり凝視されると落ち着かんのだけど…

 

『しら…ライダー?どうしたデスか?』

 

『マスターの目、どんどん濁りが酷くなってる』

 

『マジかよ…マスターどうしたんだ?何か悪ぃもんでも食ったか?』

 

誰のせいだと思う?君たちだよ?

ほんとお前達が大人しくしてくれてたら、もうちょっとマシだと思うよ?

むしろマシになりすぎてイケメンになってしまうまである。

…ねぇか?ねぇな。

自分で言っちゃうのかよ…

 

「やっはろー」

 

『やっはろー』

 

『やっは…くっ、屈する訳には!』

 

『やっ…私には無理よっ…!』

 

バカっぽい挨拶と共にこの謎の部活のもう1人の部員、由比ヶ浜結衣が入ってくる。

バーサーカーさん?君たち見えてないんだからその挨拶に付き合う必要無いからね?

アホの娘が移っちゃうよ?

セイバーさんとランサーさんは何でやろうと思ったの?

正直この中でやりそうに無いトップ1と2だよ?

 

「こんにちは」

 

「…うす」

 

それぞれ挨拶を交わし、彼女もいつもの席に座る。

部活と言っても、依頼が来なければだいたい俺と雪ノ下は小説を読み、由比ヶ浜は携帯を弄っているだけである。

ほんと何なの?この部活…

しかし、家に帰ったら帰ったでこいつらが実体化して色々とやらかすので、現在俺の唯一の癒しの場なのである。

 

「ヒッキーそういえばさ?」

 

『何かな?』

 

『響?ビッキーじゃなくてヒッキーだから八幡の事だと思うよ?』

 

由比ヶ浜が声を掛けてくる。

俺に気を使う必要ねぇから声なんて掛けてこなくていいよ?

唯一の憩いの場なんで、女子と話すとかぼっちにとってハードル高い事させないでくれる?

後キャスターはマジでルールガン無視だな…

マスターの事、呼び捨てにしちゃったよ…

ていうかバーサーカーはビッキーって呼ばれてるの?

考えた奴のセンス独特すぎない?

由比ヶ浜も大概だが…

 

「…何だ?」

 

「もうすぐ夏休みじゃん?ヒッキーは何か予定あるのかな?って思って…」

 

こいつ…ぼっちの俺に予定が無いと思ってバカにする為にわざと聞いてやがるな?

ヴァカめっ!俺には戸塚と遊びに行くという崇高な使命があるのだ!

お前らみたいな何も考えず、日々無作為に過ごすリア充共と一緒にするな!

はぁ…1日中天使である戸塚を讃える仕事があるなら俺も専業主夫という信念を曲げて就職するのも吝かでは無いというのに…

 

「戸塚と遊びに行く。というか戸塚以外とは誘われても何処にも行かん」

 

「相変わらずヒッキーさいちゃん好き過ぎでしょ…」

 

好き?違う。間違っているぞ、由比ヶ浜。

これは愛だ。

 

『何故そこで愛っ!!?』

 

ランサーさん?急にどうしたの?

 

『いや、マスターを見てたら言わなきゃいけない気がしたのよ』

 

さいですか…

俺の考えてる事はこいつらにはわからんはずなんだが…

エスパーか何か?

超高校級のアイドルで第一被害者になっちゃうの?

 

「でも夏休みの前に期末試験があると思うのだけど?」

 

「ゆきのん…せっかく忘れてたんだから思い出させないでよぉ」

 

「?忘れてたとしても期末試験を受ける事には変わらないと思うのだけど…」

 

「それはそうなんだけどさぁ…気分の問題じゃん?」

 

そう言って、由比ヶ浜が雪ノ下に抱き付く。

君らゆるゆり好きだね?

うちのガチユリ程じゃないけどね?

うちのガチユリからしたらアレはスキンシップにも入らないらしい…

ガチユリにはガチユリのこだわりがあるんだろう…

 

「暑い…」

 

そう言って雪ノ下が由比ヶ浜を引き剥がす。

まぁこいつもぼっちだからな…

由比ヶ浜との距離感がいまいち掴みきれて無い感じがする。

 

***

 

「じゃあ今日はそろそろ終わりにしましょう」

 

部長様が部活終了を宣言する。

今日もマジでやる事無かったな…

マジで何なの?この部活…

これを部活と呼んだら他の部活に失礼なレベルで何もしていない。

まぁ、何もしなくていいのは有難いんだけどな?

 

しかし、家に帰ったらまたこいつらの相手しないといけねぇのか…憂鬱だ…

 

『あ、マスター?帰ったら少しお話があるんだ』

 

バーサーカーがそんな事を言う。

OHANASHIね…正直嫌な予感しかしねえけど、こいつらの中で唯一の良心と言ってもいいバーサーカーの話だ。

聞かない訳にもいかんか…

俺は雪ノ下と由比ヶ浜にわからん程度に軽く頷く。

 

帰り際、独身教師に小言を言われたついでにラーメンに誘われたり、雪ノ下姉に付きまとわれたりしたが全て断って帰宅する。

しかし、平塚先生は俺みたいなぼっちを気に掛けてくれたり、面倒見いいはずなのに何で結婚できねぇんだろうな…

そのうち、独神と呼ばれる概念上の存在になっちゃうんじゃねぇの?

ほんと誰か早く貰ってあげて!

 

「あ、お兄ちゃんお帰り。お義姉ちゃん達大人しくしてた?」

 

帰宅すると我が愛しの妹小町が出迎えてくれる。

何?シスコン?千葉では普通だろ?

 

「今日は比較的マシだったな…」

 

「あー…お疲れさま、お兄ちゃん…」

 

「む、いつも大人しいではないか?心外だぞ、マスター?」

 

「その通り、何もやましい事なんてしてない」

 

「デスデスデース」

 

いや、お前ら…

雪ノ下を斬るとか言ってたの誰だったっけ?

行動に出ない事が大人しいだと思ってんなら大間違いだよ?

 

「それで、話って何だ?バーサーカー?」

 

「うん、それなんだけどね?さいちゃんってダレカナ?」

 

アイエエエ!?ナンデ?バーサーカーナンデ?

バーサーカーさん?ハイライトさんが仕事してませんよ?

俺の癒しは一体何処に行ったの?

 

「ち、違う!戸塚はただ、俺の最愛の人ってだけだ!」

 

何言ってんだ、俺!?

この状況でそんな事言ったら確実に火に油だろ!?

くっ、しかし俺の戸塚愛が自分を偽るなと騒ぎ立てるのだ。

 

「へぇ…これは、きっちりお話しないとね?」

 

怖えよ…後、怖い。

頼むからハイライトさん仕事して?

 

「バーサーカー、ちょっと落ち着け?な?」

 

何この浮気の言い訳臭い態度?

もうちょっと何か無いの?

しかし、悲しい事にぼっちである俺の対人スキルなどたかが知れてる為、気が利いた話など出来はしない。

小町助けて!あ、既に避難してやがる…

 

「八方極遠に達するはこの拳!如何なる門も瓦解は容易い!!繋ぐこの手(ガングニール)!!」

 

バーサーカーが宝具の真名を解放する。

オイオイオイ!死んだわ、俺…

 

こうして、バーサーカーからお話(物理)をされて、我が家は全壊したのであった…

ほんと、良く生きてたと思う。

 

結論を言おう。

やはり、バーサーカーはバーサーカーだった。




相変わらず悪ふざけ100%の内容です。

どうでもいい裏設定
・監督役はもちろんあの人です。はるのんとは知り合いで悪巧み仲間。
・特に令呪とかは無いが、マスターのお願いは基本聞いてくれる。
・キャスターこと393は神獣鏡の力でサーヴァントの制約をほぼ全て無効化しているため、フリーダム。どの時空でも彼女が小日向未来である限り彼女はブレない。
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