仕事が立て込んでたのと何故かこのお話を考えてるのに別のネタが浮かんできて脳内で衝動と戦ったりしてました…
あれは小学校高学年の頃…
バレンタインの日、クラスメイトの女子グループが男子全員に義理チョコを配っており、俺も例に漏れず貰った事がある。
小町とかーちゃん以外から貰った事が無かった俺はホワイトデーのお返しに何がいいかと張り切り、小学生にしては少し高い買い物となる、デパートで買った箱詰めのクッキーをその女子グループに渡した。
返ってきた答えは…
「うわっ、キモッ!誰よあいつにチョコレート渡したの」
…その後、立花達と出会うまで、バレンタインは小町とかーちゃんだけだったのは言うまでもない。
つまり何が言いたいかというと…
「あいつらに何を返せばいいかわからん…」
そう、そもそも何かを貰うという事に慣れていないのだ。
去年は少数だったため、小町チョイスで乗り切った。
今年も乗り切れると思っていたのだが…
「お兄ちゃんが考える事に意味があるんだよ?」
と、協力を却下されてしまったのだ…
そうは言っても小町ちゃん?お兄ちゃんほんとに何がいいかわかんないの…
むしろ俺が考えた物など何を贈ってもダメまである。
板場達と友里さんとアラサーは無難にお菓子で良いだろう。
しかし他は?
正直、小日向もお菓子で良いと思う。
思うのだが、去年デパ地下のお菓子を渡し、それが小町チョイスである事を伝えると、露骨にため息を吐かれたのだ…
あれはどういう意味だったのかいまだにわからない。
最初喜んでたのに何?その心変わり…
だがまぁ、俺チョイスなど確実に地雷なので、ここは素直に何が欲しいかを聞いた方が早いだろう。
まずは、あいつらだな…
俺は自分の部屋に行き、ここの所毎日俺の部屋を不当占拠しているちみっ子達に聞いてみる事にする。
「お前らさ…」
「え!?そんな!?もう潜伏がバレたよ?切ちゃん!?」
「潜入美人捜査官メガネを掛けているからバレてないハズデスよ!?きっと八幡さんの独り言デス!」
…いや、普通に人のベッドに寝転がってマンガ読んでて、何でバレないと思ったの?
さすがに自分の部屋に着くなり、独り言言う程ヤバい奴じゃないよ?
後、潜入美人捜査官メガネ(笑)って何?
「むむむ…気配だけで私達に気付くとは…これはまさか…愛?」
「愛、デスよ!」
「何故そこで愛っ!?」
「むぅ、本気なのに…」
「最近扱いがどんどん雑になってるデスよ!」
とまぁ、お約束は置いといて…
「お前ら、ホワイトデーに何が欲しい?」
「八幡」
「八幡さんデス」
…いや、何言ってんの?こいつら…
暗に俺が物だって言いたいの?
「いや、出来れば贈れる物を教えて欲しいんだが…」
「じゃあ、八幡のどう…」
「調!?言わせないデスよ!?協定を破る気デスか!?」
?今月読は何を言おうとしたんだ?
だが、暁が止めなければ、何かヤバい事になっていた気がする。
ていうか、協定って何?
「むぅ、なら何でもいい…」
「アハハハ…アタシも何でもいいデス…」
暁が露骨に動揺しているが、深入りすると後に戻れない気がする。
しかし、何でもいいが一番困るんだよ…
親父が晩飯何でもいいって言った時のかーちゃんの気持ちが今わかったわ…
「…後で文句言うなよ?」
「八幡が選んだ物なら何でもいい」
「八幡さんが選ぶ事が大事なんデスよ」
小町も言ってたけどほんと何なの、それ?流行ってんの?
じゃあ他の奴に聞いてみて、それベースで考えるか…
「あ、他の人に聞いても返ってくる答えはたぶん一緒」
「きっと間違いないデスよ?」
…こいつらはどうあっても俺に地雷を踏ませたいらしい…
マジでどうなっても知らないよ?
「私にだけ3倍返しなら一番うれしい」
「調!?ちょっとやり過ぎデスよ!?これ以上協定に抵触する発言は防人に報告するデスよ!?」
「切ちゃん…防人はヤバいから内緒にして欲しい…」
いや、1人だけ贔屓にしたら後が怖すぎるだろ…
しかし、結局わかった事は風鳴先輩がこいつらに恐れられている事ぐらいだったな…
念のため、もう1人くらい聞いてみるか…
しかし、一番まともそうな答えが返ってきそうだったこいつらの答えがこれだから、あんま期待はできそうにねぇな…
***
しかし、誰に聞くのがいいのかね…
なるべく他の奴の贈り物にも応用できる一般的な意見が欲しいんだが…
アホの娘の突撃娘、ガチユリ、自称嫁、自称剣の防人、自称フィーネの残念美人…
…うん、一般的な意見を言いそうな奴がいねぇ…
立花は…食べ物なら何でも良さそうだ…小日向は立花とお揃いという付加価値を付ければ文句言わんだろう…
問題は残りだ…
食べ物を貰ったのだから、食べ物を返せばいいと思ってるんだが、何故か何か言われそうな気がするのだ…
しかし、何か特定の奴を特別扱いすると、俺の命が危ないと俺の直感が全力で警鐘を鳴らしている。
なので、選ぶなら全員同じジャンルの物だ。
…一番まともそうな返事が期待できるのは残念美人か?
普通に考えたら雪音か小日向なんだが、何故か雪音と小日向は聞く事自体がヤバそうな気がする。
雪音は貞操的な意味で、小日向に関しては命の危機だ。
しかし残念美人か…あの人はそうでもないんだが、むっつり亡霊がなぁ…
あいつのせいで、マリアさんと話してても半分以上聞いてない時があったりする。
(むっ、失礼ですね、お義兄さん。確かにプレゼントは子どもがいいと思いましたけど…)
とまぁ、そんなこんなでマリアさんに会いに行ったのだが、開口一番これである。
(私気付いちゃったんです!バレンタインに子どもを作ると順調にいけば、クリスマスが誕生日の子どもが出来ると!なので来年は期待してますよ!お義兄さん!)
いや、知らねぇよ…また、ぶっ飛んだ発想してやがるな…
…そういや中学の時のクラスメイトの女子に誕生日がクリスマスと自慢してた奴が…いや、何でもない。
「それで、何かしら?」
いかんいかん、今日はむっつり亡霊の相手ではなく、本題を聞かなくては…
「ホワイトデーって何か欲しい物ありますか?」
俺が質問するとフリーズしてしまう。
え?やっぱ俺から物貰うのはキモいとか思うの?
(あ、また拗らせてるだけなんで、ちょっと待ってあげてください)
…しかし、むっつり亡霊も妹なのに割と容赦ねぇな…
あ、小町も容赦ねぇから一緒か…
「よっしゃぁぁぁぁぁっ!それはつまり!そういう事でいいのよね!?」
ん?そういう事って何だ?
あ、俺が皆に贈る物を悩んでいるって話か。
しかし、何でこんな喜んでんだ?
まぁ、お返しとはいえ、何か貰えるって事は嬉しいって事かね…?
「えぇ、そういう(
「そう!そう!ならアクセサリーがいいわ!お揃いの物なんてどうかしら?」
うへぇ、マジか…
二課、そして後進であるS.O.N.G.の給料が高給なので、買えなくはないが…全員分となると割と手痛い出費だ。
しかし、この人の意見としては案外まともだな…
ちゃんと全員分である事も考えてるし。
「わかりました。(皆との)お揃いですね?参考にします」
「えぇ、期待してるわ!ちなみに私の指輪のサイズは…」
指輪?いやいや、さすがに高校生が贈る物としては高額過ぎるだろ…
しかし、何故かむっつり亡霊が終始爆笑してたが、何なんだろうか?
おかしなやり取りは無かったと思うのだが…
***
そしてホワイトデー当日…
俺はそれぞれにモチーフになるネックレスを贈った。
何故かいつも二人一緒にいる奴まで別々で二人きりにさせられたんだが、どういう意味があったんだろうか?
しかし、割とマジで手痛い出費だった…
暁には、太陽をモチーフにした物を…
「こ…これは…そ、そういう事って受け取っていいデスか!?」
月読には月をモチーフにした物を…
「ついに私の時代が来た」
雪音には、雪の結晶をモチーフにした物を…
「へへっ、幸せってこういう事なんだな」
風鳴先輩には翼をモチーフにした物を…
「………」
(あー…また気絶してやがるよ…)
立花には、花をモチーフにした物を…
「ハチ君!私!一生大事にするね!」
小日向には、光をモチーフにした物を…
「そ、そんな…私…義理って言ったし…私には響が…」
マリアさんには音符をモチーフにした物を…
「…指輪じゃないのは残念だけど…やっぱり気持ちを再確認出来たのは嬉しいわね!」
(~~~~っ)
全員喜んでくれたようで何よりだ…
風鳴先輩は気絶してたのでちょっと微妙だが…
後、むっつり亡霊はやっぱり爆笑してやがった。
人が選んだプレゼントを見て爆笑するとか性格悪いよ?
…余談だが、後日、何故か俺が贈ったネックレスを身に付けた全員から鬼のような叱責を受けた。
あんな喜んでたのに理不尽すぎんだろ…
何その手の平返し?
やはり俺が贈り物を選ぶなど間違っている。
だいぶお待たせしてすみません。
次回はちょっとこの間に思い付いた番外を書いてからGXのストーリーを固めます。
GW中には第1話GXを書きたいと思いますが…
ちょっと構成次第になると思います。