ぼっちが人前で歌などハードルが高すぎる   作:祥和

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という訳で、ホワイトデーのお話を妨害していた片割れです(笑)


番外 デースノート

ちみっ子達が我が家に入り浸るようになって早半年、もはや俺の部屋もだいぶ侵食されており、奴らの私物が散見するようになっていた。

 

特に酷いのが、暁。

何故当たり前のように上着やインナーなどが脱ぎ散らかされているのだろうか?

ここは君の家じゃないよ?

 

ただ、奴らが泊まると何故か俺が自分の部屋から追い出される。

 

「お客さまをリビングで寝かす訳にいかないでしょ?ごみぃちゃん」

 

小町ちゃん?お兄ちゃんの扱いが酷すぎない?

後、週3で泊まりに来る奴らはもうお客さま扱いじゃなくて良いよね?

 

そんなこんなで、最近は俺の部屋があいつらの部屋になりつつあるという危機的状況なのだが、断固として拒否だ。

俺にもやっとダンコたる決意って奴が出来たよ。

ダンコ八幡だ。意志弱そうだな…

しかし、俺にとって最後の砦である自分の部屋を奪われてたまるものか。

 

という訳で、今日は奴らがいない間に奴らの私物を整理してやろうと思う。

巧妙に隠しておいたはずのエロ本が帰ってきたら机の上に整理されて置いてあった男子高校生の悲劇の感覚を味わうがいい。

…違うか?違うな…

 

まずは床。

…何で当たり前のように少女マンガや雑誌を置いていくのだろうか…

買ってきて読むのは構わない。

しかし、何故俺の部屋に置いたままにするのか?

これがわからない。

まずはこれらを段ボール箱に詰める。

奴らにお帰りいただく時に一緒に持って帰らせよう。

フハハハハ、奴らの悔しそうな顔を想像すると楽しくなってきた。

 

次にクローゼット。

もはや、俺の服など隅に追いやられ、月読と暁の服が大量に置いてある…

…正直、ここまで侵食が酷いと思っていなかった。

どうやら敵を甘く見ていたようだ…

しかし、これらを箱に詰めて大丈夫なんだろうか?

ファッションはまったくわからんが、実は繊細な生地とかで、箱詰めして皺になったらまずいとかあるような気がする…

…ここは後回しにするか…

べ、別にビビった訳じゃねぇからな?

 

最後に机。

何でこんな所まで侵食されてんの?

お菓子の袋くらいちゃんとゴミ箱に捨てろよ…

ん?何だ、このノート?

俺のじゃねぇな…

そもそも俺がこんなファンシーなノート使ってたらドン引きである。

つまりこれはあいつらのどちらかの物だろう。

どうせ勉強用のノートだろう。

一応、中を改めるか?

 

しかしこの時、俺は致命的なミスに気付いていなかったのである。

()()()()()()()()()()()()()()()()()という事に…

 

***

 

---------------------

 

私が太陽ならあなたはお月さま

 

追いかけても、追いかけても

 

あなたは遠くへ逃げてしまう

 

だけどいつか

 

大好きだって伝えたい

 

そうして私とあなた、二人でキラキラ輝くのq(≧▽≦q)

 

大好きなあなたへ

 

今日もおやすみ

 

---------------------

 

……

………

…………はっ!?あまりの出来事に思わず意識がトリップしてしまったようだ…

こいつはヤベェ…ヤバすぎる代物だ…

もしこんな物が他人に見られたと知ったら、たとえ百戦錬磨のプロぼっちの俺でも精神崩壊は免れないだろう…

本人の名誉の為にもこれは見てはいけない物だ。

見てはいけない物の筈なのに…

 

---------------------

 

キラキラのお星さま

 

今日もお願い聞いてください(/≧◇≦\)

 

この想いが大好きなあの人に届きますように

 

キレイなキレイなお星さま

 

今日の願いが届くといいな

 

---------------------

 

………よし、見なかった事にしよう。

俺はファンシーなノートなど見ていないし中のポエムも見ていない。

これを見たと知られたら確実に抹殺されるだろう。

あの汚ねぇ字は間違いなく暁の物だ。

あいつ好きな人いんのか…

 

…いやまぁ、あいつも年頃だし好きな人くらいいるだろうが…何というか…何だ?

妹に彼氏が出来た感覚?

いや、小町に彼氏が出来たら相手を確実に抹殺するから違うな…

妹じゃねぇけどそうだな…うん、従姉妹が一番近いな…

何とも言えん複雑な感じだ。

 

おっと、このノートは元の位置に戻しとかねぇとな…

 

***

 

「今日もお邪魔するデスよー!」

 

今日も来やがったのか…

邪魔するなら帰ってくんない?

 

「およ?今日は切歌ちゃん1人?」

 

「そうなんデスよ…寝てる間に調はマリアと出掛けちゃったデスよ」

 

置いてきぼりか…

俺からすれば置いてきぼりなど序の口に過ぎない。

まだまだ甘いがぼっち道を歩み始めてしまったのであれば先達としてアドバイスしてやるべきか…

 

「あ、お兄ちゃんしょうもない事言ったら晩ごはんお兄ちゃんだけカップラーメンね?」

 

小町ちゃん酷い…

 

しかし暁だけか…

ヤベェな…例のノートのせいで変に意識してしまう…

 

「?どうしたデスか?八幡さん」

 

「い、いや、にゃんでもにゃいぞ?」

 

噛んだ、死にたい。

 

「何デスか!?その露骨な動揺は!?あやしいデース!」

 

「偉いな、暁。露骨とか動揺なんて言葉知ってたんだな」

 

「えへへぇ、って違うデース!誤魔化そうったってそうは問屋が卸さないデスよ!」

 

いや、お前の学力アレだからマジで褒めたつもりなんだけど…

 

「これは部屋に何かしたデスね!」

 

そう言って俺の部屋に突撃して行く。

いや、確かにしたけど俺はノートなんて知らないよ?ホントダヨ?

 

「御用改めデース!」

 

割と疑問なんだが、何でそんな言葉知ってんの?

あぁ、風鳴先輩か…

 

「こ、これは…アタシ達の部屋が整理整頓されているデース!?」

 

うん、色々ツッコミたいところだが、まずはここ俺の部屋だからね?

 

「何をしてるデスか!?ま、まさかタンスの中とか見てないデスよね!?」

 

ん?何を必死になってんだ?

 

「タンスなんか見てねぇけど…何かあんのか?」

 

「そそそそんな事よりどういう事デスか!?」

 

「いや、ここ俺の部屋だからね?」

 

露骨に話を逸らしたタンスの中が気になる所ではあるがまずはこれ以上の侵食を防ぐのが先だ。

 

「い、いずれアタシの部屋になるデスよ」

 

そんな事を何故かモジモジしながら宣言してくる。

こいつ…全然反省してやがらねぇ…

 

「はっ!?そ、そう言えば…ままままさか、机の上とかも見てないデスよね!?」

 

「い、いや、見てねぇけど…」

 

うん、見なかった事にしたから見ていない。

俺は断じて机の上のノートなど見ていない。

 

「それはおかしいデスね…机の上のお菓子の袋が捨てられているデスよ?」

 

お前…普段お気楽な癖してなんでこんな時だけ鋭いんだよ…

 

「いや、机の上のノートなんて見てねぇよ?」

 

あっ、やっべ…

 

「…なんでノートだってわかったデスか?…見たんデスね…」

 

「いや、あんな所に置いとく方が…」

 

「見たからには…覚悟するデス!」

 

昔、名前を書かれた人間が死ぬ死神のノートの話があったが、今の俺の状況はあのノートを見てしまった為に起きているので、あながち間違いではないらしい…

 

結局あの後、羞恥から錯乱する暁を宥めるのに二時間掛かった。

何でも責任を取って貰うという話なんだが、責任っつっても何すりゃいいのかわからんので、あいつの恋愛を手伝うという事で手を打った。

どうせ俺にできる事など情報収集くらいなんだが、何でも今日はデートの練習をしたいとの事だ。

 

休日まで働かされるとか、我ながら社畜過ぎて怖いが、手伝うと言った手前断りきれないのである。

 

まぁ、これもあいつに彼氏が出来るまでの辛抱だと割り切るしかないのである。




やっぱり番外はこんな感じデスね…

とりあえず、もう片方はGXのお話が固まってから書くと思います。

思い付きを数字では語れませんが、GW中にはGXの方も書き始めたいなぁ…と思っております。

5月はライダー型防人ですね…
仮面ライダーSAKIMORIイベでしょうか?(笑)
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