ぼっちが人前で歌などハードルが高すぎる   作:祥和

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本編に戻ります。
番外シリーズはまた書きます(笑)


第六話GX

「あー、今日からお前らの仮マスターになった比企谷八幡だ」

 

「はちまんだー♪」

 

自動人形(オートスコアラー)達に自己紹介する。

キャロルがお気楽に俺に続くが、今は放っておこう。

 

「マスター?これは何の冗談かしら?」

 

「先ほどの男か?私のマスターとしては、地味過ぎる」

 

「この男、目が腐ってるゾ」

 

「ねー☆こんな目の腐った奴がガリィちゃんのマスターだなんて…きっと夜な夜なガリィちゃんにエッチな事するつもりだわ☆エロ同人みたいに☆」

 

…散々だな…

つか、ガリィてめえ…やれって言ったのお前じゃねぇかよ…

何でお前が一番俺を罵倒してるんですかね?

 

で、何かコアラみたいな奴が増えてんだけどどちら様?

 

「ミカはミカダゾ。戦闘特化型ダゾ」

 

やべえ…戦闘特化型とか、聞いただけで厨二心をくすぐられるんだけど…

くっ、鎮まれ俺の右手!

 

「それでマスター?これは一体どういう余興なのかしら?」

 

ファラだったか?が、キャロルに向けて問いかける。

しかし…

 

「?パパー?よきょうって何?」

 

幼児に難しい事聞いてもわかんないである。

 

「マスター?」

 

「あー仕方ないからガリィちゃんが説明してやるよ☆」

 

そういうのは集める前にあらかじめやっといてくんない?

まぁ、百聞は一見にしかずと言うし、まずは見せといた方がいいと思ったのかもしれんな。

しかし、こいつらほんとに俺の言う事なんか聞くのかね?

特にガリィ…

 

***

 

改めて、ガリィの説明を受けた自動人形(オートスコアラー)達が俺の前に並ぶ。

ちなみにキャロルはお昼寝の時間なので退室させた。

一緒に寝て欲しいとか、眠くなるまで撫でて欲しいとか散々駄々をこねていたが、夜に本を読んでやる事を約束したら渋々出ていった。

幼児らしく体力が有り余っているようで、相手するのマジで疲れるんだけど…

いつから俺はベビーシッターにジョブチェンジしたんだよ…

でも待てよ?今ベビーシッターとしての実績を作っておけば、将来万が一、いや億が一結婚出来たとして、この実績を生かせば専業主夫も夢ではないんじゃないか?

自分で億が一とか言っちゃったよ…

 

しかし、一番多感なこの時期に母親不在というのも、問題があるんじゃないか?

何故か真っ先にガリィが立候補してたが、キャロルに相当嫌われているらしく、あえなく撃沈していた。

って、何本気で父親の思考してんだよ…

いかんな、どうにも幼い見た目も相まってマジでキャロルが自分の娘みたいに見えてきている…

ヤバい…コブ付きとか益々専業主夫の道が遠ざかるじゃねえか…

 

「非常に不本意だけどあなたをマスターと呼んであげますわ?マスター、指示を」

 

「私に地味は似合わんが…今しばらくは我慢しよう。マスター、派手な指示を頼む」

 

「ミカはミカの役割を果たすだけダゾ」

 

「マスターの母親役は絶対ガリィちゃんの物だからな?てめえら邪魔すんなよ?」

 

おっといかんいかん。

つか、こいつらに指示って何すりゃいいんだよ…

頼みの綱のガリィはまだキャロルの母親役にご執心みたいで俺のサポートをするつもりねぇみたいだし…

 

さて、どうした物か?

俺が指示を出す以上、あいつらと衝突するような事は論外だし、正直、小町がいるこの世界を破壊するなど絶対に却下なのだが…

 

そんなこんなで悩んでいると…

 

「ハチ君を返せ!」

 

「この前みてえに簡単に行くと思うなよ?」

 

「比企谷を返して貰う!」

 

「八幡は無事?」

 

「絶対助けるデース!」

 

「響が怪我しないようにしないと…」

 

「皆落ち着きなさい!気が逸っては成功する物も成功しないわ!?」

 

空気を読まず、立花達が乗り込んで来たのだった…

マリアさん、苦労してんな…

 

***

 

「あらあら、これはこれは…出来損ないのシンフォギア装者達が揃いも揃って…」

 

「派手な登場だな、うらやまけしからん」

 

「数を集めたところで出来損ないは出来損ないダゾ」

 

「てめえら油断すんな!あの鏡の奴はマスターが言ってたやべー奴だ!あの鏡の光はガリィちゃん達ですら当たったらやべーぞ!」

 

小日向の登場にガリィだけが警戒しているようだ。

まぁ、元のキャロルが何言ってたか知らんが、色んな意味でやべー奴なのは間違ってないので、訂正する必要は無いだろう。

 

「…で、なんで八幡はどう見てもラスボスっぽいポジションに座ってるのかな?」

 

やべー奴が、若干ハイライトさん留守気味で聞いてくる。

あれ?今日って俺の命日なのかな?

 

「もしかして…またかよ…」

 

「あぁ…またか…」

 

「まぁ…ハチ君だもんね…」

 

立花、雪音、風鳴先輩が半ば呆れ気味に呟く。

いや、気持ちはわかるけど俺も仕方なくなんだよ?

だからね、今にもビーム撃ってきそうなそこのガチユリを誰か止めてくんない?

何かゴーグル装着しだしたし、今まさに俺の命が風前の灯火なんだけど…

 

「ちょっとどういう事なのよ!?私達にもわかるように説明しなさい!?」

 

「どういう事も何も半年前のお前らと一緒っつう事だよ」

 

「つまり…」「デェス…」

 

「また増えたって事だろうね…」

 

またとか増えたとか立花が意味不明な事を言っているが、そろそろ小日向がヤバい。

何か光り出してるもん。

あぁ、小町…お兄ちゃん、敵地でも何とか生き延びてたのに、味方に殺られそうだわ…

いよいよヤバくなり、自分の最期を覚悟していると…

 

「パパー?トイレー…」

 

この日一番の核弾頭がこの場に投下された…

 

***

 

「パパって…うぇぇ!?」

 

「あの娘…エルフナインにそっくり…」

 

「まさか…デェス…」

 

装者達が驚愕の顔でこちらを見る。

いや、言いたい事はわかる。

だが、こっちも色々あったんだよ…

だから弁明の場をくれませんかね?

 

「何とも緊張感の無い奴らダゾ」

 

「派手に散らしてやろう」

 

「まったく、付き合ってられないわ?マスター、そろそろ始末してもよろしくて?」

 

いや、よろしくないからね?

後、レイアさんはバラバラの実か何か食べた?

このままじゃ、俺がバラバラになるから助けてくんない?

 

「はいはい☆マスター、ママのガリィちゃんがこいつらちゃちゃっと片して連れて行ってあげますからね?」

 

「ガリィきらい」

 

バッカ、ガリィお前!?

核弾頭に更に燃料追加してんじゃねぇよ!?

 

「ママ…?」

 

「つまり…あいつが比企谷を誑かしたと?」

 

「らしいな?」

 

もしもーし?今度は小日向以外の全員のハイライトさんが行方不明だよ?

どこに忘れてきちゃったのかな?

早く見つけてあげてね?

 

「あん?何だ?ポンコツ共?マスターのママの座はガリィちゃんの物だからな?」

 

「ガリィきらい」

 

お前…そんだけ嫌われてるのに懲りねぇ奴だな…

人を好き勝手罵倒するだけあって、メンタルも図太いようだ。

 

「ねぇ…クリスちゃん?」

 

「んだよ?」

 

「あのガリィって子、ハチ君の娘?隠し子?から嫌われてない?」

 

おい!立花!ひそひそ話のつもりだろうが声デカ過ぎて聞こえてんぞ!?

キャロルがマジの娘だったら俺は幼稚園児から小学校低学年ぐらいで父親って事だぞ!?

頼むから常識的な判断をしてくれ!

 

「………」

 

そんな事を思っていると、何かを思い立った風鳴先輩が、おもむろにキャロルに近付く。

 

「おい!てめえ、勝手にマスターに近付いてんじゃねぇよ!」

 

ガリィ…お前さっきから素が出過ぎだぞ…

 

てか風鳴先輩はキャロルに何をするつもりだ?

危害を加えるつもりなら止めたいんだが、さっきから小日向がロックを外してくんないせいで、俺も自動人形(オートスコアラー)達も下手に動けない。

風鳴先輩…そいつ、何も知らん無垢な子なんで勘弁してやってくれませんか?

俺がそんな藁をも掴む思いでキャロルの無事を祈っていると…

 

「ほら、私がママだぞ?」

 

「「「「「!!!!!?」」」」」

 

装者達全員が唖然としている。

自動人形(オートスコアラー)達も同様だ。

いやいやいや…あんた何言ってんだよ…

確かにキャロルに母親は必要だと思ったよ?

ガリィ嫌われてるしどうしようかな?とも思ったよ?

 

「ママ…?」

 

「そうだ、私がママだ」

 

「…ママはこんなにおっぱいちっちゃくない」

 

……

………

…………

キャロルのその一言に、風鳴先輩と、何故か流れ弾が直撃した月読がその場に崩れ落ちるのであった…

装者2人を瞬時に無力化するとは…キャロル…恐ろしい子…




六話でした。

キャロルの精神攻撃に屈する防人と調の命運はいかに…?

それでは、また次話で。
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