ぼっちが人前で歌などハードルが高すぎる   作:祥和

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皆さまのおかげでルーキー日間にランクインしました。

こんなに沢山の人が読んでくれているんですね。

だから私も出し惜しみ無しで行きます(笑)

では、駄文ですがお付き合いください。


第六話

私が誘ったライブで親友が瀕死の重傷を負った。

 

私は彼女を誘ったことを死ぬほど後悔した。

 

それでも生き延びてくれた彼女に対する世間の態度は驚くほど冷たかった。

それどころか、彼女を迫害しようとする動きさえあった。

 

こんな理不尽があっていいのか?

彼女を否定する世界なんて壊れてしまえばいい。

 

そんな私の願いを叶えてくれたのは、彼女と一緒に生き延びた、目が特徴的な男の子だった―――

 

***

 

ヤバい。

何がヤバいってマジでヤバい。

 

理由は解らんが、突如現れた立花のハイライトさんが全く仕事していない。

有休取ってる場合じゃねぇよ、頼むから仕事してくれ!

俺に言われたくない?そうでしたね。テヘペロ

 

…などと現実逃避してる間にも、ゆっくりと、しかし確実に立花は近付いてくる。

怖えぇよ。後、怖い。

 

「た、立花。こ、これはだな…」

 

「黙れ」

 

「ひゃい!」

 

何だよそのドスの利いた声。

チビるかと思ったじゃねぇか…

 

「ハッ!融合症例第1号様のお出ましか?」

 

雪音…お前この状況で軽口が叩けるとか勇者かよ?

雪音クリスは勇者である、うん、売れそうだな。

 

「大方、コイツを取り返しに来たみてえだがな?もう遅せえって事を教えてやるよ!」

 

「は?」

 

「あたしとコイツの間にはもう子供が出来てるって事だよ!」

 

おい!!バカ!!やめろ!!

間違った性知識をひけらかすな!

ドヤ顔で自己主張の激しい一部を強調してんじゃねぇよ!

今の立花に冗談が通じない事くらい見りゃわかんだろ!?

見ろ!立花がプルプル震えてんじゃねぇか!

 

「誘拐されたって聞いて…心配して…一刻も早く助けなきゃって思って…特訓までして来てみれば見ず知らずの美少女とイチャコライチャコラした挙げ句子供?」

 

「お、おい立花?落ち着け?な?」

 

「ふ!ざ!け!ん!なぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

~Balwisyall Nescell gungnir tron~

 

「おまっ!?このタイミングで聖詠とかっ!?」

 

案の定、俺も強制的にシンフォギアを纏わされる。

 

「ちょせえ!!」

 

雪音?お前、今あの痴女鎧持ってねぇだろ!?

 

~Killter Ichaival tron~

 

は?聖詠?

そして、雪音は赤いシンフォギアを身に纏う。

 

「ヘッ!あたしに自分から歌を歌わせたのは八幡、お前が初めてだよ!こんな気持ちで歌うなんて、初めてだ!」

 

いきなり名前呼びとかぼっちに高度な対応求めんなよ!

距離詰めて来るの速すぎね?

縮地かよ?

 

「てめえみてえなどんくさい奴に後れを取るあたしじゃねぇよ!」

 

もうやめて!ハチマン何でもするから…

 

「『どんくさい』なんて名前じゃない」

 

「私の名前は立花響、15歳」

 

「誕生日は9月の13日で、血液型はO型」

 

「身長はこの前の測定では157cm、体重は、()()()()()()()()()教えてあげる」

 

「趣味は人助けで、好きなものはごはん&ごはん」

 

「後は、彼氏いない歴は()()()()()年齢と一緒」

 

立花さん?そういう自己紹介を淡々と鷹揚無く語るの怖いのでやめてくれませんかね?

 

「よし、これで遠慮無くオハナシ出来るね?」

 

まさか、オハナシってオラオラですか?

ほんと俺が悪かったんで勘弁してもらえませんかね?

 

「ハッ!ポッと出があたしの旦那にちょっかい掛けてんじゃねぇよ!!この泥棒猫!」

 

雪音さん?いい加減煽るのやめようね?

後、いつ結婚したの?

 

あぁ、君の性知識だと子供=結婚だね…

え?お前もしかして命令された時点でよくわからん男と結婚するつもりでいたのかよ…

 

「じゃあ、二人とも、覚悟はいい?」

 

良くないので帰っていいですか?

駄目?デスヨネー…

 

「最速で、最短で、まっすぐに、一直線に、この想いを伝えてあげるね?」

 

立花さん?満面の笑顔ですけど目がちっとも笑ってませんよ?

 

***

 

立花からお仕置き(かなりマイルドな表現だよ、思い出させんな)を受けて、雪音と俺は二人揃って正座させられている。

雪音はこの結果が不服らしく、「チクショウ、何であたしがこんな奴に…」とか呟いている。

君も懲りないね?

 

立花の後ろにはいつの間にか現れた小日向が心の底からといった笑顔でこちらを見ている。

お前何だよ?その笑顔?この2年の腐れ縁だがそんな笑顔初めて見るぞ?

 

「で?ハチ君、実際は?」

 

「そのような事実はございません」

 

「ど、どういう事だよ!?あたしはお前と一緒に"寝た"から"子供"が出来てるんじゃねぇのかよ!?あたしとは"遊び"だったって言うのか!?」

 

雪音さん?立花さんがキーワードに反応してピクピクしてるから少し黙ろうか?

 

「あー、その何だ、小日向、ちょっといいか?」

 

「なあに?八幡?」

 

君、ほんとさっきからご機嫌だね?

何かいい事あった?

 

「何でそんなご機嫌なんだよ?」

 

「良かったじゃない、かわいい彼女が出来て」

 

コヒナタス、お前もか!?

この立花が好きすぎるガチユリ娘め!

まだ俺の事を立花に寄り付く悪い虫だと認識してやがるな?

悪い虫は間違ってねえが寄り付いた覚えはねぇよ!!

 

「あんなのは一時の気の迷いだ。本物じゃねぇよ」

 

「でも八幡なら、誤解を解く必要はない。間違いだろうが解は出ているからって言うんじゃない?」

 

「ぐっ、ああ言えばこう言う奴だな」

 

「それは八幡にだけは言われたくないよ…」

 

「それより、その、雪音なんだが、情操教育が幼稚園で止まってるみたいなんだわ。すまんが正しい教育をしてやってくれんか?」

 

「報酬は?」

 

「ふらわー3回」

 

「5回、響の分も含む」

 

ぐっ、足元見やがって…

 

「…わかった、頼む」

 

「うん。それじゃあ、待っててね。雪音さん、ちょっといいかな?」

 

「あん?んだよ?それとあたしはもう雪音じゃなくて比企谷だ」

 

…不意討ちでぼっちのメンタル削るのやめてくれませんかね?

 

***

 

小日向から説明を受けてる間、雪音は赤面したり、目を丸くしたりの百面相だった。

ああいう素直なところはかわいいんだけどな。

 

「ハ、チ、君?」

 

「ひゃい!すいません!」

 

しかし立花といい雪音といいこの状況どうすんだよ?

収集つかねえぞ?

 

『命じた事も出来ないなんて』

 

『クリス、あなたにもう用は無いわ』

 

?何だ?スピーカーか?

この声、どっかで聞いたことある気がするんだが…

 

「フィーネ!?そんな!?」

 

フィーネ?それが黒幕の名前か…

 

『何処へなり、好きなところに行きなさい、ここから生き延びれたなら、ね?』

 

その言葉を皮切りに大量のノイズが現れる。

 

まずい。ここには小日向がいる。

シンフォギア装者が3人いるとは言え、小日向を守りながらでは分が悪い。

 

そんな時だった―――

 

―千ノ落涙―

 

辺りを埋め尽くしていたノイズが天から降る剣に一掃される。

 

「立花、小日向、無事か?」

 

そこには、以前のようにすぐに折れてしまいそうな儚さは鳴りを潜め、力強く、凛として立つ風鳴翼の姿があった。

 

その姿があまりにも絵になっていて、思わず目を奪われてしまったのであった。




G以降クリスちゃんファンの皆さまごめんなさい
どうしても無印のドロドロ依存ガールの方のクリスちゃんが書きたかったんだ…

ビッキー渾身の叫びは1期12話ラストをイメージして頂ければ(笑)

短い上になかなか話が進みませんが、楽しんで頂けていれば幸いです。
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