出張中でスマホで書いてるので、誤字とかあったらすみません。
キャロルと一緒に外に出る。
対峙するのは…
「小日向…」
小日向未来がただ1人立っていた。
小日向は無言で構える。
「ハッ、お前1人で充分という事か…舐められた物だな!!シンフォギア!!!」
キャロルが手を翳す。
炎の激流が小日向を襲うが、小日向はそれを難なく避わす。
「八幡…あの子を倒したのは私。言い訳はしない。どんな罵りも受ける。だから、帰ってきて!」
小日向が俺に向けて言葉を投げかける。
そうか…こいつがガリィを…
しかし、元々俺に小日向を責める権利など無い。
それに、こいつは何か勘違いをしている。
俺は俺の意志でキャロルの側にいるのだ。
なおも小日向は続ける。
「八幡がいないと、響は歌えない…みんなも…私じゃダメなの、ダメだったの…だから、お願い!!」
なるほど、こいつ1人なので陽動かと思ったが、どうやらそうではなく、こいつ1人しか戦えないのだろう。
こちらにとっては好都合だ。
「キャロル」
「なに?パパ」
「あいつの気を逸らしてくれ。その隙に俺がこいつをあいつに打てば障害はクリアだ」
アンチLiNKERを取り出す。
「うん、わかったパパ」
名残惜しいが、キャロルの手を離す。
「あっ…」
どうやら、キャロルの方も名残惜しかったようだ。
しかし、今は小日向を排除するのが先だ。
「八幡!!」
小日向が俺に向かってくるが…
「お前の相手はオレだ!」
キャロルが行く手を阻む。
「邪魔しないで!抜剣!!」
小日向のギアが漆黒に変わる。
それだけ、本気だと言う事だろう。
キャロルを心配しつつ、背後に回り込むため、走る。
あのギアの小日向は危険だ。
一刻も早く決着を着ける必要がある。
「イグナイトか、ならばオレも本気を出そう。来い!ダウルダブラ!!」
キャロルが琴のような鎧を召喚し、身に纏うと…
みるみるうちに大人の姿に成長していた。
……バインバインはマジだったのかよ…
***
――閃光――
「ヘルメス・トリスメギストス!チッ、これもダメか…まったくやりずらい!」
キャロルと小日向の激戦は続く。
どうやら、あのギアの力は錬金術に対しても有効なようだ。
何とか、小日向の背後に回り込めたのはいいんだが、戦闘が激し過ぎて近付けない。
一瞬でも動きが止まってくれたら何とかなるんだが…
「臍下あたりがむず痒い!オレとパパの幸せを邪魔する禍根はここでまとめて叩いて砕く!!」
キャロルが琴のような糸を弾くと、旋律と共に4つの紋章が同時起動する。
四大元素の錬金術の同時起動…
凄まじいエネルギーが小日向を襲うが…
――漆黒――
小日向が黒く輝く光を放つ。
何だ…あの技は…
黒い光はみるみるうちにキャロルの術を飲み込み、キャロルに向かって襲いかかる。
キャロルが気がかりではあるが、技を打って硬直している今しかチャンスは無い。
俺は全力疾走で小日向に向かい、小日向を拘束しようとするが…
「八幡!?離して!」
小日向が暴れる。
拘束の時に抱き締めるような形になってしまい、その…暴れられると色々と当たるのだ…
しかし、最大のチャンスだ。
なんとか、アンチLiNKERを打たないと…
なおも小日向は暴れるため、ついには向かい合って抱き締める形になってしまう…
「あっ…」
小日向が顔を真っ赤にする。
ん?少し大人しくなったか?
「パパ!?何してるの!?」
キャロルが後ろで喚いてる。
どうやら無事だったようだ。
ひとまず一安心ではあるが、今は小日向を無力化するのが先だ。
俺はすかさずアンチLiNKERを取り出すが、さすがに何をされるか理解したようで、小日向の抵抗が激しくなる。
「八幡!お願い、やめて!!」
「チッ、大人しくしろよ」
………客観的に見たら絵面が酷いな…
どう見ても、ごうか…いやいやいや、ぼっちがそんな事する度胸無いからね?
しかし、こいつら揃いも揃って力強えな…
俺も割と空いてる時間に筋トレとかしてんのに、全然勝てないんだけど…
「やめ…むぐぅ!!!!?」
あっ…………
激しく抵抗する小日向と押さえつけようとする俺…
揉み合いになって倒れた拍子にその……唇が触れ合ってしまう。
俺…今勝っても確実に死ぬんじゃないですかね?
しかし、予想に反して小日向の抵抗はみるみる弱くなり、何故か目を閉じている。
アレ?ナニコレ?まぁ、チャンスなのは間違いないか…
俺はまったく抵抗しなくなった小日向の首筋にアンチLiNKERを打ち込んだのであった。
***
「色々と言いたい事はあるけど、パパ!まずはオレ達の勝ちだ」
ぶすっとしたキャロルがそう言う。
いや、あれは不可抗力だからね?
「むぅ、パパ、帰ったらオレにもして貰うからね?それ以上の事も!」
キャロルが頬を染めながらそう言う。
今は大人の姿なので、色々とヤバい。
これは、大人の階段登っちゃうお誘いなんじゃねぇの?
普段の俺なら、間違いなく、勘違いだと決め付けるだろう。
しかし、キャロルの好意に関しては疑いようも無いため、俺も…
「うす…」
とだけ答える。
ヘタレ?何とでも言え。
「パパはどっちの姿がいい?」
おそらく、顔が赤くなっているだろう俺に対して、キャロルが更に爆弾を投げてくる。
「い、いにゃ、キャ、キャロルにみゃかしぇる」
盛大に噛んだ。
ぼっちの俺にそんな免疫まったくねぇんだよ!
仕方ねぇだろ!
「そうか、じゃあパパはおっぱいが好きみたいだからこっちの方がいいかな」
………いや、それはその…まぁ、否定はしない。
俺だって男子高校生だからね?
「ではこの後、お楽しみの予定が出来たんでな!邪魔者には消えて貰おう!!」
キャロルが、ギアが解除され、気を失っている小日向に向けて四大元素の水の錬金術を放つ。
「馬鹿!やめろ!キャロル!」
気付けば、小日向に向かって走り出していた。
「パパ!?」
キャロルが慌てて叫ぶが、術はもう止まらない。
間に合え!間に合ってくれ!!
***
気が付くと、真っ赤だった。
あの後、何があったんだろう?
私、死んじゃったのかな?
だんだん、意識が覚醒する。
あの時、八幡にキ、キス…されて、それから、どうしたんだっけ?
完全に意識がはっきりする。
真っ赤なこれは、血だ。
でも、これは…この血は私のものじゃない。
「八幡!!!」
八幡のものだ。
八幡は私を抱き締める形で、あの子の術をその身に受けていた。
意識が無いらしく、みるみる抱き締める力が失われていく。
「パ…パパ…」
あの子が呆然と呟く。
やがて、八幡が糸の切れた人形みたいに崩れ落ちる。
嫌だ!ダメ!行かないで!
誰か…誰か助けて!
「パパァァァァ!!!」
あの子が叫ぶ。
自分の術だ、まともに受けた八幡が致命傷だと理解しているらしい。
「もはや、パパのいないこんな世界など要らぬ!全てまとめて消し去ってくれる!!」
あの子が激しい怒りと共に歌を歌う。
愛を、奇跡を呪う禍々しい歌…
でも、今の私にはどうする事もできない。
あの子の怒りのエネルギーが私に襲いかかる。
八幡…目を覚ましてよ…
いつもみたいに捻ねくれた理論であの子を救ってよ…
目の前まで来たエネルギーに最期を悟り目を閉じる。
…
……
………?
「遅くなってゴメン!未来!!」
「ひ…び…き、みんな!」
私の前に、響、翼さん、クリス、マリアさん、調ちゃん、切歌ちゃんが立ってあの子のエネルギーを受け止めていた。
「苦労をかけたな、遅れた分は防人の剣が露を払おう」
「悪ぃ、未来は八幡を!フィーネなら何とか出来るかもしれねぇ!いや、絶対に何とかしてくれる!!」
「ここは私達が死守する!」
「力の見せ所デスよ!!」
「もう二度と失わせない!!奇跡だって手繰り寄せてやるわ!!」
弱気になるなんて、私はどうかしていたみたい。
そうだ、諦めない!諦めてなるものか!!
「未来さん!こちらへ!!」
緒川さんが車で駆け付けてくれる。
待ってて、みんな!
八幡は絶対に助けてみせるから!!
という訳でクライマックスです。
八幡はどうなってしまうのでしょうか?
そのあたりはまた、次話で書いていきます。