なかなかにリアルの生活が安定せず、不定期更新ですみません。
久しぶりの番外です。
久しぶりなので書き慣れてるもので…
秋…明日から京都に修学旅行という事で家で準備をしている。
現状を説明すると、何故かサーヴァント達は憑いて来る気満々だし、海老名さんに告白したい戸部と戸部から告白されたくない海老名さんの相反する依頼を両方クリアしなければならないという厄介極まりない状況である。
はぁ、ほんとどうすんの?コレ…
しかしながら、全く楽しみが無い訳でもなく、旅先の宿は戸塚と同室である。
もう一度言おう。
戸塚と同室である。
戸塚と旅行で同室とか、これはもう新婚旅行と言っても過言ではないのではないだろうか。
材木座?誰それ?
そんな名前の人は知らないってエ◯マンガ先生も言ってたぞ?
そもそもあいつクラス違うから同室ではないしな。
確実に自分のクラスに溶け込めず、俺達の部屋にたむろするだろうが…
「むう…またマスターがさいちゃんの事考えてる気がする」
バーサーカーさん?
ナチュラルに心読むのやめてくれる?
しかし戸塚だぞ?
色々と心の準備をしとかないと俺の理性が耐えられないよ?
最悪泊まるんじゃねぇぞ…って某散る事の無い鉄の華の団長宜しく道半ばで倒れてそのまま警察のお世話になっちゃう可能性まである。
「響?こういうのは優しく見守るのも大事なんだよ?」
俺が妄想にトリップしてるとキャスターがニッコニコの笑顔でそう言う。
振り返るとあいつの目があるんだ。
すげえよ、
あの目の前では最高にぼっちでコミュ障な比企谷八幡じゃないといけねぇんだ。
色々と乗ってはみたがこれはダメだな…
最終的に原作通り希望の華咲かせる未来しか見えねぇわ…
しかし、サーヴァントの誓約無視のフリーダムでこんだけ俺を警戒してんのに実力行使してこないあたり、こいつも訳わかんねぇな…
なんかペナルティでもあるのかね?
今度監督役の方のアラサーに聞いてみるか…
教師の方のアラサーは…早く誰か貰ってあげて!
「しかし、ジッサイゆゆしき事態デスよ!」
「偉いな、アサシン。ゆゆしきなんて言葉知ってたんだな」
「エヘヘェ…って絶対バカにしてるデスよ!!」
いや、だって…ねぇ?
君の学力考えるとそう思うのも仕方ないよ?
「そう…マスターが間違いを起こさないように私達が24時間監視する必要がある」
ライダーさん?
その発言はどう聞いてもヤンデ…
どこの後方警備担当ですかね?
「もちろん、マスターに拒否権なんてもんはねぇよな?」
アーチャーまでハイライトさん何処に置いてきたのかな?
早めに職場復帰させて貰える?
「何、私達にも意地があるのだ、マスター」
「ええ、そうよ」
セイバーとランサーまでどうしたの?
なんか鬼気迫る勢いだけど…
「「サーヴァント以前に女として男に負けるのは嫌!」」
まぁ、気持ちはわからんでもないが、戸塚の前に性別なんて言葉は無意味だから未来永劫控えてくれる?
そもそも俺の戸塚愛は無償の愛なので、君たちの考えているようなやましい関係はあり得ないのだが…
しかし、約1名だけ妙に静かだな…
「ん?話は終わったか?」
今まで無関心を通してきたちみっ子が呆れ気味に聞いてくる。
「アヴェンジャー、貴女はマスターがよりによって男に盗られてもいいとでも言うのかしら!?」
ランサーさんが食いかかる。
いや、取るとか取られるとか俺は物かよ…
あっ、そういや部長曰く奉仕部の備品扱いでしたね…
「お前は馬鹿か?まず夫の浮気を警戒するより、己の魅力で夫の目を他に行かせないように振る舞うのが良妻という物だろう?ま、正妻はオレで確定だろうから格が違うのも致し方無しか」
「んなっ!?」
さっきから黙ってると思ったらそんな事考えてたのかよ…
ほんと、最初だけすごい嫌々ですみたいな態度だったのは何だったの?
なんか最近すっごい露骨にアピールしてくるようになったけどそんな好感度上がるイベントあったか?
誰が言ったか、女の思考回路は複雑怪奇で訳わからんとは、全く以てその通りである。
元々コミュ障でぼっちの俺には一生わからないのであろうと素直にそう思う。
…しかし、そんな俺にでもわかる事ぐらいある。
今の状況がかなりヤバイって事だ。
おい!ライダー!流石に宝具はシャレにならんからやめろ!!
***
あの後、荒ぶるサーヴァント達を諫めてベッドに横になった頃には、2時を回っていた。
その上、また相も変わらずライダーやアサシンが布団に侵入してこようとするのを阻止していたため、全くと言っていい程寝ていない。
オマケに目が覚めたら床で寝ていて、自分のベッドでアーチャーがダイナミックな格好で寝ていた時の驚きはしばらく忘れる事が無いだろう。
アイエエエ!?ナンデ!?アーチャーナンデ!?とか、こいつマジで寝相悪いな、とか色々とツッコミたいところではあるのだが、とにかく床で寝てたせいで身体の節々が痛え…
その上、新幹線の席こそ戸塚の隣だが、周囲を由比ヶ浜達リア充グループに囲まれて全く当たり障りの無い毒にも薬にもならん話題に侵略されているので正直眠気がヤバイ。
戸部がべーべーうるさいのが唯一の眠気覚ましだ。
やべ、戸部がトイレに行った途端に眠気が…
「八幡、凄く眠そうだけど大丈夫?」
天使かな?いや戸塚でした。
「京都までまだまだだから、少し寝てたら?着いたら起こしてあげるよ」
天使でした。
やはり俺は戸塚を愛するしかない事がここに証明されてしまったのである。
そんな事を考えていたのも束の間、前日の無駄な疲労もあり、早々に意識を手放してしまったのであった。
***
ようやく京都に着く。
まぁ、後半ずっと寝てたからようやくも何も無いのだが。
新幹線で寝た事もあり、少し体調は回復したのだが、由比ヶ浜は何故か機嫌悪いし、海老名さんは興奮状態だし訳がわからん…
サーヴァント達もキャスターとアヴェンジャー以外由比ヶ浜と同じ状態だ。
キャスターは相変わらずニッコニコだし、アヴェンジャーは青い顔して『バカな…向こうの方が正妻だっただと…み、認めるものか!?』とか訳わからん事を言っている。
戸部は戸部で「ヒキタニ君マジっべーわ」とか言ってうるせえし、戸塚は少し恥ずかしそうに苦笑いだ。
ほんと、俺が寝てる間に何があったの?
「あぁ…あんた、ずっと戸塚の肩に寄りかかって寝てたから海老名がずっと騒いでたわよ」
川越だったか?なんか違うな…
川…川…川なんとかさんがぶっきらぼうに教えてくれるのだが…
な…なん………だと?
そんなイベントが発生していたのに俺は何故寝ていたのだろうか!?
いや、寝てねぇと発生しないイベントだけども。
これはもう戸塚ルート一直線なんじゃないですかね?
いやルートって何だよ…
そんな物が
この期に及んで、咄嗟とはいえ、まだそんな言葉が内から出てくる自分に心底嫌気が差すのであった。
あぁ、そういや川崎だったわ。
***
清水寺の舞台を見学している時の事。
「ハポン…八幡よ!」
うわぁ…まためんどくさいのが来やがった…
『あ、剣豪将軍デス!』
『
おい、中二病が感染るから自分の技に変なルビ振るのやめなさい。
しかし、精神年齢が近いせいかこいつらは割と材木座を受け入れてるな…
アーチャーとか露骨に嫌そうな顔してんのに…
アレ?ランサーさんの目が心なしかキラキラしてるような…
『何!?剣豪将軍とは聞き捨てならんな!是非とも手合わせ願いたいものだ!』
やめてあげてください死んでしまいます。
「んだよ、材木座」
「ムハハハハ!見損なったぞ八幡!それでも我の片腕か!?」
「人違いです。それでは」
「ま、待ってくれ!八幡!今見捨てられたら我、泣くぞ!」
脅し文句が最高に情けないけど、やはりそこはぼっち。
他のぼっちが嫌がる事を的確に突いてきやがる…
はぁ…めんどくせぇ…
「んで?なんなんだよ?」
俺が嫌々ながらそう聞くと妙にテンション高い答えが返ってくる。
「何、ここは京都でしかも寺だ。ここならば我の小説のネタ集めも捗るのではないかと思い助手の八幡に声を掛けた次第だ」
はぁ…なんでこいつは自分のグループからハブられたと素直に言えんのかね?
俺は寺観光は静かにやりたいんだが…
「戸塚、いいか?」
「うん、材木座君ならボクも歓迎だよ」
やはり戸塚の神格を高めてしまうだけだったようだ。
もはや、寺というパワースポットでここまでの神格を発揮する戸塚は現人神として讃え奉られるべきじゃないのか?
そんな事を考えていると…
『響、ここの清水寺の舞台はかなり高いでしょ?だから昔から思い切った事をする事を『清水寺の舞台から飛び降りる』って言うんだよ?』
キャスターがバーサーカー向けに観光説明というか語源講習をしていた。
それだけならまだいいんだが…
『そうなんだ!やってみる!とぉっ!』
………マジでやる奴初めて見たわ…
いきなりの事でさすがのキャスターも目を白黒させている。
そこにシビれもしないし、憧れもしないが、さすがバーサーカーさんである。
当の本人は飛び降りた後、猛スピードで駆け上がってきたかと思うと俺の前に立って
「好きです!私と結婚して下さい!」
とかデカイ声で宣う。
ん?デカイ声………?
バ、おま、実体化!?
「はははは八幡、どどどどういう事だ!わわわ我、聞いてないぞ!?」
「は、八幡!?」
おい!どうすんだよ!コレ!?
ていうか、他の連中!まずは、次々に飛び降りるのをヤメロ!
やべっ!騒ぎを聞き付けた由比ヶ浜とか結婚というキーワードに反応した餓えた狼とかめんどくさい奴らがこちらに向かってきているのが見える。
アレ?川中だったか?川…川…川なんとかさんまでなんか怒ってる雰囲気でこっち向かってきてるんですけど…
え?今日ってもしかして俺の命日ですかね?
アホの娘由比ヶ浜はなんとか誤魔化せたとしても、あの独神と川西は無理だろ…
「すいません、ウチの子が迷惑かけて」
もはや打つ手なし、あわやという所でその場を収めたのは、意外にも物陰で実体化したであろうガチユリであった。
「この子、おっちょこちょいなんで、片想いの人と見間違えたみたいです。ほら、響行くよ」
その一言で周囲でざわざわしていた観衆が散り散りになっていく。
はぁ…助かった。
今後もこういった心臓に悪い事は控えて貰いたいものである。
無理かな?
無理なんだろうなぁ…あっ、そういや川崎だったわ…
確実に来るであろう未来の心労に今から溜息を吐くしかないのであった…
そしてそれ故に、人間観察が得意なぼっちともあろうものが、ギャラリーの一人の言葉を聞き逃してしまっていたのであった。
「あれは………響様?」
という訳で久しぶりに書きました。
もはやどんどん隠し切れなくなってきていますね。
最後のセリフは一体誰なんでしょうね?(笑)