ぼっちが人前で歌などハードルが高すぎる   作:祥和

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九話の展開を思い付いてないとかでは無いのですが、タイミング的にここに入れるのが丁度いいのと、読んで頂いている皆さまへの感謝も兼ねて

では、駄文ですがお付き合いください。


幕間 比企谷小町の休日

朝、お兄ちゃんを起こす為にお兄ちゃんの部屋に行く。

 

「お兄ちゃん!朝だよ?」

 

ベッドを覗くと、寝息を立てる山が2つ。

 

はぁ…またクリスお義姉ちゃんが忍び込んだんだね…

何でも、お兄ちゃんが誘拐されてた間、毎日一緒に寝てたので、癖になってしまったらしい。

お兄ちゃん…不能とかじゃ無いよね?

 

「おう、おはよう小町…ってまたかよ…」

 

最初の方こそ、あり得ないくらいキョドってたけど、最近では馴れた物である。

 

「うーん、おはよ、八幡」

 

お義姉ちゃんは寝相がかなり悪いせいか、衣服がかなりはだけている。

端から見るとどう見ても事後なんだけど、お兄ちゃんの反応を見る限り、多分何もして無いんだろうなぁ…

いちおう、カマだけかけとこうかな?

 

「お兄ちゃん?昨日はお楽しみでしたね?」

 

「小町ちゃん?何もして無いのわかってて聞いてるよね?」

 

チッ!バレてたか。

 

「それより、朝ご飯出来てるよ?」

 

「兄の無実をそれよりで済ませちゃうのはお兄ちゃん悲しいけど、わかったよ。雪音は早く服直せ」

 

「?あたしは別に八幡相手なら恥ずかしくねぇから構わねぇぞ?」

 

「俺が構うんだよ…」

 

お義姉ちゃんは生活面は色々とだらしない部分が多いけど、容姿と仕草はアイドルと言われても納得できるくらいに可愛い。

…これで手を出してないとか、お兄ちゃん本当に不能とかじゃないよね?

小町心配になるレベルだよ?

 

ただ、お兄ちゃんからしたら決定的な不満がお義姉ちゃんにはあるので、甥っ子か姪っ子の顔を見るにはまだまだ道のりは長そうかな?

お義姉ちゃんが問題を改善した結果、お兄ちゃんから離れちゃうかもだしね。

でもでも、小町だけは最後までお兄ちゃんの味方だよ?

 

***

 

「あ、今日は小町出掛けるから、お昼は適当に出前でも取ってね?お兄ちゃん」

 

「おー…どこ行くんだ?」

 

「響さん未来さんと買い物」

 

「そいつらと一緒なら安心だな。ノイズが出たら立花から離れないようにな」

 

ノイズに関しても一時期に比べて全然と言っていいほど出なくなったので、大丈夫だと思うけどね?

…ノイズと言えば、それ関連でお兄ちゃん何か隠してそうなんだよなぁ…

まぁ、話していい事なら話すだろうし、知らないふりしといてあげますか。

 

そんなことを考えてたら、またお義姉ちゃんのお皿が大惨事になっていた。

テーブルマナーもきっちり覚えてもらわないとね?

多分お兄ちゃんをダシにすればがんばってくれると思う。

 

「それじゃ、小町は行ってくるね?」

 

「おー、行ってら」

 

「あ、お兄ちゃん?小町、夕方くらいに帰るからお義姉ちゃんとイチャイチャするならそれくらいまでにしといてね?」

 

「いいからさっさと行けよ」

 

うーん、否定しなくなっただけ進歩かな?

 

***

 

「それじゃあ、第4回雪音クリス対策会議を開催するよ」

 

響さんがそう宣言する。

実際、お兄ちゃん関連でクリスお義姉ちゃんを警戒してるのは響さんだけで、未来さんと小町は巻き込まれただけだ。

むしろ未来さんはクリスお義姉ちゃんを応援してるしね。

 

しかし、最初はこの二人のどちらかがお兄ちゃんとくっつくと思ってたけど、誘拐犯の自称嫁を連れてくるとはわからないものだね!

まぁ、未来さんは恋愛感情は無さそうなんだけど、小町以外でお兄ちゃんを一番理解してるのは間違いなく未来さんだったりする。

ちょーっと小町が後押しすれば、意外にあっけなくくっつくと思うんだよなぁ。

失敗した時が怖すぎるので出来ないけど…

 

「じゃあ小町ちゃん、標的の直近の行動は?」

 

「夜は相変わらず、お兄ちゃんの寝室に忍び込んで寝てるみたいです」

 

「小町ちゃん?何度も聞くけど、それ、何とか出来ないのかな?」

 

響さん…怖いからハイライトを職場復帰させてください。

 

「こ、小町が止めようにも、お兄ちゃんの部屋に鍵が無いので難しいです」

 

「響?小町ちゃんに言っても仕方ないんじゃないかな?」

 

「むぅ…それはそうなんだけど…」

 

小町も響さんの事は他人とは思えないので、できる限りは協力したいけど、クリスお義姉ちゃんも好きなので立場的にはあくまで公平なのです。

 

響さんの場合は、いいとこ妹扱いなので、まずはそこを改善しないと難しいだろうなぁ…

ほんと我が兄ながらめんどくさいお兄ちゃんだなぁ…

 

「それで、何か標的に対抗する具体的な案は無いかな?」

 

「八幡次第だと思うよ?実際、クリスに押され気味だから難しいんじゃないかな?」

 

未来さんはあくまで諦めろってスタンスで行くみたい。

小町はできる限り応援したいけど…

 

「未来?あくまで非協力的な態度を取るなら私はこれから未来の事をこひ…」

 

「響を女性として認識させるのが第一だと思います!」

 

反応速いなぁ…

コンマ2秒無かったんじゃない?

たぶんだけど小日向さんって呼ぶと言おうとしたんだろうなぁ…

 

「で、具体的な案は?」

 

「今までのようにベタベタするより女性的な仕草で責めるのが効果的です!八幡がそういうのに弱いのは翼さんで実証済みです!」

 

「でも、それだと翼さんの焼き増しでしかない…まだあるよね?」

 

「くっ…!響に合うやり方だと…直接好意を伝えるのが…最も…効果…的…です」

 

「そうだね?敵も猛攻を仕掛けてきてるから、私も戦わないとね?」

 

「響!考え直して!?」

 

「未来?」

 

「私は響に戦って欲しくない。だから響が戦わなくていい世界を作るの。」

 

「だけど、未来?こんなやり方で作った世界は、あったかいのかなぁ…?」

 

「私は響を戦わせたくないの」

 

「ありがとう…だけど私…戦うよ!」

 

ちょっと会議が白熱して来たね。

そろそろ止めないとね。

 

結局、告白は響さんが最終的にヘタれたので、見送りになった。

やっぱり女性として認識させるとか以前に未来さんをどうにかしないと難しいんじゃないかな?

 

***

 

響さん、未来さんと別れ帰り道、家の手前で目の前を走っていたバイクが急に止まる。

 

「君は確か比企谷の妹の…」

 

「小町です。翼さんですよね?」

 

テレビやライブで何度も見てるけど、本当に綺麗な人だなぁ…

お兄ちゃんと知り合いというのがいまだに信じられない。

 

「あぁ、比企谷の妹ということは、私にとっても妹のようなものだ。何かあれば気軽に連絡してくれ。これはプライベートの方だ」

 

そう言って、手書きの連絡先が追記された名刺を受け取る。

 

「また、ラーメンを食べに行こうと比企谷に伝えてくれ」

 

そう言って、翼さんはまたバイクで走り去っていった。

うーん、好意はかなり高いけど恋愛感情はまだ無さそうって感じかな?

今をときめく歌姫とかなり近い位置にいるってだけでも凄いんだけどね。

 

果たして小町のお義姉ちゃんの座を勝ち取るのは誰になるのかな?

パッと見はクリスお義姉ちゃんが一番有利だけど、お兄ちゃんの性格的には翼さんがどストライクな気がするしなぁ…

…響さんはまずは未来さんを説得しないとね…

 

などと考えながら帰路についたのでした。




初の幕間ということで小町視点からの装者達をお送りしました。

途中のダイナミック夫婦喧嘩はかなりのフライングですが(笑)
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