やはり俺の社畜物語は間違っている。   作:雪楓❄️

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番外編:15

side一色いろは

 

シュルルルルル!

 

ザシュッ!ザシュッ!ザシュッ!

 

毎度お馴染みシャボンカッターが吸血鬼達を切り裂き、煙に変える。

大分動きが良くなりましたけど、調子に乗る癖は要改善ですね。

 

シーザー「ふん!いくら屍生人よりも強い吸血鬼だからと言って、波紋とトリオンの敵じゃあない!」

 

だから背後に隙が出来るんです。

 

吸血鬼「貰ったぜぇ!」

 

ザシュッ!

熊谷さんの弧月がシーザー君の背後から来た吸血鬼を切り裂く。

一応、美味しいところは譲りましたが、わたしのハウンドも役に立ちましたからね?

 

シーザー「ありがとうございます!熊谷さん!」

 

熊谷「順調だからって油断しちゃダメだ。順調だからこそ、警戒しなくちゃね。勝って兜の緒を締めろって言うだろ?」

 

まるで姉ちゃんのような人だな…惚れそうだ。

でも……

 

シーザー「熊谷さん!那須さんは…」

 

熊谷「由比ヶ浜をサポートしているよ。あの子も危なっかしいからね。シーザー、あんたと由比ヶ浜は那須隊の指揮下に入りな。あんたは玲のバイパーの特訓を思い出してシャボンで戦うんだ」

 

シーザー「はいっ!ビッツロール・トパーズ!」

 

どごぉん!

 

シーザーは横から来る吸血鬼の頭を殴る。すると、吸血鬼の頭は圧縮されていき、密度に耐えられなくなった頭が潰れる。

 

熊谷「北○神拳のようなスタンドだね…。敵はスタンド使いじゃないから、ゴーグルは要らないと思ったけど、訂正するわ…巻き込まれたら終わりだもの。やっぱりあんたら、ブラックトリガークラスだわ…」

 

同意見です…。まさかの○斗で来ましたか…。

刃○の花○をイメージしてたのに…。

 

シーザー「袖の白雪のようなバカげた力は無いですよ?」

 

熊谷「触れられたら終わりという意味じゃ、どっちもかわらないわよ」

 

俺と熊谷さんは背中合わせになりながら、互いに共闘する。

こっちは大丈夫みたいですね。

結衣先輩の方は…?

 

結衣「少しでも確実に拳を当てるように動く!」

 

那須「右よ!由比ヶ浜さん!」

 

結衣「はい!」

 

R・T「うわああああああ!」

 

ドバババババババババ!

 

成長したとは聞いていたけど、ザ・ワールド並みじゃ無いですか…。

 

結衣「凄いよ!あたしのact3!」

 

R・T「動きを止めないで下さい!次々と来てます!」

 

結衣「分かってるよ!アステロイド!」

 

タン!タン!

模擬戦の時とはまるで違います。スタンドにおんぶに抱っこじゃないですね。

だけど、結衣先輩のトリオン量は本来、戦闘員として入隊できるレベルじゃない。

 

シーザー「由比ヶ浜先輩!コォォォォォ…はっ!」

 

シーザーが結衣先輩にトリオン補給する。

ズルく無いですか?トリオン回復って。

 

那須「バイパー!」

 

二人が重なったところに来る吸血鬼達。それを那須さんのバイパーが二人を避けて吸血鬼達を破壊する。

 

吸血鬼「ギャアアアアア!」

 

本当にトリオンって波紋と同じように吸血鬼を倒す力があるんだね。

 

めぐり『いろはちゃん!柱の一族らしきエネルギーの大きいのが向かったよ!』

 

いろは「了解です。はぁ!アステロイド!」

 

バババババババババ!

 

警戒していた大物が来たからにはわたしも本格参戦しますよ?

 

結衣「いろはちゃん!」

 

いろは「大物が来ます。恐らく柱の一族!」

 

わたしの援護射撃で多数の吸血鬼が倒れる。

 

ワムウ「神砂嵐!」

 

シーザー&結衣「逃げて!」

 

シーザー君は那須さんを、結衣先輩はわたしをスタンドで掴んで横に飛んでくる旋風を回避する。

危なかった…あんなのを食らっていたら本体ごとやられていた…。

 

シーザー「ワムウ……ここに来てまたお前か…」

 

こいつがワムウ…。映像で見た通りの柱の一族。

 

ワムウ「ぬ?俺を知っているとは…貴様は向こうの世界の者か?」

 

シーザー「さあ……な!」

 

シーザー君はビッツロールでワムウを殴る。しかし、それは避けられた。

これで決まれば良かったのに…。

 

ワムウ「見えない攻撃が飛んで来た…トリガーか?」

 

シーザー「スタンド使いじゃあないのに何故避けられた…」

 

ワムウ「闘気で分かった…その力、是非とも物にしたい」

 

シーザー君を吸収させません!援護射撃です!

わたし程度のトリオン量では目眩ましが限度ですけど!

 

いろは「やらせません!バウンド!」

 

ドバババババババババ!

 

わたしはハウンドを発射する。しかし、ワムウは手に纏った風でトリオン弾を弾く。

 

ワムウ「この程度の攻撃など通用せぬ。舐められたものだな」

 

結衣「リバース!」

 

R・T「はいっ!うわああああああ!」

 

ワムウ「ぬううう…」

 

音速のリバースの拳がワムウに迫るけど、ワムウは自分に風砂嵐を当てて後退して避ける。

惜しいです…一発だけかすり(・・・)ましたけど、避けられてしまいました。

それに、力が増した分、リバース・ダウンの射程は下がっています。

世の中上手くは出来てないですね。

 

シーザー「シャボンカッター!」

 

シュルルルルル!

 

シーザー君がシャボンカッターを投げるけど、一発腕にかすっただけで全て風に阻まれる。

 

ワムウ「ぬぅ!何だこのカッターは…少し触れただけでダメージが……これは…伝説の波紋?」

 

ワムウは自身の腕から出る煙を見て驚く。

 

ワムウ「まさか伝説の波紋の戦士にこんなところで出くわす事になるとはな…お前達相手に姿を晒したままでは危険だ。姿を消させてもらうぞ」

 

ワムウは体から管を出し、そこから空気を出して徐々に姿を消していく。

 

いろは「これは……カメレオンの効果と同じ!」

 

結衣「大志君!波紋の気配は!?」

 

シーザー「俺はそこまで波紋のレベルは高く無いですよ!水がなければ……あれ?わかる……何で?いろは先輩!右です!ワムウに触れないで!吸収されます!」

 

狙いはわたし!?

 

いろは「逃げるんですよォォォ!」

 

グラスホッパーで大ジャンプした後にわたしはそのままスパイダーを起動させ、ジョセフさんのように適当な電線に引っ掻けてターザンのようにロープアクションをしました。

ハーミット・パープルのロープみたいな使い方の真似です!プライドが許しません。アーシスばかりがトリガーを上手く利用するなんて…。だったらこっちだってスタンドの使い方を真似するんですよ。

 

ワムウ「く……伝説の波紋の戦士…まずは貴様から叩かねばならんようだな!神砂嵐!」

 

ステルスを解除してワムウは大志君に神砂嵐を撃ってきた!でも、大志君はニヤリとする。

 

シーザー「その技は既に対策済みだ!俺の世界と同じように、自分の技を自分で食らえ!ビッツロール・トパーズ!」

 

ドアアアアアアアアア!

 

シーザー君はスタンド使いじゃなければスタンドにダメージを与えられない性質を利用し、竜巻の中にスタンドを突っ込ませ、そして…

 

いろは(あれは、ジョセフさんが先輩のアステロイドを跳ね返した方法の応用!?しかも、圧縮して更に密度が増している!)

 

凄い応用です!でも、敵もさるもので…。

 

ワムウ「何かを狙っているのは分かっていた!ならば、逆回転で相殺するのみよぉぉぉぉ!」

 

シーザー「何っ!」

 

逆回転の竜巻がシーザー君の跳ね返した竜巻を相殺する。僅かに圧縮した分だけダメージが入ったようだけど、致命傷には至っていないですね。惜しいです。

 

ワムウ「はぁ…はぁ…最終流法(ファイナルモード)渾楔颯(こんけつさつ)

 

ワムウは体の管から空気を取り込む。

やってきましたね…それを狙ってたんです!

 

いろは「それを…待っていました。ジョセフさんから聞いていましたから!那須さん!結衣先輩!トリオンをワムウに向けて撃つんです!命中率重視!ハウンド!」

 

那須「バイパー!」

 

熊谷「メテオラ!」

 

結衣「ハウンド!」

 

いろは「空気を取り込むと言うことは、波紋に似たトリオンも取り込むということ!ハウンド連続発射!いっけえ!無理無理無理無理!」

 

シーザー君、結衣先輩。見せ場は譲って貰います。プライドが許しません…。

柱の一族の退治は波紋の戦士の宿命であるように、ネイバー退治はボーダーの宿命です!それがボーダーのプライドなんですよ!

 

ワムウ「ゆううう!この程度のトリオンなどきかぁぬ!」

 

いろは「ならば、限界まで射ち続けるまでです!わたしがベイルアウトするのが先か!あなたが倒れるのが先か!根比べですよ!無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理!」

 

わたしはありたっけのトリオンでワムウに攻撃をする。

トリガーの一撃一撃は通用しなくとも、わたしのすべてのトリオンを体内に受けて無事でいられますか!?

無理ですよね!?

それに、あなたは既に勝ち目が無いんです。だって…

 

ワムウ「ぬぅ!何故だ…何故これしきのトリオンでダメージが…何故何をやっても上手くいかぬ!」

 

あなたはさっき…

 

結衣「リバースの拳が……当たっていた?」

 

シーザー「運を極限まで落とすリバース・タウン。当たれば無敵ですね……」

 

リバース・ダウンの攻撃を受けてしまってますから!

 

ワムウ「ぬおおおおおおおお!」

 

シュウゥゥゥゥゥ……

ワムウは自らの技の特性で体が崩壊する。倒したのは間接的に結衣先輩。わたしは体を張ってそれに便乗しただけ。

だけど、ボーダーのプライドは守られた……

 

いろは「ここまでのようですね……。もう…限界です。先輩あるところにわたしあり…それが誇りだったのに…こんな大事な場面で……後はお任せします…ベイルアウトです……」

 

わたしはトリオン供給限界でベイルアウトです。

先輩あるところにわたしあり。だけど、そんなことよりも守るべき誇りはある。

どうですか?アーシスの皆さん。これがボーダーです。

わたしを通してボーダーの意地を見るんです!

 

ワムウ…死亡

一色いろは…ベイルアウト(再起不能)

 

 

side雪ノ下陽乃

 

SH「トリオンブレードぉ!」

 

ザシュッ!シュウゥゥゥゥゥ……

 

シュトロハイム君の弧月を模したトリオンを纏ったメタルブレードが吸血鬼を切り裂く。そういう使い方をするかぁ…材木座君らしい応用ね。

斬った吸血鬼は煙となって消滅する。

だけど、欠点もある。抜刀している弧月やスコーピオンと同様にトリオンが駄々漏れになることね。

何でも都合よくはいかないものだなぁ。

生身でガンズ・アンド・ローゼズに変身した方が強いんじゃない?何か奥の手があるようね。

 

SH「我がスタンドのトリオンは世界一ぃぃぃぃ!」

 

勝鬨を上げるのは早くないかな…。

 

二宮「戦場で無駄に雄叫びを上げるバカがいるか。油断するなとリサリサに言われていただろうが。徹甲弾(ギムレット)

 

キイイイイイイン!

ドバババババババババ!

 

吸血鬼「GYAOOOOO!」

 

木虎「フォローする身にもなって下さい」

 

スパァァァァン!

 

ペットショップ「くえええええええ!(身内の恥を晒すなよ!)くえええええええ!(氷柱のミサイル(アイセクル・ミサイル))」

 

隼のペットショップちゃんにまで突っ込まれてるわよ?

 

SH「俺だって前世ではナチスを率いて吸血鬼をやっと倒せたというのにぃぃぃぃ!なんでこいつらは初めて吸血鬼と闘うのが初めてなのにこんなに動きが良いんだぁ!しかも二宮隊の隊服はなんだ!背広のスーツとかなめておるのか!アーシス隊の隊服なんてSPW財団の強化プロテクタースーツだぞ!エンブレムもSPW財団のロゴだし!背中のSPWとか要らんだろ!この世界に財団はないだろうがぁぁぁぁ!」

 

今、そこを気にするところなの!?

 

二宮「知るか。文句なら隊長のリサリサに言え。もしくはジョースターさんに。良いから敵を倒せ。通常弾(アステロイド)

 

二宮君、律儀ね。イチイチツッコミ入れてあげるなんて。私なら無視するわ。

 

木虎「頭の悪い相手が対戦相手の場合のチームランク戦みたいなものですよ。というか、下らないことでグダグダ言っている暇があるなら攻撃なり指揮なりしてください。ナチス将校の質が疑われますよ?」

 

木虎ちゃんはそう言って自分の隊の連携に戻っていった。道理ね。

と、また吸血鬼が来た。私もシュトロハイム君のフォローに回るかな?それにしても…

 

陽乃「ええい!しつこいわね!」

 

私は弧月を振るい、次々と吸血鬼をほふる!

だけど、次から次へと現れる吸血鬼の勢いは止まらない。

シュトロハイム君はまだ奥の手を出す気は無いみたい。

 

めぐり『来ました!ハルさん、敵の柱の一族です!』

 

そっか…これを待っていたのね、シュトロハイム君。

精一杯フォローするわよ。

 

エシディシ「ふん、情けない吸血鬼どもだ。トリオン戦士にこうまで良いようにやられるとは…」

 

あれはエシディシね。来るかもとはジョースターさんが言っていたけど、本当に来たわね。

 

陽乃「はぁ!」

 

ザシュッ!ぬるん。

 

陽乃「!!!効いてない!」

 

弧月をすり抜けられた!

トリオンが柱の一族の許容限界を超えていないんだ!

 

SH「無理だ!陽乃さん!柱の一族には生半可なトリオンは効かない!弱い波紋では吸収されないですり抜ける程度が限度なんだ!そして、トリオン体ごと柱の一族に吸収されれば中にある本体もそのまま吸収される!攻撃手とは相性がわるいんだ!」

 

陽乃「早く言ってよね!そう言うことはさ!」

 

私は韋駄天を使って退却を始める。

あれ(・・)は万が一の為に温存しておこう。

警戒されても困る。

 

二宮「くっ……弱いトリオンが効かないのなら…これはどうだ!メテオラ!」

 

ドオオオオオオン!

 

二宮「やったか……」

 

二宮君!それはフラグよ!

 

エシディシ「弱い爆発と炎だ。爆発するダイナマイトを飲み込んでもケロッとしている俺に、そんな物が効くわけがないだろう。本物の炎とはこういうものだ。俺の熱血針を送り込みぃ、貴様をグツグツのシチューにかえてやるぅ!怪焔王(かえのう)の流法」

 

二宮「ぐっ!なんだ!この血液は!一気にトリオンがなくなって…ぐああああ!」

 

エシディシの血管が二宮君に伸びる。

確かエシディシの血液は摂氏500度。二宮君は吹き飛ばされ、一気にベイルアウトさせられてしまった。

でも、十分よ…二宮君。

 

エシディシ「ほおぅぅぅぅ?この世界の人間もいつの間にトリオン兵を開発できる技術力を持ったのか…だが、表情をコロコロ変えるとは、中々面白いトリオン兵だ。捕らえてペットにでもしてやろうか…なぁ!」

 

SH「なめるなぁぁぁぁ!トリオンブレード!」

 

ぬるん……

ダメか…シュトロハイム君は波紋の適正が無いみたいだしね。必然的にトリオン量が少ないんだ。

 

SH「だが、これならどうだ!」

 

何をしたの?シュトロハイム君がやった何かでエシディシの片腕が切断された!

 

エシディシ「ああああ!俺の腕がぁぁぁ!」

 

エシディシは消滅した腕を抱き抱え!絶叫を上げる。

 

エシディシ「う~~うううあんまりだ…HEEEEYYYYあァァァんまりだァアァAHYYY AHYYY AHY WHOOOOOOOHHHHHHHH!!おおおおおおれェェェェェのォォォォォうでェェェェェがァァァァァ~~~!!」

 

何故かいきなり泣き出した…。不気味ね…。あれは自分の感情をコントロールするための儀式かしら?だとしたら、今度はシュトロハイム君を侮らない。

シュトロハイム君のトリオンもあとわずか…。早く生身に戻りなさい!トリオンが限界を迎える前に!エシディシが泣いている間に!

奥の手を出す前にベイルアウトしてしまっては元も子もないわよ!あなたが頼りなんだから!

私の願いが通じたのか、一旦退くシュトロハイム君。出すのね…奥の手を。

片腕を切断した秘密を。

 

SH「トリオン解除!」

 

シュトロハイム君はトリオン体を解除する。すると、案の定スタンドまでも解除されてしまった。

不便ね!

 

エシディシ「どこへ行く?」

 

SH「!!」

 

エシディシ「泣いてスッキリした。俺は頭に血が上りやすいタイプでな。ムカつくと落ち着く為にまずは泣くことにしているんだ。さて、何をやったかは知らないが、この場でお前が一番危険なのはわかった。お前程度のトリオン使いなど、2000年前から飽きるほど出会って食らってきたが、それ故に危険だ。俺がダメージを受けたんだからな」

 

ちぃっ!エシディシが落ち着きを取り戻した!

シュトロハイム君は生身!まずいっ!やられる!

少し早いけど、私が囮に…。

 

ペットショップ「クエエエエエ!(世話が焼けるな!オメェはよ!)」

 

ペットショップちゃんはトリオンの氷塊を作ってエシディシに落下させる。

 

エシディシ「ぬぅ!トリオンで出来た氷の塊だと!俺の流法とは相性が悪い!」

 

上手い!頭の良い猛禽類ね!

 

ペットショップ「ニヤリっ(不意討ちじゃあなければテメエなんて敵じゃあねぇんだよ)。クエエエエエ(早くスタンドに変身しろ!シュトロハイム!)」

 

SH「感謝するぞ!ペットショップ!ガンズ・アンド・ローゼズ!」

 

シュトロハイム君は再びスタンドに変身する。生身ならばトリオン残量を気にせんでも戦えるからね。

 

エシディシ「クソ鳥がぁ!」

 

エシディシはペットショップちゃんに血管を伸ばす。が、それをガンズ・アンド・ローゼズが飛び上がってエシディの血管を纏めて鷲掴みにする。

 

エシディシ「何故だ!何故俺の熱血針を掴める!通せぬ!」

 

SH「所詮、貴様の操れる高温など500℃程度が限度!鉄が溶ける温度は最低でも1500℃と言うのは知っておるか?フライパンを溶かすには2000℃の温度が必要らしいぞ?それよりも特殊な金属で、遥かに厚みがある俺を溶かすには、一体どれだけの温度が必要なんだろうな?」

 

どれだけ無敵なのよ…ガンズ・アンド・ローゼズ。

 

SH「いずれにしても生身の俺は貴様にとっては天敵よ!食らえ!エシディシ!サンタナのように太陽に耐性の無い貴様ではこれは防ぐ手段はあるまい!」

 

シュトロハイム君は体の胸や腹を投光器に変える。投光器?そうか、あれは紫外線照射装置!吸血鬼や柱の一族は紫外線が弱点!それが対吸血鬼の奥の手なのね!それを警戒させない為に敢えて温存してたんだ!

 

SH「UVライトォ!」

 

エシディシ「こ、これは太陽と同じ輝き!同じ性質!ぬあああああ!」

 

エシディシの()が煙となって消える。

さて…私も奥の手を出すかな?自爆みたいで好きじゃないけどね。テレポーター!

私はシュトロハイム君とエシディシの脳の間に体を割り込ませる。

 

陽乃「と、思うじゃん?最後に油断しちゃったね?シュトロハイム君?うぐぅぅぅぅぅぅ!」

 

エシディシは私にトリオン体にとりつく。

覚悟は出来ていたけどこれはキツい!

トリオンがみるみる減っていく!

 

陽乃「ジョースターさんが言っていたのよね。エシディシは生命力が強いから、脳だけでも暫くは生き長らえるって…そしてこうやって人間の体に取り付いて操れるって……」

 

案の定ね、エシディシ。知らなかったら誰かがやられていたわよ。

 

陽乃「言っておくけど、犠牲になるわけじゃないわよ?このままベイルアウトすれば私だけ(・・・)は無事だから。だからその紫外線照射装置を照らしっぱなしにして」

 

ねぇ、リサリサちゃん。あなたはベイルアウトで死ぬことはないから覚悟が養われないとか言っていたけど、ベイルアウトシステムがあるからこんな戦術を考える事が出来るのよ。

誰が自分の命を犠牲にするものですか!

覚悟とは犠牲の心じゃない…。暗闇の荒野のなかで、一筋の道を切り開くこと……。だったっけ?

リサリサちゃん!これが私の覚悟よ。これがこの戦局で一筋の道を切り開く方法!

ボーダーの覚悟を見なさい!リサリサちゃん!

 

エシディシ「何ぃ!止めろ!」

 

陽乃「カーズって奴もこいつと同じ種族なんでしょ?だったら私よりもシュトロハイム君が残った方が役に立つわ。効率的に考えてね。後は頼んだわよ!シュトロハイム君!……死になさい!エシディシ!ベイルアウト!」

 

後は任せたわ。悔しいけど、ここまでよ。

だけど、ボーダーの覚悟はしめしたわ!

エシディシ…あなたはボーダーの覚悟に負けたのよ!

good-bye!

私の本体だけ(・・)が、本部へとベイルアウトした。

私の勝ちよ!エシディシ!

 

エシディシ…死亡

雪ノ下陽乃…リタイア(ベイルアウト)

二宮匡貴…リタイア(ベイルアウト)

 

←To be continued

 

 


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