やはり俺の社畜物語は間違っている。   作:雪楓❄️

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番外編:16

side比企谷八幡

 

八幡「スノーパープル!」

 

俺は刀を持った手からハーミット・パープルを伸ばしてそこに袖の白雪の冷気を伝わせる。

 

ピッキーン!

 

凍りつくまで固められた吸血鬼は氷像となり…砕け散る。

卍解だけが袖の白雪じゃなかったんだな。

こういう使い方もあるんだと初めて知った。

 

八幡「ホワイト・ラッシュ。技を借りるぞ、スタンド使いの雪ノ下」

 

T・W「無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」

 

ドバババババババババ!ピッキーン!

 

ザ・ワールドとブラックトリガーの力を合わせ、吸血鬼の集団を粉々に砕く。もう完璧にスタンドを使いこなせる。もっとも、過ぎた力であることは解っている…。これが最後だ。

忍田さんも迅さん達も…三輪達も奮闘し、リサリサとジョセフさんもいる。っていうか、若返るってなんだよ。

 

迅「一色と陽乃ちゃんもそれぞれワムウとエシディシとかという柱の一族のネイバーを倒したらしいぞ。ほとんど相討ちだったらしいが、無事にベイルアウトしたみたいだ」

 

流石は一色と陽乃さんだ。

指揮官クラスを倒したか。

ジョナサンが『俺達、別にいらなかったんじゃね?』とか言っているが、そうではない。

 

八幡『そうでもない。吸血鬼はともかく、2柱の柱の一族は攻撃の特性の情報がなければ犠牲は出ていた』

 

実際にそうだ。情報が無ければ、二人とも危なかったに違いない。

 

カーズ「ふん…ワムウとエシディシが敗れたか。ネイバーフッドの者達といい、貴様らといい、トリオン等と下らん技術を次々と…」

 

出てきたか…。柱の一族の首領、カーズ…。

 

八幡「ザ・ワールド。お前がカーズか」

 

俺はスタンドを出す。

 

カーズ「ふん……太古の昔に我々の祖先が見限った世界の戦士か」

 

八幡「大方、トリオンが…生命力が具現化した力が弱点のお前たちが、他の国家に遅れを取り始めて焦ってこっちの世界に侵攻してきたところだろうが…」

 

カーズ「焦る?違うな。ネイバーフッドの国家など、物の数ではない。トリオン戦士どもよ。生物の頂点には天敵などおらぬことを教えてやる…」

 

嘘かホントか…。どっちにしろ…。

 

八幡「その余裕、ハッタリにしてもムカつくな」

 

……こいつ。

 

八幡『殺気がない…おかしい…』

 

ジョナサンは気づいてるか?

 

ジョジョ『気を付けろよ…俺の世界のこいつはとことんまで腐っていた…多分こいつも…』

 

意識をそっちに持っていくか。

心配するだけ無駄だったな。

なら、先手必勝。

 

八幡「ザ・ワールド。時よ止まれ」

 

ドワワワワン!

 

世界から色が失われ、時が止まる。

 

八幡「ザ・ワールドの練習はそれなりに訓練してきた。今、俺が止められる時は5秒。その5秒で方をつける。4秒前。初の舞・月白」

 

新技の1つ、月白。

冷気のサークルを射程内であれば任意で作り、そこの座標を完全に凍らせる技。

 

八幡「こいつに触れられると吸収されるらしいな。だが、直接触らずとも攻撃する手段ならいくらでもある。3秒前…次の舞・白蓮」

 

俺が刀を振るう。氷の斬撃の軌跡を描くように氷の刃がはっせいする。迅さんの風刃をパクり……もとい、参考にした新技だ。

 

八幡「2秒前。全周に白蓮を作り出す」

 

八幡は残り二秒でカーズの周囲に氷の斬撃を次々と作り出す。

時を止めているからこそ出来る今だけの俺とジョナサンの合わせ技だ。

 

八幡「ゼロ……そして時は動き出す」

 

最初の月白で作ったサークルから氷の柱が作られ、カーズが氷の柱に閉じ込められる。

柱の一族を柱に閉じ込められるとか…なかなか皮肉な真似を我ながら考えたものだ。

そして、周囲に作った白蓮がその柱を滅多斬りにし、カーズごと細切れにする。

 

迅「おいおい…風刃のような技を…いつの間にこんな技を覚えたんだ?」

 

出力を弱めた分、小器用な真似が出来るようになったんですよ。

 

八幡「白霞罸は小町(・・)のルビーレーザーのように強すぎるのが弱点。ついでに、絶対零度の威力は正に自爆技。それを抑える訓練をしていたんですよ。白蓮は風刃を参考にしましたが、なかなか使い勝手が良い技じゃあ(・・・)ないですか」

 

迅「だろう?……にしても、カーズの奴は偉そうな口の割には、大した事が無かったな」

 

ああ、あっけなさ過ぎるにも程がある。その時だ。

ズンッ!

俺の胸から……刃が突き出していた。

 

リサリサ「八幡さん!お兄ちゃん!」

 

迅「ハチ!」

 

若ジョセフ「やっぱりか!カーズ!てめーの根性はッ! 畑にすてられ、カビがはえて、ハエもたからねー、カボチャみてえにくさりきってやがるってのはよ!」

 

俺の背後には…地面に潜って隠れていたカーズが立っていた。では……白蓮で滅多斬りにしたカーズは…

見ると、カーズによく似た吸血鬼がトリオンによって煙になっているのがわかる。

 

八幡()どうりで殺気が無かったはずだ…自分で戦う気が全くなかったんだな()

 

…と、初めからわかっていればどうとでもなる。

 

八幡「次にお前は『どんな手を使おうと、最終的に勝てばよかろうなのだぁぁぁぁ!』と言う」

 

カーズ「どんな手を使おうと、最終的に勝てばよかろうなのだぁぁぁぁ!………はっ!」

 

俺の体(・・・)は口角を吊り上げ、ニヤリと嗤う。

 

リサリサ「その目は…お兄ちゃん?」

 

ジョジョ「そうだよ!俺だよぉ!この間抜けがぁ!」

 

時が動き始めると直前に、俺とジョナサンは入れ替わっていた。派手な動きは全てこの為。わざとお前に背後を取られるように動いたんだよ。

 

ジョジョ「八幡のサイドエフェクトをなめるんじゃあない!テメェが地面に潜って隠れていたことなんて最初からお見通しだったんだよぉ!」

 

カーズ「それでこのざまか?むざむざ心臓を刺されてしまっては無意味じゃあないか」

 

若ジョセフ「次にお前は『間抜けはやっぱりお前の方だったようだな、この下等生物が!』と言う」

 

カーズ「間抜けはやっぱりお前の方だったようだな、この下等生物が!………このカーズの言葉を先読みしたから何だというのだぁぁぁぁ!」

 

これが……これがジョナサンの戦い方か。

 

ジョジョ「テメェはこの比企谷八幡との知恵比べに負けたんだよ!ほどけろザ・ジェムストーン!」

 

幻影の波紋で俺に化けていたザ・ジェムストーン(水色のザ・ワールド)がハーミット・アメジスト(輝くハーミット・パープル)にほどけ、カーズを雁字絡めにする。そして、同じく自分に絡めていたハーミット・アメジストによる幻影の波紋で透明になっていた俺が姿を現す。

ペテン師め…。

罠を利用して逆に罠に嵌めやがった。

性格がワルい…。解っていたけどな。

 

ジョジョ「終われ、カーズ。|紫水晶の波紋疾走《アメジストパープルパープル・オーバードライブ》!」

 

バリバリバリバリバリバリバリバリ!

 

シュウウウウ……

 

波紋が決まり、カーズの体から煙が発生する…

 

ジョジョ「…………テメェ、カーズ……既にお前は…」

 

だが、おかしい…。

ジョナサンの波紋は免許皆伝級。

生身の人間だって溶けるレベルだ…。弱点を食らって何故生きている?

 

カーズ「………………フッ………」

 

柱の一族が波紋を食らって無事で済む筈がない……。

そして、波紋を全身に流された柱の一族が辿る末路はただ1つ…煙となって消えるのみ。

なのに、カーズが無事な理由は何だ?

 

若ジョセフ「既に……究極生命体になっていただと…これはまずいっ!全員、退却するんだ!逃げるんだよォォォォ!」

 

逃げる…だと?

 

迅「マジかよ!波紋が効かない=トリオンが効かないって事だろうが!読めねぇ!こいつの未来が読めない!」

 

迅さんも…

 

リサリサ「遊んでた……こいつは最初からこっちを全滅させようと思えばやれていた!」

 

リサリサも…

 

忍田「勝てないのか……こいつに……」

 

忍田さんでさえ…

 

ジョジョ「ザ・ジェムストーン!時よ止まれ!」

 

ドワワワワン!

 

そしてジョナサンもただ逃げる為だけに時を止める。

 

ジョジョ「8秒間、逃げられるところまで逃げるぞ!その後は頼む!」

 

ジョナサンは俺と交代する。

 

八幡「逃げる……だと?白霞罸で砕けば…」

 

ジョジョ『無駄だ。ガンズ・アンド・ローゼズ以上に無敵…それ故に究極生命体!砕こうともまた1つになるだけだ!』

 

何だと…砕いても無意味…。

打つ手がない。

もしくは…

だが、その手は使えない…。

完全にチェックメイト…。

 

八幡「ルビーレーザーなら…」

 

ジョジョ『再生されて終わりだよ。火山の溶岩だって克服する奴だぞ!手段があるなら宇宙に放逐するしか無いんだよ!』

 

こいつをロケットにでも積んで打ち上げろと?

そいつは名案だ。積み込むロケットがどこにあるかわからんし、こいつが大人しくしていてくれる筈がないけどな。

 

八幡「どうやってやるんだよ!そんなの!」

 

ジョジョ『知るかっ!あったなら無策で逃げてねぇよ!飛行機もねぇし!逃げたところで焼け石に水だ!時間稼ぎにすらなってねぇ!くそっ!もう時間切れだ!』

 

時間停止ももう終わる。

俺達が出来るのは罵り合いながら逃げるのみ。

惨め…。今だかつてこんな惨めな事はあったか?

 

リサリサ「ルビーレーザー!」

 

ドスドスドスドス!

十本のルビーレーザーがカーズを蜂の巣にするが…

 

カーズ「小賢しい!」

 

カーズはすぐに再生した上に、両腕を鳥の翼に変えて上空に羽ばたく。

マジでルビーレーザーが無意味…。

 

若ジョセフ「まずい!一ヶ所に固まってシールドを張るんじゃ!」

 

忍田「他の地域の者は!?」

 

若ジョセフ「助からん…諦めろ」

 

俺、ジョセフさん、リサリサ、迅さん、忍田さんが固まり、シールドを重ね合う。

 

カーズ「先ずはその忌々しいトリオンから破壊してやろう!」

 

カーズは羽根を手裏剣のようにしてボーダー、吸血鬼を滅多刺しにする。

 

八幡達を除き、戦場の全ての隊員…再起不能(リタイア)

吸血鬼兵士…全滅

 

忍田「バカな……一瞬で味方もろとも全滅させた…だと?」

 

若ジョセフ「関係ねぇんだよ…完全生物にとって味方とかそんなものは…俺の世界の奴が言った究極生命体の定義はこんな物だ。

ひとつ 無敵なり

ふたつ 決して老いたりせず

みっつ 決して死ぬことはない

よっつ あらゆる生物の能力を兼ね備え

しかも その能力を上回る

そしてその形はギリシアの彫刻のように美しさを基本形とする…究極生命体故に味方なんて必要ない…

スーパーエイジャもない…」

 

八幡「チート…何てものも生ぬるい…あんなものを相手にスタンド能力もブラックトリガーも意味がない…」

 

チートと言うのも生ぬるい…。これに比べたらブラックトリガーなんて可愛いものだ。

 

リサリサ「………スーパーエイジャなら…ある!」

 

リサリサ…打つ手があるのか!?

 

リサリサ「トリオン体ならば…このスーパーエイジャは使える!サンシャイン・ルビーの胸にあるスーパーエイジャが!」

 

確かにサンシャイン・ルビーの心臓の位置には、一際大きい赤石がある。コレがスーパーエイジャ…。だが、いくらスーパールビーレーザーでも…。

 

カーズ「後は貴様らだけだ!WRYYYYYY!終われぇぇぇぇ!トリオンの戦士共ぉぉぉぉぉ!」

 

カーズが急降下して迫ってくる!

 

リサリサ「八幡さん!白霞罸を!」

 

何が狙いかわからんが、こうなったら…

 

八幡「こうなったら何だってやってやる!卍解!白霞罸!」

 

ピッキーン!一瞬で動けなくなるカーズ。だが、そんなことをしたって…

 

カーズ「無駄無駄ぁ!」

 

リサリサ「無駄なもんか!これで倒せなかったら…ごめんね…コォォォォォ…究極赤石の光線(アルティメット・ルビー・レーザー)!」

 

極太のルビーレーザーがサンシャイン・ルビーから発射される。

だが、その代償も大きい。

それをやった直後、サンシャイン・ルビーの胸はベッコリ穴があき、本体であるリサリサも胸が抉られる。

正に自爆技。

その極太のルビーレーザーがカーズを上空へと押し上げる!このまま宇宙へ飛ばせ!

そして、絶対零度で凍結させたのも無意味では無かった。

カーズを砕き、軽くなったその体をより宇宙へと飛ばす!そして、急激な温度変化による噴出力も加わり、カーズを更に押し上げる!

 

リサリサ「やった………これでダメなら…もぅ……」

 

リサリサ…何て覚悟だ…。

 

エリザベス・ジョースター(サンシャイン・ルビー)…再起不能(リタイア)

 

よくやった…リサリサ。お前はジョースターの誇り……

…………っ!

俺のサイドエフェクトが言っている!何てことだ…

 

カーズの肉片が落ちてきた…そして、カーズはそこから再生する…。魔人○ウかよ!

 

カーズ「危なかった…肉体のほとんどが消滅し、この欠片以外は全て宇宙に放逐された……。偶然この欠片だけが逃れる事が出来た…やってくれたな…下等生物」

 

ドスドスドスドス!

 

俺を除き、全滅。全員ベイルアウト。

終わりだ……今度こそ…。

 

カーズ「さて…最後に残ったお前は、伝説の波紋で始末してやろう。トリオンの戦士は貴様を最後に全滅の最後を飾るのだぁ!コォォォォォ…!くらえええ!」

 

まさか…こんな終わりが…。

カーズが腕を振り上げてその手刀を降り下ろす。

俺は最後までカーズを睨み付ける。せめて、心だけは屈服してなるものかと…だから気が付いた。

カーズの腕が遅くなり、最終的には…止まった。

ザ・ワールド?悪あがきか?

 

八幡「ちがう……良く見ろジョナサン……。俺も動けん!時が止まった世界じゃない!これは…レクイエムの世界だ!」

 

ジョナサンの記憶にあった、過去に三回見ているレクイエムの世界。

コレがレクイエム…

よく周りを見ると、世界が黒と白の二色しか無くなっている。

しかし、誰のレクイエムだ?まさか!

 

レクイエム「そうだ……川崎京華のデュオロン・オブシディアンだ。二人の比企谷八幡」

 

死…それも地獄へと永遠に連れ込まれるけーちゃんの裏のスタンド…。

 

八幡「これが……レクイエムの世界!究極生命体ですら…」

 

レクイエム「この世界の比企谷八幡。これがレクイエムだ。真実の前には究極生命体ですらその意味を失う」

 

ジョジョ「チートと呼ぶことすら生ぬるい究極生命体をも赤子扱いか…何て力に選ばれちまったんだ…俺は」

 

更に大変な事になりそうだな。俺の理解の範疇を更に越えていてもう何が何だか…。

ただ、体験して解る。レクイエムはヤバイ…。全てのスタンドにレクイエムがあるのだろうか。

 

八幡「はははは……想像を絶する事が連続して起こりすぎて訳がわからん…こんなものに魅入られる…もはや呪いだな…スタンド能力、やっぱり要らんわ」

 

力は制御できなければ悲劇しか生まない。

本能で解る。俺には制御できん。

恐ろしすぎる!

 

カーズ「バカな……動けん!なんだこれは!何だ、この悪霊みたいな物は!」

 

カーズがもがくが、無駄だ。

レクイエムの前にはあらゆる事が無意味。

レクイエムのなんたるかなど、俺には解らないのに、本能的にヤバさが解る。

 

レクイエム「比企谷小町…エリザベス・ジョースターと比企谷八幡の足掻きは無駄では無かった。平行世界を越えた兄妹の奮闘が、川崎京華の心を動かし、私を呼び出した。私の出現はおまけに過ぎない。勝利者は君と比企谷小町だ…さぁ、神へと成り上がろうとした愚か者に罰を与えよう」

 

デュオロン・オブシディアンから無数の手が出現する。

カーズは手に捕まれ、首を除いてあの世へと体が運ばれる。究極生命体だろうとなんだろうと…、あらゆる者を死へと誘うルールに例外は存在しない。

 

カーズ「こ、この究極生命体であるカーズは…どうなるんだ…」

 

レクイエム「未来永劫、永遠に抜け出せぬ無限の地獄。その先には待つのは絶対の無。考えることを止めようなどと思わぬ事だ…。お前の真実は…永遠の地獄以外にない。それが…デュオロン・オブシディアン。これを知ることは、真実に到達し、その先へと進むもの以外に知ることはない」

 

知りたくもない…。ジョナサン、大変だな。

デュオロン・オブシディアンが指を鳴らすと、最後に残っていたカーズの頭部は手に連れ去られる。

究極生命体の終わり…。

 

レクイエム「ある世界に飛んだお前はたどり着いた。真実の到達に…。お前もこの世界で手に入れた物があるだろう…」

 

ん?ジョナサンが何をした?

 

レクイエム「それがそうだ…。絆と共に更に磨かれるが良い。ザ・ジュエルよ…また会おう。真実の先へと進まんとする黄金の魂達よ…」

 

そう言ってデュオロン・オブシディアンは消え、世界に彩りが戻る。

 

……あれ?何が起きた?

 

いま、この場には俺しか立っていない。

アルティメット・ルビー・レーザーでカーズは遥か上空に消えて…。ジョセフさんや忍田さんとかはどうなったんだ?

 

八幡「……はっ!今、とてつもないことが起こった…それだけはわかるのに…カーズは…カーズはどつなった!」

 

ジョジョ『お前と小町が宇宙に放逐したんだよ。覚えて無いのか?』

 

八幡「……………そうだったな。俺は何を見たのか…」

 

今一つスッキリしない。

それだけは本能が告げているが、それが何かはわからない。

だが、1つだけ…たった今の確実な真実がここにある。

 

遥『全吸血鬼と柱の一族、撃破確認!ボーダーの勝利です!八幡君!素敵よ!』

 

一同『わああああああああああああ!』

 

終わった……この世界の危機は一先ず去った…。

 

俺がボーダー本部に目を向けると、朝陽が登り始める。

 

八幡「さて……祝勝会をやるか。歩いて帰る気力もない。今回は横着するか……ベイルアウト!」

 

普段はこんな事はやらない。

だが、もう限界だ…。極限まで疲れた。

俺のトリオン体が緊急脱出による転送により、ボーダー本部へと帰還した。

今はとにかく…遥と一緒に平和の有り難みを感じていたい…。そして、何も考えずに寝よう。

 

カーズ…永遠の地獄へと連れ去られる。死亡。

 

 

←To be continued


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