言い訳になりますが、リアルが建て込んでおり中々時間が取れませんでした。
三作品、順番に更新したいと思いますのでよろしくお願いします。
タグ付け変更しました。
私事ですが、自分が大好きな作品の作者さんに高評価頂きテンションがかなり上がっています。
俺は訓練を終え、トリガーを解除して出てきた。
「流石だな、比企谷」
嵐山さんが労いの言葉をかけてくれた。流石はボーダーの顔。
「いえ、もうバレてしまいましたしこの程度なら」
そうだった………。自分で言って気が付いたがバレたんだった。
「あら?ボーダー最強なんて大層なことを言っていた割に他の人とは違うトリガーを使ったのかしら?」
「やっぱりズルしてたんだな。ヒキタニらしいよ」
…来るとは思っていたが、お前ら本当に来るとはな。
ここがどこかわかってんのか?
「違うトリガーも何も俺のーーー」
「何を言ってるのかな?隼人も雪乃ちゃんも」
声のした方を見ると、見たこともないほどドス黒いオーラを撒き散らしている比企谷隊の面子が居た。
周りの生徒引いてるじゃないですか、陽乃さん。
……それにしても、また最後まで話せなかった。
陽乃さんお願いします、俺にも最後まで話させてください。
「どういうことかしら?姉さん。あなたは彼のことなんて知らないでしょ」
「そ、そうですよ陽乃さん。ヒキタニがズルしたに決まってるじゃないですか。」
「え、ヒキタニズルしたの?」
「隼人くんが言ってるならそーなのかな?」
「比企谷くんじゃないの?」
周りも、葉山の言葉にざわつき始めた。
「隼人も雪乃ちゃんもさぁ。誰のこと馬鹿にしてるのかわかってるのかな?」
「誰も何もそこの屑ヶ谷くんに決まっているじゃない。それに姉さんは関係ないはずよ、こんな男とは」
頼むから陽乃さんをこれ以上怒らせないでくれ。
「はぁ……残念だけどあるんだよね。彼は私たちの隊の隊長であって、ここボーダー最強なのよ?ボーダー隊員である私に関係がないと言うのかな?」
陽乃さんが雪ノ下たちにそう言うと、傍から見てもわかるほど顔が真っ青になっていく。
「そ、そのボーダー最強っていうのだって何かズルをしたに決まっているわ。」
「そ、そーですよ。ヒキタニなんかがそんなに強いわけがない。」
「ちょ、隼人もうやめるし。」
葉山は、三浦?が止めてるが聞く耳も立てずに雪ノ下に便乗している。
はぁ、面倒だがこれ以上陽乃さんに迷惑かけるわけにもいかないか。
「おい、お前らーーー」
「ヒキタニ、ズルしたんだろ?」
俺の懸命な努力は、いつの間にか目の前まで来ていた葉山によって遮られた。
葉山、お前はいい加減に気付け。俺の名前は比企谷だ。
「なっ!?」
葉山が驚くのも無理はない。
今、葉山には弧月やスコーピオンが突きつけられており、周りにはアステロイドを構えている奴もいる。
「陽乃さん下ろしてください、三輪も木虎も。出水も那須も一色も抑えてくれ。…それと影浦さんもマンティスはやりすぎですよ。」
そう言うとみんな、武器を下げてくれた。
「ハチ、言われたい放題言われてんじゃねーよ。」
「比企谷、お前の優しさは知っているが少しはボーダー最強の威厳というのも考えてくれ」
ほんと、ここに二宮さんがいなくて良かった。いたら、俺でも止められない。
「さて、退学になるかもしれない雪ノ下と葉山に最後のチャンスをやろう」
俺は【袖の白雪】を遥に一応預け、1度トリオン体に換装してから話し始めた。
なんで、トリオン体って?何となく威厳ありそうじゃん?一応A級なわけだし。
「屑ヶ谷くん、どういう事かしら?退学なんてあなたに出来るわけないじゃない」
雪ノ下、お前のメンタルはどうなってるんだ?
また殺気に包まれたじゃねーか、せっかく収まりかけたのに。
「そのまんまだが?俺は一応こんなんでもボーダー最強なんだ。つまりはボーダー隊員で1番強いってこと。それをこんだけ大勢の前で馬鹿にしたってことはボーダーとしては学校側に抗議することになる。ボーダーとの関係を悪くしたくない学校側としてはどういう対応になるかわかるよな?」
言い終わる頃には2人の顔は真っ青になっていた。
「そ、それでチャンスってなんなんだい?」
藁にも縋るように葉山は俺に聞いてきた。
いつもの葉山隼人はどこに行ったんだか…
「簡単な話だ。今すぐ、謝れば許してやるよ」
謝罪、これが1番だよな。
自分に非があると思ったら謝る、これ大事。
「なぜ私があなたなんかに頭を下げなきゃいけないのかしら?あなたがズルをしたのは事実じゃない。」
まだ言うか…。
それだけなら別に何もするつもりはなかった。が、雪ノ下は俺が1番言われたくないことを言った。
「それにあの特別なトリガーだって、どうせあなたが騙して手に入れたものなのでしょう?親の顔が見てみたいものね」
騙して手に入れた?親の顔が見てみたい?
人から騙して手に入れたものだったらどれだけよかったものか、親の顔が見れたならどれだけ良かったか。
「おい、雪ノ下。さっさと入れよ」
ふと口から出た言葉は、自分が言ったとは思えないほど冷たく重かった。
「ちょ、調子に乗らない事ね、屑ヶ谷くん。あなたに私が負けるわけないじゃない」
「……嵐山さん、訓練用トリガー貸してもらってもいいですか?」
「あぁ、別に構わないが。」
俺は訓練用トリガーを嵐山さんから借り、換装し直した。
「すみません、勝手なことをして」
「いや、流石にあれだけ言われたんだ。上には俺からもしっかり言っておくよ」
「ありがとうございます。」
ほんとボーダーの人には敵わない。
こんないい人しかいない職場はないだろうな。
「八幡、無理しないで」
遥が俺の服を引っ張りながら言う。
「…わかってる。これが終わったら、少し話聞いてもらえるか?」
「うん、もちろん大丈夫だよ」
遥ほど、いい彼女はいない。これは断言できるな
遥が幼馴染みでホント良かった。
さて、それじゃあ潰しに行きますか…
八幡、オリ主化していますね。
全然進まず申し訳ありません。
感想待っています。今回も読んで頂きありがとうございました。