やはり俺の社畜物語は間違っている。   作:雪楓❄️

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最近投稿ペースが遅れて申し訳ありません。

次の更新はSAOの方になると思います。

現在、活動報告にて新作について意見を募集しているので良ければお願いします。


第9話

 

いつ以来だろうか、こんなにも人に興味が無くなったのは。

 

目の前に立つ少女。陽乃さんの妹である"雪ノ下雪乃"は容姿だけを見ればかなり上位なのだろう。だが、それだけだ。………俺の視界に映っているのはただの"モノ"なのだから。

 

 

 

 

「あら?今更黙り込んじゃって、怯えてしまったのかしら?」

 

「……」

 

「私だって鬼畜ではないわ?今すぐそこで土下座でもしたら許してあげなくもないのよ?」

 

「……さっきからうるせぇよ。」

 

「…ひっ!?」

 

ガヤガヤうるさい目の前のモノは、先程までとは打って変わり音も出さなくなった。

 

『訓練開始』

 

その音と共に俺は駆け抜ける。

俺が今使っているのは"スコーピオン"。大人気ないというヤツがいるかもしれないがそれはスコーピオンの特性である奇襲という手を使った場合のみだ。正面から打ち合うのであればスコーピオンほど不利なトリガーはない。目の前にいるヤツが使用している弧月となら尚更だ。

 

「えっ!?」

 

俺は目の前まで行き、弧月を持っていないほうの腕を切り落とし、攻撃を続けず間合いを取る。

 

「…そんなもんか」

 

「っ!?今のは油断していただけよ。たかが片腕取ったぐらいで調子に乗らないでちょうだい!」

 

油断していただけ。それが戦闘においてどれだけ不味いことか。

 

「…そうか。なら来いよ、三流。」

 

「なっ!?」

 

見るからに怒ったように、俺に斬りかかってくるが俺は弧月をスコーピオンで受け止め弾き返す。

普通なら有り得ないが、トリオン量にものを言わせた力技にも近い、技術もなにもない。

 

「やっぱりそんなものか。……もういい」

 

俺は開いていた雪ノ下との間合いを詰め、振り回しているとしか思えない弧月を避けその腕を斬る。

そのまま、左足、右足を切り落とした。

 

「…何か言いたいことはあるか?」

 

「あなたが私よりも早く動けるなんて有り得ないわ。どうせあなたなんかの彼女の綾辻さんが何かしたに違いないわ。あなたと同じで彼女も最ーーー」

 

ザシュッ

 

最後まで言わせるつもりはなかった。……ここでの会話は全部向こうに聞こえるようになっている。何を言おうと許すつもりは無かったが腐っても陽乃さんの妹だ、陽乃さんや雪ノ下家のボーダーでの立場を悪くするつもりはなかったから謝るようなことがあれば嵐山さんに上層部への報告まではしないでもらう方向に持っていこうと思っていた。

 

……あとで遥には謝っておかないとな。

俺なんかのせいで遥に迷惑をかける訳にはいかない。俺を救ってくれた1番大切な人に。

 

 

『トリオン体活動限界。勝者比企谷八幡』

 

これ程何も感じない勝ちは今までになかった。

 

 

 

 





今回は短かったですね。
申し訳ありません。

前書きでも言いましたが、新作について意見を活動報告にて募集しておりますので宜しければ参加のほどお願いします。

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