やはり俺の社畜物語は間違っている。   作:雪楓❄️

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更新遅れて申し訳ないです。

多分、更新はこんな間隔になると思いますがお待ちいただけると助かります。


12話

 

カツラを被らなくなって以降、視線に晒され続ける学校生活も遂に終わりを告げた。

……そう、夏休みである。

 

(……はぁ。防衛任務さえなければ……)

 

視線に晒されるという地獄からは解放されたが、社畜には長期休みなど存在しないらしい。

 

(……それにしても、沢村さんの用事ってなんだろうな)

 

沢村さんには防衛任務が終わり次第来て欲しいと言われたので、俺は沢村さんがいるであろう会議室に行くことにした。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「比企谷、入ります」

 

会議室には沢村さんと忍田さんが居た。

 

「比企谷くん、お疲れ様。」

 

「ありがとうございます。それで用って?」

 

俺が訊ねると沢村さんは1枚の紙を渡してきた。

 

「……これは?」

 

「小学生の自然学習のお手伝い。ボーダーとしてもその世代の子達には宣伝しておきたくてね、それで根津さん達が今まで広報サボってた比企谷隊にやらせようってね。」

 

……今までのツケをここで返されるとは……。

 

「……マジですか…。」

 

「そう落ち込む事でもないぞ、八幡。それにはほかのボーダー隊員も参加させる。それにバイト料も少しだが出るぞ」

 

忍田さんにそう言われ、紙をよく見ると『1泊2日 バイト代23000円』と書いてあった。

 

「…喜んでお受けさせていただきます」

 

「それじゃあ、他にも参加できそうな人誘ってもらえないかな?参加する隊の防衛任務はこちらで調整するから安心して」

 

沢村さんに頼まれ、俺は唯一の入っているLINEグループに連絡を入れることにした。

 

 

比企谷『夏休み、1泊2日で小学生の自然学習の手伝い行きたい奴いるか?今のところ比企谷隊だけなんだが』

 

比企谷『ちなみに防衛任務は調整してくれるらしい』

 

米屋『俺と秀次参加するわ』

 

奈良坂『それじゃあ、俺も参加しよう』

 

出水『俺も参加するわ』

 

綾辻『私と歌歩ちゃんと玲ちゃんも参加するよ』

 

比企谷『わかった。それじゃあ、今の人達と小町で報告しておくわ』

 

 

沢村さんに参加する人をメールで送り、家に戻ることにした。

 

(……それにしても、広報かぁ……)

 

今まではどうにかして広報任務をしないように頑張ったのに、今じゃホームページにA級1位としてガッツリ載ってしまっている。

 

「八幡、どうしたの?そんなに落ち込んで」

 

少し考え事をしながら歩いていると、遥が後ろから話しかけてきた。

 

「おう、遥か。いやな、こんなに目立つつもりはなかったのにと思ってな……。」

 

「確かにね。今じゃ、八幡は私たちよりも有名何じゃないかな」

 

遥の言う通りかもしれない。

最近じゃ、防衛任務よりも広報任務の方が多い気がして仕方がない。

陽乃さんや一色がノリノリなせいで増えているのは多分、気の所為だろう………。

 

「…もう気にするのも馬鹿らしくなったけどな」

 

「けど、うちの親は喜んでたよ?八幡が有名になって」

 

遥の両親にはお世話になってばっかだしな。

少しでも喜んで貰えたなら良かったが…。

 

「…それじゃあ、またね。そろそろ小町ちゃんと家に来てってお母さんが言ってたよ」

 

「あぁ、今度遥の任務がない時に行く。」

 

遥が家に入るまで見送り、家に帰ることにした。

 

 

 

 

翌日、携帯に平塚先生から大量の通知が来ていて驚いたのはまた別のお話。

 

 

 

 

 

 





短文&駄文で申し訳ございません。


次回は千葉村のお話です。
頑張りますので読んでもらえると嬉しいです


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