やはり俺の社畜物語は間違っている。   作:雪楓❄️

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お久しぶりです!

あまり執筆に時間を割けずこんなに時間がかかってしまい申し訳ありません。




お知らせになりますが、活動報告の方にてこの作品の今後について皆さんへ相談事があるのでよろしければご意見のほどお願いします


それではどうぞ!


19話

鶴見留美を無事に助けた俺は、そのまま陽乃さんたちがいる広場の方へと向かった。

 

「陽乃さん、他のみんなは?」

 

「小学生のみんなは無事。ただ……隼人だけいないわ」

 

陽乃さんが吐き捨てるように言った。

葉山を最後に見たのは確実に俺だ。ゲートが出現する前の葉山の怪しい動きにも、葉山がこの場にいないことで腑に落ちる部分もある。だが、それならば尚更探さない訳にはいかなかった。

 

「………そうですか。俺が探してきますんで、陽乃さんたちはここから離れないでください」

 

そう言って俺は陽乃さんの元を離れて、葉山を最後に見た場所へと向かった。

 

 

 

 

 

 

(……確か葉山がいたのはこの辺だったよな)

 

俺が葉山を最後に見た場所に来てみたのは良かったが、当然の事ながら葉山がいるわけもない。

渋々俺はサイドエフェクトを使い、葉山の気配を探ってみるがもちろんヒットするわけがない。俺が葉山なら、やましい事があるなら確実にこの近辺に居続けることはしない。

だが、心のどこかで幾ら葉山とはいえそこまでのことは出来ないという気持ちが俺の中にあった。だからこそ、ここに葉山を探しに来た。

つまり、この場にも広場にも葉山が居ないということはやはり葉山は……。そう思った時、突然葉山らしき反応が広場の近くに現れた。

 

「………どうなってんだよ」

 

葉山が突然現れたことで混乱した頭で考えることを放棄した俺は、急いで広場へと戻った。

 

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

(………何故、葉山は俺のサイドエフェクトに引っかからずにあそこに急に現れることが出来たんだ?)

 

あの後、葉山が何事も無かったかのように広場へと戻ったことで全員の安全が確認され、教師含め全員を取り敢えず宿泊施設へと戻らせた。

俺たちボーダー組も、小町とオペレーターである遥と三上の2人は同じく宿泊施設に。他の隊員は比企谷隊以外は宿泊施設の防衛に回している。

 

「………有り得ない。今そう思ってるでしょ?」

 

「…………そう簡単に人の思考を読まないでくれませんかね」

 

人が真剣に思考を巡らせていようがこの人にとっては関係がないらしい。

 

「それに一色も、めぐりさんも空気を読んで1人にしてくれたのになんで来ちゃうんですかね」

 

「あの二人なら、私がみんなの方に行かせちゃったけど?」

 

陽乃さんは悪びれる様子もなくそう言った。

多分この人の中に、他者に申し訳なくなる気持ちなど存在していないのではないのだろうか。

 

「また勝手に……」

 

「でも良かったでしょ?これで話しやすくて」

 

全てを見透かしたようなその言葉に、俺は降参せざるおえなかった。元よりあの二人には話そうか迷っていた俺にとって、陽乃さんしかいないこの状況は願ってもいなかったからだ。

とはいえ、いつかは話さないといけないのだが…。

 

「降参ですよ。でも、これだけしっかりしてる陽乃さんが隊長してくれるなら俺も安心できます」

 

「………やっぱりね。薄々気がついてはいたけど、本当なんだね……………八幡がS級になるのって」

 

陽乃さんは少し寂しそうな表情になる。いつもの様に気丈に振る舞う陽乃さんではない、そう感じる程に。

 

「今まで自由にさせてもらってましたからね。それに、迅さんの助言らしいですし無視も出来ませんよ」

 

俺がS級になれば今度の大規模進行での比企谷隊の生存率がかなり上がる。そんなことを言われれば、無視してまでこの隊の隊長でいるという選択肢はない。

 

「…そっか。迅のことだから、何か考えがあってのことだろうし、八幡が決めたことなら私が反対する理由はないよ」

 

俺に決して顔が見えないようにして、少し掠れ気味の声の陽乃さんに対して俺はただ黙っていることしか出来なかった。

 

「……さて、しんみりした話はここまでね。そろそろ本題に入らないと。めぐり達も呼んでくるわね」

 

俺はそう言って小走りをして行った陽乃さんの背中を見ながら、何も声をかけることが出来ない自分にため息をついた。

 

 

 

 

 

 

 




ではまた次回?
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