やはり俺の社畜物語は間違っている。   作:雪楓❄️

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お久しぶりです。

お待たせして申し訳ございません。

長くはありませんが、読んでいってもらえると嬉しいです。


それではどうぞ


20話

先日の近界民の襲撃による被害は、幸いというべきか被害自体は殆ど0と言えた。

無事に全員帰宅することも出来、防衛任務としてはまずまずの結果だったと言えるだろう。

 

「なに、1人で決め顔してるの。八幡…」

 

「先輩気持ち悪いですよ」

 

「二人ともあんまりいうと可哀想ですよ~」

 

ボーダーの隊室にて行われているいじめとも言える女性陣からの攻撃に俺のライフはオーバーキルされていた。

 

(めぐりさん、フォローになってない……です)

 

どストレートな2人とは違い、回りくどく攻めてくる辺りめぐりさんが1番タチが悪い迄ある。

 

「………そんなことよりも何ですか?大切な話って」

 

「そんなことってな……」

 

少なくとも隊長に対してこんなに雑な扱いをする隊は俺の知る限りうちの隊だけである。

落ち込んでいる俺とは裏腹に、一色の発言に事情を知っている陽乃さんは寂しそうな顔をして俯いた。

 

「それで、八幡くん話ってなんなの?」

 

落ち込みかけの俺のことなど気にかけることなくめぐりさんは話を振ってくる。きっと、聞きたいという好奇心が勝っているのだろう。

 

「あぁそうですね。。。それじゃあ、、、、本日をもって比企谷隊は解散します」

 

俺はそう言い切った。ためたところで、どうこうなる話ではないこともわかっているし、なにより納得してくれるなんて思ってもない。

 

「……なんでですか?なんで…………」

 

一色の口から出たのはそれだけだった。

 

(……きっとあの理由を言っても聞かないよな……)

 

だったら、昔のように自分から一方的に突き放せばいい。

 

「…………俺がS級になる。ただ……それだけだ…………じゃあ」

 

俺はそのまま隊室を出た。

後ろから一色の泣く声が聞こえてきても、振り返ることもせずに。

 

◇◇◇◇

 

「随分、落ち込んでるな。八幡」

 

逃げるように屋上に来た俺の元に来たのは迅さんだった。

いつものように、煎餅を片手に。

 

「…………いえ、最終的には自分で決めたことですからね。ただ、もう少し上手く出来なかったかなとは思いますけど…………」

 

「確かに。まぁ、八幡にしては頑張ったんじゃないか?」

 

煎餅食べながら、笑っている人に言われたところで何も説得力はない。

 

「けど、これでお前以外のあの子らは確実にいずれ来る大規模侵攻で確実に生き残ることが出来る」

 

「それなら、一色たちに嫌われる覚悟をしたかいがありますよ」

 

迅さんは俺の言葉を聞くなり「一色ちゃんが八幡のことを嫌う未来はまだないよ」とだけ言って、立ち去ってしまった。

 

「…………あとは、俺次第か…………」

 

おれの呟きは誰にも聞かれることなく、風に攫われた。

 






八幡のキャラってこんなに難しかったんですね。。。
久しぶりに書いたら難しくて、大変でした。


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