あまりジョジョには詳しくない僕ですが、かなり面白かったですので!!
side比企谷八幡
八幡「なんか……お前らだけで良いんじゃね?一部の例外はあっても1つ1つがブラックトリガークラスの能力なら俺達いらねぇだろ」
体のコントロールをジョジョから奪い返した俺は肩で息をしていた。何だよこの自分の体なのに自分の体じゃないような感覚は。
それに、ジョセフさんが何かキョトンとした顔をしている。
おいおい、あの小町のとんでもない能力を見せられればそう思っても仕方がないだろ。
ジョジョ『それで良いのか?お前の戦いに対する姿勢ってのは』
八幡『あ?じゃあどうしろっていうんだ?』
ジョジョ『ヤレヤレだぜ。小町のあれで見失ってるみたいだな。能力の優劣だけで戦いが決まるわけじゃあない。…が、そればかりは仕方ないか』
何か含む言い方だな?お前なら奴等に対抗する手段があるような言い方だが…。
八幡『あるぜ?お前は凄い勘違いをしているからな。見事にはまってるから笑えるが』
何をだよ。
ジョセフ「八幡よ。お前さん、まずは波紋やスタンドの使い方をじいさんから教えて貰えばよい。シュトロハイムやシーザーも見てくるがよい。のう?じいさん」
俺は顔をしかめる。ジョジョの方も嫌な顔をしているのが感覚でわかる。
ジョジョ『ジジイにいってくれ。俺にじいさんって言うなって』
まぁ、百歳を越えるじいさんにじいさん呼ばわりされたくないよな?
だが、ジョセフさんが何を求めているかはジョジョには伝わったらしい。意図を汲み取って何やら笑っているような気がする。
八幡「ジョジョが言っているぞ。じいさんは止めろってな。俺もできればやめて欲しい。それに、何か黒い笑いをしてやがるぞ」
俺がそう言うと、ジョセフさんもニヤリと笑った。やっぱりこいつらは何かを企んでいる。
ジョジョ『安心しろ…安心しろよ。悪いようにはしない。あのジジイが企んでるのはむしろこっちのメンバーに対してだ』
八幡『何一つ安心できる要素が無いんだがな』
本気で何を考えてるんだ?こいつら。
いろは「じゃあ私達も…」
ジョセフ「いろはと陽乃、めぐり嬢ちゃん、それにリサリサ先生はのこっちょれ。大事な話があるからのう」
俺ではなく陽乃さんや一色に?何だ?
呼ばれた者達は怪訝な顔をしながらも黙って頷いた。
SH「何かよくわらぬが、貴様が録な事を考えておらんことはよくわかった」
ジョセフ「まぁのう。お前さんらにとってはそうなるじゃろうな。まぁ、今は早く行くのじゃ」
八幡「………とりあえず模擬訓練所に行くか。一種のバーチャル空間だ」
何かを試すには訓練室が一番だろう。俺にも今はスタンドが使えるなら使えるに越したことは無いからな。波紋とやらも興味がある。
俺が出ると、小町を除くアーシス連中も付いてきた。
さて、試させてもらうぞ…時間を止めるスタンドとやらをな。
side一色いろは
ジョセフ「行ったか…ちょいと待っておれ」
ジョセフさんはいきなり何もない腕に向かってぶつぶつ言い始めました。多分、スタンドなんでしょうけど能力を持たないわたし達からしたらボケ老人みたいです。
ジョセフ「閣下、例のゴーグルとグローブ、パットをこちらに送って貰えんかのう」
閣下?ジョセフさんみたいな人が閣下と言うくらい凄い人と話してるんですか?
…と思っていたら。
ヴァレンタイン「どジャアァァァァン」
と、変な金髪の外国人が何もない場所から現れました!
なんかベートーベンとかモーツァルトみたいなカールをしています!凄い時代錯誤です!
いろは「うわっ!いきなり人が現れた!」
陽乃「誰っ!?この人」
滅多なことじゃ驚かないハルさんも驚いています!いや、普通は驚きますよ!だれですか!?この人!
ジョセフ「ワシらの世界のアメリカ合衆国大統領、ファニー・ヴァレンタイン大統領閣下じゃ。スタンド使いで能力は異なる平行世界を行き来する能力。ワシらも閣下のこの能力でこの世界に来たのじゃ」
いろは「だ、だ、大統領!?ハッハー!」
気が付いたら土下座してました。
陽乃「いろはちゃん……時代劇じゃないんだから…」
だって、大統領だなんて聞いたら雲の上の人過ぎてどう対応すればいいかわかりませんよ!
見ればヴァレンタインって人はニヤニヤ笑っています。性格わるっ!さては過去に何度も同じことがありましたね!?
ヴァレンタイン「ふむ…楽にしたまえ。この世界は私が大統領じゃあないようだからね。ジョセフ老。とりあえず50セットくらいで十分ですかな?」
ヴァレンタインさんはいくつもある段ボールを指しながらジョセフさんに言った。一緒に運んで来たみたいですね?中身は何でしょうか?
ジョセフ「十分ですじゃ。わざわざありがとうございます。いろはに陽乃よ、これを付けるんじゃ」
箱の中身はゴーグルとかの何の変哲も無いもの一式でした。なんかジョセフさんが一式いろはとか名前ネタを心の中で言ってる気がします。
いろは「何か名前ネタでいじられた気がしますね」
ジョセフさんは何の反応もしませんが、これは図星そうです。
わたしとハルさんは言われた通りにゴーグルやグローブを装着する。
ジョセフ「では、ワシの右手をみるのじゃ」
言われた通りにジョセフさんの右手を注視していると…さっき先輩が言っていた紫のバラのつたが出てきた。これがスタンドなんですか?
陽乃「え?ジョセフさんの手から紫色のつたが…」
いろは「さっき先輩が言ってたのってこれなんですね?さっきは見えませんでしたのに…」
何で見えるようになったんですか?はっ!もしかしてわたしにもスタンド能力が目覚めたんですか!?
ジョセフ「これはスタンド使いでなくともスタンドを見て触る事の出来る装備品じゃ。触ってみるかの?」
違いました。このゴーグルのお陰らしいです。
言われた通りに触ってみると、確かにチクチクするバラのつたに触っている感触があります。
陽乃「へぇ……これさえあれば、スタンドでも攻撃出来る…という奴ね?」
ハッ!そういうことですか!ハルさん頭が良いですね!
ジョセフ「そうじゃ。ある人物がスタンド使いじゃあ無くともスタンド使いと戦える為に開発したものじゃ。以降はこういった世界での模擬戦とかの為に使っておる。そうでもないとワシのスタンドならともかく、ワシの世界のいろはのようなスタンドが相手じゃとなにも出来んからのう」
そっちの世界にもわたしはいるんですか。しかもスタンド能力があるんですか。
こっちの世界には来ていないようです。まぁ、来られても困りますけど…。
いろは「わたしのスタンド……ですか?」
ジョセフ「そうじゃ。ナイチンゲール・エメラルド。人型スタンド…と言ってもわからんじゃろうな」
イメージ付き辛いですね。どんなスタンドなんでしょうか?
ヴァレンタイン「ならば私が帰るついでに実演しましょう。D4C」
ヴァレンタインさんから小豆色の幽霊みたいな人が出てきました。あれが人型スタンドなんですね?
陽乃「お化けみたいなのが出てきた。これが人型スタンドなんですね」
リサリサ「スタンドの形としてはわりとポヒュラーなタイプですね。閣下、ありがとうございました」
リサリサちゃんが頭を下げてお礼を言うと、ヴァレンタインさんも頷き…
ヴァレンタイン「どジャアァァァァン」
と言ってアメリカの国旗に包まれ、次の瞬間には国旗もろとも消えた。なんか手品で人が消えるマジックを見せられている気分です。
ジョセフ「とまぁ、いろはのスタンドも人型なのじゃが、ナイチンゲール・エメラルドは射程が長くて最大500メートル先まで本体から離れる事が出来る。しかもその拳の威力はランク分けで言えばB級で、ベビー級ボクサーのパンチは軽く越えておる上に、エメラルドの宝石のような弾丸を発射できる。しかも、その弾丸には傷を治す能力もあっての、いろはは一撃でのさん限りはまず倒れん。まぁ、欠点もあるがの。完全な無敵など、どこにも存在はせんと言うことじゃ」
……羨ましい能力ですね。
ジョセフ「ナイチンゲール・エメラルドみたいなスタンド相手じゃと、スタンド使い以外は倒すのが難しいんじゃ。それ故に、模擬戦に限りじゃがこれらを貸すことにしておる。まぁ、今回のメンバーに遠隔操作型のスタンド使いはおらんがのう」
スタンドにも色々あるんですねー。
リサリサ「ねぇ、ジョセフ?だったら何でみんなを行かせたの?これの説明だけならみんなを行かせる必要なんて無いじゃんか?」
うーん。確かにそうですね。こんなことだけなら材木座先輩とかあの由比ヶ浜さんとかの異世界人をどっかに連れていく必要はありません。
ジョセフ「もちろん、本題はこれからじゃ。小町はこんなしょうもないミスはせんじゃろうが」
ジョセフさんはわたしとハルさんに本題を話す。
え?えぇー!
いろは「え……それ、良いんですか?」
陽乃「こっちとしてもありがたいのだけど…」
ジョセフ「構わん構わん。最後にワシと……」
わたしとハルさんはお互いに顔を向けて、ニヤリと笑ってしまいました。後悔しないで下さいね?ジョセフ・ジョースターさん?
side比企谷八幡
訓練室。俺はトリオン体になって河川敷のある市街地の模擬訓練場に立っていた。特に目標とかは出ていない。
ジョジョ『まずは波紋の呼吸だ。体を借りるぞ』
八幡「あ、ああ」
俺はジョジョに体を貸す。やっぱりこの感覚は慣れん。
悪霊に取りつかれている気分だ。
ジョジョ「今からやる俺の呼吸を体で覚えろ」
コォォォォォォォォ……
俺の体に妙な力が生まれ、何とも言えない力が生まれてくる。トリオンの上に更にトリオンの力が生まれるような暖かい力が…。これが波紋ってやつか。
八幡『すげぇ……トリオン体に更に力がみなぎって行く…』
ジョジョ「呼吸を覚えたか?」
八幡『ああ……』
空気を全て吐き出すような感覚と特殊なリズム…覚えたぞ。
ジョジョは俺に体を返す。
ジョジョ『なら、やって見てくれ。これはスタンド能力と違って呼吸法による技術だから俺がいなくなってもお前の技術として残る。迷惑をかけている俺からの贈り物だ』
八幡「肺の中の空気を全て吐き出すようなイメージで…コォォォォォォォォ……」
出来た…。自力で波紋とやらを練ることが出来た。
これは良い……。トリオンがより強くなった感覚が体中に満たされて行く。
ジョジョ『そのまま川の中に入ってくれ。その呼吸を維持しながら、川に足を付けてみろ』
それに何の意味があるのかわからないが、何の知識も無いなら言われた通りにしよう。何らかの意味があるのだろう。
俺は言われた通りに川に足を付ける。すると、まるで地面の上に立っているかのように足は沈まず、確かに川の上に立てていた。
八幡「なっ!水の上に立っている!」
ジョジョ『驚きで呼吸を乱すな。水の上に立つのは波紋の基礎だ。これを意識してやれば、身体能力のあらゆる能力が向上する。100キロを全力疾走をしても息切れ1つしないくらいで初級をクリア…って所だな。才能がある奴が真剣に1月かけて修行すればそのくらいの領域に達する。その領域で、生身でトリオンにかすり傷くらいはダメージを与えられるかな?』
百キロの距離を全力で走っても息切れ1つしないなんて、そんなことまで出来るのか!と思う反面…。
その力でもせいぜいその程度なのかよ…とも思う。じゃあリサリサのあれはどのくらいのレベルなんだよ!だが、納得もいく…これは正にトリオン代わりになる力だ。
八幡「なるほど。リサリサが三輪を倒せた秘密はこれだったのか。スタンドだけじゃなく…」
生身で三輪がやられる訳だ…。そして混乱もする。
この力はまさしく生命を具現化した力だ。トリオンと同じ性質の力…。
ジョジョ『まぁ、あいつらはそれ以前の問題だ。あの時、何故小町が戦ったと思う?何故ガードをジジイに任せたと思う?』
八幡「………強いから、じゃないのか?」
それ以外に何物でもない気がする。
ジョジョ『ペテンに嵌められたな?正解は小町とジジイ以外にあそこまでの戦果は望めないからだ。それ以外の奴らじゃあ負けていた。と言うか、殺されていたよ。それを悟られない為に確実に勝てるペテンを仕掛けたんだよ』
八幡「何だって!?」
ジョジョ『忍田さんは騙されたんだよ。小町とジジイに見事にな。中核となるA級をあっさり倒せば敵は浮き足立つ。それも三輪隊クラスを完勝させれば。ここにいる上級以上の波紋の戦士はジジイと小町。大志で初級に毛が生えた程度、あとは波紋の適正はゼロに等しい。お前らは能力で負けたんじゃあない。戦略で負けたんだ』
種明かしされればしょうもない。化け物クラスはあっちの比企谷兄妹とあのじいさんだけなのか。だが、知らなければ全員がそうだと思ってしまうだろう。
ペテン…だな。
ジョジョ『これを卑怯だとは思わないよな』
八幡「引っ掛かる方が間抜け……という奴か」
雪ノ下や葉山ならズル…と言うだろう。が、ズルも作戦と言われれば何も言えない。物は言いようだな。
ジョジョ『わかってるじゃあないか。卑怯、汚ないは敗者の戯言。実戦なんていかに相手を騙すか…そこに限る。正々堂々なんてスポーツじゃあ無いんだからな』
ここまで卑怯や汚ないと言われるのを誇る奴を初めて見たよ。思わずふ……と笑ってしまった。
八幡「そこまで卑怯さを誇れるお前の神経にむしろ尊敬できるよ。いや、命のやり取りが当たり前のボーダーやお前らのアーシスなんかでは本来それがあるべき姿なんだろうな」
チームランク戦を思い出せばそう言うものか。どれだけ有利に試合を運べるかを策を弄するのがチームランク戦だものな。能力ばかりに目を向けていてそこを忘れていたよ。
ジョジョ『スタンド使いの戦いなんて正攻法なんてやる奴がバカの極みと言えるまである。じゃあ、次はスタンドだ。まずはスタンドの出し方だな。ターゲットを頼んで貰え』
次はいよいよスタンドか。こいつのスタンドはどんな能力なんだ?ターゲットを出して貰うか。
八幡「遥ぁ。ターゲットを頼む」
俺は遥に頼んで目の前に的を出して貰う。
ジョジョ『まずはザ・ワールドを出して貰うところからだ』
八幡「どうやって使うんだ?」
ジョジョ『まぁ、慣れれば特に何かをする必要はない。黙って突っ立っててもスタンドは出せる。けど、まあ…さっきジジイが見せた写真の黄色い人型のビジョンを思い浮かべながら、ザ・ワールド!と叫んで見ろ』
ホントかよ。まぁ、言われた通りにやってみるか。
八幡「ザ・ワールド!」
ビジュゥゥゥゥン!
俺からさっきの写真に写っていた黄色い幽霊みたいな人型の何かが飛び出す。
八幡「これがザ・ワールドか…」
悪者みたいな見た目だな…。目付きなんて特に。
ジョジョ『なんと無くつかめたか?スタンドの出し方が。スタンドの操作は簡単だ。心の命じるままに動かせば良い。すべてのスタンドがそうではないが、ザ・ワールドはそういうスタンドだ。試しに疑似ネイバーを出して貰え』
八幡「注文の多い奴だな。遥、バムスターを頼む」
遥『了解だよ。八幡』
遥は要求通りに疑似ネイバーを出す。
ジョジョ『じゃあ、爆裂拳でも放つつもりでバムスターを攻撃してみろ。ザ・ワールドの基本スペックを体験して見てくれ』
どれだけの力があるか、弱点を狙わずに敢えてそれ以外の場所を攻撃してやる!
T・W「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!無駄ぁ!」
圧倒的なパワーとスピードで叩き込まれる無駄無駄ラッシュ。
バムスターは徐々に亀裂が発生し、最後に粉砕された。弱点の目を攻撃せずに……
八幡「なんて破壊力とスピード…」
ジョジョ『ザ・ワールドは簡単に岩を粉砕できるパワーと拳のラッシュは音速、コピー機のようにスケッチできる精密性は全スタンドの中でもトップクラス。スタンドを通して音速の世界を見ることができる。だが、弱点もある。射程は1~2メートル。典型的な近距離パワー型スタンドだな』
八幡「それでも十分だと思うがな……あとこの無駄無駄とかいう掛け声は癪に障るな」
ホントに癪に障る。純粋にスペックは凄いと思うが。
ジョジョ『次はこう叫べ『ザ・ワールド時よ止まれ』』
こんなんで時を止められるのか?試しにやってみるが。
八幡「ザ・ワールド!時よ止まれ!」
ブゥゥゥゥン…
世界から色がなくなり、モノクロになる。
こっちに向かって来ていたバムスターの動きも止まっている。
ジョジョ『これが時の止まった世界だ』
八幡「これが時の…」
ブゥゥゥゥン…
八幡「止まった世界……って一瞬で終わったぞ」
八秒じゃなかったのか?
ジョジョ『今は不馴れだからそのくらいだろう。まずは1秒止める事が目標だな』
一瞬を止めるだけでも十分チートだっての!
ジョジョ『それよりもだ。今からお前のチームと俺のチームのルーキー達、模擬戦でもしてみないか?お前がブラックトリガー級と言っている事でも、やり方次第だと言うことを見せてやる』
八幡「は?」
模擬戦室に一色と陽乃さんが加わる。変なゴーグルとかを付けて。反対側には向こうの材木座、大志、由比ヶ浜、が立っていた。
マジかよ……
遥『が、頑張ってね。八幡』
こうなりゃヤケだ!
←To be continued
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