「一夏、落ち着いて!」
「真夏真夏真夏真夏真夏!」
「大丈夫だから! 私が傍にいるから!」
必死に簪は一夏に話しかけるが既にそこには一夏の感情はなく
全てを破壊するという感情しかなかった。
「あぁぁ!」
「な、なんだ?」
真夏は不思議そうに一夏を見ていた。
「あぁぁぁあぁ! あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ!」
『サード、フォース、フィフスリミッター解除! フルバースト!』
一夏の全身から黒いエネルギーが全体に一気に放出され
辺りにいた簪達は大きく吹き飛ばされてしまった。
「うわぁぁぁ!」
「きゃぁぁ!」
「な、何なんだ一体!」
「一夏ぁぁぁぁ!」
「壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す!」
すると一夏は無差別に辺りにBTやら黒い衝撃波を放ち始めた。
その威力は試合の時とは格段に威力が違うもので
一撃でフィールドの地面に大きなクレータを生み出すほどの威力だった。
「壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す!」
「くっ! 何が起きてんだよ!」
真夏もシャルルも箒も今、目の前で起きていることが全く
理解できていなかった。
いきなり叫びだし、いきなり暴れ出した――――一夏を知らない者たちには
そう見えた。
「一夏!」
「壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す!」
「きゃ!」
簪は一夏を止めようと彼に近づいていくが無差別に放たれている
BTやら黒い衝撃波で思うように進めず吹き飛ばされてしまった。
その頃ビットでは混乱していた。
「あの方は一体何をしていますの!?」
「くそ! 聞いてはいたがここまでとは! 山田君!」
「は、はい!」
「すぐさま更識を呼んで来い! それと今、
動ける専用機持ちも全員招集させろ!」
「え、あ」
「早くしろ!」
「は、はいぃ!」
千冬はイラついているのかおどおどしている
山田先生に一括を入れてすぐに行動させた。
(これが最悪の結果か! 真夏という言葉を聞けば
すべてを破壊する衝動に落ちる! くそ! 一夏を行かさなければ!)
千冬は自分のした事に後悔の念が押し寄せてきたが今はそんな物に
構ってる暇がないので取り払った。
「織斑先生! 一夏は!?」
数分後、一夏が暴れていると聞いて駆け付けた楯無がビットにやってきた。
「今は更識妹が一夏に話しかけているがまったく動じない」
「私が行きます!」
楯無はすぐさまISスーツに着替えるとミステリアス・レイディ
を展開させフィールドに向かった。
「壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す壊す!」
「い、一夏! 話を聞いて!」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「きゃ!」
簪は何度も一夏に話しかけるが一夏は一切、聞く耳を持たず、
辺りに黒い衝撃波やBTレーザーを放出し破壊の限りを尽くしていた。
「簪ちゃん!」
「お姉ちゃん!」
簪は声が聞こえてきた方向を向くと、上から楯無がやってきた。
「どうしよう! このままじゃ!」
「分かってる! でも、無茶でもしないとこのままじゃみんなも危ないわ!」
箒はエネルギー切れ、ラウラはISすら展開していないので
もしも一夏の攻撃が当たれば致命傷どころか即死である。
「織斑君!」
「は、はい!」
「貴方はシャルルちゃんと一緒に二人を守っていなさい!」
「は、はい!」
「行くわよ簪ちゃん!」
「うん!」
ひと先ず楯無は真夏達に箒とラウラを任せ簪とともに一夏を止めに行った。
「一夏!」
「おぉぉぉぉぉぉ!」
一夏は自分に向かってくる簪と楯無を標的にしたのか凄まじい連射力で
BTを放ってきた。しかも二丁の銃を同時に使ってきたので
避けるので精一杯になり近づくことができないでいた。
「くっ! なんて連射力なのよ! 一発当たったらかなり持っていかれるわね!」
「これじゃあロクに攻撃も出来ないよ!」
「簪ちゃん! 一回上にあがるわよ!」
「うん!」
二人は放たれるBTを回避しながら一度上に上がるが一夏は二人に
時間を与えまいと初期値の五倍の速さの瞬時加速で二人に近づいていった。
「がぁぁ!」
「は、速い!」
楯無は蒼流旋に装備されたガトリングを使用して一夏にぶつけ簪は
春雷を発動させて一夏に何発もぶつけるが全く彼の動きを止めることはできなかった。
「がぁぁ!」
「「きゃぁ!」」
一夏は黒い衝撃波を二人に放ち地面にたたき落とすとさらなる追撃をかけるために
自分の下に降りるが真夏が目に入り標的を真夏に変えた。
「あぁぁぁぁ!」
「きゃぁ!」
一夏は5倍に上がった速度で瞬時加速を使って二人を弾き飛ばすと
真夏の目の前に立った。
「くそ!」
「がぁ!」
「きゃぁ!」
シャルルが一夏にショットガンを放とうとすると
一夏はシャルルを裏拳で弾き飛ばした。
「シャルル!」
「あぁぁぁぁぁぁ! 殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!」
一夏は真夏に向かって黒い刀をまっすぐに振り下ろし真夏はそれを
雪片弐型で防ぐがあまりの重さに足が地面に軽くめり込んでしまった。
「お、重!」
「がぁ!」
「ぐぅぐ!」
一夏は真夏の首を鷲掴みにして首を掴み野球のピッチャーのように
真夏を遠くに投げ飛ばした。
「くそ! 舐めるな!」
真夏はPICを駆使して地面に落ちる前に体勢を立て直すと
瞬時加速を使い雪片弐型を握りしめ一夏に向かっていった。
「がぁぁぁぁ!」
「零落白夜!」
一夏は真夏に極太のレーザーを撃ち込むが真夏はそれを零落白夜を発動させ
雪片弐型で真っ二つに切り裂いた。
エネルギーを消失させるのであればレーザーを刀で切ることも可能であると
計算上ではそう出たが実戦でするのはこれが初めてだった。
「よし! 計算通りだ!」
「あぁぁぁぁ!」
一夏は更に真夏に極太レーザーを撃ち込んだ。
「無駄だよ! もうそれは効かない!」
真夏はもう一度実践するが今度も斬れた事は斬れたが何故かダメージを受けた。
「な、なんで! ……これは…ま、まさか!
BTの中に実弾を紛れ込ましたのか!?」
真夏の足もとに数発分の銃弾が転がっていた。
一夏はあの一瞬で解決策を見つけBTの中に実弾を紛れ込ませ
ダメージを与えた。
「ぐぁぁ!」
「は、速」
一夏は最大速度の瞬時加速を使い真夏が反応する前に彼の首を締めあげた。
彼の反射神経は常人の数十倍も優れている。
相手が動き出すよりもさらに早い段階で動くことができる。
真夏も必死に蹴りを入れたりして攻撃するが全く通じず
徐々に体が宙にあげられてしまった。
「い…息が」
一夏は黒刀を真夏の喉元に合わせた。
「あぁぁぁぁ!」
「止めなさい一夏!」
一夏が真夏に刀を突き刺そうとした瞬間に後ろから楯無が蒼流旋に
装備された四門のガトリングガンを使って攻撃してきた。
「あぁ……ぐあおぁぁぁぁぁぁぁ!」
「あ……ぐぁ! げほ! げほ!」
一夏は攻撃の標的を楯無に変えると真夏を壁に顔面から
叩きつけ楯無の元へと向かった。
「壊す壊す壊す壊す壊す壊す!」
「壊せるものなら壊してみなさい!」
楯無は一夏にナノマシンで構成された水を霧状にして一夏に散布し、
ナノマシンを発熱させることで水を瞬時に気化させ水蒸気爆発を起こす
清き熱情(クリア・パッション)で攻撃していくがそれでも一夏の
動きをとめれずに彼の重い攻撃をラスティー・ネイルで防ぐが
足が地面に軽くめり込んでしまった。
「くぅ! こうなったら!」
すると楯無は突然、一夏を抱きしめ動きを止めると
簪に山嵐で自分ごと撃つように指示を飛ばした。
「簪ちゃん! 私ごと山嵐で撃って!」
「え!? で、でも!」
「大丈夫! 防御にエネルギーを回すから!」
「……分かった!」
簪は決意したのか山嵐の準備を始めた。
「あぁ! がぁぁぁ! 壊す壊す壊す!」
「っ! 大丈夫よ一夏。私が傍にいるから……苦しい時も悲しい時も
私があなたの傍にいて護ってあげる………私は一夏の事が」
「山嵐!」
楯無がその先の言葉を言う前に簪が山嵐を発動させ楯無ごと
一夏をミサイルで撃った。
「あ……が……ぁぁ」
エネルギーが尽きたメモリーは
待機形態に戻り一夏も意識を失った。
「はぁ……はぁ……よかった」
楯無も無事とまではいかないが生きていた。
こんばんわ、さっき一三話の修正終わりました。
めっちゃ疲れたー!(泣)