インフィニットストラトス 光の英雄、闇の英雄   作:kue

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第二十三話

「な、なんだあれは!」

「あんなIS見たことない」

専用機持ち達の目の前には常識を打ち破る形のISが浮いていた。

今、世界に存在するISは全て人が纏う。その為に人の形に似せているのだが

目の前のISの姿は人間と同じくらいの長さの腕が2本、

龍の様な首が3本、そして2対の翼を備えていた。

それはまるで悪魔の様な感じを醸し出していた。

『ギュガァァァ!』

「さ~てと、お片づけの時間だ。簪様、この方をお願いします」

一夏は福音の搭乗者を簪に預けるとメモリーを完全展開して全身に黒い鎧を身に纏った。

「う、うん。一夏は?」

「ひとまず皆さんは避難しておいてください。さっきの戦いで

傷だらけでしょう。ここは俺に任せて下さい」

そう言い一夏は二丁の銃をコールし引き金を引くとそれと同時に相手も

3つの首から荷電粒子砲を放ち大爆発を起こした。

―――――ドオオォォォォォォォォォォ!

「くっ! あいつの言う通りだ! いったん退避だ!」

ラウラがそう叫ぶと全員、安全な距離まで下がるが真夏は一向に下がろうとしなかった。

箒は不審に思い真夏に近寄り声をかけるが何かブツブツ言っていた。

「おい真夏! 早く退避するぞ!」

「僕は正しいんだ……正しいんだ」

「ああもう!」

箒はそのままぶつぶつ言っている真夏を無理やり引っ張っていきその場を離れた。

 

 

 

『ギュガァァァ!』

「喰らえ!」

相手が3本の首から放ってきた荷電粒子砲を二丁の銃の引き金を引き

ぶつけるが相手は3本、こちらは2本なのでどうしても一発こちらに

向かってきてしまうのでそれは避けて、また銃を撃っていった。

『ゴオォォォォ!』

―――――シュシュシュシュシュシュシュ!

「羽根まで飛ばせるのか!!!」

3本の首を持つISは翼を大きく羽ばたかせると黒色の羽根が一夏に向かって放たれた。

一夏はそれを縦横無尽に動いてかわしていくがそれは追尾性能を持っており

どこまでも追いかけてきたので一夏はBTで撃ち落としていった。

「くそ! 数が多いな!」

『オォォォ!』

「ヤバ!」

相手は一夏が羽根に気を取られている隙に荷電粒子砲を放った。

一夏はそれをどうにかして避けるものの完全には避けきれず掠り、さらには

羽根による攻撃も受けてしまい4割ほど削られてしまった。

「っ! なかなか威力が高い事で……仕方がない」

一夏はワンオフアビリティーであるフリータイムを発動させ

2丁の銃から凄まじい連射力でBTを乱射していった。

それに対抗して相手は羽をさらに大きく羽ばたかせ羽根を何本も飛ばしてきた。

「おぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

『ギュガァァァ!』

そのまま均衡状態が続くと考えた一夏は自由なる時間を解除して上に上がり

羽根をやり過ごすと銃をクローズし黒い刀をコールし斬りかかっていった。

「喰らえ!」

一夏は黒い衝撃波を繰り出し相手に直撃させるがあまり効果的なダメージは

与えれていないようでピンピンしていた。

「やばいね」

『ギュオォォォ!』

「くっ! 避けきれるか!?」

相手は荷電粒子砲を放ってきたので一夏はなんとか回避するものの海面に

直撃した際に発生した暴風によって吹き飛ばされてしまった。

 

 

 

「ぐぁ! げほ!」

『ゴォォォォ!』

―――――ガギィン!

「ぐぬぬぬ!」

相手はその大きな口で一夏を飲み込もうとするが一夏は剣を立てて

どうにかして飲み込まれない様に踏ん張っていた。

「はぁぁぁぁぁぁ! 神門を離せ!」

すると箒が2本の刀を振るい龍の首を切り裂こうと振るうが火花が

散るだけで一夏を離しはしなかった。

「篠之ノさん!」

「箒で構わん! 私たちも手伝うぞ!」

「喰らえ!」

「お行きなさい! ティアーズ!」

さらに次々と鈴の龍砲、セシリアのブルーティアーズの攻撃が龍に

当たっていきようやく龍は一夏を離した。

「ありがとうございます皆さん!」

「我々もまだ戦える! 行くぞ!」

箒と一夏は刀を握りしめ龍に向かっていくが放たれた羽根によって

うまく近づけなかったがそれらの羽根は簪とセシリアの射撃によって全て落とされた。

「流石です簪様!」

箒と一夏は同時に龍の首を一閃したが火花が散るだけで傷一つ付いていなかった。

「なんて硬さだ!」

「だったら同じ場所を狙えばいい!」

シャルは切り札であるパイルパンカーを取り出し一夏達が攻撃した同じ場所に

ぶつけ、さらにもう一発撃ち込むと少々ひびが入った。

「そうか! 皆さん! 同じ個所を集中的に攻撃しましょう!」

『了解!』

 

 

 

「ふふふふ、君達じゃ勝てないよ。こいつに勝つのは箒ちゃんだもん」

束は少し離れた場所にある切り立った崖の上に座りモニターを見ていた。

そこには必死に応戦している一夏や箒達の姿が映し出されていた。

すると突然、束の隣に置いていたケースがガタガタ震え始めた。

「お? ……おぉ !来た来た来たもんね! この剣が箒ちゃんを認めたんだ!」

束はすぐさまそのケースを取り出し微調整を加えようとしたがそれを

拒むかのように剣は一夏達のもとへと飛んでいった。

「ふふふ、これで箒ちゃんは英雄だ」

「それはどうかな」

後ろから声が聞こえ振り向くとそこには白色のコウモリの様なものがパタパタと

羽根を羽ばたかせて浮いていた。

「シロバット……今までどこに行ってたの?」

「俺の勝手だ」

そう言うとシロバットも剣が向かった場所へと向かった。

 

 

 

――――ドォォォン!

「ぐぁ!」

「神門!」

一夏は龍の羽根に弾き飛ばされたがラウラがワイヤーブレードで

引っ張ってくれたお陰で遠くまで吹き飛ばされることはなかった。

「ありがとうございます。ボーデヴィッヒさん」

「ラウラで構わん。で、どうする。この状況」

「そうですね……ラウラさん、こんな事出来ますか?」

一夏はラウラの傍に近づいて耳打ちをするとラウラは少し難しい表情を浮かべた。

「……出来る事は出来るがもって1分だぞ」

「それで構いません! 行きますよ!」

「ああ!」

一夏はラウラに作戦を耳打ちすると龍に向かっていった。

まず一夏は龍の気を引くためにあえて派手に攻撃を仕掛けた。

『グギャァァァ!』

思惑通り龍が一夏の方を向いた。

その隙にラウラは気づかれない様に後ろに回りダメージが大きい中央の

首に対してAICを発動させ動きを止めた。

「行け神門!」

「はい!」

一夏はフリータイムを発動し黒い刀に最大威力の黒い衝撃波を纏わせ

今回は放たずにそのままで斬りかかった。

「おぉぉぉぉぉぉぉ!」

一発、首にぶつけるとその部分に大きく亀裂が入り大量のコードなどが見えた。

「よし! その首貰った!」

とどめの一撃を加えようとしたその瞬間、残りの首から荷電粒子砲が

放たれ避けきれずに直撃してしまった。

「ぐぅ!」

「神門! ぐぁぁ!」

ラウラも羽に弾かれ吹き飛ばされてしまった。

『グオォォォ!』

龍は辺りに無差別に荷電粒子砲を放ち始め辺りは大混乱に見舞われた。

「きゃぁ!」

「くっ!」

海は荒れ、風は吹き荒れ雷は鳴り響きまるで竜巻に立ち向かっているような感覚だった。

 

 

 

「イテテテ」

「大丈夫!? 一夏!」

一旦、専用機持ちたちは同じ場所に集まった。

「ええ、まあ」

「あれ、ヤバいわね」

「ええ、でも……ここで俺達が諦めたら皆にまで被害が及んでしまう。

そんな事は絶対に許さない!」

一夏はボロボロになりながらも龍に向かおうとしていた。

しかしそんな彼の腕を簪が泣きじゃくりながらつかんだ。

「無理だよ! あんなの勝てっこないよ!」

「簪様……大丈夫ですよ」

「何が大丈夫なの!? もう私たちのエネルギーも尽きかけてるんだよ!?

そんな状況でどうやって戦えっていうの!?」

「……それがなんです?」

「え?」

簪は一夏が発した言葉に驚きの表情を浮かべた。

「そんなものはただの言い訳にしかすぎません。弾が少ないからなんです?

エネルギーが少ないからなんです? そんな物は俺達が負ける要因でもなんでもない!

俺達が負けた時は! それは死んだときです! 俺たちはまだ生きてる!」

「口ではそう言えても力がなければ意味がなかろう」

「シロバット」

ここにいる者の声ではない声が聞こえ、全員が声の方向へ向くと

そこにはシロバットがパタパタと翼を羽ばたかせて浮いていた。

「力が欲しいか?」

「……あぁ、欲しい! 何かを守れる力! どこまでも伸びる手!

俺はこの場にいる皆を! IS学園のみんなも! そして……氷菓を護りたいんだ!」

その時、どこからともなく剣が飛んできて一夏の目の前で停止して

フワフワと浮かんでいた。

「な、なんだこれ」

「それを使え、そうすれば力が手に入る」

「……あぁ!」

一夏がその剣を握った瞬間、刀身が光り輝きだし、それと同時にシロバットも輝き始めて、

シロバットが剣の刀身にかみつき制御盤になった。

「凄い……この剣からとてつもない力が流れ込んでくる」

『ギュガァァァ!』

龍が一夏達に向かって荷電粒子砲を放ってくるが一夏はそれを

剣を軽くふるうだけで荷電粒子砲を消滅させた。

『どうやら物にしたようだな』

「あぁ……行くぜ!」

『ギュオォォォ!』

「おぉぉぉぉぉぉ!」

竜は3本の首から同時に荷電粒子砲を放ち一夏に攻撃を仕掛けるが

一夏はそれを横なぎに振るうと赤色の衝撃波が放たれ荷電粒子砲を貫通し

龍の中央の首を一撃で切断した。

 

 

「す、凄い」

『ギュアァ!』

「あ!」

「させないんだから!」

一夏が剣のあまりの威力に驚いている隙に荷電粒子砲が放たれかけるが

後ろから簪達が出し惜しみなく武装を使いミサイルやらBTやら

ワイヤーブレードやら龍砲やらいろんなものが飛んできて発射を妨害した。

「今だよ一夏!」

「ええ!」

一夏はシロバットを一回スライドさせると刀身が赤く輝きだした。

「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

『グオォォ!』

竜は二つの首の荷電粒子砲を一つにまとめて威力を増大させて一夏に

放つが赤色に輝いている剣の一閃により消滅した。

『ぐおおぉぉぉぉぉぉ!』

「遅い!」

攻撃をかき消された相手は次なる攻撃を放とうとするがそれよりも早く、

一夏が瞬時加速によって距離を詰めていた。

「うらぁぁぁぁぁ!」

―――――ガキィィィィィィィィン!

 

 

 

 

一夏が剣をまっすぐに振り下ろし龍のISは綺麗に半分に一刀両断された。

「よっ!」

一夏がもう一度シロバットをスライドさせると刀身の赤色の輝きが消えると同時に

竜は大爆発を起こし破壊された。

「はぁ、はぁ、はぁ……皆さん、長い夜は終わりました」

まるで一夏達の勝利を祝福するかのごとく日の出が海を照らしていた。




こんばんわ! やはり戦闘部分が書けない……はぁ。
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