インフィニットストラトス 光の英雄、闇の英雄   作:kue

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第二十六話

一夏と氷菓がお互いの気持ちをぶつけあい結ばれたその数日後。

「楯無様、先生からハンコを貰って来ました」

「あ、そこに置いておいて!」

「本音! 文化祭についての事案をまとめた奴はどこ!?」

「え~昨日お姉ちゃんに渡したよ~」

「お~い、一夏~持って来たぜ~」

「ありがと! クロバット! シロバットの方は!?」

「俺も完了だ」

生徒会室は非常に騒がしくなっていた。

一夏達のあれやこれやという話声が幾重にも重なり

普段は静かな生徒会室が非常にうるさくなっていた。

何故こんな事になっているのかというと普段通り事務仕事をしていたのだが

余りにも初々しいカップルである一夏と氷菓が書類を渡したときに手が重なっただけで

顔を赤くして恥ずかしそうにしているのを本音達は眺めていた。

そんな感じな日々が続き締切前日という事態になってしまった。

 

 

「あ~やっと終わった」

「お、お疲れ様です。楯無様、レモンティーです」

「ありがと」

ようやく事務仕事を片付け終わった氷菓と一夏は椅子に座り

優雅にレモンティーを飲んでいた。

布仏姉妹もなんとか片付け終わりほっと一安心していた。

「でも、何だか忘れてるのよね~」

「何をですか?」

氷菓が言った事に一夏は胸ポケットに入れてある手帳を取り出して確認したが

今日までに終わらす事は既にすべて終わっており何もやり残したことはないはずだった。

「ん~、何をって言われると困るのよね~。ん~」

すると生徒会室のドアが数回ノックされ千冬の声が聞こえてきた。

「失礼するぞ。更識、例の件を始めるぞ」

「……あ――――――――!」

いきなり楯無は大声をあげた。

美麗な顔がしまったという表情で崩れていた。

「きょ、今日は一夏と織斑君の対談だったんだ!」

 

 

 

「今回の対談を仕切らせていただきます柊です。以後お見知り置きを」

今、一夏と氷菓、そして布仏姉妹は談話室という会長でもめったに入ることができない

激レアな部屋に着物を着て正座していた。

真夏はいつも通りの私服で一夏はIS学園の制服を着て正座していた。

その部屋の空気は非常に重苦しくエアコンを稼働しているにも拘らず汗が出てきた。

「それではまず織斑千冬様からどうぞ」

柊から言われた千冬は正座を崩し2人が対面している横に座った。

「では、まず既に織斑の方は知っている事

だが一夏……お前と私は……姉弟だ」

それを聞いた一夏は表情を驚愕の色に染めていた。

「ま、待って下さい! そ、それでは俺の前にいる奴とも」

「そうだ、”真夏”とお前は血の繋がった兄弟だ」

「あっ!」

楯無が思わず声をあげてしまった。

それもそのはず一夏にとって真夏という言葉は禁句だった。

それを聞くと目に映るものすべてを破壊する衝動にかられ暴れ出してしまう。

しかし……

「お、俺と織斑が兄弟……」

真夏という単語を聞いても一夏は暴れ出しはしなかった。

「そうだ」

それから千冬は一夏の事の全てを話した。

モンドグロッソのあの日の事、行けなかったこと。

そして一夏自身が千冬と真夏に関する記憶を一切失っているということ。

それら全てを聞き終わった一夏はひどく狼狽していた。

「じゃ、じゃあ今の母さんと父さんは義理の両親なのか?」

「……ああ、そうなる」

「……しょうもないウソをつくな!」

いきなり一夏は大声をあげて立ち上がった。

「さっきからあんたの話を聞いてればなんだ!? 俺とこいつとあんたが家族で

俺がお前たちの記憶を失っているだ!? ふざけるな! 俺は

神門だ! 俺は織斑なんかじゃない! あんたみたいな人と

家族なんてのはまっぴらごめんだ!」

「おい、待てよ。さっきから聞いてればずいぶんと好き勝手に言ってくれるね。兄さん」

千冬を罵られたことに怒りを感じていたのか真夏は一夏と同じように

立ち上がりお互いに睨みあっていた。

「俺はお前の兄貴じゃない。てめえみたいな奴とは死んでもごめんだ」

「へ~。それは僕も同感だ、あんまり昔の事は覚えてないからあれだけど

僕もお前みたいな奴とはごめんだね」

「おい真夏、止めるんだ」

「ほら、一夏も。ね? 座って話し合いましょうよ」

楯無と千冬が二人を止めに入るがそれでも止まることはなかった。

「お前のその言いぐさが気に食わねえ」

「僕は生まれつきこうなんだ」

「表に出ろ」

「上等」

そう言って一夏はシロバットとクロバットを引きつれてアリーナへと向かっていった。

 

 

 

「……やはり無理なのか。今さら家族といわれても」

「織斑先生」

部屋に残された千冬はひどく悲しそうな表情をしていた。

 

 

 

2人は第3アリーナに来ていた。

今は夏休みということも手伝ってアリーナには一切人はいなかった。

大概の生徒は里帰りをしてこの学園にはいない筈である。

そのフィールドの中央に2人は対峙していた。

「僕は姉さんを罵った君を許さない。罪を償ってもらおうか」

「は! 人を罵っただけで罪だと? 天才さんの言う事は凡人の俺には理解不能だね~」

「そんな調子のいい事を言えるのも今のうちだ! 行くよ白式!」

真夏は白のガントレットに手を当て白式を呼び出し純白の装甲を身にまとい

一夏はクロバットをその手に収め指を少し噛ませてISを展開した。

白と黒、相反するものの戦いが始まろうとしていた。




お久しぶりっす……センター試験でこけちゃったので事前に公募で受かっていた
私立に行くかもしれないので更新しました。ばいちゃ!
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