インフィニットストラトス 光の英雄、闇の英雄   作:kue

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第一話

一夏が神門家の当主となり楯無に忠誠を誓ったあの日から一年後。

「じゃあ、母さん行ってきます」

一夏は下ろしたばかりの綺麗なIS学園の制服を着て玄関に来ていた。

「はい、いってらっしゃい。でも、まさか一夏がISを動かすなんてね~」

「ハハ、俺も予想外だよ。でも、これで簪お嬢様と楯無お嬢様の

お傍に立つことができるから結果オーライかな?」

「ふふ、一夏はいつも二人の事ばかりね」

「そうだね、じゃあ行ってきます」

「はい、いってらっしゃい」

一夏は少し前に別の高校で受験を受ける予定だったのだがふとしたことで

ISに触れてしまいそして、まさかの起動させてしまったという事態に陥り

急遽、IS学園に強制入学となり今日がその入学式だった。

一夏は玄関を出ると駆け足で行き、家の門の前で待っている

青い髪色をした少女のもとへと駆け寄り頭を下げた。

「お待たせして申し訳ありません簪お嬢様!」

「良いよ、数分だし」

「いえいえ! 従者である私が主であるお嬢様を

待たせるなど万死に値します! よってここで切腹を!」

「あー! そこまでしなくていいから!」

一夏はポケットから小刀を出して腹を裂こう

とするがそれを少女―――更識簪が慌てて止めた。

一夏の様子を見てわかるように一夏は楯無と簪に

忠誠を誓いすぎて少々お節介な従者になっていた。

まあ、楯無と簪は別にいいかと思っているらしく

毎朝こうするのが日課になりつつあった。

「で、ですが」

「良いから、早く行かないと遅刻しちゃうよ」

「それもそうでございますね。では、参りましょう」

簪に言われて一夏は渋々、小刀を直し簪とともにIS学園へと向かった。

 

 

 

 

 

 

という事で二人はIS学園についたのはいいがあまりの視線に

若干引き気味だった。まあ、なんせ史上初の男性IS操縦者が入学

現れたというニュースは全世界に流されている。

2人は視線を避けつつクラス表を見に行ったが人がかなり集まっていたので

クラスが見えなかった。

「ん~見えないな~もう少し早く行けばよかったかな~」

「えっと、お嬢様は四組ですね、あ、私も簪お嬢様と同じでございます!」

「は、はは。そう言えば一夏は目がすごく良かったんだっけ」

一夏は2メートルは離れているクラス表が正確に見えるほど目がよく

その視力は脅威の2以上だった、

すると、一夏は目に涙を浮かべて簪の手を取った。

「お譲様と同じクラスになれるなど幸せの絶頂でございます!

私あまりの感動で涙が止まりません!」

「ねえねえ、何あの人。少し頭おかしいのかな?」

「さあ?」

周りの女子生徒達はコソコソと一夏の事を変人扱いしていた。

その事に簪は顔をかなり赤くしながら一夏の手を取って

四組の教室まで連れて行った。

 

 

 

真夏view。

一夏達が騒いでいるすぐ目の前ではもう一人の男性IS操縦者の

織斑真夏がクラス表を見ていた。

(僕は一組か……あ、箒がいるじゃん! 後は知らない人ばっかりだな)

真夏はクラス表に幼馴染である篠乃ノ箒の名前を見つけると早速

会いに行くべく一組の教室へと走り出した。

 

 

 

一夏view。

「おぉ~ここがIS学園の教室ですか~税金で作ったことはありますね~」

一夏達の教室である4組の部屋の入るとそこは、汚れが一切ない

真っ白な壁に、床には塵ひとつないのではないかと思うくらいにピカピカの床、

そして、机は最新鋭の技術が用いられているハイテクな机が人数分、

ズラっと並べられていた。

「そんなこと言っちゃダメだよ、一夏」

「申し訳ありません。しかし、簪お嬢様の席と離れてしまいました」

黒板に張られている座席表を見た一夏は見るからに

肩を落とししょんぼりとしていた。

「休憩時間になったら遊びに来ればいいでしょ?」

「それはそうでございますが! 私は簪お嬢様の

お傍でお守りしたいのでございます!」

一夏のいきなりの叫びに四組にいた生徒は

思わずそちらのほうに視線をやった。

一夏の方に視線をやったという事は簪にも視線が及ぶので簪は

顔をほんのり赤くして一夏に耳打ちをした。

「わ、分かったからそんな大声出さないで」

「も、申し訳ありません」

するとチャイムが教室に鳴り響き、その音を聞いた

生徒達は急いで座席に座った。

すると全員が座ったのを見計らったように二人の女性

が教室に入ってきた。

二人とも私服でスタイルもよく世間一般からすれば美人という

部類に入る程の美貌を持っていた。

「皆さん入学おめでとうございます。今日から一年間

貴方達の担任になるアリシア・ヒデラルよ。隣にいる人は

四組の副担任だからよろしくね」

「皆さん入学おめでとうござます。副担任の秋瀬美晴です」

「じゃあ、一番の人から自己紹介していってくれるかな」

アリシアがそう言うと緊張した趣をした一番の女子生徒

から自己紹介が始まった。

 

 

 

 

真夏view

あれから一組の教室に向かった真夏は入ったとたんに

猛烈な視線を向けられた。

(はは、まあ仕方がないか。女の園に僕だけだし……

いや、確かもう一人男がいたんだっけ……ま、どうでもいいや。

僕の邪魔をしなければ特に問題はないかな)

ふと、視線を窓際に移すと端の席にお目当ての人物が仏頂面で座っていた。

その人物は長い髪の毛をポニーテールにしていた。

「やあ、久しぶり箒」

「ま、真夏か! お、驚かせるな!」

箒と呼ばれた少女はいきなり話しかけられた事に肩を大きく

上げて驚きを表した。

「あ、ごめん。にしても久しぶりだね~6年ぶりくらいかな?」

「あ、ああそうなるな」

「箒は変わらないな~その髪型も」

「ま、まあな」

するとチャイムが鳴り響き教室にいた生徒達は

急いで座席に座っていった。

それを見計らったかの様なタイミングで一人の教師が入ってきた。

「皆さん入学おめでとうございます。私は副担任の

山田麻耶って言います。一年間よろしくお願いしますね~」

『…………』

入学初日であることもあり誰の声も教室に響かなかった。

「じゃ、じゃあ初めの人から自己紹介をしていってくださ~い」

廊下側に列で一番前に座っていた生徒が緊張しながら自己紹介をはじめ

そのまま次々と生徒達が自己紹介をしていった。

 

 

 

 

順に自己紹介をしていき真夏の順番がきた。

「次は織斑君」

「はい、僕の名前は織斑真夏です。趣味はISをいじくるとか

小説を読むこととかです。一年間よろしくね」

真夏がほほ笑むとたいていの女子生徒がその微笑みと

甘いマスクに酔い真夏を見つめていた。

小学校の時はそうでもなかったのだが中学生になると

恋愛というものに興味津々な女の子から凄まじいほどの

人気を博していたのが真夏である。

「お前はもう少し普通にやれ」

「あ、織斑先生」

いつの間にかスーツを着こなした女性が呆れ気味に真夏につっこんでいた。

「すまないな山田君。教室の事を任せてしまって」

「い、いえ! これも教師の仕事ですから!」

それから千冬が自己紹介をすると凄まじいほどの

歓喜の歓声が溢れ出しその叫び声は四組まで届いていたとか。

 

 

 

一夏は自分の自己紹介をしようとした途端に

一組から凄まじい叫びが聞こえたので少し呆気にとられていた。

「あ~多分この叫び声は一組ね。向こうの担任は織斑先生だから。

まあ、そんなことは放っておいて神門君」

「はい。俺の名前は神門一夏だ。正直ISを動かせたと言っても

IS自体は初心者だから迷惑をかけると思うがよろしく頼む。

後、簪お嬢様に危害を加えたらこの学園にいれないと思え」

一夏のドスの利いた声に他の生徒は少々、恐怖を抱いたのか

すぐに一夏から視線を逸らす者が多かった。

「ハハ、中々斬新ね自己紹介ね~。まあ、良いわ。

てな訳で早速授業始めちゃうわよ~」




どうも~
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