「おらおらおら!」
「ちっ! こんな所で発砲すんじゃねえ!」
一夏は今、2人の女性を相手に不利な戦闘を強いられていた。
仮面を被った金髪の女性とさっき一夏に接触してきた女性である。
楯無は生徒を近づけないように色々と準備のために抜けており
その時間を一夏は稼ごうとしていた。
「ひゃっは! おいおい弱いなぁあぁぁ!」
「くそ!」
一夏は黒刀でアリーナのシールドを突き破って
どうにかして二人をアリーナに連れ込んだ。
「へ~やるじゃない少年」
「これでも伊達に鍛えてませんから」
しかし、一夏のISのエネルギーは二人と闘うには少し心許なかった。
金髪ではない方の女性の発砲から避難している生徒達を護るために、
エネルギーを犠牲にして自らを縦にして弾丸を受けたりなどしていた。
するとクロバットから通信が入っている知らせが表示され、
オープンチャンネルが自動的に開かれた。
『兄さん、金髪の方は僕がするよ』
「……そうですかい」
「ふふ、私の相手はあの天才君か~いいわ、付き合ってあげる」
金髪の女性にも聞こえていたのか笑みを浮かべて、一夏から離れて、
真夏がいるであろう場所へと向かった。
「んじゃそろそろ本気で行くか」
「何が本気だこの雑魚がぁぁぁぁ!」
目の前の敵は蜘蛛の足の様にうねうねしている足を全て一夏に
向かって向かわせた。
―――――――バキィィィィィン!
「なっ!」
しかし、その全ては一夏に届く前に全て切断された。
「行こうか、シロバット」
『おう』
一夏の手にはコアを内蔵した最強の剣が握られていた。
その頃、金髪の女性は別のアリーナにいたのだが真夏の姿がなかった。
「ん~? かくれんぼかしら?」
その時真夏がゆっくりと金髪の女性に向かって歩いてきた。
「魑魅魍魎跋扈するこの地獄に僕、織斑真夏はいる。
僕は生まれ変わった。行こうか、白式」
真夏のつけている白式の待機形態から凄まじい輝きが発せられ
その輝きが止む頃には真夏は白式を纏っていた。
「ふふ、楽しみだわ!」
女性は片手に大きな刀をコールし真夏に斬りかかるが、真夏も雪片弐型を
呼び出し、当たる寸前で相手の刀を防いだ。
「うおらぁ!」
真夏は雪片弐型を大きくふるって女性を吹き飛ばした。
女性は態勢を立て直しながら真夏のことを不思議そうな
表情を持って見つめていた。
「あら? てっきり頭脳勝負になると思ったんだけどな」
「昔の僕なら計算に囚われてただろうね……でも、僕は生まれ変わったんだ!」
真夏は雪羅から小さな荷電粒子砲を連続でマシンガンの様に女性に向かって放ち始めた。
「ははは! そんなのまだまだよ!」
女性は瞬時加速を発動させて、小型の荷電粒子方のマシンガンを
ジグザグに動くことで全て避けていった。
避けられたものはすべて地面に着弾し、爆発して大きめの穴を次々に作って行った。
「今度はこっちから行きましょうか!」
女性は今度は、直線的に瞬時加速を発動させてまっすぐに
ものすごい速度で真夏へと向かっていった。
「こんの!」
真夏は雪片弐型を女性に振り下ろすが女性は大きな刀で
それを払うと隙だらけの真夏の装甲を横なぎに刻んだ。
「はぁ!」
「うわぁ!」
火花を散らせながら真夏は距離を取ろうとするが女性はその前に思いっきり
真夏を蹴とばして壁際にまで追い詰めた。
「はぁ! とどめよ!」
「おらぁ!」
壁際に追いつめられた真夏だったが、振り下ろされてくる刀を雪片弐型で
防ぐと女性の腹部に手を添えた。
「連射型雪羅だ!」
―――――――ドドドドドドドドド!
至近距離から連続で雪羅を放ち、相手のエネルギーをごそっと大幅に奪った。
「くっ!」
女性はあまりの衝撃に思わず数歩後ずさった。
「おぉぉぉぉ! 白式爆現!」
相手が後ずさっている隙に真夏は瞬時加速を用いて爆発的な速度で
相手に近づくと、空中で壱回転してそのまま雪片弐型を思いっきり
振り下ろした!
「くっ!」
――――――ボキィィィ!
真夏が振り下ろした刀を女性が楯代わりに構えた剣で防ごうとするが
刀が耐えきれずに、真っ二つに折れた。
「うらぁ!」
「きゃぁ!」
真夏は切り裂いた相手の腹部を思いっきり蹴飛ばした。
状況だけを見れば女性の方が圧倒的不利……しかし、女性は満面の笑みを
浮かべながらユラユラと右に左に体を揺らしながら立ち上がり、真夏を見つめた。
「良いじゃない……新世代の誕生ね……ニュージェネレーションの貴方に
手抜きは無礼ね……余興はこれでおしまいよ」
女性が手を左右に広げた瞬間!
――――――ドドドドドドドドドド!
「うわっ!」
上空から何本もの青い閃光が真夏と女性の間に降り注ぎ、大爆発を起こした。
「誰だ!」
真夏は上を見上げるが太陽が乱入者と重なっており陰でしか見えなかったが
セシリアのブルーティアーズに似た機体だった。
「あら。もう終わりかしら……仕方ないわね」
女性はそう言って、上空へと浮かぶが真夏はそれを追いかけようとするが
白式からロックオンされているとの警告が表示され、それ以上は動けなかった。
その機体と金髪の女性はそのままどこかへと消え去った。
「あいつは一体……それにあの機体……調べる必要があるね」
真夏は白式を待機形態に戻し皆と合流することにした。
「がぁ!」
一方オータムと対峙していた一夏は圧倒的な強さで彼女を圧倒していた。
既に彼女の機体―――――アラクネはボロボロで
背中のクモの様な足も全て切り落とされていた。
「弱い……本当に組織の幹部か?」
「うるせえ! くそ餓鬼が!」
オータムが一夏に突貫しようとした瞬間、2人の周りに青白い光が降り注いだ。
「っ! なんだ!?」
驚きながらも、上を見上げるとそこにはISを纏った少女が浮いていた。
「エムてめえ! あたしごとやるつもりか!!」
「私はそのつもりでやったんだがな。相変わらず悪運だけは強い奴だ」
「てめえ!」
女性が怒鳴り散らした瞬間、女性めがけて青い閃光が光り、
大爆発を起こした。
ISを纏った少女は何も表情を変えることなく、仲間らしき人物を
平気で狙撃し、ISが解除され、地面に倒れ伏している女性を
ボールをすくいあげるかのように足を使って、肩に担いだ。
「てめえ、そいつは仲間じゃねぇのか?」
「まさか、こんな奴など仲間というよりも人間だとは思わん……
悪いがまた今度ゆっくり話そう……兄さん」
「っ!?」
その一言を聞いた瞬間、一夏の全身は硬直してしまった。
その間に2人はどこかへと逃亡した。
こんにちわ~。花粉症がつらすぎて花はムズムズするわ、朝方は
喉が痒くて仕方がないわ……ううぇぇぇぇぇぇぇん!